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2007/4/23■月曜交流会から

他人がいるとマスクが生じる

@自分を守るマスク

私たちはアルテミスの仲間としてお話をいたします。皆さん方のお話の中で自分の仮面やマスクについての話がありました。人それぞれ自分の体に、いわゆるマスク、他の人に合わせた自分の波動をつくり上げております。これはある意味では無意識のうちにつくられているものと、わざと自分でつくっているもの、あるいはハイヤーセルフのレベルでつくっているもの、いろんなレベルのマスクの集合として現わされてきます。

このマスクというものが、いつどの時点でつくられ、またどういう役割を行っているか、他の人と何らかの話をする時に、多くの人は自分を少しでも被害を受けないように、自分にとって不利益にならないように、自分のエネルギーが壊されないようにしようとします。誰でも自分の身を守ろうとするエネルギーが自然のうちにつくられ、それがいつの間にかマスクという表現で言われております。

しかし基本的にはどの人も他人の前で自分を守る、自分を壊されないようにするという波動があり、そのために自分はその人の味方であるようにもっていったり、あるいは敵対する人間ではないという風にもっていく自分をつくり上げていきます。 そうすることにより自分は危害が及ばない、攻撃されないという状態をつくっていきます。

特に日本人の場合にはそのように相手になるべく合わせておいて、相手と同じ仲間であるような状態をつくり上げたり、相手から攻撃されない自分をその人に見せることになります。それによりお互いに同じ仲間であり、お互いに危害を加えないという条件をつくり上げていきます。しかし中にはなるべく自分を正直に表現しようとして、あえて相手に合わせることを拒んだり、自分のやり方で押し通す場合もあります。

しかしそれでもやはりマスクがつくられており、ある意味では相手よりも強く演ずる、相手に攻撃される前に先に攻撃しておく、そういう場をつくり上げており、やはり自分を守るという意味においては同じエネルギーとなります。そして自分を守り、攻撃されないようにしていく、このマスクが人それぞれにつくられてきて、自分の出会う人一人ひとりにまた味方であるかのようにつくり上げていきます。

このマスクという現象は、人間が知性を育て、ある程度自分が成長し、自分と他人との間に何らかの違いが生じ、その違いによって争い、戦いが起こり始めた頃につくられていきました。お互いに違っていてもそれが特に争いにならなかったり、戦いにならない時には、マスクのようなものは必ずしもつくられてはおりません。

例えば、赤ちゃんに会った時、おそらく喧嘩する人はいないでしょう。初めから赤ちゃんよりも上にいくとか、自分の場が壊されるという不安を持つ人もほとんどおりません。したがって、そこで何らかを演ずる必要はないために、特にマスクも出来上がってはきません。ただ良い人間であろうとする行為は行われてきて、赤ちゃんに好かれたいとか、赤ちゃんから良く思われたいという自分が出てくる場合があります。それはある意味ではマスクと言えるかもしれません。

他人に対してつくり上げるマスク、これは一人ひとりが人間ごとにつくり上げており、そして自分ではその分類が自分でも良く分からない状況にあります。どういう風にしてどんなマスクをつくっているのか、ほとんど自分では分からない状態になっています。そのマスクについて自分が取り組む時、自分では必ずしも特別にマスクをつくったり、その人に合わせるようなことはしていないと思っても、やはり確実にマスクがつくられております。

他人の目を気にする、他人から見られるのを何かやりにくく感じてしまう、こういったことはすべてマスクから起こされているものです。他人の目を気にする、他人がいるとつい比較したり、争ってしまう、マスクというものは中々自分では見つけられず、また正体の掴めないエネルギーです。このマスクは自分で理解し、取り除いていくこともできます。

それがどの程度良い影響を与えていくか、必ずしもマスクを取ることが良いこととは限らない場合があります。マスクをつけることにより、ある程度人間関係は一見楽しく、良い状態で進む場合があるからです。本心をぶつけ合うと対立ばかりが続き、お互いの悪いところを指摘し合ったりしてしまいます。

それがマスクを使うことにより、柔らかく相手に対応したり、すべてを相手の所為にするわけではなく、自分もそこから学ぶところも多かったりしていきます。このマスクのエネルギー、一人ひとりがいろんなマスクを自分で見つけてみる必要があります。自分はどういうマスクをつくっているのか、どういうマスクを使い分けているか、それをしっかり見抜けないと他人が自分をどう思っているのかが分からない状態になります。

マスクを自分なりに分析すると他の人にどういう態度で接しているのか、どこで妥協し、妥協できないところは何なのか、そういったところがはっきりと分かっていきます。自分はそれをよく理解した上でいろんな人に良い行動を取っていく。マスクというものは他人との関係においてとても良い波動をつくる場合もあり、一概にすべてが悪いとは言えません。

ただマスクに依存していたり、マスクが当たり前のように感じたり、マスクを自分そのものと思い込んでしまうと、これはまったく違った結果になり、自分が自分のエネルギーをつくれなくなっていきます。マスクはあくまでも一時的な道具として理解していく、あくまでもその場だけのものとして認識しておく、そういう程度で理解しておくとそれをいかにうまく使いこなしていくか、道具として理解できるようになり、人それぞれへの対応がもっと良いやり方になっていくでしょう。

Miyako.Kさんのマスクについて見た時、あなたのいろんなマスクの中で今一番テーマになっているのは、あなたが特別なマスクをつくり上げようとする時、心の中でそのマスクが本当に自分に必要なのかどうか、そのマスクを演ずることが自分のために良いのかどうか、そういった思いが必ず沸き起こってきます。そのために新しい場になったり、これまで経験したことのない状態になった時、マスクをどういう風につくっていくか、あるいはどういうマスクを使い分けていくか、そういったことにいろんな反応が起こり始めていきます。あなたの場合には、いろんな人との関係において自分のエネルギーそのものを良い方向に維持するためにはどうしたら良いのか、自分の波動を維持するためにどのようなマスクを使い分けていくのか、そこに大きな関心があります。自分自身の本来の姿、他の人で見せている姿、これを自分でうまく使い分けながらも、いざ他人との関係でマスクからのエネルギーがいろんな影響を与え始めた時、自分は自分の流れについていろんなことを考えていきます。自分がこれまで人のために必要と思っていたものが本当に必要なのかどうか、自分が真実と思っていたことが本当にそうなのか、そういったことに対しての取り組み方がかなり変化していきます。マスクを取り外した時、自分はどの程度本気で他の人と語り尽くせるか、どの程度人間との関りを繋げていくか、そこにおいて自分のマスクをどう使い分けていくのか、いろんなテーマが入ってきています。自分の本来の役割を見るために、自分のマスクをよく調べて、そして自分に一番ふさわしいマスクを自分の使えるツールとして使いこなせるように意識を向けてみてください。

Satoshi.Hさんのマスクについて見た時、あなたのマスクは人間の中でいろんな行動を取る時、人間そのものが本質的に持っている不安や恐れ、恐怖、また喜び、こういったものに関係するマスクがあり、あなたはそれを無意識のうちで使いこなしております。自分の頭の中ではこれは良いもの、良い方向性、そういう風に理解する出来事が、実際には本来の流れの中でいろんなマスクの影響によってうまく動けなかったり、せっかくいろんなことが準備されていても、エネルギーが合わないために現実化されない場合があったりします。マスクや仮面といったものがどういう働きで自分に関係してくるか、あなたにとってマスクや仮面は、唯一自分の能力を広げるツールになります。自分のマスクや仮面を理解し、使いこなすことによりあなた自身の波動が高まっていきます。これまでとは違う流れの中で新しい波動を身に付けていく、新しい波動で自分の流れを見ていく、それがとても重要な鍵になっていきます。今後はそういったところに意識を向け、新たなる自分、新しい自分の流れを楽しんでいってください。

Akiko.Nさんのマスク、あなたのマスクや仮面について見た時、あなたは典型的に無意識のうちで人間に対する恐れや不安が同居しています。ただ一般的な人が持つ不安や恐れとはかなり違い、人間的にはとても興味があり、どの人でも同じように接しようとしております。しかしまず相手の表現がよく分からない、相手の表現していることが分からないという状態があり、そのためにマスクや仮面のつくり方がその時点で変化していきます。分からないという波動が常に自分に存在し、それを新しい波動や別の波動に持っていこうとすることができなくなっています。しかしこれは自分へのテーマとしてぜひ新しい波動、新しいものを認識し受け入れていく、いろんな波動の流れの中で自分はしっかりと本来の自分に繋がっていく、ぜひそこだけをよく考えて現実化に持っていってください。

Kimio.Iさんのマスク、あなたのマスクはあなた自身がつくり上げたとても強いマスクがあり、そのおかげであなたは強い自分を演ずることができます。場合によっては演じている自分に酔いしれたり、演じている自分がはっきりと分かって行動を取る場合があります。あなたはマスクをうまく使うことにより人々に対して自分の思うように流れをつくることができます。このマスクはあなたにとってごく普通に使えるツールとなっているでしょう。今後の流れの中で自分に対する思い、自分に対して正しく判断し、正しい価値観でマスクをつくっていく、これが必要になっていきます。今までのマスクのつくり方ではなく、今後の流れに必要なマスクをつくっていく、今後の必要な流れには何が必要なのか、それは奪い合いや争いではなく、マスクそのものが平和に導く為のマスク、お互いが理解と納得の流れに入るマスク、そういったものが必要になってきます。それをそれぞれの人が無意識につくり上げていく、初めて出会った人でもまったく恐れも不安もなく、喜びを持って接していく、苦手な人の前でも苦手の波動がまったく出てこないで、自分の得意な人のように接していく、こういったことによってマスクが変化していきます。そうやって次々とマスクを変えていき、本来の流れを良いものにしていく、そういうやり方でマスクが良い状態になっていくのを感じてみてください。

Mineko.Fさんのマスク、あなたの場合はこのマスクがとても精妙で、またきれいで美しい波動になっています。あなたはマスクをうまく活用しているとも言えます。自分のできないところ、自分にとってうまくいかないところをマスクを使ってうまくいかせるようにしているからです。あなたは自分を不利に持っていったり、自分が困難にあいそうな時には意外と別のやり方で工夫したり、うまいやり方を考えたりして直接的にぶつからないようにしていきます。これはアルケミーとしてとても良いやり方であり、そういうやり方でマスクのエネルギーそのものを変えることができるのです。人に対する思い、これをいかに一人ひとりにうまく合わせていくか、そのやり方を早めに理解し、そして使いこなせるようにしてみてください。

Madoka.Hさんのマスク、あなたの場合のマスクは、あなたの意識の方ではほとんど表に出てこないで内面の方で働きを行なっております。自分自身をしっかり見るために必要なマスクであり、自分自身の嫌なところ、自分自身の苦手なところをむしろ分からないように変化させていきます。周りから見られたらどうしようとか、周りの思いでいろいろ悩むことのないようにマスクがうまく働き掛け、なるべく思いが素直に現実化するように、お互いの中でエネルギー的な流れがストップしないように、常に何らかの波動をつくり上げていきます。そしてそれはうまくいった時には自分の糧となり、自分のために良い波動になるように変化されていきます。あなたはそういう流れの中でうまく使えばとても良い波動として自分の味方になり、自分のやりたいことをそのマスクの自分がやってくれることになります。しかしこれからの流れにおいて、自分はどこまでマスクの影響を受けていたか、またそれに捉われずにいる自分がどこにいたか、そういったところに目を向け新たなる自分を見つけていってください。

今皆さん方へのマスクの話をしてみました。これは多くの人にとって難しい内容であったかもしれません。自分で理解できていないところ、自分が分かっていないところの話であるために、そのままでは中々理解できない場合があります。基本的にマスクそのものは他の人に悪く思われないようにするため、味方であるように仕向けるために、そういう自分を守るところから起こされております。

自分を守ることは必ずしもすべてが悪い訳ではありません。ただ守ってばかりだと成長することがないために、それをいかに良い方法で使っていくのか、いにかクリエイティブな発想で使っていくのか、そこがポイントになってくるのです。したがって、皆さん方が今感じた自分のいろんなマスク、それを良い方向に使うためにどうしたら良いのか、それを今後の日本や世界に向けてうまく使っていくためにはどうしたら良いのか、あくまでもそれをツールとして使う場合の解釈をそれぞれ自分で行なうようにしてみてください。それでは少し休憩を取ります、ありがとうございました。


A理解への努力が減ってきている

私たちはアルテミスの仲間としてお話をいたします。今の日本の男女間の状態について、以前ほどお互いの理解し合うとする気持ちが減ってきて、こういったことが確かに私たちから見ても感じられております。一般に努力をする、最後まで頑張るという行為そのものが減ってきているために、相手の気持ちを理解する場合においても、相手が本当に何を思っているのか、どういう気持ちで行ったのかを徹底的に考えるということが、まずほとんどなくなってきております。

言葉で聞いて、それで分かった気になる、相手の動きを見て雰囲気で感じ取る、大体そういう風な理解の仕方が普通であるために、何か聞かれても一言言うと、その一言だけで解釈してその人のことを、その一言で分かったような感じになる、その一言に含まれている複雑ないろんな心理を理解するということがほとんどできなくなり、言葉だけで理解をしていきます。

昔のいろんな日本人同士の付き合いにおいては、言葉ではなくその人の動き、態度、その人の日常生活から、その人の心の中を感じ取っておりました。その人が何を考え、何を望んでいるのか、何を成そうとしているのか、行動の一つひとつから理解しようという気持ちを持っておりました。そして特に何かを教わる場合でも、師のやることをずっと眺めていて、一挙手一投足つぶさに見て、意味を理解し少しでも真似をしようとする、とにかく調べて、見て、ものにしようとする気持ちをたくさん持っておりました。

今はほとんどそういう意識がなくなり、言葉をもらってそれで分かった気になる、一言で分かった感じになる、そういう理解の仕方になっています。そのために今お互いがいくら話したところで、話した言葉によって理解する深さが昔よりはかなり浅くなっております。昔は一言で理解できたことが、今は何度も何度もしゃべらないと相手に伝わらない、しかししゃべればしゃべる程また相手も誤解をしたり、勘違いをする範囲も広くなってくる、非常にコミュニケーションが難しくなってきております。

男女間の間においても、特にその状況が激しくなり、ほとんど異性との間のコミュニケーションが減ってきているために、異性の考え方、自分とは違う異性がどういう発想で物事を考えるのか、その理解がかなりできなくなってきております。男性、女性という考え方ではなく、人間として同じだろうという雰囲気で、普通の人間ならこうするだろう、普通の人間ならこう答えるだろう、そういう雰囲気で理解をしております。

実際には女性のどの位の年代の人はどういう考え方、男性のどの位の年代ならどういう考え方、それぞれの状態に応じてかなり考え方が変わってきています。今そこまで細かく理解しようとする人が減ってきているために、お互いにうまくコミュニケーションが取れず、またコミュニケーションをしようとする意志もなくなってきているために、お互いの心の距離が広くなってきております。

これからの時代に向けてやはりコミュニケーションを頻繁に取り、理解しようとする気持ちを持つことはとても大事なことです。たとえ身近な人であってもしっかりとした言葉を使って正しいことをしっかりと表現する、簡単な言葉で済ますのではなくなるべく丁寧に答えていく、自分が分かることを言うのではなく、相手が理解できるように話していく、コミュニケーションということをもっと強く重きをもって考え、相手が正しく理解できるように表現する、そういう意識を持つことが重要になってきています。

これからの日本に向けてただ言いたいことを言うとか、自分の知っていることを言うのではなく、相手に分からせる話し方をする、相手に分かってもらえるように話していく、ぜひそういう表現力を身に付けていっていただきたいと願っております。それではここまでにいたします。ありがとうございました。


(c)2007 CentralSun
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