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2004/12/17■大阪交流会から

相手の本質的な光を見ることから始まる

@アガペーの愛とは

私はイエスの波動を持って皆さん方とお話をしていきます。毎年皆さん方と会える機会が与えられ喜びを感じております。毎年皆さん方と意識を会わせることにより、地球の人々の意識レベルがどこまで高まってきたのか、隣人愛、人類愛といったテーマに対し、人類がどこまで進んできたのか、人間の意識レベルを調べる上でもとても重要な意味のある場になっております。

先ほどは、家族愛や人類愛について一人ひとりの現実を踏まえながら、自分の愛について話し合うという場が与えられておりました。はじめは皆さん方も抽象的なレベルで論じていた愛が、次第に具体的なものになるにつれ、自分はどういう愛をイメージしていたのか、自分は今どういうレベルまで愛が高まってきたのか、より具体的に考えるように変化してきました。

愛について客観的に抽象的に論ずることはとてもやさしいです。すべてを受け入れる、すべてを許す、とても使い古された言葉で、安易であり、一見分かりやすい言葉のように感じられます。しかし実際には個人的な体験がほとんど入っておらず、具体性が中々表現されていません。

先ほどのように分析されていくと改めて今自分はどういう愛がテーマなのだろうか、今自分の具現化できる愛はどういう愛なのか、改めて認識できることがありました。先ほど論じられていたように一人ひとりが持っている隣人愛、家族愛、兄弟愛、こういったものとアガペーの愛、キリスト意識が両立できるものかどうか、いろんな話し合いが成されておりました。

私たちスピリットのレベルから見た時、スピリットのレベルではほとんど当然のようにアガペーの愛、宇宙の愛が身に付いております。これはスピリットの体の特徴そのものが影響しており、スピリットであるが故に誰でもが基本のままで行使できる愛と言えます。

しかし肉体を持って生きている人は、肉体における感情や制限があり、そのためにどうしても自分を守るために、自己愛、兄弟愛や家族愛が重要視されてきます。これは肉体を持っているが故に避けられない愛であり、それを否定することはできません。

したがって、肉体を生きている皆さん方に自己愛や家族愛を捨ててアガペーの愛だけにしなさいということはほとんど難しいと言えます。イエスキリストとして知られている人間のイエスでもやはり肉体を持って生きていました。当然家族があり、兄弟がいて、親友、あるいはあまり良くはなかった人間関係もあります。

しかし、いわゆる悟りを開き、宇宙意識に繋がってからはやはりアガペーの愛が基本になり、同胞愛、家族愛、兄弟愛はその次に位置されてきました。二の次に避けられたとしてもそれはゼロではありません。やはり人間として肉体を持って生きている以上、家族愛、兄弟愛、そして友達への愛は明らかに存在します。

ただその行使の仕方がかなり変化していきます。自分の家族だけ平和であれば良いとか、兄弟だけ仲が良ければ良いという愛ではなくなっています。自分の家族を愛するがごとくに隣の家族を愛し、自分の兄弟を愛するがごとくに他の家庭の兄弟をも愛し、すべての人間一人ひとりについても同じように愛を行使していきました。

肉体を持つ人間の苦しみがよく分かっており、生きていること自体においての苦しみがあり、その苦しみを少しでも取り除かせることに意識が向いておりました。そしてその肉体の中に潜んでいる永遠の存在、本来の自分、そこをしっかり見抜くことができると、そこに繋がる新たなる意識レベル、それがアガペーの愛となってはっきりと表現できるようになってくるのです。

したがって、アガペーの愛、キリスト的な愛を行使するためには、目の前の人のスピリチュアルな部分に意識を向ける必要があります。肉体的な面や三次元的な現象に捉われてしまうと家族愛、兄弟愛だけに意識が向いてしまって、中々アガペーの愛には進化できなくなっていきます。

しかし肉体の中に隠されているスピリチュアル、その人の本質的なところに意識が向き、その光や美しさがはっきり分かるようになってくると、その人を内面から愛することができ、その人の生命、その人の本質そのものをいたわりをもって接することができるようになっていきます。

これをアガペーの愛に繋がる基本になります。したがって、無理してアガペーの愛を理解するとか、アガペーの愛を身に付けるという努力をするよりも、まず単純に目の前の肉体を持った人間に近づき、その人の本質的な内面を見てみる、その人のスピリチュアルな部分を光を見てみる、そしてその光を見出した時、自分の持っている光とその人の光、同じスピリットの存在としての喜び、いろんなものに思いが移っていきます。

それ自体がアガペーの愛に繋がっていきます。無理してアガペーの愛を頭で覚えようとしたり、本や教科書で覚えようとするのではなく、目の前の実際の人間のところにいって、その人のスピリットを感じて、そしてアガペーの愛を行使していく、そういうやり方で自分の愛のレベルを少しでも高めるように工夫をしてみてください。


それでは一人ひとりの愛について感じたことをお話ししてみます。

Yumiさんのハートに潜んでいる愛、あなたの愛は本来はとても美しく、大きな光を持ってこの地球にとても素晴らしい波動として表現することができます。あなたの持つこの愛は、多くの人々にある刺激を与えることができます。単に喜びを与えるとか、気持ちが良いという波動の愛ではなく、あなたの愛はある一つの刺激を与えることにより、気づいていなかったことに気づかせていく、その人がまったく自分で意識できなかったものを意識させていく、まったく考えてもいなかったことを分かるようにさせていく、こういう波動を持っております。そうすることによってその人がまったく考えてもいなかった思いに気が付き、新しい展開で考えることができる、新しい観点で見つけることができる、こういう効果を与えていきます。したがって、あなたは何か他の人が困っている時、ずっと何をして良いのか分からず先へ進むことができなかった人、そういう人々にとても良い気づきを与えることができます。自分の愛の本当の波動と繋がれば繋がる程、そういう人々に対して的確なアドバイス、的確なメッセージを与えることができるようになっていきます。自分の本来の愛と波動をよく理解して、それをうまく使いこなせるような肉体の動きを理解していってください。

Norikoさんの愛の波動を見た時、あなたの愛の特徴として自分が何かに執着し、何かを成そうとしていたり、何かこれを守ろうと必死になっている時、あなたにはその時、あなただけのある特殊な波動が体から出ていきます。自分が何かにとりこになっている時、実はその時に自分自身のある一つの波動が一つの方向に進んでいき、その領域を変化させようとして活動を成していきます。その波動がある人間の心の波動に響いた時、その人の心の波動を内面からゆすり、執着していた波動を別の観点から震わせたり、新しい窓口をつくってそこから出入りできるようにさせたりしていく影響を与えていきます。それによってその人が新しい窓口を見つける、新しいエネルギーとの繋がりをつくる、こういう影響を与えていきます。これはあなたが何かある一つのことにずっと意識を向けている時に起こる現象であり、それが誰か特定の人を変えるとか、特定の人に影響を与えるという意味で行なっているわけではありません。ただ結果的にそういう現象が起こっていくのです。つまりあなたはあえて誰か他の人に何かをするとか、特別なことをするという意識はまったく必要とせず、ただ自分が何かに捉われて一生懸命集中している時、何か一つのことにずっと取り組んでいる時、その時に意外とある人間についての領域を変化させたり、ある特定の人の意識レベルを変えてしまう現象をつくり出していくのです。これはあなたの一つの特徴であり、あえて人間について何かをどうするとか、特別の人に何かをするという意識を持たずして、その波動を変えていく、変化させていくという効果があるのです。自分の波動の使い方、エネルギーの使い方を工夫して、それより洗練された流れへと移行させるようにしてみてください。

Chikakoさんの波動を見た時、あなたの波動の純粋性の部分にあなたが人と何か関り合いをする時に、その繋がりにおいてある一つのエネルギーが流れていきます。自分と他人が何らかの関りをつくり出す時、多くの人は信頼感とか、許しとか、お互いの関係を維持させるような波動をつくり出していきます。しかしあなたの場合は他の人との関係において、ただ自分が相手に対して必要と思う波動を流していく、ただその人に対して十分なものを与えていく、実はそれだけの波動が出ていき、相手から何かを代わりに入れるとか、何かを待っているという波動は一切出ていくことがありません。したがって、あなたの場合にはそれこそ、見返りを求めない波動だけで相手と繋がる波動を身に付けています。これはこれまでのいろんな経験において獲得した波動であり、またある意味では本質的に持っている波動とも言えます。したがって、あなたは人間関係において本来、ただやるべきことだけをやっておく、必要なことだけをやっておく、それで十分な関係をつくることができるようになっているのです。自分の人間関係において、では他の人からの何らかの見返りを期待してしまった時、それは自分の波動がうまくいっていない時なのか、実際には必ずしもそうとは言えません。むしろあなたがそういう波動を感じた時、見返りの波動を感じた時、相手がその波動を出していると考えた方が良いケースがあります。それをただあなたが感じ取っていること、したがって、自分としては相手の見返りに対してどう反応するのか、それをうまくこなしていく必要があります。つまり相手はあなたに対して見返りを期待している、自分はそれに応ずるべきかどうか、あるいはそのままにしておくのか、こういったことがあなたの次の学びのテーマになってきます。自分自身は見返りをまったく考えていなくとも、相手が見返りを求める行動を取っている、自分はそれに合わせた方が良いのか、あわせない方が良いのか、これは次の愛のステップになっていくでしょう。よく見返りを求めるのが三次元的な愛であり、アガペーの愛は見返りを求めない、よくそういう人がおります。では相手が見返りを求めている時自分はどうするのか、アガペーの愛というのはどういう行動なのか、またそこでも新しい学びがやってきます。是非ともそのテーマにも取り組んでみて、自分なりの愛を高めるように練習をしてみてください。

Hirokoさんの愛を見た時、あなたの愛の一番の素晴らしいポイントとして、あなたは自分の思いをしっかりと表現し、それを出すことができます。自分の思いをしっかり表現できる、これはとても良い波動であり、またそれを愛と連動させることにより、しっかりとした愛を相手に伝えることができます。自分の思っていることをしっかりと相手に伝える、感じていることをしっかり表現する、それは愛のエネルギーと繋がるととても良い波動となって伝わっていきます。ただ愛は、相手の喜びや相手の思いを受け取り、それを自分のために生かすことができた時、愛としてしっかりとしたエネルギーを使うことができますが、いろんな思いが入ってしまった時、相手は不快感を感じたりして愛でなくなってしまう場合があります。どこまでの表現が愛で、どこまで強くなるとコントロールになってしまうのか、その学びがとても良い学びになっていきます。自分にとって一番バランスの取れているレベルの表現、自分にとって一番良い愛のレベル、それを学んでいる最中と言えるでしょう。是非とも自分にとって一番バランスの取れた表現の仕方、バランスの取れた愛の具現化を身に付け、常に相手が何らかの学びに役立つように相手が成長に繋がるような理解ができるような表現の仕方を練習するようにしてみてください。

Fumihikoさんの愛の波動を見た時、あなたの愛は、ある意味では内面的で一見おとなしいように感じられますが、実際にはエネルギー的にはとても強い波動として体から流れております。その愛は、具体的なものを必ずしも使わずに、概念的なもの、抽象的なものとして広がっていきます。したがって、相手はそれを確実に愛と感ずることは難しいにしても、漠然とした感じて愛という波動を感ずることができます。愛というエネルギーをある概念の範囲内で相手に伝え、相手がそれを感じていく、そういうやり取りの愛が行なわれており、それはある意味では常に人間の意識を高める方向へと動いていきます。したがって、自分が今後何かを話し合う時、常に高いレベルへシフトするように、高い概念の学びをしていく、そういったことを工夫して、相手が少しずつ先へ進んでいけるようなやり方を工夫してみてください。

Yukariさんの愛の波動を見た時、あなたの愛はあなたにとってしっかりとした概念で出来上がっており、ある意味ではとても強い形をつくっております。あなたにとってこういう愛、こういう愛という風にある程度出来上がっている証とも言えるでしょう。この愛があなたの言動を通じて表現される時、かなり言葉によって変化されてしまいます。あなたとしては人に応じて、その人に最適な愛のエネルギーを出そうと思っていながらも、言葉がうまく使われない時にそれが相手に伝わらずに、別のエネルギーで入っていってしまう傾向があります。自分が本来的に愛としてしっかりと身に付いていても、表現がうまく噛み合わずにずれたままで相手の中に入っていく、こういったことが何度か起こっていきます。したがって、あなたとしては表現力、自分の思いを正しく表現する、それをしっかりと学び、練習していくと、自分の本当の思いをしっかりと相手に伝えていく、自分の思いを正しく相手の愛に響き渡らせる、そういったことができるようになります。自分の表現をうまく工夫して、自分の愛をさらなるものへとつくり変えていってください。

Kimikoさんの愛を見た時、あなたの愛は、あなたの波動の世界でバランスが取れ、とても良い状態になっております。あなたが他の人と何らかの関係をつくっている時、まずあなたは自分の世界の中でバランスの取れた愛が振動し、まず自分の世界が愛に満たされていきます。それからいろんな人との関係の中でそのあなたのバランスの取れた愛を他の人が感じて使う場合、場合によっては他の人の世界の中に入っていったりします。その時に人によってはあなたから何か喜びを感じたり、何か素晴らしいものを受け取った感じを受けることがあります。これはあなた自身の周りで常に躍動し、動いている愛の波動が相手に影響を与えているものであり、あなた自身はその時にどういう言動を取ろうとも、実際には何の関係もありません。あなたの言動ではなく、あなたの周りで常に動いている愛の響きを周りの人が感じているだけであり、またそれがあなたにとっての一つの特徴になっています。言動ではなく愛の響きそのものがあなたの特徴である、それを理解して、それをいかに多くの人の中で共有し合うのか、それを練習するようにしてみてください。

Izumiさんの愛の波動を見た時、あなたにとって愛は、とても大切なものであると同時に、また、使いこなせる材料でもあります。あなたはその愛を本当に使うことができ、その時々の状況に応じてテーマに応じて、その愛を本当に表現し、使うことができます。ただ自分がそれをどのようにうまくコントロールし、バランスを取っていくか、まだそれに意識が向いていないために、どこまでが自分の愛なのかが分からなくなっています。実際にあなたの体にはとても強い愛が備わっており、人と接する時、心から熱いものを感じた時、本当に何とかしたいと思った時、それはあなたの愛から発せられているエネルギーです。本当に何か変えたい、こうしてあげたい、心の底から思いが湧き上がってきたとき、それがあなたの愛であること、それをよく理解して、是非そのパワーを使って、多くの人々にその愛を与えていってください。

Hitomiさんの愛を見た時、あなたの愛は、あなたの意識の中でとても純粋に育てられ、大事にされ、洗練された愛として守られてきました。その自分の中で暖められた洗練された愛をどのようにして使うのか、どのように外部に出すのか、そこで躊躇してしまい、中々使う機会が見出せないまま自分の中に閉じこもっております。このとても素晴らしい愛は、あくまでも他の人に流れ、他の人とのつながりをつくることによって価値が発揮されていきます。したがって、それをいかに自分から他の人に出していくか、これが大きなテーマであり、またそれで初めてその価値が問われるということ、そのために自分が大切に思っているもの、自分が本当に愛したいと思っているもの、そのために重要だと思っているもの、そういったものには積極的に喜びを表現しながら愛を出していく、積極的に自分から表現を取っていく、そういった行動を取ることによって自分の愛を出すことができます。自分から行動していく、自分から出していく、是非その練習を進めるようにしていってください。

Mizuyoさんの愛の波動を見た時、あなたの愛にはあなただけが身に付けてきたとても素晴らしい愛があります。今までのいろんな経験においてあなたはいろんな種類の愛を身に付け、それをうまく自分の中に宿らせております。このいろんな種類の愛をあなたはうまく纏め上げ、自分だけの愛として表現することができます。この自分だけの愛を今までは限られた人にだけ発揮してきており、必ずしも多くの人に表現できる器用さは備えておりませんでした。この洗練された愛を特定の人ではなく、多くの人に次々と出していく、いろんな人に出していく、この練習が必要になります。恥ずかしがったりせずにいろんな人に次々と表現してみる、是非そういう練習をしてみて、いろんなタイプの人にも通用するという自分の愛を確認していってください。

Kyokoさんの愛を見た時、あなたの愛はあなたが感じている以上にとても偉大なるパワーを持っており、またとても高度な愛を身に付けています。今あなたは調度その学びを始めた段階であり、これから意識の発達に従って次々とそのベールがとかれていくでしょう。恐らくあなたはこれからいろんな経験によってまったく違う愛のレベルを次々と活性化させ、感じ、具現化させることができるようになります。その時には今感じているような人間的な愛に惑わされず、大きな観点から人類を見るような意識へと変わっていくでしょう。自分の中に秘められているこの愛、あなたの偉大なる愛を是非とも活性化させ、また、この人類の中でうまく使えるように練習をしてみてください。

今日は愛について皆さん方と共有できたことをとても喜びとしております。毎年、毎年愛についていろんな議論がなされておりますが、皆さん方と話をして、日本でもいろんな意識レベルが広がり、いろんな愛が皆さん方の心にあることを見て、いつも喜びを感じております。是非ともこれからも愛についての学びを深めながらも、実際には人間生活を楽しんでいただくこと、社会生活、仕事においていろんな人々と交わり、喜びを感じていく、是非そういう愛をも深め、高めるようにしていただきたいと願っております。それではここまでにいたします。ありがとうございました。


(c)2004 CentralSun
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