今体験している人間としての自分、この人間としての自分がどう変化するのか、肉体を失った時、地球から出た時、自分はどういう存在になるのだろうか、いろんなことを考えたことがあると思われます。皆さん方は体験している時は、いかにも人間として理解し、人間が自分であるかのように感じております。
しかし私たちの世界から見た時、皆さん方は肉体としての体を身に付けている時と、肉体から離れた時、スピリットの体を身に付けている時、いろんな次元において活動をしております。そして、肉体から他の体へ移行した時、そこで私たちと直接出会ったり、話をしている人もおります。スピリットの世界において私たちと一緒に話をしていても肉体の意識に戻るとその記憶はまったく残っていません。肉体の世界に戻ると肉体としての記憶だけで現実が創られ、肉体としての記憶の連続性の中で意識を使うことになります。
そのためスピリットの世界での体験や話し合ったことは、肉体の世界にはまったく影響を与えることがない状態になっております。皆さん方が肉体としての意識の中で活動をしている場合と、スピリットの状態で活動している場合、両方の体験をしながらもそれぞれが別個であるかのごとくに意識し、行動を続けていきます。
おそらく皆さん方の意識から見た時、理解し難く、また、なんとも歯がゆい状態になるものと思われます。毎日のようにスピリットでの体験をしながら、何一つ覚えておらず、肉体生活だけが自分だと思い、この肉体生活を連続的に体験することが人生だと思っております。 スピリットの観点から見た時、むしろスピリットの流れのある条件の時だけに肉体をまとい、肉体生活をし、やるべきことをやってきて、また戻ってくる、そしてまた計画をつくり、次の肉体をまとうまでに必要な準備をしてまた肉体の中に入る、そして必要なことをやって戻ってくる、こういう繰り返しがスピリットの世界で行なわれております。多くの人はスピリットの世界に来た時、今の肉体意識とは少し別の意識で活動をします。今の肉体はつくられた肉体の波動の中で活動しているために、スピリットの波動そのものを具現化しているわけではありません。
したがって、今皆さんが肉体の中で自分として感じている自分の姿は本来のスピリットの姿ではなく、あくまでも肉体という器の中で制限された自分を認識しているに過ぎません。それはスピリットの世界における本当の自分のわずかな側面であり、スピリットのそのものとはかなり違う現われになっております。
それでも本質的なところ、基本的な波動はかなり共通点があり、肉体の意識における本質的な気質のようなもの、本質的な核のような動き、これはスピリットにおいてもほとんど同じ状態として認識されます。スピリットの次元においてスピリットの世界での役割をなしていく、これが皆さん方が主に地球で行なっている活動になります。しかしスピリットの世界で行なっても、どうしてもできないことがたくさんあります。特に肉体世界、三次元の世界においてはスピリットがいくら頑張っても直接手を下すことは何一つできません。
皆さん方の今の肉体世界は肉体がない限り、手を加えることはできず、社会を変えることもできません。この世界をユートピアにする、この世界を愛と光で満たされた環境にする、そう思ってもそれは肉体を持って活動することしか方法がなく、いくらスピリットの世界で場をつくり、考えても直接的に影響を与えることはできないのです。
皆さん方はこの肉体世界に直接手を下しながら、素晴らしい社会を創ろうとしてやってきたのです。しかし、肉体を手にすると肉体の意識が全面的に出てくるために、肉体の感覚器官で理解できる範囲の活動に留まってしまいます。
皆さん方はほとんどスピリットの世界のことは思い出すことができず、理解することもできておりません。しかし、スピリットの世界においてつくったこと、決められたことは確実にこの世界で行なわれているのです。人との出会い、何かをなす、何かが手に入る、何かを失う、こういったことはすべてスピリットの次元でつくられたものであり、今の物質世界においてたまたまそうなったとか、偶然そうなったとかいう状況は何一つありません。
すべてがスピリットの世界でつくらたれものであり、スピリットの世界でつくった通りに皆さんは体験をしているのです。スピリットの世界においては、必ずしも今の皆さん方の現実だけを考えてそれで行動しているわけではありません。
スピリットの世界においては、もう少しいろんな観点から地球を眺め、それに必要なことを随時行なっております。スピリットの観点から見た時、一人ひとりの現れは、今の現れよりはかなり高度なレベルの光を扱い、波動を身に付け、かなり洗練された働きを行なっております。
それが肉体界に現れてくる時、肉体界で必要な場をつくり、その場の学びで必要な分だけエネルギーを持ってきて、毎日の流れをつくり上げていきます。毎日の肉体生活でどこまで本来のやるべきことを行なっていくのか、中にはライトワーカーとしていろんな働きをしている人がいれば、ほとんどライトワーカーとしての働きをしたことのない人もいるでしょう。
それ自身はどちらでもあまり問題はありません。ただこの肉体世界においてユートピアを創る、肉体世界が素晴らしい人間の場につくり変えようとする、そういったことを考えると普通の人間の意識状態ではできないことがたくさん現れてきます。肉体世界でどううまくエネルギーを使い、場を変えていくのか。肉体世界を変えるためには、とても難しい条件がいっぱい重なっており、単純に何かをすれば平和になるとか、何かをすればユートピアが訪れるとかいう状況ではありません。
いろんなトレーニングを重ねるうち、肉体世界でないとできないこと、肉体世界で必要なこと、いろんなものが見えてくるでしょう。皆さん方の肉体としての働き、スピリットの体としての働き、いろんな場においていろんな働きが行なわれていきます。自分はその中で何を受け持ち、担当していくのか。スピリットの世界において皆さん方がこの地球のために何かをなそうとしたり、何か役に立つことをしようという思いを持っておりました。地球はそれによっていろんなエネルギー場をつくり、体験させ、皆さん方を確実に成長させてきました。
ここの肉体世界において学ぶべきことはまだたくさん残っており、今の皆さん方のレベルではまだこの肉体世界を完全にクリアしたとはいえない状態にあります。この肉体世界を完全に理解し、完全に自分のものとする、そのためにはまだまだ肉体について学んでいくものが必要とされます。
今の地球において、肉体世界を完全にマスターした人はそんなに多くはありません。いろんなヒーラーやチャネラーの人々が地球について論じたり、地球のことについて話したりしている場合があります。しかし、その中で真実を語っているものはほんのわずかしかありません。
実際にはそういう単純な問題ではなく、この地球において本当に必要なこと、流れを変えるのにとても重要な働きがあり、いろんなことによって必ずしも思った通りスムーズに展開しない場合があるのです。
皆さん方のそういう意識状態の中で、肉体レベルの意識と宇宙レベルの意識、いろんなものを考えて、今の自分の成長のために何が本当に必要なのか、今自分はどういった考え方でどう整理していくと流れが見えてくるのか、いろんな思いが出てくるものと思われます。
肉体レベルで完全にコントロールする、自分の肉体の世界をクリアしておく、そのためには肉体とスピリットとを別々に考えたり、別のものとしてエネルギーを理解するのではなく、一つのもの、一緒になっているもの、同時にスピリットの体と肉体を考えることが必要になるのです。
肉体は肉体、スピリットはスピリット、そう考えているとこの接点が見出せず、結論の出ないままいろんなゲームを演じてしまう場合があるのです。スピリットの世界とここの肉体世界、これを分離して捉えるのではなく、一つのものとしてとらえておく、関連性が深い繋がっているものとして理解しておく、常にそういった観点で自分のやるべきことを考えるようにしてみてください。
自分自身の流れの中で光を求める、闇と戦う、いろんな思いが沸き起こってくるでしょう。闇の存在といっても中には強力なものが存在し、人間がいくら立ち向かったところでまったく手に負えない存在がおります。皆さん方が闇雲にそういうものたちに出向き、争いを始めた時、それはとても危険な状態をつくり出す場合もあるのです。しかし、恐れや不安を持っていると余計に場が悪くなるために、どのような状態にあっても恐れや不安を出さないで接することが必要になります。日頃の毎日の生活の中で自分はどこまで三次元の生活を理解し、うまく体験しているか、自分自身について考えるとても良い時期だと思われます。
これからもそういった観点での自分のあり方、意識の使い方、いろんなものを学んで自分に見合った流れをつくるようにしてみてください。
それではお話しをしてみます。
Keitaさんの今の波動を見た時、あなた自身が本質的に内在させているエネルギーの中に肉体次元の波動とスピリットレベルの波動の組み合わせにおいて、特徴的なものが見られます。肉体の世界において本当に必要なもの、スピリットの世界において本当に必要なもの、それらが密接に関連し合っており、肉体の生活の中でもスピリットの体の本質的なものを扱うことができる、スピリットの世界においても肉体界の大切なものを使うことができる、こういう波動になっているのです。それ故肉体とスピリットとの間の分離がそれほど強くなく、自分でコントロールできるレベルにまで近づいている状態と言えるでしょう。その中で自分の使えるツールを使いこなしていく、少しでも新たなる波動の光へと向っていく、常にそういう意識を持ってこれからの流れを理解するようにしてみてください。
Seikoさんの波動を見た時、あなたの光の中に自分自身を奮い起こし、目覚めさせ、活性化させる、自分自身を動かし機能させていく、これに関する波動が見られます。肉体世界においてはこの波動がまだうまく使われていないために、自分の思っていることややりたいこと、願っていることがスムーズに現実化されない場合があります。しかしスピリットの世界に意識を向けるとあなたのやるべきことは確実に毎回こなされており、とても良い反応として進んでおります。肉体の世界でうまく使えない分、スピリットの世界で使いこなせていると理解しても良いでしょう。したがって、今自分の毎日の体験の中でスピリットレベルがいかに自分にとって大切で重要なことなのか、スピリットレベルで理解することがどれほど自分のために、周りの人のために役に立っているか、それが分かるようになってくると自分で自分の制限をなくすようになっていくでしょう。これからも自分の進むべき道、方向性、それらをよく理解したうえで流れを考えるようにしてみてください。
Namikoさんの波動を見た時、あなたの光の波動の中にあなた自身がしっかりとつくり上げたとても素晴らしい波動があります。この波動はスピリットの世界において、とてもよく機能し、スピリットの世界においては重要な役割を演じ続けております。この肉体の世界においてはまだ自分自身、よく理解しにくいところがあるものと思われます。あなたの本来的に持っている特徴は今の肉体世界ではすべてを現しにくいために、どうしても不完全なレベルでの肉体の活動になってしまいます。これを完全なものに変えたところで、必ずしもスピリットの世界でうまくいくとも限りません。スピリットの世界においてはそこでやるべきことがたくさんあり、必ずしも介入できなくなっているのです。自分自身の持っているこの波動を考えた時、自分がどのレベルでどのエネルギーを使いこなしていくのか、今の三次元のこの世界で自分に見合ったエネルギーをどんどん使いこなしていくのか、それともスピリットの世界で使いこなしていくのか、自分なりにいろんな思いがあるものと思われます。この肉体世界においてはこの世界でしか体験できないことがあり、あなたはそれを楽しむことが一つの目的となってやってきておりました。しかし今後の流れを見た時、それだけでスムーズにいけるかどうか、それだけで十分なのか、いろんな思いが出てくるでしょう。自分のこれからを考えた時、肉体の世界とスピリットの世界、そのバランスをどううまく取っていくのか、これらを考えたうえで自分の流れをつくり上げていってください。
Jun-ichiさんの波動を見た時、あなたの肉体にいろんなエネルギーが織り込まれており、そのエネルギーがとても大きな現実化を導いていきます。あなたはそのエネルギーのある部分に特別に反応する状態になっているために、自分自身が何を行なうのか、自分はその波動をどう利用するのか、それにとても大きな意味が与えられております。自分自身の繋がっている特別な波動、自分自身の本来の波動、それを活性化させ、目覚めさせると、この世界は大きく変化していくでしょう。自分がそのために何を行なうのか、眠れる自分の部分を活性化させるとはどういうことか、またいろんな疑問が沸いてくるでしょう。それらを単刀直入に考えてしまうよりは、一つひとつ丁寧に調べてみる、丁寧に感じてみる、そこに大きなヒントが隠されております。自分を知る、その一貫として自分の世界を知る、自分の波動を知る、そういったことを突き進めて自分に必要なものを引き出していってください。
Naomiさんの波動を見た時、あなたのその波動に大きな証があり、あなたはとても重要な役割を演じております。しかしこの役割は普通の人から見るとまったく目立たないやり方として演じられております。人の目の前で明らかに素晴らしいと感ずる働きよりはむしろ何気ない言葉、普通の言葉、普通の表現、それが確実に影響を与えることがあり、それによって十分に相手の心に入っていく場合があるのです。自分の持っているこの特徴をどう生かしていくのか、そのためにも自分自身がどういう人々に心を開き、一緒に活動していくか、どういう人々と自分の波動がうまく合うのか、そういったことを理解して、自分の波動が少しでも現れやすくなるように、少しでも現実化の流れに向っていくように自分の波動を高めていってください。
Takashiさんの波動を見た時、あなたの光の波動が今自分の意識や思いによって輝かされ、自分の考え、願望のエネルギーで自分自身がつくられております。自分のスピリットの波動も本来のスピリットの波動とは別に自分でつくり上げたスピリットのエネルギーがあり、普段黙っていると自分でつくり上げたスピリットの部分に繋がり、それを自分と思って理解をしてしまいます。自分の真実の姿をまだ見る能力が養われていないために、自分のつくり上げたものを自分と思ってしまう状況にあります。自分でつくり上げたものから早く抜け出し、いかに本当の自分を見ることができるか、概念や妄想でつくられた自分ではなく、本来の自分に近づいていく、先ずはその意識を身に付けるようにしていってください。
Shogoさんの波動を見た時、あなたの波動が今とてもバランスの取れた状態にあり、自分自身で自分に対して一番良い価値観で生活している状況と言えます。自分を無理して背伸びさせることもせず、無理して知ろうともせず、また何かをせねばならないという意識もなく、ごく自然な状態でバランスの取れた意識を身に付けております。この波動の中で肉体としての自分とスピリットの自分をどううまく使いこなしていくか、肉体としての自分は日常生活の中でやるべきことを行ない、必要なことを演じております。そしてこの肉体世界においてはスピリットについて中々考えることもできず、理解することもありません。しかしスピリットの意識状態に達した時、肉体について極めて詳しく克明に理解しており、肉体でできること、できないこと、肉体でできることをしっかりと理解したうえでそのエネルギーを確実に入れていく、そういったことをスピリットの世界で行なっております。したがって、スピリットのレベルにおいては、肉体がスピリットを理解しようがしまいが、スピリットのレベルで肉体を完全に把握し、肉体にやるべきことを行なうようにエネルギーをつくり上げております。したがって、今のあなたに必要なのは無理してスピリットのことを理解しようとか、スピリットを100パーセント繋がるという意識よりは、もう完全に任せてしまい、今の肉体があるのはすべてスピリットの自分がつくり上げたもの、すべては完璧につくられている、それを信じたうえで肉体生活をうまくやっていく、この肉体を完全にコントロールしていく、こういう意識の方が結果的にうまくいくものと思われます。日頃の自分の行動において肉体レベルで完璧にこなしていく、それだけでスピリットの思いをこなしているということ、そういう関係を理解して毎日の流れを進むようにしてみてください。
Norioさんの波動を見た時、あなたの肉体生活における波動はいろんな変化が次々とやってきて、一見自分でもどういう流れになっているのか、流れというものが明確にできているのかどうか、いろんな思いを持つことがあります。あなたにとっての三次元の流れはスピリットのレベルから見た流れとは少し違う場合があります。やはり今のあなたの意識から出てくる自分の流れは肉体の中に記憶された連続のエネルギーの中で理解している自分であり、それは単なる役割でつくられたあなたの姿に過ぎません。それはスピリットの持つ本来のあなたではなく、また、あなたが成すべきことがそれだけでもありません。今の肉体のレベルでは、まだまだ理解できないかもしれませんが、あなたのスピリットのレベルにおいては明確に理解しております。そしてスピリットから肉体に移行する時に肉体で必要なものをすべて持っていき、その時、その時に必要なことが行なわれております。あなたはその因果関係をもうじき心で理解できる状況がくるかもしれくません。理屈ではなく心で理解していくのです。これは元々あなたに備わっている特徴であり、頭で考えるというよりは心で理解する、納得するという方がとても適した状況になるのです。したがって、これからの三次元的ないろんな現象において頭で理解するのではなく、心で感じていく、心で分かっていく、常にそういう意識を育てるようにしておくと比較的身に付けやすい状況になるでしょう。これからも流れにおいてそういう観点で見るようにしてみてください。
Mitsukoさんの波動を見た時、あなたの日頃の生活の中で自分自身の三次元の生活についていろいろ思う時があります。自分自身の生活、そして自分のスピリットの生活はどうなっているのだろう、自分の三次元の生活はこれで良いのだろうか、いろんな思いをもたらすことがあります。言うまでもなく、三次元のあなたのエネルギーはスピリットのレベルでつくられたエネルギーの現れであり、あくまでもスピリットの世界の一つに過ぎません。ただあなたの場合には、三次元の世界でいろんなことが起こったために、必ずしもスピリットの思いがそのまま完全に現れているわけではありません。いろんなことの流れの中でスピリットの計画が完全に現れにくいものがあったり、現すことのできないものも生じてしまいました。そのために完全にできなかったところを別のレベルで補ったり、他の人のエネルギーや力を使って現せる場合がつくられております。したがって、あなたの流れで見た時、すべて自分一人で解決したり、自分一人でやろうとせずに、他の人と協力し合っていく、なるべく他の人からもたらされたエネルギーの活用をするようにしてみる、そういう意識を持つことが必要になります。自分一人で行なおうとしても完結できない場があるために、どうしても最後まで進めない場合があるのです。他の人のエネルギーで自分にとって必要と思うもの、この三次元の自分の場で大切だと思うもの、そういったものを感じた時、そういったものと一緒になりながら場をつくっていく、協力し合いながらやっていく、そういった観点で現実を進める意識を身に付けるようにしてみてください。
皆さん方の肉体的な次元におけるエネルギーとスピリットの次元における皆さん方の姿との関係を話してみました。肉体の生活が毎日一日２４時間という制限の中で一見連続的に活動を進めております。しかしこれはスピリットの世界から見たらつくられた一つの場であり、真実の世界ではありません。皆さん方はそれ以外にもいろんな世界で活動をしているのです。そう考えた時、今肉体を持っている時は肉体でしかできないことがある、今日でしかできないことがある、いろんなことに気が付き始めてきます。
そういったことが分かってくると、今日この場でしかできないもの、今この人としかできないこと、そういったことが明らかに分かった時、一瞬、一瞬の重要さ、大切さ、人との出会いの重要なポイント、そういったものが一つひとつ、より強い感覚として蘇ってくる場合があります。そういった意識を持って肉体世界の一瞬、一瞬も大切に過ごしていく、人との出会いも重要な意味を持って接していく、そういった観点で肉体生活を進めるようにしてみてください。それでは少し休憩を取ります。ありがとうございました。
確かに皆さん方の世界においては、光と光でないもの、善と悪、二極対立の波動が皆さん方の意識に入ってきて、それによって何かを学び、前に進ませようとする働きが行なわれていきます。一般に悪と呼ばれているもの、そういった働きによって皆さん方は立ち止まり、落し穴に落ちたり、逆戻りしてしまう現象が起こり、本来の喜びとなる流れに中々進むことができない状況が繰り返されていきます。
そういう否定的なものが存在しなかったらどんなに毎日が楽しいことか、毎日の体験が楽しいことばかり、喜びだけになり、何一つ混乱することもなく、打ちのめされることも無く、喜びだけで過ごすことができる、そう思う現象が続くために、どうしても否定的なこと、悪や悪いものがない方がよい、そういう感覚を身に付けていきます。
しかし実際にはそういう悪いことや否定的なこと、悪と呼ばれているものがあるから楽しいこと、良いこと、光が感じられる状況にあり、もし、皆さん方にとって否定的なことや悪いこと、足を引っ張る存在が一切いなければ本来の喜びの道を歩いていたとしても喜びとは感じないでしょう。
それがごく当然の流れになり、あえてその中で光の道をあるいているという喜びを実感することはできない意識になっていきます。では皆さん方にわざわざ喜びを感じさせるために悪をつくったのでしょうか。実際にはそういうわけでもありません。
喜びを感じさせるためにわざわざ悪をつくったり、否定的なことを体験させているわけでもありません。むしろ否定的なことを感じ、それによって愛や喜びを感ずるように考えているのは皆さん方の意識でつくられたものであり、本来の流れから得られるものではありません。
本来の流れにおいてはただ単に皆さん方の進化を促す流れと、進化に背く流れがあるだけであり、皆さん方はそれをどう選択し、どう受け止めていくのか、その時どういう感情やどういう思考が働くのか、それは皆さん方自身に依存することになります。
たまたま皆さん方の地球という場において、学校や学びという場において、足を引っ張るものを悪と定義し、うまくいくことを喜びや平和、幸福と教えています。そういう意識がつくられていき、そういう感覚が身に付いているために、足を引っ張るものは悪いもの、否定的なもの、喜びに満たす導く波動が正しいもの、本来の流れという風に理解されているに過ぎません。
もしその価値観がそういう教えからではなく、単に善も悪もなく、進化の流れしかない、進化の流れに沿うように物事が進んでいく、そう教え方をしておけばいちいち否定的に捉えたり、喜びや幸福を追求するという意識も芽生えていないかもしれません。
あくまでも人間がつくり上げた観念によって皆さん方が判断しているだけであり、宇宙や神がそういう価値観を与えているわけではないのです。したがって、皆さん方としては進化の流れや進化を止める方向性があった時でもいちいちそれを光か闇か、善か悪かという考えで理解していくのかどうか、それは皆さん方自身の判断によります。
神が与えた判断の仕方でなければ天使が与えた判断の仕方でもありません。皆さん方の地球の人間がつくり上げた価値観なのです。自分はそういった価値観の中でどういう価値観を使い、どのように生きていくのか、それは皆さん方一人ひとりに任されているのです。
必ずしもこの考え方が正しいとか、この基準が正しいとかいう価値観は一切ありません。すべては皆さん方に任されているのです。いろんな価値観があり、いろんな判断の仕方がある、そういう流れの中で自分はどういう価値観を育て、どういう考え方を身に付けていくのか、それは一人ひとりが自分の課題として取り組んでいくテーマになっていくでしょう。
先ほど話されていたいろんな要素の中で、では自分は否定的なことに対してどう取り組んでいくのか、始めからなかったことにするのか、それともある程度の感知しないという生き方を取っていくのか、あるいは否定的なものを肯定的なものに変えることが役割として正面から取り組むのか、確実に光を入れていって、光の存在に変えてしまうのか、いろんなやり方があるでしょう。
それは一人ひとりが取り組むべきテーマであり、自分がどういう立場で取り組んでいくのか、あくまでも自分の問題として一人ひとりが取り組むようにしていってください。皆さん方の話し合っていたテーマは今後の生き方においてもとても大切なものであり、また本質的なテーマでもあります。
したがって、今すぐに結論が出るとか、これが正解だということは言えない深いレベルの問題になります。また今分かったつもりでも一ヵ月後、一年後にはまったく違う見解を出す場合もあるでしょう。そうやって皆さん方は意識を広げ、いろんな次元から考え、いろんな側面から取り組む必要があるのです。
今分かったように見えてもまた別の観点から考える出来事が起こったり、別の次元から地球規模で考える見方が必要な事件が自分の身に及んできたりします。そしてその時にまた別の考え方、別の意識の持ち方で取り組む必要性が出てくるでしょう。そうやって今分かったつもりでもまた1週間後にはじめからやり直すケースが出てきます。
そうやって最終的には意識を広げ、考え方を広げ、いろんな側面から取り組んでいく、そうやって成長していくのです。あくまでも成長ということを考えて自分の学びの仕方を理解していってください。それではここまでにいたします。ありがとうございました。
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