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2000/3/13■月例セミナーB[月曜]から

経験しなくてもよい経験がある

@スピリットと自分と現実

私たちは大いなる源からお話をいたします。皆さん方の肉体を創り上げるために、いろんな経験を通してここにやってきたということが話されました。一人ひとりの、いわゆるハイヤーセルフと呼ばれている自分はいろんなところでの体験を重ね、地球での役割を創り上げて肉体を創りました。この肉体に宿っている皆さん方の意識は、肉体的な感覚器官でかなり制限を受けている自分という意識です。でもこのハイヤーセルフの思いを感じており、ハイヤーセルフと別という意味ではありません。

物事を判断する場合、創造的な仕事をしたり、熱中しているときにはハイヤーセルフの思いをかなり強く受け取っております。ただ自分の欲望に刈られて、自分だけの世界に入っている場合、自分中心に物事を進めている場合、そういうときには必ずしもハイヤーセルフの思いではなく、皆さん方を誘惑している別のものの思いを受け取っている場合があります。したがって皆さん方は、肉体を通してハイヤーセルフと同時に別のエネルギーも感じております。

この別のエネルギーというのは、今までは単に皆さん方の学びのため、経験のためと称して、解釈されてきました。イヤなことやつらいことがあっても、経験のため、学びのためという風に理解されてきました。しかし理解が深まり、エネルギー的なものが見えてくると、それも経験とか必要な学びとかいう理解が適当でないことが分かってきます。誘惑に負けて、堕落することは経験とはいいません。そこから学べるものがあったとしても、それは経験しなくても分かる範囲の学びでした。ただほとんどの人は、どれが誘惑で、どれがハイヤーセルフの思いなのか、区別することができておりません。食べたいものがある、これは誘惑なのか、ハイヤーセルフのアドバイスなのか。人を好きになって、趣味や娯楽で夢中になっているとき、ハイヤーセルフのアドバイスなのか、誘惑なのか。

皆さん方が現実をうまく創造していくためには、こういった見極めが必要になっていきます。今まではそういった見極めがなくても現実を展開させることができました。いわゆるハイヤーセルフの方でコントロールしていたために、皆さん方にやってくる誘惑や学びはハイヤーセルフが決めることができました。皆さん方が三次元で現実をしっかりと創造したいと望んだとき、ハイヤーセルフは現実の創造の力を皆さん方に移していきます。皆さん方はそれによって現実に対して責任を取る必要があります。自分で造り出す現実は自分が責任を取ります。

誘惑に負け、混乱に陥った場合、自分で解決せねばなりません。ハイヤーセルフが創り出したものはハイヤーセルフが何とかすることができるでしょう。皆さん方が創り出したものは自分で何とかせねばなりません。現実を造る場合に誘惑とアドバイスの区別がついていないものは必ずしも現実に対してのコントロールが渡されるわけではありません。やはりハイヤーセルフが望んだ一定の基準に達していないものはその人の現実を完全にその人のものにすることができない状態にあります。

しかし学びを重ね、善悪、正しいことの基準が分かってきて、誘惑に負けず、強い意思で現実を造れるようになってきた場合、現実を造る能力はその人に下ろされていきます。それと同時に、自分は現実に対して責任を取る必要があります。どのような事態が起ころうとも、神に頼ったり、ハイヤーセルフに頼ることはできません。自分の力で現実を直接、変えなければなりません。現実をコントロールするというのは、人によってタイプがあります。天使の世界や神の世界から降りてきたものは、そのままでもハイヤーセルフの思いで現実がコントロールしやすい状態になっております。しかしその分、自分の意思で動くということがうまくできない状態にもあります。人間的な経験をたくさん積んできて、つらい思い、人間としての経験を多くしているものは自分の意思で現実を造るのがやりやすい状態にあります。

一人ひとり、現実化のエネルギーの強さが違うために、ほかの人と比較をしたり、話をしても、あまり参考にはなりません。自分は自分の場合にどういう風に理解し、造り上げていくのか。


Hiroakiさんの場合は、エマネーションの過程において現実を造るエネルギーが、自分本位の場合のエネルギーとスピリット本位の場合のエネルギーの比率が6:4ぐらいの割合になっております。おそらくこの人生において、この比率はかなり変化していくでしょう。あなたの思いがスピリットの方に向いているために、これからはエゴをなくし、自分の思いをスピリットに近づけるような練習が続いていくでしょう。そうすると、おそらく数年のうちに比率が逆転することは可能です。ただしばらくはまだ自分の思いが空回りするところもあり、現実と自分の思いの組み合わせにおいてうまく展開するところがあります。その部分をまず自分で調整し、空回りしないように現実を造るやり方を身に着け、そのあとでエゴを減らしていくというやり方をするのがおそらくやりやすいといえるでしょう。

Yasukoさんの場合は、人間としてのエネルギーの強さとスピリットのエネルギーのバランスが3:7ぐらいになっております。スピリットの比率が高いように見えていますが、現実の中での現れは目立たない現れで関与しております。おそらくあなたの意識にはスピリットの現れはそんなに感じられないかもしれません。現実の中で、本当に自分がやりたいと思っているもの、こうしたいと思うもの、それのほとんどはスピリットから起こされているものが普通です。それをあなたは自分の思いであるかのように感じております。スピリットはこのやり方をしばらく続けていくでしょう。あなたは自分の思いの中に、どこまでスピリットを感じていくか。それの練習が始まっております。自分の思いはスピリットから起こされたものである。それを信ずることができるようになるまで、この学びは続くことになるでしょう。

Morioさんの場合は、思考のエネルギーと感情のエネルギー、そして創造力(クリエーションの能力)これらのバランスがとてもよく行なわれております。現実を創造する際に、思考に偏ったり、感情に偏ったりしない、バランスのとれた現実が造られていきます。そのために感情的に変化があったり、考え方を急に変えたりするような現実はそんなに頻繁には起こりません。そして創造性があるために、常に前向きの方向で現実が進んでおります。あなたのこの現実を造る力は、創造性の方をさらに強くしていくと、その創造性をうまく活用して、自分に相応しい現実を瞬時に、自由に造りやすい状況が出来上がっていきます。いろんなことを考えたり、仕組んだりする必要がなく、かなり瞬間的に自分の現実を造ることが可能になっていきます。こういう能力はあなただけのものであり、誰にでも真似できるものではありません。自分の能力をうまく使って、自分の現実が良いものであるように、いろいろと工夫をしてみてください。

Keikoさんの場合は、スピリットの世界からあなたの現実を見たときに、あなたの現実のあちこちにスピリットの思いが散らばっており、そのスピリットの無数の散らばりの中で、あなたが現実を進めております。これは見方によってはあちこちにあるスピリットの思いを操りながらあなたが自由に行動しているように見えます。あなたは一見、自分の現実は自分だけのもののように思えるでしょう。あちこちにあるスピリットの思いを感じられないときには、自分の現実のように感じられます。何気なくとっている行動、無意識の言葉、そこにスピリットが入り込んでいる場合があります。自分の現実を自分のものにしたいと思うとき、スピリットの思いに対して自分の現実をどう組み合わせていくか。そういう意識が必要になります。スピリットが仕組んだいろんな思いを自分が組み立てていく。並び換えていく。そういう風な意識をしておくと、あなたの思いの流れの中にスピリットが現れていきます。ただし人間関係において、あなたが作り出した感情のエネルギーによるテーマに関しては、あなた固有のものとなります。それは自分の学びのために存在しているものであり、それはスピリットの思いとは関係しない場合があります。感情的なものが沸き起こった場合、それは自分のテーマであると理解をしておいてください。

Atsukoさんの現実は、スピリットの配分がとても良いバランスになっており、あなたの思考のエネルギー一つひとつの中にスピリットは必ず入り込んでおります。一生懸命考えたエネルギーやほとんど考えていないエネルギー、どのエネルギーにもかならずスピリットが入り込んでおります。現実を造る場合の流れとして、自分の思い、感じたこと、その一つひとつにスピリットが入っているために、最終的にはスピリットの思いで流れや全体的な構図が造られていきます。あなたは流れや場の状況をうまく考えなかったとしても、スピリットが組み立てていきます。これは逆にあなたの思いが実現されないという流れで現れる場合もあります。自分の方ではもっとこうしたい、あぁしたいと思っていても、スピリットの方ではスピリットの思いをそこに入れてしまい、別の流れで組み立ててしまう場合があります。したがって現実をよく見て、それが自分の思いなのか、スピリットの思いなのか、それがはっきりと分かるぐらいにしていくと、スピリットの考え方が分かってきて、うまく展開させることが可能になっていくでしょう。自分にとって良い方向とはどういう方向か、うまくいく現実というのはどういう現実なのか、それをスピリットの思いから感じとれるようにしていってください。

Sumikaさんの現実は、スピリットの割合が徐々に高まってきており、今はあなたの意思よりもスピリットの方が優勢的になってきております。ただすべてにおいての現実ではなく、おもに社会的なこと、他人とかかわりのあるところにおいてはスピリットが優勢であり、個人的なこと、家庭内のことにおいてはあなたのエネルギーが優勢的になっております。これを今後、どう成長させていくのか。おそらく社会的な活動においてスピリットの影響がさらに強く現れ、あなたの思いよりも流れがどんどん進んでしまう場合があるでしょう。その場合に、スピリットの流れにうまく自分を合わせていく、その流れを自分に合うものに変えていく。そういうやり方でスピリットのエネルギーをうまく使えるようにしていってください。

Yukiko.Kさんの現実は、あなたの思考のエネルギーの強さがとても強く、それによって現実がかなり支配的な影響力を持っております。この思考のエネルギーによって、あなたの現実の基本路線が造られていきます。ただスピリットはその強さを理解しているために、あまりそれによって独断的な方向にいかないように、常に調整をとっております。この思考のエネルギーを変えるぐらいの強い力をスピリットが出さなければならないために、スピリットの方ではいろんな仕組みを創ってあなたの思考のエネルギーだけで進まないように仕組みを創り上げました。

時々、そのスピリット能力以上にあなたが思考のエネルギーを出した場合に、あなたの方が優勢になってあなたの思考が現実化される場合があります。これはスピリットにとっても学びとなっており、どこまであなたをコントロールできるのか、あなたの現実を変えるためにどういう力をどう使うのか、それをスピリットが同時に学んでおります。あなたのその力と現実化、まだまだスピリットにとっての課題も残っております。あなたはそれをいかにうまく使いこなして、自分の現実をもっていくか、スピリットと共に学んでいってください。

Hiromiさんの現実は、スピリットの影響力が8割ぐらい、あなたの意思は1割弱といえるでしょう。そしてあなたの意思は時々、その中に面白い影響を与えるときがあります。何気ないあなたの行動の一つ、そういうところにはほとんどスピリットの意思が入っていますが、あなたが強く念じたり、是非とも、どうしてもやりたいと思うときには、それが現実化するように進んでいきます。したがったあなたから見たときには、スピリットの影響がそんなに強いようには見えません。ほかの人と同じように、自分の願ったことはその通りに叶い、そうでないときには普通の現象として認識されているでしょう。その何気ない行動の一つひとつにも、スピリットがいろんな仕組みを作っているために、あなたから見てスピリットがどんどん現実を進めているという感覚はほとんど得られておりません。

これはいずれあなたがスピリットのにしきを理解できるようになったときに、とても大きな学びになっていきます。人間とスピリットとの関わり方、人間の扱い方、肉体をどうやって進めていくか。そういった面においての学びがいろいろと得られていきます。したがって今は肉体の人間として現実を見ていますが、スピリットの観点から肉体や現実をみるというやり方も練習をしてみてください。

Masahiroさんの現実は、あなただけに特有の現実化の波動があり、それは周りのものに影響を与えていきます。したがってあなた自身にはそのエネルギーをほとんど感ずることはありません。周りのものがその影響を受けるために、あなたが来ると、周りに何らかの影響を与えていきます。例えば、あなたがやってきたときに、特殊な波動があなたから感じられ、その波動を気に入る人とその波動に違和感を抱く人が現れてくるでしょう。あなたと親しげに話す人と、何かとっつきにくいという人、両方が現れていきます。これはあなた自身の波動というよりも、あなた自身が持っている波動そのものであり、それによって現実が造られていきます。

あなたはそういう現実を造ることによって、あなたにとっては自分に相応しいものだけがやってくる、自分にとっていちばん適するものだけが常に周りにいる、という現実を造り上げていきます。これをコントロールしようとしても、あなたの思考のエネルギーでは変えることはできません。それに特に問題がなければ、変える必要もないでしょう。それによってあなたがどこまでどう成長し、意識を拡大させていくか。あとはあなた自身のテーマになります。

Akikoさんの現実は、自分という場を造り上げるときに、あなたは常に周りの人との関係で現実を造り上げていきます。そのために自分の意識だけで明確にできる現実ではなく、周りのエネルギーが必ずあなたの現実に入り込んできます。それによって自分の現実、自分はこうしたいと思うようにみえても、現実は常にほかの人のエネルギーが関与しております。あなたはこれをある意味では理解して、この肉体を創りました。それは自分というエネルギーと、自分以外のエネルギーの接点を見つけ出そうとして、自分の体に特殊な状況を創り出し、常にほかの人のエネルギーが自分に関与するように創り上げていきました。

これはヒーリングとか癒しのレベルで変えられるものではなく、本質的に持っているあなたの特徴といえます。したがってあなたがほかの人のエネルギーで違和感を感じたり、いろんな事が起こったとしても、ヒーリングなどで改良できるものではありません。また変える必要もありません。あなたはそこから他人を理解し、自分を理解する学びが必要とされています。したがってそれを変に思わずに、あなたの場合の現実はそういうものであるということ、常に他人のエネルギーを意識しながら自分の現実を造っているということ、そういう場合もあるという風に理解をしておいてください。

Yukiko.Tさんの現実は、あなた自身が必要としている現実が確実に行なわれるように、明確に創られております。そしてそれはあなたの意思ではなく、背後の者たちが関与して創り上げた現実です。あなたの現実の流れの大部分はあなたに関与している存在たちが入念に創り上げ、そしてそれを必要として創り上げてきました。あなた自身の意識はその中における自分の役割さえしっかりできていれば構わないという意思を持っているために、その範囲の中で現実が進行していきます。あなたの意識はそういう流れで自分が成長することを理解しており、それに何も不満は感じておりません。

そしてあなたの意識が成長すると同時に、現実を造る存在たちのエネルギーも変わり、より高度な現実が訪れてくるでしょう。そしてまたさらに大きく成長し、また新たな存在たちがやってくる。これを何度も何度も繰り返しております。あなたのような人間は、地球にはとても稀であり、これはスピリットから見てとても良い光ともいえます。でもあなたの意識がそれに追いつかないときに、途中で爆発したり、現実を嫌ったりする場合があります。背後の者たちはそれをよく理解しているために、あなたを責めたり、あなたに不快感をもつことはほとんどありません。ただ周りにいる者たちが大変でしょう。すべてはそれを分かって行なわれているという風に理解しておいてください。

Chiyakoさんの場合は、現実の一つひとつに細やかにあなたのエネルギーが入っていきます。この現実一つひとつの細やかなエネルギーのその核のところにスピリットの思いが入っております。現実はこのようにしてすべてスピリットの思いとあなたの細やかな現実で造られており、それが微に入り細に入り、細かい現実を創り上げていきます。この細かな現実はほかの人の現実を造る場合の手助けになっており、ほかの人が癒しややすらぎを感ずるのにとても良い働きをしていくでしょう。

またそこから得られる現実化のエネルギーは地球自身にも変化を与えていきます。地球が新たなる波動に向かうときに、あなたの細かな現実がとても良い影響を与えていきます。地球とスピリット、自分の細かな思い、これらの総合的な思いとしてあなたの現実が進行しております。いずれはほかの人の現実、ほかの人の思いも自分の思いの中に感じられるようになっていくでしょう。その時に自分の細かなエネルギーをほかの人の中にそっと入れていく。何気なく入れていく。そういうやり方でほかの人の現実に自分が入り込んでいくという意識が芽生えてくるでしょう。そうすることによってほかの人の現実も自分の思いで影響を与えることができる。それが分かってきます。そして自分の現実がどんどん広がっていきます。そういったやり方で現実を見ていってください。


一人ひとりの現実はこのようにして造られており、そして皆さん方がその中でいろんな学びを続けております。宇宙のいろんな仲間たちと一緒になって現実を造っている。こういう意識を常に持っていると、ハイヤーセルフに限らずいろんな存在たちも皆さん方の現実に現れやすくなります。したがってハイヤーセルフだけではなく、いろんな存在たち、宇宙の仲間たち、皆で一緒に自分の現実を造っている。それを明確に理解していただき、お互いの現実も良い関係ができるように意識を高めていってください。それでは少し、休憩をとります。ありがとうございました。


A変化について

それでは少しだけ話をして、終わりにいたします。まず、Nishidaさんの質問がありました。3月以降に変化が多いという話がありました。エネルギー的には2月の時点でかなり変わっており、現実的にお互いで自覚できるようになったのが3月といえるでしょう。そしてエネルギー的にはさらにまだ変化している最中であり、しばらくはいろんな変化が訪れる可能性があります。

いろんな変化における一つひとつの意味は必ずしも人間のレベルで理解できるものばかりではなく、スピリットの世界で意味のあるもの、地球にとって意味のあるもの、あるいは惑星同士の間で意味のあるもの、いろんなものがあります。そしてその現実の一つの意味だけではなく、複数の意味が常に入っている場合があり、必ずしも個別に、端的に説明できるものではありません。

お互いの心がけとしては、その現実の意味を理解するというよりは、その時に必要なことをやっていく、体をうまく使いエネルギーをうまく流していく、その場で必要な状況を造り出していく。そういう風に意識を向ける方がスピリットにとってはとてもやりやすい状況となります。したがって意味は分からなくても、そこで何らかのことをやってみる、必要だと思うことを次々とやっていく。それで十分と思われます。

そこで意味を理解したり、何らかの学びを体験しようと思うと、その概念が制約となってエネルギーが流れなくなってしまう場合があります。したがって変に結論づけたり、そこでの成果をまとめるよりは、必要なことをやっていく。感じたままに動いていく。そういうやり方を進めるように練習しておいてください。

この変化から次の変化に向けて、アドバイスを与えるとすれば、食べ物において、日本の食べ物の中で日本人に必要なエネルギーをもっているものがあります。日本人が創り出した穀物や野菜の中で、日本人の働きにとても意味のあるもの、価値のあるものがあります。それらを自分たちで調べてみて、そして今まで自分たちに不足していたと思われるもの、自分が必要と思うものを少し取り入れてみてください。それはこの次の大きな変化に少なからず、影響を与えていくでしょう。


できればこれは4月の終わりまでにはやってみてください。さて、今までの説明で皆さん方の思いとスピリットの思い、これらについていろんな話が為されました。一人ひとり、まだ自分にとって、どこまでが自分の思いで、どこまではスピリットなのかが分からない人もたくさんいるでしょう。それは必ずしも明確に分けたり区別する必要はありません。むしろ私たちがいちばん望んでいるのは、皆さんがたの思いにもスピリットは必ず関与しており、現実にも必ずスピリットが関与しているということ。うまくいくとかうまくいかないとか思っても、スピリットのいろんな考えでそれが為されているということ。常にそれを思っていただきたいというのが実際のところです。

したがって細かいところに気を取られるのではなく、自分の思いとスピリット、この両方で現実が造られており、そしてスピリットは必ず皆さん方の現実に関与している。皆さん方がうまくいくように、常にいちばん良いことを考えている。それによって現実が展開している。常にそういう意識を持っていただければと思っております。現実を通して、自分の現実は分かりやすくても、ほかの人についてはなかなか分かるものではありません。自分の現実の流れでほかの人を考えても、ほかの人にはまったく意味のない場合があります。

したがってこれからはほかの人に対してアドバイスするとき、それが現実化のエネルギーに関与する場合には、必ずしも自分の経験は相手には役に立たないということ。それも頭に入れておいてください。多くの人々がスピリットとの関係を理解し、現実の中でスピリットの存在も理解できるようになっていくのを、私たちは望んでおります。それではありがとうございました。


(c)2000 CentralSun
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