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1998/8/12■水曜瞑想会から

いろんな角度から人間関係を見つめてみる

@自分の生き方を確立させる

私たちは先程のエネルギー的な調整をとっていた仲間たちです。先程は黄色の世界、青い世界というエネルギーで瞑想を体験していただきました。黄色の世界のエネルギー的な特徴は自分が光であり、自分が現実の主役であり、ほかの人のために優しさや喜びを与えていくという、自分の光を扱う場所と思っておいてください。この特徴は主にその人自身の知性や人間関係によってつくられてきた生き方などのようなものがかなり現れてきます。

先程の話において、お婆さんのような人がただ働いているという話がありました。あなたの人間関係において、人との繋がりが働くということによって今、進められております。そのためにプライベートな人間関係がまだそれほど多くはなっておりません。これはある意味では働くというテーマを学んでおり、それぞれが自由に、楽しく働いていく、その本質的なエネルギーを作り上げようとしております。

自分は何のために働くか。自分の成長のために働くか、他人の喜びのために働くか。いろんな働くエネルギーがつくられていきます。あなた自身の心の中につくられてきた働くエネルギーはある意味では自分を犠牲にしながらも周りの人のために役に立ち、うまくいくように動かしてきました。そこには自分自身の働く喜びがまだ十分にはつくられておりません。それをつくり上げるためには、人間関係を別の角度から見ていく必要があります。

働く職業はいろんなものがあり、自分の気に入らないものや面白くないものもあるでしょう。それを仕事という観点から考え、必要だから行なう、社会のために役に立つから行なう、という働き方をしていくと、確かに社会のために自分は動かされていきます。でも、直接、喜びを分かち合う人間が必ずしも見えてこなくなります。

ただ一緒に働くだけで楽しい。その人と一緒に仕事をすると満足する。こういう思いで働いていくと、お互いのエネルギーがかなり明るくなっていき、働くという状態そのもののエネルギーが喜びに変わっていきます。そういう意味において、働くというエネルギーをまったく別の角度から変えていき、お互いに一緒にやることで満足する、というエネルギーに変えていっていただけるのを望んでおります。


青の世界において、ほとんど人が現れてこないで、宮殿の地下のようなところに入り、そこでいろいろと経験をしたという話がありました。その世界そのものは自分の素直な本心をいかに具現化していくか。具体的なものに現していくかというシンボルです。あまりそこに現れてこない。それは自分の本心を明確に具現化していないという意味があります。自分の本当の気持ち、伝えたい気持ち、それが具現化できない。いいたいことがあっても、うまく表現できない。そういう現れとなっております。

これをうまく持っていかせるためには、自分の本当の気持ちをまずは自分で理解し、自分で納得することから始まります。何が自分の気持ちか分からない。これが普通のパターンであり、自分が何をして、何のためにやっているのかを見失っているのです。自分は何を求めて行動しているのか。本当は何を言いたくてそういう行動をとったのか。まだそれに理解が及んでいないのです。

自分が自分であるために、自分の本当の気持ちを常に把握しておく。理解しておくことが必要となります。一人ひとりの心の中には、言葉には現されない本当の思いがあります。それを自分でしっかりと把握し、理解していく。そういう練習が必要となるでしょう。

自分を見失わせていたもの、それはある意味では思い込みであったり、概念であったりします。どうせ通じない。言ってもダメだ。分かってくれない。こういう思いにより、初めから言いたいことが表現できず、相手にも伝わらなくなっております。一度、自分の言いたいことをしっかり言ってみる。相手がどう判断しようと気にしないで、まず表現してみる。そういった練習を何度もやってみる必要があるでしょう。


あと、身内の方の宗教的な話題がありました。確かに家族の中に宗教に深く入り込んでいる人がいる場合、接し方がとても難しくなってきます。少なくとも自分は干渉されたくない、染まりたくないという思いを持っているときには、その拒否反応が余計に強くなり、自分の方からわざと避けようとしてエネルギーがどんどんおかしくなる場合もあります。したがって必要以上に気にしすぎたり、意識を向けていくと、自分の方からおかしくなってしまう場合すらあるのです。

それに影響されないためには、自分自身の生き方が本当に正しければ自分を信じ、自分はそれで堂々とやっていける強さを身に着けていくことが必要になるでしょう。家族の場合にはどうしても親が子供に説得するような感じで進めたり、無理にそれを強いる場合があります。でも、子供はあくまでも別の人間であり、親だからといって言うことを聞く必要はありません。話を聞くこと自体は構わないとしても、それに合わせる必要はありません。

ただそういう状況がお互いに理解されていても、エネルギー的に衝突が起こり、それによって不快感を感じる場合がります。お互いに相手を認めているつもりでも、何らかの不快感を感じる。これは明らかに宗教的なエネルギーのぶつかり合いによって起こってきます。一般にそういうエネルギー的な衝突が感じられる場合には、普通の方法で解決しようとしても、ほとんど解決できない状況になります。

普通、ありうる方法としては、そういう不快感をもつエネルギーが存在する場合、自分は絶対にその光に負けることはなく、自分は今のままで十分に幸せであり、周りに合わせる必要がないというのを本当に理解した上で、自分の光を信じ、自分の道をただ突き進んでいく。これが必要となるでしょう。

ただそのために家族がおかしくなる。明らかに関係が悪化する。それが感じられる場合、やはりいろいろ方便を使う必要があります。ただそれは相手をそのまま許したり、自分がコントロールされるのを許すという意味ではありません。あくまでも相手は相手の生き方としてそれをそのままにしておき、自分は自分の生き方を進めていく。このやり方が必要になります。

エネルギー的なぶつかり合いが強くなると、離れていてもそれを感じる場合があります。そして思いが強くなってくれば、どれだけ離れていても、感じる場合があります。それは親との場合には余計に繋がりやすく、いろんな影響を与えていきます。

そういう状況の中で、あなたがこれからやっていけるのは、あくまでも自分の人生であり、自分の為の人生であり、自分が満足する人生を歩むということ。たとえ、親の話でもそれに合わせてしまうと、もう自分の人生ではなくなってしまいます。自分の人生を最後まで生きる。これは最後の最後まで、テストされ続けます。でも、決してそれに負けてはいけません。自分は自分の人生を生きる。まずはそれを確立させることです。

自分の生き方が親とどうしても合わない場合。親からみたら子供は常に子供であり、何らかのお節介をしようとします。したがって衝突しない程度にうまくやっていくためには、自分の生き方をまず理解してもらうか、それともまったくなかったことにしてうまく中立を保っていくか、どちらかになります。

あなた自身の成長のために、いろんなエネルギーが流されており、家族との関係もそこから起こされています。でも、それは決して悲観的なものではなく、いつまでも続くものでもありません。いつかの時点であなたが自分に目覚めていく時期がやってきます。したがって必ずしも、目先のことにとらわれたり、それで判断を急ぐことなしに、長い目で自分の人生を見つめ、その中でどうあるべきかを常に考えるようにしてみてください。


A困難を否定的にとらえないこと

さて、今話された中で少し、難しい状況もあったでしょう。宗教的なエネルギーのぶつかり合いは言葉以上に難しいものがあり、ヘタに関与するととことんまでつきまとってくる場合もあります。したがってできれば初めからそれに関与しないのが理想ですが、やはり親子の関係の場合にはそれが難しくなってきます。

あなた自身の生き方が少しずつ変わってくるでしょう。でも、それによって親の意識を変えるとか、親の生き方を変えさせるという思いは持たないようにしておいてください。今の学びを続けていくと、いつかの時点であなたはもっともっと自分に目覚め、いろんなことが分かってきます。そうすると、その宗教の中でも自分が信じられるところやまったく信じたくないものがだんだん分かってきます。

そうすると、あなた自身の新しい展開が生まれてきて、自分なりにうまく身に着けたものを利用できるようになるでしょう。あなた自身の今後の生き方のために、私たちも喜びの言葉を預けたいと思います。

私たちは一人ひとりの生き方が本当に満足し、お互いに学び合えるような環境にしていっていただきたいと望んでおります。ただ自分なりの困難な点は常につきまとうでしょう。それはそれで否定的に思わずに、そういう場であるというのを理解していただきたいと思います。私たちはここで終わりにしたいと思います。ありがとうございました。


(c)1998 CentralSun
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