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1998/6/22■月曜交流会から

新しい時代に向けての生き方

@受身的な学びの姿勢を改めるように

私たちは今、皆さん方のちょうど頭の上ぐらいの場所でいろんな仕組みを造りながら、話を考えております。今までは自分たちの学びのために必要な情報が、その時々のテーマに合わせて与えられてきました。もう一人ひとりが理解すべき情報はかなり手にされております。でも、一人ひとりの意識の成長や波動の変化といったものの高まりが予定していたものよりは進んでいない状況にあります。

このままで学びを進めても地球の波動の高まりに追い付いていけない可能性もあります。そういう時には地球の波動の変化に合わせることができないために、いわゆる不幸な現象とかつらい、苦しい、痛みといったものが自分の身にやってくることになります。でも、それは必ずしも望んでいるものではなく、できれば誰一人、そういう波動に襲われることなく、自らの波動を高めていき、新たなる波動の世界に自分の足で入っていくのを望んでおります。

でも、ここでの学びにおいて、私たちの方からただ話をするやり方はあまり適切ではなくなってきています。皆さん方の学びの姿勢がどうしても受身的であるために、自分で波動を高める、自分で地球の波動を高めていく、という認識が強くはなっていません。そのためにこの場をどのようにしてこれから進めていくのか、私たちもいろいろと考え直すことにしました。

一人ひとりは心が優しく、真面目で真剣であり、そして地球のために何かをしようと一生懸命、頑張っております。また、魂の波動も極めて高く、それなりに準備された仲間がいろんな手助けをしております。でも、最終的に一人ひとりの意識がどこまで成長するか、どこまで高まっていくのか、これが大きな鍵を握ってきます。

皆さん方の学びの仕方が言語によるコミュニケーションを前提とし、そこから何かに気づく、分からなかったことを教えてもらう、空白の部分を埋めてもらう、という学び方がごく普通のものとなっております。でも、そういう学びではどうしても限界があります。はじめに問題が与えられ、その答を埋めて満足する、というやり方のために、問題を見つけられない人はいつまでたっても成長することができません。

問題が与えられないと問題に気づかない。ほかの人の答を参考にしないと、自分の答が見つからない。こういう意識が普通の人々といえるでしょう。それではどういう学び方をすると、意識が成長していくのか。まず、自分の人生を自分なりに良く見つめ、自分は本当に何をすべきなのか、自分は何なのか、それを自分なりに見つめ、考えることが必要です。他人に聞くのではなく、自分で自分の人生を一度、徹底的に考えてください。

今までの人生、つらかったこと、悲しかったこと、役に立ったこと、一つひとつ表に出していき、そして今、自分はどこにいてどこに向かおうとしているのか、これを考えていくと、自分なりの流れや方向性が見えてきます。特に、つらかったとか苦しかったとかいわれる経験ほど、貴重な経験です。そこで必ず何かを身に着けております。それはこれからの方向性において、欠くことのできないエネルギーであり、大切なものです。

今、自分に身に着いているいろんな経験のエネルギーはすべて必要なものです。これからの経験のためにも必要なものです。普通の人は、これから地球がどうなるのか、教えてほしい、パートナーや家庭がどうなるのか教えてほしい、という風に考えていきます。でも、それを聞いたからといって、あなた方の人生がどう変わるのか。

残念ながら、それを聞いたからといって自分の人生が変わるということはあり得ません。あなた方の人生は自分で造るものであり、社会や環境が造るわけではありません。自分が生きたい、生きていくという意思を持っている限り、確実に生かされます。たとえ社会や家庭がいろんな変化を経験しようとも、自分が生きようとする限り、自分は生かされます。

でも、パートナーがいないと寂しい、独りぼっちだとやっていけないと感じている人も多いでしょう。あなた方の時代においては、パートナーという存在が大きな比重をもっていることは確かです。でも、それはあくまでも皆さん方が自分でそう思い込んでいるに過ぎません。実際に、その存在が皆さん方に喜びを与えるかどうか、は保証ができません。自分がパートナーに何を求めているか、何を期待しているか。

もし、パートナーに世話をしてもらったり、愛をもらおうと考えている者はうまくいかないでしょう。相手もそういう奪い取るエネルギーを持った人が近づいてくるために、結局、お互いの間でいろんな混乱が続いていくでしょう。単に自分に必要だから、慰めてほしいから、友達がほしいからという感覚でパートナーを求めている人は真のパートナーに出会うことはできません。

それは職業や友人についても同じことがいえます。単に自分に経済的な基盤をもたらすために働いている、あるいは自分の人格を認めてもらいたいがために友人を造る、という考えで生きている人は、必ずしも満足する社会には出会うことはないでしょう。一人ひとりの生き方を本当に考えていく必要があります。

今、一人ひとりに何が一番大切なのか。仕事、家庭、お金。もし新たなる波動の世界で、貨幣制度が存在せず、家庭という枠も存在せず、国家や宗教もなかった場合、あなた方はどういう概念で生きていくのか。ほとんどの人は経済的な混乱や悩み、人間関係における不安を取り除こうとして知識を増やしたり、友人の中で話し合ったりして解決しようとしております。それなりに成果が得られた人もいるでしょう。でも、実際にはそれで富を得た人は余計に金銭に執着し、後々までさらにもっと儲かるやり方、もっとうまくいくやり方を追及していき、いつかはすべてを手放すでしょう。

自分たちが求めてやってきたもの、望んでいたものが本当に新しい社会でも必要なものかどうか。新たなる波動の世界でもそれらが人間と共に存在しているのかどうか。人間がそれに執着している限りは新しい波動の世界は近づくことができないのです。本当に新しい社会を手元に近づかせたいのであれば、皆さん方が自らの手でそれを引き寄せる必要があります。

貨幣制度がない社会を望むのであれば、今から貨幣制度を必要とはしない行動をとることが必要なのです。人間関係で、つらい、面倒臭いと思っている人、自分がよい人間関係の中で過ごすことを考えているでしょう。周りの人とも常にうまくいき、自分は楽しく、満足している。でも、実際にはほかの人を奴隷のように扱い、自分だけが満足している状況を夢見ているのです。周りの人は自分の思う通りに動く。自分の願った通りに物事が展開していく。それは必ずしも宇宙の願いとは違います。

一般に、ほかの人をコントロールしようとしている人は同じことを考えている人間を引き寄せます。お互いにコントロールし合うドラマを造り出していきます。そのためにお互いにうまくいかず、その場がおかしいとか、皆がおかしいとかいう状況を造り出していきます。

自分だけが楽しければそれで良い。自分が満足していればそれで良い。そういう思いを持っている限り、皆が楽しくなることはありません。皆が満足した新たなる波動を手にすることができないのです。もし、自分が新たなる波動の世界で満足した生き方をしたいと望むのであれば、自分だけがうまくいく、自分だけが納得するという思いをまず手放すことが必要です。

一人ひとり、いろんなテーマを持っています。社会でうまくいかない者、能力がないとか、才能がない、人格的におかしいという評価を手にした人もいるでしょう。一人ひとりは本来は自分だけの素晴らしい能力を手にし、そして自分の生き方をするだけの十分なものが与えられております。そこで不満を持ち、疑問が沸いてくるのは、ほかの人はうまくいっているのに私はうまくいかない、ほかの人は十分にすぐに結果が得られるのに、私に何をやっても得られないというところから自分を否定していきます。

一人ひとりは自分の生き方だけしかできません。ほかの人の真似をすることはできません。ほかの人が自分にアドバイスすることもできません。自分は自分の生き方をすることしかできないのです。ほかの人に関心を持っている限り、自分の生き方は確立できないでしょう。今、自分は何をすべきなのか。どこへ向かうのか。一人ひとりが真剣に考える時期に来ています。

今まで多くの人々が私たちを求め、祈りを捧げ、そして自分が楽をするようにお願いをしてきました。私たちはそれなりに何らかの対応をする必要があります。でも、それは皆さん方が願っていたものと同じではありません。私を裕福にしてください、という祈りが与えられても、私たちはその人だけを裕福にすることはできません。裕福を願っている人間をたくさんその場に集めることはできます。そこで皆で考えます。皆で裕福になる方法を考える者がいれば、意味がないと思って諦める者、真剣に対応せずに、適当に何かをやってみる者、いろんな者がおります。そこでそれぞれに応じた学びが進んでいきます。

パートナーがほしいという祈りを与えた者に、今自分はパートナーが不足しているという人間を集めることはできます。それが真のパートナーかどうかは分かりません。お互いに、誰か仲良くしてほしい、心の空白を埋めてほしい、という人々が集まってきます。そしてお互いに慰め合ったり、分かち合う場を造っていくでしょう。

人類に平和を、という願いを私たちに訴える者もおります。そういう思いを持つ者をたくさん集めることはできます。でも、それによって人類が平和になるのかどうか。それは皆さん方がやることです。平和でない、という思いを持っている限り、平和でない状況が造られていきます。

貧しい、苦しい、悲惨という思いが強くなればなるほど、現実化を速くします。では無視すればよいのか。残念ながら、無視をしても、その場が急に消えることはありません。平和を求めるあまりに、つらく苦しい人々を無視する。これは愛とは程遠い波動です。皆さん方が何を望んでいるのか。真に平和を望むばかりに、不幸な人や苦しい人々を無視する。これには愛がまったく入ってきません。

言葉だけの概念で、いろんな間違った考えが浸透しております。その中で何が真実であり、何が本来のものなのか。一人ひとりがしっかりと見極めていく時期に入っております。人の真似をしてそれでうまくいく。うまくいっている人の真似をすれば、自分もうまくいく。そういう生き方はもう適用できません。自分は自分に見合った生き方を自分で見つけていく。それしか生き残る方法はないのです。

自分の生き方、今までどれだけ真剣に考えていたか。自分はどこまで新しい地球での生活を考えていたか。これからの流れはいろんな変化が用意されております。でも、それをどのようにして乗り越えていくか。それはまったく分かっておりません。また、一人ひとりが何を選択していくのか、それも決まってはおりません。

ただ、今までの価値観にしがみついていると、自動的に混乱がたくさん押し寄せてきます。新しい波動に意識をしっかりと向け、そこでの生き方を確立させようとしている者は比較的速くに混乱から抜け出ることができるでしょう。今、自分に何が起こってくるのか。自分はどのように行動していくのか。それが本当に必要になってきます。

自分にとって一番大切なもの、これが何であるのか。人を愛することが本当に大切だと気がついている者がどれだけいるのか。多くの人々はまだまだ自分の生活に意識が向いており、周りに左右されるエネルギーの状況となっております。もう自分はそういったものに束縛されず、制限も受けていないということ。早くそれを実感し、新しい波動の中に入っていけるように練習をしていってください。


A自分の信念に従う

さて、これからの学びの中で、自分というものがいかに大切な役割を演じていくか、を一人ひとりが理解していただきたいと思います。たとえ一人でも正しい生き方をしている者は強い光を発揮していきます。それは確実に宇宙を変えていきます。周りの人の機嫌をとろうとして本来のエネルギーとは違う働きをしている者、周りからは良い人間だと評価されるかもしれませんが、宇宙においては本来の光が発揮されず、制限された光しか現れておりません。

周りがどのような評価をしようとも、自分の信念に従って表現することは表現し、やるべきことはやる。聞くときにはしっかりと聞く。そういう生き方が要求されます。日常の生き方が実際にはとても大切です。ここで身に着けるものは知識だけではなく、生き方、行動の仕方自体が根本から変わっていけるように、意識的な変化を身に着けていっていただきたいと思います。


B光との強い繋がりを

これまでの説明で、自分がどのようにして行動していくか。そのヒントが与えられました。でも、多くの人は、実際にどうしたらよいか分からない。何をすべきか教えてほしい、と聞いてきます。これ自体が、まだ何も理解していない証といえます。自分たちの思いで正しく生きる。その術(すべ)を早く身に着けてください。

私たちは皆さん方ともっともっと強い繋がりをつくろうとしています。たった一人の人間でも、私たちとしっかりとつながるだけで大きな影響を与えていきます。自分という存在をしっかりと認め、自分が光であるということを理解し、そして光として生きる。その強さを早く身に着けてください。

私たちはここで少し、休憩をとります。それではありがとうございました。


C意思の弱い者は利用される

私たちは先程の話を聞いての話を少しします。一人ひとりが、自分を素直に表現させていき、それで人間関係がどうなるのか、ということに関心を向けておりました。ほかの人からおかしく思われないようにしたい、皆と同じ感じ方をしているというのをやっていきたい、あるいは自分の考えが正しいというのを理解してもらいたい、ということが根本にあるために、本当の気持ちを表現しようと思うと、いろんなことを考えてしまい、言葉を選んで本当の自分の思いとは違う言葉が口から出てしまうことがあります。

自分という人間がどういう思いによって動かされているか。自分という人間を動かしているのは、あなた方が意識している自分だけではなく、ほかに関与しているいろんなエネルギーがあります。その場を造っているエネルギーや周りの人々の思い、魂やガイドたちの仕組み、そして地球の思い、というものが総合的に組み合わさり、それが一人ひとりの行動を造り上げていきます。

したがって一人ひとりの行動は皆さん方が自分だと思っているもののすべてではなく、それ以外のいろんなものが複合的に関与しています。では、一人ひとりの行動は自分の責任なのかどうか。必ずしも、一人ひとりの意識の責任ではありません。もうそういう特定ができない状態にあります。ただ、肉体を維持し、管理しているのは皆さん方の責任となります。肉体にエネルギーを与え、エネルギーの流れが良い状態に常に管理しておく。これは皆さん方の責任となります。

でも、考えてそれを行動に移していくのは、関与しているいろんな存在たちの総合的な思いによって動かされていきます。出会う人々、やってくる者、事故や突然の来客者などは総合的な思いによって造られたものです。したがって皆さん方がそこで経験していく場合、何をどこまで理解し、そして自分の成長を気づき上げていくか。

皆さん方は背後の存在たちの思いを知ろうとして私たちに意見を求めたり、話をしようとします。でも、私たちは必ずしも明解にそれを教えることはありません。私たちは皆さん方と同じ思いで行動しているために、いちいち説明する必要はないと考えているからです。むしろ必要なのは、皆さん方の人間としての意識がいかに成長し、愛を育み、ほかの人間と良いエネルギーを造り上げていくか。これが一番の目的だからです。

私たちの思いを聞いて、その通りに持っていかせようとする。そこには何の意味も入っていません。必要なのは皆さん方の意識がいかに光り輝き、拡大していくか、にあるのです。ほかの多くの人々と繋がりを保ち、いろんなことを理解し、お互いのエネルギーを分かち合っていく。自分の意識がどんどん広がっていきます。人間と交流を重ねていき、人間のいろんな人々の考えが分かり、行動の仕組みが分かり、その国々の在り方が分かってくる。これが一番、大切なことです。

いろんな人間の考え方、工夫や学びの仕方、それをお互いに理解していくことも必要です。多くの人は、人間と交流するのを恐れたり避けたりして、そして私たちに願いを持ってきます。でも、私たちはそれを受け取ることはあまりありません。まず、人間同士で交流を重ね、そしてお互いに喜びを造り上げていく。これが基本だからです。

人間同士が喜びを分かち合う。自分の喜びがほかの人の喜びと一緒になる。そのためには素直に通じ合う心が必要となります。お互いに着飾ることもなく、わざわざ自分を高く見せることもせず、素のままで自分を表現し、相手もそのまま受け取っていく。そうすると、お互いの喜びが通じ合うようになっていきます。

それが中々うまくできない。そういう人は、まだまだ自分を着飾っていたり、高く見せようという気持ちが心にあります。これは瞬時にしてとれるものではなく、日頃の言葉の一つひとつ、行動の一つひとつから変えていく必要があります。人間は話し方に特徴があり、常に自分が有利で話を進めようとする者、常に控え目でほかの人が話をしてから相づちを打つ者、いろんな人がおります。

素直に表現するということは、自分が正しいと思ったことを自分の真理でただ表現する。自分は何を基準にして正しいと表現したか。それをしっかりと自分なりに認識することが必要です。自分の正しさはどこから来るのか。皆が言うから。そう教えられたから。そういう正しさの根拠は時代によって正しさが変わっていきます。したがって自分も変わっていく必要があります。

正しさの基準が変わるということ。まずはそれを理解することが必要でしょう。自分がほかの人の基準に左右されず、常に自分が満足するから、納得するからという基準で正しいと信じている者、これは自分にしか当てはまりません。でも、自分の価値観を自分で造り上げている限り、自分の生き方ができます。

自分はまったく分からず、正しいとか正しくないとかいうことをいちいち考えていない。そういう人もたくさんおります。ただ自分に危害が及ばなければそれで良い。自分が不幸にならなければそれで良い。そういう生き方の人もおります。こういう人々は自分自身の生き方が本来の喜びには何一つ繋がっておらず、満足も得られていないということ。ただ、他人に合わせることだけに満足感を感じていきます。したがって他人から裏切られたときや、信頼がなくなったとき、とてもつらい経験をすることになります。

自分の価値観ができ上がっていない人。こういう人々がほかの人にいろいろと話を聞き、ほかの人の言うことに合わせようとします。これからの時代を生きていくためには、自分にとっての正しさ、あるべき姿を自分でしっかりと見つけ、それを本当に具現化する必要があります。

この地球において、混乱が起こるのは、ほとんどが自分の意見を持たない者たちが利用され、別の者の言うなりに行動する。それによって混乱が拡大してきました。力のある一部の者が意思の弱い者を利用する。これが地球のパターンでした。もう皆さん方はその中に入る必要はありません。自分で行動して良いのです。それを恐れる者は今までの地球と同じように力のある者の影響下に入って、利用されて動いていくでしょう。自分はどういう生き方を進めていくか。一人ひとりが真剣に考える時期に入っています。


D自分で判断せずに相手に判断させる人

私たちは一人ひとりの話の中から少しアドバイスをいたします。自分の言おうとしたことがうまく相手に伝わらず、相手が不快感を感じてしまう。これは日常の中で何度も経験をしているでしょう。一般に自分は何も悪気はない、自分は普通に話した、と思っても相手は不快感を感じてしまった、という場合は、お互いに学ぶべきテーマがあります。

まず、自分が何気なく言った、という場合でも必ず、自分の言ったことを認めてほしい、理解してほしいという思いが入ってきます。それによって自分自身もそれを否定されたときには同じように不快な感情を出すことがあります。自分も否定されると、同じような行動をとってしまう。それが演じられている場合があるのです。

また相手の何気ない言葉を自分はとても不快に感じた。この場合には自分自身が初めから求めた回答があり、その通りに相手がやってくれなかった。言うことを聞いてくれなかった。そこから始まっていきます。自分の言う通りにならなかった。自分は常にうまくいくように考えており、その通りにほかの人も合わせてくれる。それが前提となっているのです。

自分の思いと違う行動をとる人がいると、自分は何をして良いのか、分からなくなる。そこで混乱が始まります。こういう人はまず、自分の方から先に表現をする。自分は何を考え、どうして良いのかを先に伝える。それをやっていく必要があります。相手に判断させ、それで不快を感じる。これはある意味ではとても幼稚な生き方といえるでしょう。自分自身の生き方を創ろうともしていないからです。

こういう人々はこれからの時代ではとても難しい生き方となるでしょう。誰の言うことを聞いたらよいのか、誰に従ったらよいのか、そればかりを繰り返していくでしょう。自分自身の生き方が確立されるまでその学びを続けていくことになります。

本来は、もう今の皆さん方のレベルでは十分に自分の生き方ができるのです。知性も十分に発達し、肉体的にももう十分に恵まれております。にもかかわらず、自分の生き方ができない。それは知性の所為ではなく、体の所為でもありません。まずは意思、行動力、これがとても弱いのです。初めから何かを恐れているあまり、意思を持って行動するというエネルギーがとても弱いのです。

不安、心配、否定された場合の恐れ、これがとても強いのです。これを克服するには、恐れることなく経験していく、これの積み重ねしかありません。また否定されても、落ち込んだり、自分がイヤになるのではなく、単にそこから何かを学び、さらに良い行動力として造り変えていく。これも繰り返しです。

皆さん方は恐れるあまりに行動力が弱まっています。いつまでもいつまでも、誰かの言うとおりにする、合わせるというやり方は通用しません。もう自分で考え、自分で歩く。その時期です。自分が何を考え、どう判断するか。それを本当に自分のモトに戻してください。あなた方は十分に行動できるのです。


Eどんな生き方でも可能

今までの話で、今後の生き方についての説明がたくさんありました。でも一人ひとりがどう変わっていくか。変わらなければ意味はありません。ただ話を聞いて、それで終わってしまっては何の発展もありません。皆さん方が生き方を変え、少しでも自分を解放させた新しい生き方をする。そこに向かう必要があります。自分を制限させていたものは何であったのか。一人ひとりが良く見つけ出し、そして手放していく必要があります。

本来はどんな突拍子もない生き方でも皆さん方はできるのです。ほかの人から見て、あり得ないと思った生き方でも可能なのです。自分の生き方がどのように変わっていくのか、それを自分なりに楽しむのもとても良いことです。これからの新しい時代に向けて、まず一人ひとりが自分から変わっていく。そして結果的に地球も変わっていく。それが早く実現できるようにしていってください。

これからの時代に向けて、皆さん方が本当に自分を確立させ、しっかりとして生きていけるようにこれからも学びを続けていっていただきたいと思います。私たちはここで終わりにいたします。ありがとうございました。


(c)1998 CentralSun
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