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1998/3/15■月例セミナーから

魂自体は満足して人間生活を見ている

@勝手に日常生活で苦労している人間たち

さて、私たちは今は創造の源のところからやってきています。皆さん方にとって創造の源といっても、あまり意味が分からないでしょう。私たちはいろんな役割に応じていろんな波動を創り、それぞれがそれぞれの活動すべき波動に応じてまた波動を変えて降ろしていきます。今は皆さん方のこの場において、それぞれの魂の新たなる発展に向けてのいろんな準備をしていこうと思っています。

これまで、多くの勉強会やワークショップを通じて、皆さん方に魂のエネルギーを感じていただき、自分のエネルギーの調整を行ない、そして癒しを行なってきました。それによって自分がどういう人間の心の持ち主であり、現実問題で何をテーマとし、宇宙との繋がりがどうであるのかを学んできました。

こういう学びを何度か続けていくうちに、自分は一体何のためにここにいるのか、自分の魂は本当は何を考えてここにやってきたのか、それを本当に理解しようとするようになってきます。さて、あなた方の魂、これは本当に言葉で説明できる状況ではありません。ただ言えるのは、魂と呼ばれている存在はあなた方の想像を絶する空間で存在しており、そしてあなた方のすべてを創り、この地球に自らやってきました。

ただ、その時に人間としての形態を身に着けるということをある程度理解してやってきているために、必ずやるべきことが神から与えられてきます。人間として役割を演ずる以上、ある程度、神が行なうべき役割を魂が演ずるようになります。したがってそれぞれが地球に来たときに、神との間で何らかの契約を交わしております。それを私たちは使命とか役割という風に表現をしてきました。

ここにいる人の約半分はその時の役割を私たちと一緒になって宣言をしています。その時、魂はある時点になった段階で自らの管理を神に委ね、いずれは神の指導のモトで人間が体験を重ねていくという同意をしております。これはこの地球という惑星がとても重要な惑星であり、単なる経験の場ではなく、それ以上のやるべきことが残されているという意味があるからです。

そのために、ただ単にこの地球において、活動を為すのではなく、その魂にしかできない大切なことを神の下で行ない、そして十分にそれができるように成長してきた人間は神の直接の指導のモトで活動をしていく、という約束が創られておりました。今まで、すでに何人かの人にはそれを口頭で伝えたり、実際にエネルギーを感じたりしてもらったこともあります。

さて、そういう状況があるという場合に、自分と魂との関係、これはどういうものなのか。おそらくそれの理解できない人がいるものと思われます。魂は本来、初めから魂として生まれていたわけではなく、その本質となるものがその出発点であり、その本質となるものがある役割のためにわざわざ魂を創り出し、そしてそこに人間型の意識が入り込むことができるように進化を重ねてきました。

したがって魂自身はある意味では創られたものであり、役割を終えるとそれは消えていきます。そして今、この地球にいる人間の中では、魂という形態をいろんな波動や役割に応じて仕組みから成り立ちから構成から、変化させております。したがって一人ひとり、魂の波動とかその構成はまったく違っており、自分と同じ魂というのはほかには存在しません。自分だけの生命体を維持できる魂のようなものを創り上げていきます。

そしてそれが完全に人間として自分で活動できるようになる時に、魂の大元からの管理が神の下に変更され、神の意志によって魂とその生命形態が活動するように変化していきます。これは多くの人にとって理解できない状況かもしれません。でも、私たちの世界からすれば、それは何でもないことであり、いってみれば単にあなた方の学校のクラス替えや担任の先生が変わった程度と思っておいてください。それは大きな問題ではありません。ただ、神が直接、その人間を管理できることにより、神の思いを直接、三次元で実行することができるようになっていきます。

今、ここにいる人の中ですでにそれに同意し、神の下で活動している人が約三人います。この人たちはその後も常に神との一体化に向けていろんなワークを進めていくでしょう。ほかの人々はまだ完全に神との一体化には準備期間がだいぶ残っており、まずは魂との繋がりを急ぐ必要があるものという人たちが約六割ぐらい、そして残りの人々はある程度、魂とのコミュニケーションがとれるようになっており、完全に魂から神に管理を移していくことができるような準備という段階にあるものと思っておいてください。


さて、自分の魂の管理が神に代わる。おそらくそれについて納得できることも、受け入れることもできない人が多いものと思われます。魂はそれなりの役割と目的を持って地球にやってきました。そしてその自分の目的に従って、今までいろんな活動をしてきました。いろんな国々で体験を重ね、いろんな人々と喜びを分かち合ってきました。

それによって得られたものが今のこの地球の状況です。当然、魂自身は地球がこういう状況になるということを望んでもいなかったし、考えてもおりませんでした。でも、結果として地球はもう、人間の手によって回復できないぐらいの状況になっております。

この地球をどのようにして新しい波動に切り替えていくか。今までの皆さん方のごく普通の生活態度、ごく普通の暮らし方では地球はさらに悪くなるばかりです。今のこの時点においても、実際には喜びよりは怒りや憎しみの波動の方がたくさん地球に放出されております。この地球を少しでも本来の光に移していくためには、どういう作業が必要なのか。


もう、皆さん方自身が今、身に着けているこのエネルギーでは地球はスムーズには移行できないというのが明らかになっています。でも、人間が自ら造り出したこの環境は人間の手によってしか変えることはできません。あなた方が自分で造ってきたこの環境は自分の手で修正するしかないのです。それをあなた方の手によって変えていただくためにはどのようなことが必要か。

本当に人を愛し、生命を愛し、地球を思い、宇宙の一員であるということを理解した上で、行動に移す。これをどのようにして現実に行なっていくか。それはもう、今までの普通の意識ではほとんど効果がありません。そのために創造の大いなる存在たちがいろんな仕組みを創っており、それに気づいたものに特別の働きをやっていただき、そしてこの地球を少しでも本来の光に戻れるように極秘の計画がたくさん仕組まれておりました。

でも、それを実行するのは神と繋がった人間との間で行なわれるということが決められているのです。魂が自ら考えた計画ではこの地球は改善されないのです。それぞれの思惑があり、魂自身では理解できなかったものがあり、いろんな困難な問題が内在しているからです。したがってこの地球を正常にもっていくためには、神と一体化した人間と神の協力によって初めて行なうことができるのです。

そのために、私たちは地球に来るときに約束をしていた魂たちにまず接触し、魂の管理から神の管理へと早く移していただき、そして計画を実行させようとしております。当然、それは約束してきた魂に限らず、すべての人間がそれをやっていただくのを望んでおります。そういう状況において、皆さん方がこういう場において、魂や神との一体化に向けていろんな準備が進められております。

魂の管理から神の管理に代わるといっても、まだ魂と繋がっていない人はまず魂と繋がることが前提となります。そして十分に魂のエネルギーを感じ、コミュニケーションをとり、お互いの間で十分に理解を深めてから神の管理のもとへと移行していく必要があります。そのために、初めからすぐに神と繋がるとか、一挙に神の下に行くという風には思わないようにしておいてください。

魂との一体化をまず進めないと、神でさえもあなた方の肉体を使うことはできません。魂と十分に繋がることにより、魂の思いをあなた方の肉体を通して行動に移すことができます。その後で、神と交替すると、神の思いが肉体を通して行動できるようになるのです。まだ、魂の思いを実現できていない人は、神と繋がることはまったくできないと思っておいてください。


さて、魂の思い、これが何であるか。魂は生命が存在する以前からいろんな影響を与えることができます。したがって皆さん方には必ずしも具体的な形態としては認識できません。でも確実に自分に影響力を与え、自分を生かし、生命活動を維持することができます。でも、その場合の魂というのは、ある意味では宇宙そのもののようにも感ずるかもしれません。実際、一人ひとり、自分の宇宙を造っており、その宇宙の範囲内において魂は至るところに存在しています。

したがって魂と一体化するというのは自分の造り出した宇宙と一体化すると思っても、それは構いません。ただその場合の宇宙という意味が人によってだいぶ、解釈が異なっているために、十分な認識はまだできないでしょう。一人ひとり、自分の現実を自分の体を通して造り上げています。自分が考えたり、感じたりしたことを自分の体を通してエネルギーを放出していきます。

自分の思い、それはある意味では自分の肉体から宇宙へ放出されていきますが、実際にはその魂の範囲内において普遍なエネルギーです。魂は自らの中に皆さん方を宿らせ、そしてその範囲内において皆さん方の発するエネルギーを管理しています。皆さん方はこの魂の許可をもらって毎日の現実を体験し、そして自分なりのテーマを造り上げています。

この魂。皆さん方のハートのところから、少しずつ少しずつ、本来のエネルギーが感じられてきます。この本来のエネルギーは皆さん方の本質的なところから流れてきます。自分のハートでエネルギー的なものを感じたら、その奥深さ、雄大さ、神秘性に満ちたその波動を何とか、探り出してください。

この本質は皆さん方がどういう状況になろうとも、常にそこにあり、皆さん方がどんなに神や魂を否定してもそこにあります。皆さん方がいる限り、本質はそこにあります。この本質が自らのために体験する場を選び、人間としての形態を望んでこの肉体を借りて、今ここに存在しています。

この肉体に何十年もの間、お世話になり、自分を成長させ、他人と分かち合う気持ちを育て、自分は神として目覚めるためにこの肉体を使ってきました。そしてその体験の過程で身に着けた不安や恐れ、悲しみ、つらさ、これを無知ゆえにたくさん造り上げてきました。すべてが魂や本質が造り上げたものであり、自分の成長のために自らが体験してきたことでした。

人から裏切られた。否定された。いつも変な目で見られる。こういうエネルギーでさえも、自らが選んで経験してきたことです。でも、それは魂が望んだことであり、今、人間として活動している皆さん方が望んだわけではありません。今、活動している皆さん方の意識はとにかく楽しく、面白く生きていたい、皆と仲良くやりたい、と望んでいるはずです。でも魂はそのためにはいろんな人間関係を通し、それを強くした上で愛に変えていこうとして体験を重ねてきました。

魂自身はそれによって十分に体験を済ませてきました。そして魂として進化し、智慧を身に着け、愛を身に着けたりしてきました。でも、今、ここにいる一人ひとり、残念ながらまだ本当の喜びには到達していません。魂の喜びと皆さん方の喜びがまだ離れているのです。

本当は魂と波動がかなり繋がっていると、日常の経験においても本当に喜びがたくさん感じられ、否定されるとか、無視されるとかいう感覚もほとんど湧いてきません。人と出会うだけでも喜びを感じたり、楽しくなってくるのです。したがって魂自身の領域においては、皆さん方の日常の人間関係を必ずしもつらいとか悲しいという風には理解していないのです。ただ、有益な体験が毎日、得られている。毎日、十分なほど、面白い体験をしている。そう認識しているのが皆さん方の魂なのです。

でも、皆さん方は毎日が不安でつまらなく、どうしようどうしようという思いで、満ち満ちています。これを改善するには、まずそういう思い自体が本当に自分が造り上げた思いであり、魂の思いではないということ。ただ自分はもういろんなところで他人と傷つけ合い、痛みを分かち合ったり、つらさを執着のように造り上げている人がいます。ここまで自分を犠牲にしてしまった人はホンの少しの喜びや魂の愛を流されても、喜びには変わってきません。ほとんど自分のつらさの中に自分が入り込んでいます。

こういう人々の意識をどのようにして変えていくか。こういう人々に魂がメッセージを与えて、大丈夫なんだよとか、そのままでいいんだよ、心配はいらないんだよ、と何度も何度も話しかけても、ほとんど本人には通用しませんでした。だってお金がない。パートナーがいない。家庭が苦しい。こればかりで、本来の自分のやるべきことにまったく意識が向いてこないのです。

さて、今言った三次元におけるいろんなテーマは、本来は苦しみのネタでも、つらさのネタでもないのです。皆さん方が勝手に想像して勝手に苦しんでいるのです。勝手に自分は良くない人間と思ったり、ダメな人間と思ったり、できない自分と決め付けたり、いろんな状況を自分で勝手に想像して、自分で勝手に落ち込んだり苦しんだりしているのです。

こういう人々はほとんど私たちの言葉でさえもマトモに聞くことはありません。解決策だけを聞こうとして、とにかく今、この場から早く抜け出ようと、そればかりを探し出そうとしています。私たちはそういう人々に対しても必要なメッセージを与え、癒しを与え、エネルギー的な調整も何度も施してきました。

確かにそのうちの何人かはそれによって目覚め、成長し、意識を大幅に変えた人もいます。でも、残念ながら、そういう方向には向かわず、さらに楽して早く自分が素晴らしい人間になる。進化した人間になる。そこだけに意識を向け、瞬時にした悟った人間になろうとしてエネルギーを降り注ぐ人もたくさんいます。

私たちはこれから私たちが導く人間を少しずつ限定していく時期に入るかもしれません。自分が勝手に作り出した自分の現実を克服できるのは自分の意識だけです。自分が意識を変えない限りはその現実から変わっていくことはありません。魂や私たちでさえも、それはどうしようもできないのです。

そして常にそればかりを考えている者。早く何とかしてほしい。早く教えてほしい。そればかりを口に出す者、おそらくこういう者はいつまでたっても自立した人生を歩むことはできないでしょう。私たちはまず、自分でしっかりと生き、自分の日常は自分の責任において行動し、そして目覚めていく。そういう人間をまず、重点的に導いていこうとしています。

そうやって本当に目覚めた人間が一人でも二人でもいれば、それはそれで十分です。しかし、ごく普通の人々、すぐに何とかしてもらいたいと望んでいる人間たちは、百人にアドバイスしたところで百人とも目覚めないことが普通でした。意味がないのです。私たちはもう本当に目覚める可能性のある者、自立できる可能性のある者、そういう者たちにメッセージを与え、エネルギーを与え、そして私たちとの一体化に向けて共に活動していきたいと本当に望んでいます。

自分が自分としてあるために今、何を為すべきか。毎日の状況は確かに一人ひとりの価値観から見たら、面白くなかったり、つらかったり、面倒臭かったりするでしょう。でも、とりあえず、今、生きている。一瞬一瞬の現実は十分に生きている。まずはそれだけでも喜びを感じて欲しいのです。

この地球という惑星において、生きている。魂にとっては本当に喜びです。この惑星において、人間という高度な生命形態を維持できるというのはかなり進化した魂です。また、それが自分の最大限のエネルギーを使って、地球のために何とかしようとして自分のエネルギーをいろいろと造り上げてきました。そして今、かなり皆さん方と繋がり、共に行動できるぐらいに成長してきています。あとは皆さん方のホンの少しの努力、意識の変換、気持ちのもちよう、それで本当に魂と一緒になって活動できるのです。

あとホンのわずかな努力。これが中々進まないのです。いくら魂から愛を感じ、喜びを感じても、現実に戻ると、すぐに嫌気が差したり、好ましくない感情が沸き起こってしまうのです。現実をいかに満足するものに意識を変えていくか。

ほとんどの人は、まず自分を何とかして維持させようとして、自分のエゴを相手にぶつけてしまったり、コントロールしようというエネルギーを出してしまったり、無理に同情を誘おうとしたりして、人間関係の中で不都合なエネルギーを出していきます。日常の中で、どうして毎日が楽しいものと思えないのか。一瞬一瞬が満足したものであると思えない根本の原因は何であるのか。それを自分なりにしっかりと分析し、何とかそれの意識を変えていっていただきたいと思います。

自分の心の中で、毎日の現実が何故か面白くない。つまらないという思いを持っている人。その原因を自分なりに一生懸命、探り、考え出して、そしてそれを手放す練習をしていってください。これからの時間において、まずはそこのところの癒しを徹底的に行ない、まず現実が本当に豊かで楽しいものである、という認識を完全に確立させ、魂と一つになって帰られるのを望んでおります。

それではまず、ここで少し、休憩をとって次に移ります。ありがとうございました。



(c)1998 CentralSun
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