1997/3/31:月曜勉強会から
前へ戻る
1997/3/31■月曜勉強会から

人間は自分で自分を制限し悩んでいる

@自分を成長させるには他人と比較しないこと

今晩は。私たちは今、いろんなことを考えております。人間がこの地球という惑星で体験を重ね、進化をし、新しい時代へ向かおうとしております。ほとんどの人が自分が招かれるのかどうか、自分は正しい道を歩んでいるのかどうか、本当に神のいう通りにしているのかどうかと、常にそういう思いを持ってここにやってきます。

私たちはあなた方人間という存在に対し、いろんなメッセージを与え、繋がりをつくり、ここまでやってきました。でも、人間の意識が確実に成長したという実感が得られないまま、時間が過ぎております。人間が根本から意識を変える。これはとても難しいことです。自分というものが何なのか、いまだにそれを理解している人が少ないのです。

自分が今、何を為すべきか。何のために、今、ここにいるのか。この根本が理解されていないのです。私たちは今までいろんな情報を与えてきました。今、私たちはこれをどういう方向に持っていこうか...

人間が成長を望み、確実に進化をしようとしております。あなた方がそれを望んでいるためにここへやってきております。早く自分に目覚め、地球との一体感を感じ、新しい地球に進んでいく。ほとんどの人がそれを望んでいるでしょう。そこまで強い気持ちを持っていながら、現実の生活をすると、不満を感じ、相手を否定し、地球との繋がりが切れてしまいます。自分は確実に成長したい。確実に地球と繋がりたい。そういう思いを持ちながらも常に反対の行動をとってしまう。これについて今日は、皆さん方といろいろ学んでいきたいと思っております。

皆さん方も自分を成長させたいという気持ちはもっているでしょう。早く地球や宇宙と繋がり、自分が一人ではなく、宇宙の中で確実に生きているという実感を持ちたい。皆さん、そう望んでいるはずです。にもかかわらず、現実の生活に入ってしまうと、他人を否定したり、孤独感を感じたり、自分を犠牲にする行動をとってしまいます。自分を否定してしまう。自分の価値を認めていない。自分は他人より劣っているかのように感じてしまう。何故、そういう感覚を持ってしまうのでしょう。

自分は常にほかの人から何か否定されている感情を持ってしまう。何か自分が否定されている。人間は個性があり、一人ひとり違う役割を持ち、自分だけの人生を造っております。ほかの人と比較しても、まったく意味がないのです。何故、ほかの人と比較することが当たり前になってしまったのか。まずはこれが大きな大きな過ちの一つだったということに気がつく必要があります。

他人と比較をするということが当たり前のようになってしまっている。まずはこれをあなた方の頭の中から追い出してください。比較をする。そして自分はまだダメだと思ってしまう。まだ分かっていない。まだ時期が来ていない。自分だけが劣っている。こういう思いをすべてなくす必要があります。比較をする。

比較がもう不要となって、自分と他人を比べる意味がもうなくなったとき、あなた方はまた別の思いを持つようになります。自分はこれで正しいのかどうか、自分は本当に間違っていないのかどうか。こういう思いを持ち始めます。今まではほかの人と比較をすることによって、自分の方向性を確認してきました。同じことをやっていれば、それは正しいという評価を勝手につくってきました。

比較をしなくなったときに、何を持って自分が正しいという証を得るのか。そこでまた迷いが出てきます。自分だけの人生、自分一人の人生。これをどうやって正しいか正しくないかを確認するか。自分一人の人生を歩み始めたときには、正しいか正しくないかという価値観は意味のないものとなってきます。いずれにしても、自分に必要な経験であるために、自分が好きなものを自分で選び、体験していく。ほかの人がそれをみて正しいとか正しくないとかいう人がいるでしょう。でも、自分は関係ないのです。

自分の人生を自分で歩き始めたとき、そういう評価にはほとんど意識を向けることなく、自分のペースで歩んでいく。これが必要となってきます。自分で自分の道を歩き出す。間違っていたらどうしよう。失敗したらどうしよう。たくさんの人がそう考えてしまいます。こういう思いはすべて必要ありません。あなた方にとって必要な経験が確実に訪れてきます。それを正しいとか正しくないとか判断するのは、あなた方の周りにいる勝手な人間たちがそういう評価をするだけです。

一人ひとりがそういったことには惑わされず、自分の道を自分で歩いていく。それを確立してください。間違っていたらどうしよう。これはほとんどの人が持っている不要なエネルギーです。もうあなた方には必要ありません。

今、一人ひとりの心の中をよく見ております。まだ自分に不安を持ち、自信のない人がいます。もう今からそういう不安を取り除くようにしてください。間違っていたらどうしようとか、違っていたらどうしようという思いを今からすべて取り外してください。間違っているとか、おかしいとかいうのは、関係ない人が勝手にあなた方に言っているに過ぎないのです。あなた方がやっていることはすべて必要な経験であり、魂が望んでいる経験です。それを受け入れてください。

さぁ、だいぶ、一人ひとりの気持ちが楽になってきました。あなた方は何も間違っていない。自分は何も間違っていなかった。周りの人の言動に自分が惑わされていた。本当は、自分が必要な経験をただ選択してきたのに過ぎない。これから怒る経験も、すべてこれでやり過ごしてください。間違ったらどうしようとか、しくじったらどうしようという不安は一切、必要ありません。


A毎日の中に充実感を見い出すこと(サナンダ)

私はサナンダ。今、皆の心のエネルギーを調整し、一人ひとりのエネルギーを修正しております。多くの日本人が自分というものにまだまだ意識が向いておらず、世間体を気にしたり、周りの流れに合わせようという人が多いために、自分が見えていない人がたくさんいます。でも、自分というものにもっともっと意識を向け、自分を成長させるということ、自分が率先して生きるということ、そこにもっともっと意識を向けていただきたいと思います。

生きるということ。皆は何となく、ただ生きている。朝、目が覚めて、何となく生活を始める。そうではなく、目が覚めたら、さぁ今日も一日、満足のする一日を生きよう、今日は何を学び、どう成長していくか、最大限の努力をしよう。今日は何人の人に話ができるか、今日はどれだけ多くの生命に愛を感じるか。今日一日、地球との一体感をどれだけ保つことができるか。そういう思いで一日を始める。

そして一日が終わったときに、今日は何人の人と喜びを分かち合えたか。今日は何人の素晴らしい人に出会ったか。それを思いながら、一日を終えていく。そうすると、毎日毎日が楽しくなり、充実感に溢れ、生きているということが楽しくなってくる。生きているということがとても意味のあるものに変わっていく。今日はどんな人に出会えるのだろう。今日はどういう存在たちがアドバイスをくれるのだろう。いろんな思いが入ってくる。

日本人はまだまだそういう意識が確立されていない。ただ、皆に合わせて何となく一日を過ごし、そして終えてしまう。こういう人が多い。もっともっと自分が中心になり、自分が積極的に経験していくという思いを持って欲しい。一人ひとりが少しでもそういう意識を持っていれば、地球は確実に変わっていく。地球が変わっていく。あなた方が変わると、地球が変わっていく。もっともっと毎日を楽しんで欲しい。


B楽して済ませようとすると成長が遅い

今、話があったように、日本人は毎日を過ごすことがとても下手な民族となっている。一日という思いがほとんど感じられていない。なんとなく過ごす日々となっている。仕方なく起きて、ただ過ごし、一日を終える。充実感が極めて少ない。自分自身で毎日を楽しく生きるというエネルギーが造り出されていない。仕方なく生きている。まずはここから変えていただく必要がある。

自分が中心となって、毎日を経験していく。自分に必要な経験が確実に与えられている。それを信じて欲しい。一人ひとりの成長のために必要な経験が毎日、用意されている。それを経験することによって自分が成長していく。そこに喜びを見い出して欲しい。ほとんどの人はそれから目を背け、少しでも楽になろうとしている。できるだけ楽をしようとしている。

何も考えず、好きなように行動し、周りの人もそれを認めてくれる。そういう生き方をしようとしている。楽な生き方、人間がそれを望んでいる。でも、私たちは成長に結びつかないことはあまり考えない。楽をして成長するというのは極めて難しい。なぜならば、成長するということは意識的に自分の生き方を高度なものに変えていく必要がある。楽を求めている人間は意識的に自分の生き方を高度なものに変えることはできない。自分を成長させるということ。それが宇宙の喜びであるということ。これをまず理解して欲しい。

一人ひとり自分がどのように変えていったら満足した日々を送ることができ、充実していくのか。まずはそれを少し、皆さん方から話していただきたいと思っている。それによって私たちもまたいろいろと考えようとしている。一人ひとりがどのように生き方を変えたら、満足したものになるのか。まずはそれを話してみてください。それではここで、いったん、私たちは話を聞く方に変わります。よろしくお願いします。


C人間関係の中から自分を知り、満足感を得ていく

それでは私たちの方から少し、話をさせていただきます。一人ひとりが毎日を充実させて満足した一日を過ごすためにはどうしたら良いのか。それで皆さん方のお話を聞いておりました。まず、ほとんどの人が今、満足できない問題を抱えており、これを克服することによって満足が得られるという概念を持っております。今、満足していないというのは満足できないものがある。これを克服すると、満足が得られる。一見、まともな論理です。そしてこの論理に従って、皆さん方は何千年、何万年と体験を重ねてきているのです。

満足できない。だから満足を得ようとするための傷害を取り除いていく。お金がない。だからもっとお金を手に入れる。幸せではない。だから幸せなものを手に入れる。時間がないから、中々ゆとりがない。ゆとりを持たせるために時間が欲しい。さて、こういった考え方は自分で自分を正当化しているということを覚えておいてください。自分で満足した状況を造り出していないということの正当化のために、わざわざ満足できない理由を持ってきているのです。

本来はどのような状況にあろうとも、満足を見い出すことはできます。たとえほかの人から非難されたり、辛い目にあっていても、そこに喜びを見い出すことは可能です。こういう環境を与えてくれたことに、私は本当に喜びを感じている。もし、この経験がなかったなら、私は成長できなかったかもしれない。ほかの人から非難される。そうか、自分の心の中にほかの人を非難するというエネルギーがあるということを教えてくれている。自分の非難する心を早く克服していかなければならないんだ。

ほかの人から評価される。そうか、まだ私はほかの人を評価していたんだ。これを早く切り替えていこう。常に何か、不安を感じている。自分自身の心の中に、常に不安を感じる何かがある。一つひとつを自分で分析し、それを克服していく。これは喜びなのです。自分が成長できる、より多くの愛を身に付けることができる。ほかの人を知ることができる。すべて喜びに繋がっていきます。

自分の心をよく分析していく。でも、ほとんどの人はそれを苦痛に感じとってしまいます。他人から非難される。これを苦痛に思ってしまう。非難される。自分が間違っているという風に思ってしまう。自分が正しくない人間という風に感じとってしまう。自分の存在感が否定されてしまっているという風に思ってしまう。しかしそれは思いたくないから、信じたくないから、つい反感を抱き、頭にきて怒ってしまう。自分にそういう気持ちがあるということを教えてくれた相手に感謝の気持ちをもっていく。

あぁ、私にこういう気持ちがあるということを教えてくれたのですね。ありがとうございます。こういう気持ちになるのが、ある意味では目標といえるでしょう。でも、ほとんどの人は今、家庭の中でいろんなやり取りを通じて学びを続け、職場の中で人間関係を通して学びを続けております。ほとんどの人は自分が否定されることを学んでおります。自分が否定される。とても寂しい。つらい。だから、ついつい他人にも切り捨ててしまう言動をとってしまう。

他人を切り捨てるから、また同じように他人から切り離されたり、切り捨てられる経験をつくってしまう。これを繰り返しているのです。いくら他人から否定されようとも、決して自分はその人を切り捨てないように。相手を認めてあげる。相手の言動をすべて許す。これが必要となっております。どのような状況にあっても、相手を常に認め、尊重してあげると、いずれは皆さん方もほかの人から常に認められ、尊重されるようになってきます。でも、それを求めるあまり、それを期待して相手を認めたり、尊重しても意味はありません。心の底から相手が本当に認めてくれるような気持ちになっていくように。

人間関係が皆さん方の毎日において、とても大きな影響を与えております。それによって学びが与えられております。でも、ほとんどの人は人間関係で問題をつくり、苦しみを生み出しているのです。人間関係をいかにうまくもっていくか。それは自分の思い一つで変わっていきます。自分と接する人間すべてに感謝を持ち、許しを与えていく。一人ひとりの心の中にはいろんな人間と接するエネルギーが巧妙に入っております。それぞれの人間ごとに違う人間関係がつくられているのです。

これはまた本当にうまくできております。皆さん方のいろんな周りの人間で、まったく同じ人間関係というのはほとんどいないはずです。一人ひとり接し方が違い、学び方が違います。そういう風につくられているのです。一人ひとり違う学びがある。では、この人とは自分はどういう学びを演じるのであろうか。この人は自分と何を学ぶのか。この人は自分とどうなのか。一人ひとり、そのテーマを知ることがとても面白くなってきます。一人ひとりに意味があるということをよく理解しておいてください。

一見、何でもないように思える人間関係。実はとても複雑で、素晴らしい仕組みが造られております。そして自分を成長させることができる。自分を楽しく成長させる。そのために周りの人がいろいろと演じてくれている。それを皆さん方も早くマスターしてください。


D母親は子供への制限を解放させること

さて、先ほどの皆さん方の話の中で、自分の子供、これに関しての話がいくつかありました。母親の場合、どうしても子供に対しての特別な思いを持っております。子供を一人の人間として認識するのにはかなり時間がかかるものでしょう。でも、最終的には自立した子供をつくるためにも手放す必要があります。それにどのようにしてもっていくか。

自分が母親であった場合に、その子供に対してどのように接していくか。日本人の今までの教え方は、制限を子供に与えてきました。何々をしてはいけない、こうしてはいけない、あぁしてはいけない。こういう制限を子供に与え、それによってコントロールしてきました。子供はそれを当たり前のように覚え、実践して成長してきました。してはいけないというルールを常識のように概念化させ、行動しております。

この制限、人間にとても大きな影響を与えていきます。それに気づいたときでも、もう直すことのできないぐらいに大きなエネルギーを造り出していきます。子供のころにつくられたこの制限のエネルギー、これを皆さん方は自分で解放していくことも必要とされます。もし、子供に対して何らかの制限を与えるような行動をとっている場合に、往々にして自分自身も小さいころ、そのエネルギーを両親からつくらされたという状況が想定されます。自分では意識していなくても、無意識のうちでそのエネルギーが体の中に造り出されていることがあり得ます。

それを解放させるためにも、子供を解放させる。これが必要となってきます。一度子供に与えてしまった制限のエネルギー、それを取り除いてあげる。それによって自分も解放されていきます。それぞれ自分の心の中に制限のエネルギー、それをよく見つめ、つまみ出していただきたいと思います。小さいころ、母親や父親から何度となく言われたこと、あぁしてはいけない、こうしてはいけない。それを社会の常識のように思ってしまったこと。たくさんあります。それを一つひとつつまみ出していってください。


E自分で自分に与えた制限を取り除くように

それでは私が最後にお話をいたします。今、皆さん方の心の中で思われているいろんなエネルギー、自分を無意識のうちにコントロールしてきたエネルギーがあります。自分をなんともなく普通のように振る舞ってきたが、実際には両親や学校の先生の思いによってかなりつくられてしまったエネルギー、意外とこれが影響を与えております。皆の前で良い子でなくてはいけない。少しでもお利口な子でなくてはいけない。これらがすべて幻想となってあなた方を支配していました。

良い子でなくてはいけない。自分が表現できなくなってしまい、自由に発言することすらも抑えられてしまいました。親の前で親と違うことを言うと怒られてしまう。だから言わない。父親の前だとなるべく話さないようにする。いろんな状況がつくられてしまいました。いまだに皆さん方に影響を与えているのです。さぁ、このエネルギーを少しずつ解放していってください。自分は良い子を演ずる必要はありません。お利口さんで通す必要はありません。

素直に素直に自分を表現していく。自分が表現したいことは素直に表現していく。さぁ、そのエネルギーを少しずつ解放していってください...  さぁ、私は自由になりつつある。何の束縛もない。私は表現できる。正しいことは正しいという。やりたいことはやりたいと言う。さぁ、自分に正直に、自分に素直に。これからはしっかりと表現していく。自分をここまで成長させてくれた両親には感謝の気持ちを。

さぁ、もう自分は制限を必要とはしていない。さぁ、自由に表現できる。自分の人生だからだ。自分に素直に生きる。自分の満足のする生き方をする。自信を持って生きていく。自分の人生だ。他人の人生ではない。自分の人生。自分で良いものに変えていく。あぁ、自分の人生だ。しっかりと自分で造り上げていく。

あなた方一人ひとりが満足して、自分にもっともっと自信を持ち、そして多くの人を愛することができる人生を送っていけるように。それでは今日はここまでにいたします。ありがとうございました。


(c)1997 CentralSun
前へ戻る