1997/2/16の月例セミナー「自分を観る」から
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1997/2/16:月例セミナー「自分を観る」

日常の不快感の中から自分の心に気づいていく


@魂は人間関係を通して学びを重ねる

私たちはアシュタールコマンドの仲間からやってきています。皆さん方のそれぞれのエネルギー的な調整を行ないながら、情報を伝えようと思います。皆さん方の現実をどうやって満足するものに変えていくか。一人ひとりが、自分の思った通りに現実が起こらない、と考えております。いくら現実が自分の心で思った通りに現れているとはいっても、ほとんどの人はこんな現実を考えたことはない、つくった覚えはないという風に正当化しています。

この宇宙の法則を創った私たちの観点から、現実化がどのようにして行なわれているか、説明をしていきましょう。皆さん方がいろんな体験を重ねるときに、思いや感情を出していきます。相手から何かをされるたびに自分が何か反応し、そして行動をとります。自分にとって満足できる行動が相手から与えられれば自分は喜びの波動を出し、自分が期待していない行動を相手がとれば自分にとって不愉快な出来事として反応していきます。

自分にとって満足すること、自分にとって満足できないこと。これの境目はどこにあるのか。ほとんどの人は何らかのメリット、良いこと、自分にとって気持ちの良いこと、これが相手から与えられれば、それは良いことであり、自分がつらく、苦しく、悲しい思いを抱くのであれば、それは悪いこととして判断されます。

宇宙の法則から見た場合に、良いとか悪いとかいう観点は一つもありません。すべては皆さん方の成長のために、いろんな選択肢が用意されている。これしか存在しておりません。つらい経験を皆さん方が体験したとしても、宇宙の法則からすれば選択肢の一つに過ぎず、皆さん方はそれを経験することが必要なためにそれを経験した、という状況として判断されていきます。何故、つらいことをわざわざ選択したのか。自分が不愉快になること、とても気持ち悪くなるようなことを何故わざわざ自分が選択したのか。皆さん方は基本的に体験するために三次元生活を送っております。何のために体験を重ねるのか。

皆さん方の本質は肉体ではなく、また三次元的な大脳でもなく、心の中に宿る素晴らしい光の部分、これが皆さん方の本質です。この本質が成長し、光を放ち、宇宙全域に活動できることを願って、体験を重ねていきます。皆さん方の心の中にあるとても素晴らしい本質は体験を重ね、波動が精妙になるにつれて神へと近づいていきます。神になるためにはすべてを理解する必要があります。

三次元がどうやってできたのか。次の次元、さらに次の次元はどうやってできたのか。そこで何を学ぶのか。何を学ぶとさらに高い波動に変わっていくのか。これを自分の手で直接、理解していく必要があります。それは体験することによってしか身につきません。いくら教えられたところで、体験しない限り、自分のものにはならないのです。そして皆さん方の心の中の本質はそれを望んで、いろんな世界へ自分が直接赴いて体験を重ねていきます。

ここにいるほとんどの人は、宇宙ができてしばらくしてからその本質が神によって創られ、そして体験を重ね、ある人は天使界のようなところから、ある人は宇宙連合を通して、ある人はいろんな世界を経験してきて、地球にやってきています。これらはすべて自分の成長のために自分の本質が選んだ経験です。この地球にはこの地球でしか経験できないいろんなことが用意されております。この地球で経験を重ねると、ほかの惑星ではまったく体験できないようなことがこの地球上で経験できます。

そしてそこから得られるエネルギーはとても素晴らしいものがあり、 皆さん方の本質はそれを是非とも体験したいと願い出て、神の許可を得てこの地球にやってきております。ただ、この地球は素晴らしいエネルギーが集まっていると同時に、とても複雑な環境も用意されております。いろんな生命、いろんな人種、いろんな存在たちが関与し、お互いにやり取りが行なわれるというとても複雑な状況がつくられております。

よほどうまくこれを乗り切っていかないと、正しくエネルギーの流れをコントロールすることができず、自分を傷つけたり、相手を苦しめたりする結果になってしまいます。したがって自分を苦しめることなく、相手を傷つけることなく生活しようと思うのであれば、自分だけのエネルギーのことを考えるのではなく、ほかの多くの生命のことも同時に考える必要があります。

人間の発するエネルギーの強さはとても強力であり、ホンのチョットした思いでもほかの生命に影響を与えていきます。ホンの少しでも否定的な思いを出すと、ほかの生命を確実に否定的な思いで包み込んでしまいます。皆さん方の何気ない一言、何気ない感情でも、実は多くの生命に影響を与えていきます。

一人ひとりの心の中にある本質。皆さん方は本来はそこからやってきております。それが皆さん方の本来の原点ともなっております。一人ひとりの心の中にしっかり存在しているこの本質。皆さん方はまずここと繋がる必要があります。今まで自分をここから分離させ、自分だけが苦しみ、自分だけが独りぼっちという感じを常に持っていました。それはまず自分の本質と繋がっていない証です。自分の本質と繋がれば、ほかの宇宙の生命すべてに繋がっているという感覚が伝わってきます。

自分が独りぼっちという感覚は、自分の本質と繋がっていないという、本質からの思いが現れているにすぎません。皆さん方が常に言葉に発している、私だけとか、誰もとかいう表現は、皆さん方の本質が皆さん方に対して感じているエネルギーです。まず、皆さん方の本質と皆さん方との繋がりを強くするために、今、本質からのエネルギーが皆さん方のハートチャクラを通して流されてきますので、それをよく感じてみてください。

この本質が地球の三次元世界で体験を重ねようとして皆さん方の肉体を現実化させ、皆さん方の意識を通して成長しております。皆さん方と本質が一つのもので、繋がっているということをまず、しっかりと認識しておいてください。そしてこの現実を自分がどううまく魂の願い通りにもっていくか。体験の一つひとつをどううまくもっていって、自分と魂との喜びに変えていくか。

自分自身の心を見るのはとてもつらいことではありますが、また魂と一緒にそれを行なうことは喜びでもあります。魂との繋がりを無視して、自分の心をひたすら見ようとすると、単につらくなってしまいます。でも、魂と一緒に自分の心を癒すということをしっかりと認める気持ちが湧き出てきたときに、すべてが喜びに変わっていきます。今、皆さん方は魂あるいは自分の本質との一体感を感じております。

今、一緒になって自分の心を美しいものに変えていこうと願ってください。そして、日ごろ自分が心の中に持っていた不満、憎しみ、執着、今、それを思い起こしてください。どうしてもイヤなことが起こる。ある人を考えると、ムカムカしてくる。会社の職場でどうしても肌の合わない人がいる。家族でいつも自分のことを非難する人がいる。自分の心の中で、まず思い起こしてください。

今はムカムカしているかもしれません。イライラしているかもしれません。つらくてあまり考えたくないかもしれません。でも、これはすべてに意味があるのです。魂はそれを体験していたがっていたのです。皆さん方の体を使って、そういう現実を魂はわざと造り出して体験しようとしていた。その理由を魂の方から何とかして伝えてもらうようにお願いをしてください。先ほど感じた自分の本質のエネルギー、心の中の自分の本来の光、そこに頼んで、どうしてこんな経験を自分はしているのかを聞いてみてください。

ある人の場合は家族でのいろんなしがらみで悩んでいます。でも、これは今まで自分自身がそもそも家族という単位をないがしろにして、自分だけがという気持ちをもって体験していたことの現れに過ぎなかったということ。自分自身が家族というものを大切にしていないがために、家族からは自分が大切にされなかった。それを学ぶために、そういう経験をしているおります。

ある人の場合は、やはり家族で自分だけがいつものけ者にされているという体験を重ねております。家族の中でいつも自分だけが仲間外れという体験をしております。この人の場合は、以前の人生においてもそのエネルギーとの間で確執があり、自分が常にその人を非難して避けていた。人を避けていた。それを家族を通して経験しており、自分が人から無視されるというのを演じております。ほかの人を無視するという気持ちが心の中にないかどうかをよく調べてみてください。

職場において、常に上役から不満を持ってこられ、自分がイヤになってしまう。こういう人もそれを引きつけるエネルギーを自分の体の中につくっております。常に不満とかイヤになる言葉、否定的な言葉を自分から生み出しております。そしてそれに引きつけられて常に不満を言う人が周りにやってきます。自分が不満を言う気持ちを無くさない限り、不満をいう人はいなくなることはありません。自分がそういう人間を引きつけているということ。

ほとんどの人が人間関係において学びを重ねております。でも、それぞれ意味があり、魂はそれを通して人間、それも自分とは価値観の違う人間とうまくもっていくか。自分とタイプの違う人間とどのようにしてうまく関係をつくっていくか。それを学ぼうとして、皆さん方にいろんな現実を与えております。皆さん方はそれに気づかず、ただ現実にだけ目を向け、苦しいとかつらいとかいう思いを発しております。

魂は苦しいとかつらいとかいうエネルギーを望んでいるのではなく、その経験を通して、そうか、そういう人とはこういう風に付き合えばよいのか、こういうときはこうすればよいのか、といったことを見つけ出すのを望んでおります。皆さん方の方で、そこから逃げようとせず、何らかの解決策を見い出そうとする気持ちをまず持ってください。その時、自分一人でそれを考えるのではなく、この魂の本質の部分と一緒にいかに関係を変えていくか、というのを常に考えておいてください。肉体の自分だけで乗り切ろうとせずに、魂の仲間皆と一緒に乗り切っていこうとする気持ちを強く持っておいてください。

一人ひとりの心の中で、いろんな葛藤があります。本当は今、話したようなことは頭ではすでに分かっている。もう、何度も勉強もした。でも、現実的に目の前にその人が来ると、まったくまともに対応できなくなってしまう。体がいうことを聞かない。こういう人がかなりいます。確かに今まで、かなり相手との関係で深刻な状況に陥った人は、今すぐに変えようと思っても切り替えが難しいかもしれません。

でも、だからといってそれを正当化したり、そのままでやり過ごそうとすると、結局は何も解決されません。この造り出されたエネルギーは必ず自分の手で元に戻す必要があるのです。そのまま放っておいて、光には戻りません。自分の手でそれを変えていく必要があります。

さぁ、今、どうしてもダメだというエネルギー、いくら努力してもダメだというものひとつを心の中に持ってきてください。そして真剣に、もうこの経験は自分には必要ではない、もう分かった、もう同じようなことを私はやりません、いくら目の前にこういう現象が起こっても私は冷静に対処します、客観的に行動しそのエネルギーに巻き込まれることはありません、私はしっかり自分の判断で行動できます。それを宣言しながらそのエネルギーに光をどんどん入れていって、自分を執着のエネルギーから解放していってください。

そのエネルギーをどんどん軽くし、もう何のわだかまりもないような状態にし、愛と光を入れていってください。完全にそれを手放せるという感じになった人は、手でつまんだり下に流したり、あるいは魂や仲間にとってもらったりして、確実に体から解放されるのを感じてください。手で追い出したり、無理矢理それを何らかの力で剥ぎ取ってもらう感じで、しっかり体から追い出してください。そして自分の心が解放されていくのを感じてください。

解放していくと同時に、自分の成長のために今まで自分に現れてきたこの現象化のエネルギーに感謝をしながら、手放していってください。もう、私にもう私は分かりました、気づきました、必要ありません。ありがとうございました。体から放出してください。

ここにいる者全員の不要なエネルギーがこの部屋に集められていくのを感じとってください。全員の体から放出された不要なエネルギーがこの真ん中に集められ、役割を終えようとしている。皆の体からどんどん追い出して、真ん中に集めてください。

さぁ、この真ん中に集められた、もう役割を終えたエネルギー、これを光に変えて宇宙に戻します。皆で光と感謝を入れて宇宙に送り戻してください。

さぁ、大いなる大いなる光の存在たちがやってきて、皆さん方に祝福のエネルギーを流してくれます。さぁ、体全身で祝福のエネルギーを感じてください。

このエネルギーの状態を今日の最後まで保っておいてください。これからもまだ使います。とりあえずはここで少し、休憩をとってください。ありがとうございました。


A好きというエネルギーと嫌いというエネルギーは同じ

私たちはいわゆる皆さん方から一番嫌われている存在です。気持ちが悪い、醜い、不潔、野蛮、近くに来ないで欲しい、そういうエネルギーを身にまとっている存在と思ってください。皆さん方が私たちを目の前にして、近寄らないで欲しい、消えて欲しい、あぁ気持ち悪い、という思いを持ってきます。

私たちは何故そういう姿を皆さん方の前に現すのか。一人ひとり気持ちが悪いという感情を持っています。それは気持ちの良いことを求めようとするから、気持ちの悪いものが現れてきます。幸せになりたいという気持ちがあるから、不幸というエネルギーがやってきます。皆さん方が少しでもよく、楽しく、良いものに会いたいという気持ちが私たちを造り上げるのです。良いものがつくられると、良くないものがつくられていきます。皆さん方がより良く、より楽しく、より自分のために、という気持ちを強くすればするほど、私たちは力強く成長していきます。

皆さん方が、もう分かった、良い・悪いではない、自分の意識を広くしこれを超越できると思うと、私たちは現れることができなくなってしまいます。良い・悪いという概念がなくなると、私たちは現れることができなくなってしまいます。でも、自分のために良いもの、気持ちの良いもの、楽しいものという気持ちを持っていると、私たちは常にあなた方と一緒に体験を重ねていきます。

一人ひとりの心の中から、イヤなもの、不潔なもの、気持ちの悪いものというエネルギーを手放そうとしたとき、気持ちの良いものや自分が楽するものだけを残して、気持ちの悪いものを手放そうとしても、残念ながら切り離すことはできないのです。同じエネルギーなのです。見方が違うだけで、良いというエネルギーと良くないというエネルギーは同じエネルギーなのです。「私はこれを良いと思う」というエネルギーと「これ以外は良くない」というエネルギーは同じエネルギーなのです。

好きというエネルギーと好きではないというエネルギーは見方が違うだけで、好き・嫌いをつくる一つのエネルギーなのです。もし、皆さん方が真剣に気持ち悪いものや不潔なものを追い出したいと思うならば、まずはそういう価値観、綺麗と不潔、良いと悪い、こういった価値観を超越することが必要となります。

先ほどの心の中のエネルギーで、どうしても肌の合わない人間、イヤな人間、そのエネルギーを手放そうと多くの人がしました。でも、それを完全に手放すことができたのは、実はごくわずかでした。なぜならば、イヤだという部分だけを手放そうとして、イヤだとかイヤではないという根本のエネルギーを超越しようとした人はほとんどいなかったのです。人間を好き・嫌いで判断するエネルギーがまだ残っているのです。

人間でを好き・嫌いで思うエネルギーがある限りは、イヤなエネルギーは存続し続けます。自分にとって良い人、自分のために素晴らしい人という思いがある限り、自分にとって良くない人、自分にとって最悪の人が同時に作られていきます。もし皆さん方が真剣に私との縁を切りたければ、人間を好き・嫌いで判断するエネルギー、価値観あるいは思いが違っても認めてあげる根本のエネルギーに変えていく必要があります。

多くの人がまだまだ自分の都合の良いようにもっていこうとしている。自分にとって都合の悪い人を自分にとって都合の良いように変えようとしている人がいる。自分にとって良くない人を自分にとって良い方向へ変えようとしている人がいる。これも相手を否定している。相手の生命を無視している。

さぁ、もう一度、自分の心をよく見て、先ほどのどうしようもできないエネルギーを思い起こし、それだけを手放すのではなく、そういうエネルギーを造り出した自分の根本をよく見て欲しい。好き・嫌いで判断していないか。自分にとって都合の良い・悪いで判断していないか。自分にとって良い方向へとコントロールしようとしていないか。それをよく見て欲しい。

一人ひとりの心の中で、結局、自分を中心に相手を比較していたエネルギーの根本に辿り着いて欲しい。自分にとって都合の良い人間と都合の悪い人間の境目がどこなのか。都合の良い・悪いではなく、すべてをそのまま、あるがまま認める、好き・嫌いや良い・悪いではもう判断できなくなる。そういう状況になって初めて、私を手放すことが可能になってきます。

さぁ、ほかのいろんな生命に対しても、気持ち悪いとか、イヤだとか、不潔とかいうエネルギーだけを見るのではなく、可愛い動物とか、良い動物という価値観を超える必要があります。良い動物という観念を持っている限り、悪い動物が存続します。良い・悪いを超えて、それぞれの生命が自分の進化のために体験を重ねている。ただ、それを認めてあげる。自分は自分の成長のために、体験を重ねている。お互いに体験を重ねている。ただ、それだけ。良い・悪いの問題ではないというのを心から理解してください。

自分にとって都合の悪いと思っていた人間も、相手は相手で必要な経験をしている。相手は自分の成長のために必要な経験をしている。ただ、それを認めてあげるだけ。そこにはお互いに良い・悪いという価値観はまったく意味がない。必要だから経験をしているだけ。良い・悪いの問題ではない。そこにもっていってください。そして、今、皆さん方が手放すべきエネルギーは好き・嫌いで判断していたエネルギー、都合の良い・悪いで判断していたエネルギー、それを手放すのです。相手の人間のエネルギーを手放すのではありません。自分の都合で相手を勝手に判断しているエネルギーを手放すのです。

さぁ、もう一度、やりましょう。自分の都合で相手の人間や生命、いろんな状況・現実に否定をしていたエネルギー、勝手に判断していたエネルギー、これをすべて手放し、すべての現実をそのまま受け入れる。意味があって、現実化されているということをそのまま受け入れる。それぞれの生命は自分の進化のために、最適な現実を経験している。それを喜んであげようではないか。認めてあげようではないか。皆、必死になって生きている。気持ち悪いとか不潔とかいう価値観はまったく意味がない。一生懸命、生命は生きている。ただ、それを祝ってあげる。楽しんでみてあげる。さぁ、判断していたエネルギーを手放していくように。

さぁ、もう一度、この部屋の真ん中にそれぞれ摘み出して欲しい。比較していたエネルギー、好き・嫌いで判断していたエネルギー。

さぁ、あなた方の本質の方から許可が得られた人は本当にそのエネルギーが心から解放されていっている。真剣に魂や本質にお願いをし、手放す努力をするように。

それでは皆さんの心から出したこの不要なエネルギーをまた光に変えて、宇宙に戻します。皆で光を送って、宇宙に戻してください。

さぁ、皆さんに祝福のエネルギーが流れてきます。心で祝福を感じてください。


B普段気づいていない心をいかに見るか

それでは最後に私たちの方から話をいたします。皆さん方にいろいろと今日、体験していただきました。自分の心を見るというのは、慣れないうちは中々難しいかもしれません。どこまでが自分の心の現れで、どこまでが自分とは違うのか。その区別がつかないからです。でも、だんだんそのコツが分かってくると、基本的には本当にすべてが自分の心でつくられているということが分かってきます。ただ、その場合の自分の心という意味がとても奥が深く、一言では中々表現できないということが難しいところです。

皆さん方の心は、実際には自分で感じている日常の心とはかなり違っております。皆さん方が自分の思いとか自分の感情として理解しているのは、本当はそのごく一部です。自分の意識で感ずることができる心のエネルギーはホンのわずかなのです。そして自分の表面意識では感ずることのできない心のエネルギーがとても大きく占めております。

それらの反応として、無意識のうちに行動してしまったり、何も考えずに自動的に反応してしまう。そういったことが自分の意識していない心のエネルギーとなって現れてきます。できれば、そういった心も自分でしっかりと見つめ、自分の心を理解していくというやり方が必要となってきます。ほとんどの人は表面意識で感じている自分を再確認することを、ただ単に自分を観るという風に勘違いしております。自分で普段思っていることを、たまたま相手から指摘されて、自分が分かったとかそういう気になっている人がいます。それは自分を知ったのではなく、単にいつも感覚的に分かっていることを再確認した、というだけのことです。

ここで言う自分を観る、自分を知るということは、普段意識していなかった心の動きを自分で初めて気がついた、初めて分かった、というのを自分を観る、自分を知ると称しております。自分で普段、見ることのできない心の動きをどうやって見ることができるか。普段、いろんな人間や生命とのやり取りを通じて、ほとんどの人は何らかの感情を無意識のうちに造っているものがあります。

理屈を抜きに、ただイヤになる、あるいは気持ちよい、何だか分からないけれどある特殊の感情が出てくる。これが意識では普段理解していない、奥底の心の動きです。そういったところに改めて意識を向ける必要があります。この不快感は何であるのか。この嫌悪感はどこから来るのか。これを自分で見つけていく必要があります。心を冷静にし、自分と魂を繋げ、大きな観点で目の前の現象を改めて見てみる。そうすると、いろんな思いが湧き出てくることがあります。

元々、ある種の動物に関しては嫌悪感があった。ある人間に対してはいつも同じような行動をとっていた。こういったことが思われることがあります。これは魂からのメッセージです。あなた方に答を与えているのです。そのメッセージ一つひとつを自分で真剣に受け取り、そして解決していこうとする強い気持ちを持つことが必要です。それを分かった時点で、それでただ納得して終わっている人がおります。

あぁ、こういう理由で今までやっていたのか。こういうことで肌が合わなかったのか。それで満足して終わっている人がおります。これは何の意味もありません。さらにそれを乗り越えることが必要とされます。分かった時点で、もう同じようなエネルギーには私は負けない、どのようなことがあっても不快なエネルギーは出していかない、相手を認めてあげる。こういう力強さが必要となります。

皆さん方も、そういう観点で日常の中から、自分の気づいていない心の動きを自分で調べて、そして修正していくやり方を身につけていってください。一人ひとり、自分で直さなくてはならないエネルギーが必ずあります。もう、すべて終えたという人はここには一人もおりません。自分の課題をそれぞれが持っております。それを見ようとしない人が半分近くおります。認めていない人もたくさんおります。でも、それを本当に見つめ、自分でしっかり克服し、強い心で変えていくというのをこれからの日常でやっていってください。

私たちから最後に祝福のエネルギーを流して、今日は終わりにします。

それでは今日はここまでにいたします。ありがとうございました。


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