2013/7/13 心の修業
平常心で生きる
①心の中の欲に引き寄せられてくるものたち
私たちは皆さん方の成長のために今一番必要としているお話をしていきます。平常心というテーマで学びを進めております。平常心という言葉を耳にすると何事にもぶれることなく、常に自分らしく本来の自分のままで生きて、自分のやるべきことをまっとうしていく、これが普通の平常心の生き方のように思われております。
確かに平常心を身に付けることにより他人に惑わされず、自分の本来の人生を進むことができる、このように理解されております。しかし皆さんは自分の魂の進化、成長を求めており、常に自分が次の段階に向けて成長していく一つの段階を進んでいるのです。
平常心を身に付け平常心で人生を進むことが一番大事である、そういう意識を身に付け、それができるようになってくると、次のテーマを皆さん方にもたらしてきます。何ものにも惑わされることなく本来の自分の心のままで自分のやるべきことをまっとうする、ここに意識が向きそれを行なうようにしていくと、多くの場合いくらやっても何もできない、うまくやろうとしてもうまくいかない、やることなすことが思うようにいかないという状態になっていきます。
平常心を身に付け、何事にも惑わされず自分の心のままで正しく生きる、これに気づいたものはその瞬間から次のテーマが与えられてくるのです。次のテーマというのは平常心で生きれば良いという考え方そのものを壊していく生き方になります。まだ平常心を身に付けていない人はまず平常心を身に付けることが大事でしょう。
心のままで本来の生き方を進めていく、人それぞれの生き方を尊重しながら自分は自分の心を大事にして自分の生き方を進めていく、これは平常心で生きることができます。しかしある程度平常心が身に付いてきて、自分がコントロールできるようになってくると、この平常心の扱い方が変化していくのです。
自分が何ものにも惑わされず本来の自分の生き方を進めていく、こう信じて生きることができるようになると、自分自身がそれを大きく乗り越えるような大きなテーマを抱えてきて、それだけでは大きな心にならない、もっともっと大きな心が必要となる、そういう体験がやってくるのです。
そしてある程度平常心で生きることができるようになると、平常心を常に維持させようとして自分との戦いが始まり、自分の心に自分で打ち克つ大きな力をつくり上げるようになるでしょう。それでうまく生きられるようになるかどうかというと、自分にとっていくらやっても解決できない、自分の力では手に負えないという現象が現れてきます。
いくらやっても自分の力では解決できない、自分の心をしっかりと見て自分のあらゆる邪念、あらゆる欲をコントロールできるようになった、それにもかかわらず自分では手に負えない問題が現れてくる、この段階に達するとやはり自分の意識がどうしても他のところに向いてしまうのです。
どうしようもできない、自分の力では解決できない、こういう思いから自分以外のところにまた意識が向いてしまい、自分ではどうしようもできない、自分以外の大きな力がある、こうやって平常心を保持したとしてもそれだけではまたどうしようもできない大きな問題によって、つい自分の意識が自分以外のところに向いてしまうのです。
そしてそれを無視すると自分の世界が破壊されるくらいの大きな問題になってしまう、解決しようとしても自分の心はまだそれを受け入れることができず、大きな大きなエネルギーとなって自分にぶつかってくる、この段階にくるとただ自分の心を平常心にするだけですべてがうまくいくという説明が困難になり、新たなる別の意識が必要となってくるのです。
どうしてもコントロールできない自分の能力以上の大きなエネルギー、自分の人生を左右するぐらいの大きなエネルギー、こういうエネルギーがきた時に、ただ平常心を保っていても自分の人生が破壊されてしまう、この時に必要となるのが自分自身の器を大きくするという状況が行なわれていきます。
自分の心では到底受け入れることができない、自分よりも大きなエネルギーが自分にやってくる、自分の力ではエネルギーをとらえることができない、その時に多くの人はまた外に意識を向け、誰かに解決してもらう、何かに救ってもらう、そのような発想になってしまいます。
しかしこの段階で必要なのは自分の器をより大きくすることにより、自分の心を超えた大きなエネルギーをもさらに自分の方を大きくして大きなエネルギーを自分の中でしっかりと受け止めていく、こういう発想が必要となります。どこまでいってもすべて自分の心の問題であり、どうしようもできないエネルギー、自分ではまったく手に負えないというエネルギーが来た時に、自分の器を大きくしてさらに自分のものとしてあるべき平常心の状態へともっていく、こういうレーニングがやってくるのです。
こういう大きな問題や難題を体験しながら自分の心の器そのものを自由に変えていく、そのうちどれだけ大きな問題がきたとしてもそれ以上の大きな心で包み込み、また平常心へともっていく、こういう時期がやってくるのです。こういうやり方を完全に自分のものにするとどのような問題がこようとも、どのように自分の心を破壊するものがやってきたとしても、自分の心の器そのものを大きくすることにより常に自分が平常心を保持することができる、こういうレベルにまで達すると本当の意味において自分に平常心が完成され、どのような状況があってもぶれることなく、他のところに意識を向けることなく自分のままで生きることができるのです。
皆さん方はこれからこの平常心のトレーニングを進めていき、日常生活において普通の人々と接しながら常に自分の心を見て、自分の心がどのような動きをしているかを確認する作業に入ります。しかし自分の心を見るということが他人を無視するとか他人とかかわらないという意味ではありません。
自分の心を見る作業を楽にしようとして人と会話しない、人と会わない、どこにも行かない、そうすることによって自分の心をできるだけコントロールしようとする、しかしこれは実際には自分の体験すべきことを放棄しているだけであり、自分の毎日の人生を生きているわけではありません。
平常心をトレーニングする場合はできるだけ多くの人と出会い、多くの人と話をし、多くの人の中で実際の生活をする必要があるのです。もし目の前で困っている人や悩んでいる人がいたら自分から声をかけてみる、また困っている人が自分のところにやってきたら断ることなく受け入れ相談に乗っていく、この姿勢が必要となります。
どのような状況にあっても多くの人々に意識を向け、何らかの形でかかわり合うことが必要なのです。仮に人と出会うのを避けて楽な人とばかり接していても心は成長することはありません。やはり自分の心の戦いが必要であり、自分との戦いで自分が強くなること、いろんな人々とのかかわりの中で自分も相手も強くなり、執着することをなくしていく、こういうことにより自分の心が強くなっていきます。
魔が入った時の対処の仕方についての質問がありました。つい自分の心の中に魔が入り、優越感や劣等感、プライドなどのエネルギーで心が汚されてしまい、落ち着きのない嫌な心になってしまった、そのような感じを受けた場合、心の浄化が必要であり、自分の心からよこしまなる波動を取り除いていく必要があります。
自分の体からよこしまなるものをどのようにして取り除いていくか、一般に隙に乗じて入ってきたものや、口車と共に入ってきたエネルギー的なものは完全に心の中に入ったわけではなく、むしろ心に引き寄せられて自分の体の周りにいる、自分の体の周りでうろつき、さらに隙を狙って体の中に入ろうとする、そういう状態にあります。
最初の段階ですぐに体の中に入るということはほとんどなく、最初の段階は体の周りに呼ばれてきて、周りで邪魔をしたり、いろんな感情的な思いを持たせるように仕組んでいる状況にあります。完全に体の中に入る場合は自分の体そのものにそういったものを入れるのにふさわしい十分なエネルギーが体の中につくられ、そして体の中にあるその部分に直接入るように仕組まれていきます。
普通の人は単に具合が悪くなったり、何か肉体などの感覚がおかしいと感じた状況では、完全に中に入っているのではなく周りにたむろして待っている、これから入ろうとして隙を狙っている、そういうものたちの状態にあります。そこで何かの拍子でつい同情してしまったり、本当に相手の波動と一つになってしまったり、完全に油断している場合、そういった時に周りにいるものたちが体の中に入ってきます。
一度そういうエネルギーにおかされるとそれらを浄化するのはとても難しくなっていきます。体の中に入ってきたエネルギーはすぐには出すことが困難であり、長い時間をかけて浄化していく必要があります。自分自身を常にきれいな場所や光を保持するのに良い場所、自分がそこにいても十分に満足できる場所、そういったところにおいて自分自身の内面のエネルギーと向き合いながら、自分自身のエネルギーの浄化を進めていきます。
自分の心の中にさまざまな欲のエネルギーが入っており、心の中の欲のエネルギーに外からきたものたちが入っていき心の中で住むようになります。したがって自分の心の中の欲、あるいは魔を引き寄せてそこに留まってしまう、こういう状態がつくられるために心の中の欲を取り除く作業が必要となります。
欲のエネルギーを取り払うためには、まず自分の欲に気づき、本当にその欲のエネルギーはもう必要としてはいないこと、自分のものではないということ、それに気づきその部分のエネルギーを浄化していく作業が行なわれていきます。心の中にある欲を浄化するには自分の欲を見つけると同時にそのエネルギーが体から離れていき、良い状態のエネルギーとして体を守りはじめていく、自分の体の中、心の中にある否定的なものをしっかりと見つけ、それが良いエネルギーに変化していく、そういうイメージを持つことが必要となるでしょう。
自分の心の中の欲を見つけ感じた時、それを少しずつ良いエネルギーに変えていき、もう本来の欲のエネルギーはなくなっている、自分が良い方向へと上がってきている、それを実感することが大事です。自分がしっかりと理解し、自分を正しく導くことができるようになっていくと、自分は本来のエネルギーの中に戻っていき、よこしまなるものや邪魔をするものたちが少しずつ姿を消していきます。
自分の心を浄化するために自分の心を素直に見つめ、そして欲を見つけたら欲を光の部分に変えていく、このやり方をぜひ身に付け自分の力で体を浄化できるようにもっていってください。
②お釈迦様の想いを感じる
今日は平常心というテーマでお話をさせていただいております。平常心はただ単に自分を保持するとか、自分を保つということではなく、皆さん方自身がお釈迦様や仏陀の一員として彼らの働きを具現化していくこと、お釈迦様が願っている人間のあり方を皆さん方が具現化し、お釈迦様としての働きを皆さん方自身が行動で現していく、そのためには今何が必要なのか、今何をすべきなのか、それを感じとる能力が大切なのです。
今お釈迦様は自分に何をさせようとしているのか、今お釈迦様は自分にどういうテーマを与えたのか、一瞬一瞬お釈迦様が自分にさせようとしていることを感ずる能力、これが平常心の学びと共に皆さん方に訪れてくるのです。本来の平常心を身に付けると今自分は何をなすべきかが自然に感じられてきます。
ただ自分の心を見るとか周りを客観的に見るということではなく、今自分は何をすべきなのか、これが平常心の中に伝わってくるのです。そして人々に対して何をするか、どういう言葉を出すか、周りの人々とどう接するか、それが自然に伝わってきて伝わってきたことをそのまま行動にうつしていく、感じたり思ったりしたことをそのまま行動していく、これが本来の平常心の生き方になります。
まず最初は平常心を学び、トレーニングし、平常心を養うことが大事でしょう。しかしそれをトレーニングしていき心を大きくしていきながら十分に平常心をコントロールできるようになると、自然にお釈迦様の思いが感じられてきて今自分は何をするのか、どういう行動をとるのか、それがはっきりと伝わってくるのです。
それを行動することによりお釈迦様の生き方が実際に言動を通して感じられてきて、自分で考えてから行動するのではなく、感じたことをそのまま行動することによってお釈迦様の生き方が身に付いていくのです。お釈迦様の生き方を学んで頭で知識で行動しようとしてもそれは絶対にできません。知識そのものが不完全だからです。
その方法ではなく平常心を身に付けることによりお釈迦様の思いが伝わってきて、伝わってきた思いをそのまま具現化していく、これがお釈迦様の生き方となり自分で具現化しながら自分で理解し、智慧として身に付いていくのです。皆さん方がもし本当に悟りを得て満足のできる生き方をしようと思うのではあれば、平常心を完全に自分のものにしてお釈迦様が自分の体に宿れるようにする、自分の体を通してお釈迦様が具現化した行動をとっていく、それによって自分自身が悟りに近づき智慧を身に付けていくのです。ぜひそういう心を身に付け、お釈迦様と共に歩める日がくるのを望んでおります。
Aさんへのアドバイスとして、あなたが平常心を身に付けるために必要なアドバイスとして、まず自分の心を感ずるということが自分でも分からなくなっております。自分の心を見るとはどういうことなのか、心を感ずるということはどういうことなのか、自分でも分からない状態にあります。自分の心を見ようとして頭でいろいろ考えてもそれは心ではありません。ただ頭で考えているだけのことです。心で感ずるというのは自分が今どういう状態でここに生存しているか、どういう状態で存在しているか、今自分はどこに意識を向け自分そのものがどういう状態になっているか、単純に自分を見ていってください。自分を見ている時、少しでも自分の中に何か良いものを見ようとしたり、あるいは嫌なものを見つけようとしたり、いろんな思いが伝わってきます。このいろんな思いが心であり、それは見えるものではありません。心は感ずるものであり、また心から発せられたものをただ受け取るだけのことです。心に対して敏感になるためには自分の言動一つひとつに意識を向けてみてください。自分の出した言葉は良い言葉だったのか、良くない言葉だったのか、自分の出した言葉で自分は満足しただろうか、まだまだ満足できない状態なのか、どういう言葉を出すと自分に満足するのか、自分が満足する言葉や言動とは何なのか、いろいろ自分で調べていく必要があります。そして自分の感じたこと、思ったことではなく感じたことをそのまま感じてください。何を感じたか、言葉で思うと心から離れていきます。言葉にせずにそのまま感じたことを感じてみる、それが心であり、うれしい感じがしたのか、寂しい感じがしたのか、満足したのか、不満足なのか、まだ何かしたいのか、もうやめたいのか、その感覚を味わってください。その感覚のところに心があり、この感覚をどのようにして自分でコントロールし高い波動へと導いていくか、ぜひ頭ではなく心としての自分を見つけ、その心と共に行動できるようにしていってください。
Bさん、あなたがこれから平常心を身に付けさらなる進化を進める時、あなたにとっての大きな困難な問題として多くの人に認めてもらうこと、多くの人の前で自分が本来の自分を発揮して多くの人から評価してもらう、こういう意識がつくられているために、逆に自分を評価しない人や自分を無視する人が現れてくると自分も興味を持たなくなってしまいます。自分の心と共にあり続けるためにはどのような感情が出てきたとしてもそれをすべて受け入れることが必要です。自分の心の中にさまざまな感情があり、毎回いろんな感情が動き出して複雑にさせております。こういう感情を一杯身に付けている場合は、自分自身をコントロールすることも難しくなっていき、何か良いこと、楽しいことを追い求めるような意識になっていきます。そういう意味において今は自分自身を本来のあるべき自分にもっていくために、自分自身をとらわれのない心で見ていき、自分自身が十分に伸び伸びと生きられるような生き方を進めていく、自分で自分を認めるだけで十分であり、他の人に認めてもらうとか、他の人を考える必要はありません。常に自分との戦いであり自分が自分を認めていく、自分がよくできたと自分のことを見ていく、素直に自分だけの世界で自分を見ることができるようになってくると、他人に求めたり要求することがなくなっていきます。自分の価値を認めてもらおうとする、こういう思いを少しずつ抑えていき自分を自分の力でコントロールしていく、こうすることによりあなたは十分に自分のエネルギーを保持できるようになり、そして自分を暖かく見ることができるように相手にも暖かく見ることができるようになっていくでしょう。
Cさん、あなたの心を大きく進化させ大きな流れの中に進んでいくためには、自分の心の大掃除をする必要があるでしょう。心の大掃除というのは自分で気づいていない心のごみを見つけ整理していく作業になります。あなたは多くのトレーニングにおいて自分を見つけ理解し、自分をコントロールできた意識へともっていっております。しかし現実には見ていないところが意外とたくさん残っており、自分にとって都合の良いところを見ていただけであり、都合の良くないところは見逃しております。したがって今自分の心をしっかりと身ながら見たくないもの、信じたくないもの、受け入れたくないもの、そこに意識を向け、それをしっかりと保持していく必要があるのです。自分自身との戦いでありながらも自分についつい甘くしてしまうところがあるために、あなた自身の学びはかなり大きなテーマへと発展してきております。自分の力をうまく使うために一つの方向だけでとらえるのではなくいろんな観点で自分を見ていく、そして一つひとつ克服していく、新しい自分になるということを信じて新しいエネルギーを手にしていく、こうやって流れを変えるようにしてみてください。
Dさん、あなたは平常心を身に付けるのにとても良い体を身に付けています。自分に対して自分を律する心やコントロールする心が養われており、十分に自分の心をコントロールできているのです。ただ自分をさらに進化させようとする時、今の自分の心を大きな心へと進化させる必要があります。自分の心を進化させるために普段の自分ではできないこと、やろうと思ってもできないこと、そういったものを見つけていき普段できないことを何度もやってみてください。そしてそのエネルギーがつくられていき、それができるようになってくるとこれまでの自分の心の限界が大きなものへと変化していき、できなかったことができるようになり大きな観点で物事を見れるように変わっていくのです。これからはそういった意味において自分というものを大きな心の観点で見ていき、自分自身が大きなエネルギーと共に成長していく、人々のために自分自身も変化していく、ぜひそういった気持ちでさらなる進化を進めるようにしてみてください。
Eさん、あなたの心の領域において今新たな段階にいくための仕組みが着々と進んでおります。この流れにおいて平常心を身に付けるというのはとても大事なステップであり、ぜひこれを身に付けるように努めてください。今の状況において自分の心を自分でコントロールするということがとても大事であり、他の人や他の現象を自分の心の中に取り込まないことが必要となります。まだまだ自分で取り込んだ他人のエネルギーが心で動き、それによって現実が進むために一見他の人のせいによって自分がうまくできない、他の人の影響で前に進めないという感覚を得ることがあります。しかしそれは真実ではなく実際には自分の心そのものが自分でコントロールできていないために、つい他のエネルギーが邪魔してきて他のエネルギーのせいで自分が思うようにいかないと思わせる現実がつくられてくるのです。したがってこれからは思うようにいかなかったとしてもそこに意識を向けたり、それを結論とせずに、常に良いことを考えていく、常に光のあることや愛のある言葉を口にしていく、そうすることにより一つひとつの現実が良い現実へと変わり、自分の世界そのものが良い世界へと変化していくのです。したがってまず自分自身をしっかりとコントロールしながら自分の力で進んでいく、ぜひそれをマスターしていってください。
Fさん、あなたには多くのエネルギーが繋がっており、あなた自身をいろんな意味においてしっかりと導いております。本来の自分にふさわしい道に向けていろんな手伝いをしているものがいますが、それと共につい自分を本来の流れから別の流れにもっていかせようとするエネルギーも動いております。自分が負けずに本来の自分のやりたいことを行なっていく、自分で自分をコントロールしようとして自分のやりたいことを考えるというのはそれは問題はありません。ただいろんな過程においてつい自分を他人と混同してしまったり、他人のエネルギーと自分のエネルギーを混乱させてしまう、本当に自分のやりたいことが分からなくなってしまう、こういった状態において自分自身がとまどっております。これからは常に自分の心を自分の中に保ち自分でい続けることが大事になります。自分が自分の力で自分で生きていく、これを身に付けていくと多くの人にもその影響が現れてきて自分で自分をしっかりと導けるようになっていくのです。またそれができるようになると決して他人を責めたり、他人のせいにすることがなくなっていくのです。自分で自分をしっかりと導きコントロールしていく、それによって本来の平常心が養われていき、自分でコントロールした生き方ができるようになる、ぜひそこに向かうようにしていってください。
Gさん、あなたの平常心はあなたは不要なことにあれこれとらわれたり、不要なことに夢中になることがほとんどなく、ある意味では必要なもの、自分にとって大事なものに限定して意識を集中させる傾向があります。本当に自分に必要なもの、大事にしているもの、そこに意識を向けそれ程重要でないことにはかかわり合うことがありません。そのためにある意味では平常心としては非常にやりやすい心になっているともいえます。しかし次の段階として今自分がとらわれているもの、夢中になっているもの、そういった心を見ていき、その心も少しずつ自分でコントロールできるようにつくり変える必要があります。とらわれがまったくなくなってきて自分の中に強い興味が養われてきた、そうすると人生が一見つまらなくなるかもしれません。自分が日夜楽しみとしていたものができなくなってしまう、単純にそこだけを考えると人生がつまらないように感じられてきます。しかし実際には平常心を身に付けてもいろんなものに興味を持ち、いろんな状態で過ごすこともできます。興味を持つといっても人間的な興味を持つことではなく、一つひとつにどんな意味があり、どういう意味やエネルギーを持っていて自分に教えようとしているか、どういう価値があるのか、その本来のものや本質のものを見つけようとする心があればいろいろなものに興味を持っても問題はありません。自分のものにしようとか自分の手柄にしようとか思うとエネルギーが変化していき、自分にとって良くない現象を引き寄せてしまいます。しかし本来のものや本来の価値観やあるべきものを見つけようとして興味を持っている時は、それほど大きなカルマにはならずむしろ自分の心をさらに見つめる良い機会になっていくでしょう。これからは興味を持ったものにはどういう意味があり、自分とどういうかかわりがあるのか、そこを常に考えるようにしておくと大きなことに巻き込まれたり、おかしくなることはなくなっていきます。
Hさんの場合は、あなたの心の中に多くのエネルギーが関与していて、平常心を維持しようとしてもついいろんなものにとらわれてしまったりしています。しかしそれ自体が問題ということはなく、あくまでも一つの状況としてそういう波動があるに過ぎません。これを少しずつ高めていき本来のあるべき心にもっていくためには、自分の中でこだわっているもの、ゆずることができないもの、そういったものを見つけていき、そのエネルギーを本来のエネルギーのものにつくり変えていく、世俗のエネルギーをそのままではなく本来のあるべきエネルギーへと変化させていく、こういうトレーニングが必要となるでしょう。例えば自分が何らかのものに興味を持ち、そこにずっとこだわっている時、そのものは自分にどういう意味があってやってきたのか、自分に何をさせようとするのか、なるべくその本質を見つけようとするのです。それは直観となって感じられたり、単なる感覚的なものとして感じられたりすることが多いでしょう。明確に理解できたという感覚はありません。何となくそう感じた、そういう程度になるのです。そしてそれで十分であり、自分自身の中にそういう思いをしっかりと理解しながら、さらに良い方向へと自分が向かっていく、常にそういう方向性を大事にして自分の道を止めることがないようにしていってください。
Iさん、あなたの平常心にいろんな意味での妨害的なエネルギーがやってきて、常にあなたにいろんなものを思わせるようにさせております。平常になろう、何もとらわれないように、こだわらないようにしよう、そう決意しても常に邪魔をするような感覚であなたの心に入ってきます。多くのエネルギーは自分自身がつくり上げたエネルギーともいえますが、自分の日頃の思いやたまってきた思いが中心になっており、自分自身の心そのものが自分に向かって邪魔をしているかのように感じられております。したがってまず自分の心を整理し、自分の心の中の良いエネルギー、良くないエネルギーとして何があるか、それを分析した後で良いエネルギーだけをしっかりと保持しておく、自分にとってもう不要なもの、必要でないものはあえて意識を向けずそれが自然に消えるのを待っていく、そういう風にして自分にとって必要なところだけに意識を向け、必要なものだけを手にして過ごしていく、ぜひそれを自分の力で行ないコントロールし、そして自分の流れを本来のものへともっていくようにしていってください。
Jさん、あなたの心にさまざまなレベルのエネルギーがそろっており、自分の進化成長の状況に応じてそれぞれのエネルギーが動き出してきます。自分が高い意識レベルに近づいた時は、高い意識レベルで感じられるようなエネルギーがやってきて、自分の進むべき方向性や日常のあり方についていろんなことを話していきます。自分がどういうエネルギーとかかわり合っているか、自分がどのレベルに達したのか、それを知ることが大事になるでしょう。自分の心の中にまだ自分を惑わしているもの、自分を惑わすもの、それがどういった種類のものであるかを見極める練習が必要となります。あまりにも多くの人を見て多くの考えを出したために、いろんなものたちが自分の心の周りで待っていて影響を与えようとしているのです。まず自分の心の中からもう不要なもの、自分に対していろいろ何かをするものは不要であること、それを心から宣言してそういったものたちとの繋がりをきれいにするようにしていってください。
Kさんの場合は、平常心としての意識の中でついつい自分に対してどう思われているかとか、評価やいろんなことを気にしてしまう波動が襲ってきます。普段はそういったものには繋がらず、自由に過ごすことができますが、特別な状況や場になるとつい自分に対して不安が押し寄せ、不安と共に自分の評価が動き出していきます。したがってどのような場においても常に自分を保持しておく、周囲のエネルギーに負けることなく自分のエネルギーをしっかりと保持する、これがテーマになってきます。自分がいくらしっかりしたとしても周りのエネルギーが変化すると、すぐにその影響を受けてしまい自分の心が周りのエネルギーで乱されてしまうことがあるのです。したがってまずあなたの場合は周りのエネルギーに関与されないこと、周りのエネルギーを取り込まないこと、周りを気にすればするほど周りのエネルギーが心に入ってきます。周りのエネルギーに意識を向けないこと、ただいろんな学びの過程においてエネルギー的なものをしっかりとチェックしたりコントロールするという、そういうトレーニングは問題ありません。しかし普段の状況で周りに意識を向けるとそのエネルギーが自分の心に入ってきてしまいます。それをうまくコントロールして周りのエネルギーに影響されない、周りのエネルギーを取り込まない、ぜひそれを進めていき自分の心のエネルギーを楽に解放するようにもっていってください。
皆さんの平常心に向けてのアドバイスをしてみました。平常心を身に付けて日常を伸び伸びと生かすというのはすぐには難しいかもしれません。しかし一度それを身に付け、要領が分かってくるとあとはとてもスムーズにできるようになっていきます。少しそれを身に付ければあとはとても早く成長していくのです。
ある程度できるようになると次の段階にいくまでにはまたかなりいろんな体験が必要となりますが、普通の人はそこまで要求することはありません。まず自分自身が普通の平常心で伸び伸びと生きていく、それができるだけでも十分に人生が変わり、またこれまでできなかったことができるようになり、良い人間関係が進むようになっていきます。ぜひ諦めないで挑戦していただき自分の心を解放して自由なままで生きることができるようにしてみてください。それではここまでにいたします、ありがとうございました。
