2012/2/27 月曜交流会
統合に向かうか分離に向かうか
①ビジネスと道徳心のはざま
私たちは光のハイアラーキーのメンバーとしてお話をいたします。今日は皆さん方の話を聞いてまず皆さん方に関係したお話からしていきます。先ほど心ある人々の話がありました。世の中の一般的なやり方や人間のつくり上げたルールで行なうよりも、本当の心を持って相手のためのことを考え、自然のことを考え、全体のことを考えたやり方を進めていきたい、しかしそのやり方をすると人間のつくり上げたルールに反するために、社会的にはうまくいかないことが多く、むしろ組織では邪魔になってしまう、こういう話がありました。
今人間のつくり上げた組織は人間に合理的な効果が得られるようにつくられております。人間に合理的な効果というのはなるべく少ない労力で多くの金銭を手に入れる、これが人間の合理的なルールになります。なるべく少ない人間で多くの金銭を獲得するためには、人間を機械のようにむしろ配置していき、機械のような作業をさせることによって、量産効果をうまく引き出していく、これが人間が考え出した合理的なやり方になります。
しかしそのためには人間は自ら機械となって働いていることを理解する必要があります。元々こういう問題が出て工場で働く人やいろんな企業において精神的に問題を起こし、労働としてうまく働かないことがだんだん表になってきました。そのために企業では精神的な環境を改善することを考え始め、いろんな精神的な援助を行なうように変化してきております。
しかしそれでもまだ今のこの社会において人間を機械のように扱っている環境はそれほど変わってはおりません。特に今のように景気が悪くなってくるとより少ない人材で多くの金銭的な効果を得るためには、どうしても人間をある程度機械的に扱うしか手段がなくなってきます。
結局このようにして人間を機械のように労働させ、それによって社会を機能させようとすると、社会そのものが機械的な仕組みに染まっていきます。社会が機械的になっていくことに反発を感じ、社会を少しでも生きているもの、光あるものに変えたいと望む人々はもっと豊かで、人間味のある労働をしようと考えていきます。
人間味があり豊かで和やかな企業にするためには、ある程度効果というものを別の観点で考える必要があります。少ない労力で金銭を得るという効果を出すことは難しくなっていきます。ただ考え方を変えていき、単なる大量生産で金銭を手にするという時代は過ぎており、これからの時代は一人ひとりの必要としているものをうまく企業側が提供していく、その時その時に必要なもの、一人ひとりに必要なものを提供していく、こういう時代に変わってきております。
したがって量産ではなくその時その時の必要なものをうまく考えていく、そのためには社会が求めているもの、社会が必要としているものをその時その時感じ取り、それをうまく生産するという能力が要求されてきます。本来この仕組みがうまく機能していけば、その時その時に自分の感じた直観やインスピレーションで作業していくと、たまたまそれを必要とする人がやってきて、生産した物がすべてその日のうちに購入されていく、こういう状況が可能になっていきます。
実際、未来はそういう社会になっていくでしょう。いわゆるお客さんと呼ばれている人は自分の望むものをイメージし、それを自分が感じたお店に入るとちょうどそのお店では直観で作られたものが用意されていて、いかにも自分にふさわしいものとしてそこに残っている、それを購入することにより自分だけの一番良いものが手に入る、こういうことが量産のようにつくられていきます。
今はまだそこに向かうだけの能力が人間に備わっておりません。今の人間の企業側の発想は、そういう考えは無くしていかに同じ物を大量に作って多くの人に使ってもらうか、大多数の人が必要としているものを感じ大量に作ることによって大多数に満足してもらう、これが企業側の発想になっております。
この企業側の発想がだんだん通用しなくなってきており、一人ひとりに見合うものをどのように開発し提供していくか、今はこういう時代に次第に変化してきております。しかしまだまだ細かいレベルで浸透しておらず、高額なもの、かなり大きなものというところで個別の要求に見合ったものを提供することはできますが、小物になってくるとなかなか個別に提供することができず、つい量産的なもので対応しようとしていきます。
本来は作られた野菜や果物、規格に合うものや合わないもの、大きさが大きいものや小さいもの、それぞれ全部それを手に入れる人が決まっております。すべての作られた果物、野菜はそれぞれどこに進むかが初めから決まっているのです。しかしそれを人間の手によって量産するために同じような規格ばかりをまとめて、同じような値段で売れるように変えてしまう、そうやって生命の流れを変更させております。
そういうところから少しずつ人間自身が意識を変えていき、無駄なものは一つもないということ、すべてが本来誰かの人間に届くようになっていること、それを理解してうまく多くの人間に行き渡るように工夫していく、そういう発想がまず最初に必要となるでしょう。
そうやって自然のものがすべて基本的に自然界の中でうまく機能するように出来ている、それが分かってくると物を作る際も、作った物は必ず誰かに届くようになっている、それが分かってきます。そうすると無駄に作るという意識がなくなり、どのような物でも作られた物は必ずそれを必要とする人がどこかにいるということ、また自分が必要と感じているものは必ずどこかにあるということ、それが少しずつ感じられてきます。
こうやってお互いの供給と需要がうまくエネルギー的に繋がってくると一つの大きな流れが新しくつくり出され、新しい経済システムに変化していくでしょう。まだ今の流通経済の仕組みでは急にそこに至るのは時間が掛かるかもしれませんが、少しずつそういう意識が現れてきております。
したがって皆さん方もそういう意識を持っていれば需要と供給がうまく噛み合ってきて、どのような物であっても作られた物は必ず誰かのところに届く、そういうシステムが機能するようになっていくでしょう。また自分がそういう新たなる社会の仕組みを感じ取り、それをうまく会社や店で採用しようとしてもなかなか多くの人に理解されず、結局はアイデアが使われなくなってしまう、これは今の時代においてやむを得ないことであり、それでも諦めることなく何度も何度も提案することになるでしょう。
必要と思うもの、重要と思うものはくじけることなく何度でも何度でもそれを提案してみることです。仮にそれが提案されなかったとしても愚痴を言ったり、不平不満を言うことはできません。単にアイデアがまだ受け入れられなかった、そういう事実だけを捉えておき、一切の感情を入れることなく、またこれからも機会があれば何度でも提案していく、そういう気持ちが必要となります。
今はどのような状況においても完全に100パーセント自分のアイデアを受け入れてくれるというところはどこにもありません。したがって受け入れられなかったとしても普通のことであり、それを否定的に思ったり、相手を責めたりする必要は一切ありません。ただ何度でも自分は挑戦していく、そういう気持ちで接するようにしていってください。
②光の世界では生命がお互いに生かし合う
私は光の次元からお話をいたします。光の次元は皆さん方の世界とは異なり、本当の光が充満しており、本当の光だけですべてが成り立っております。この光というのは皆さん方が想像している光とはまったく異なります。皆さん方の世界においては光というのは太陽の光が唯一であり、太陽光線によって物を認識して、その物の色を感じ取って自分の世界を理解しております。
光の世界においてはすべての物が自ら光を出しており、その光一つひとつが生命を持っており、光のあるところに必ず何らかの生命、意志を感じ取ることができます。どのような物にも意志があり、生命力があり、必ず何らかの反応を起こしていきます。例えば光の世界においていわゆる皆さん方が人間と呼んでいる生命形態があるとします。この人間と呼ばれる生命形態でもいろんな生存の仕方が存在しており、常に空を飛んでいる者や瞬間的に移動する者、空中で浮いている者、またほとんど姿の見えない状態でいながら明らかに存在している者、皆さん方のように言葉を使って会話するということはほとんどありませんが、いわゆる思考のエネルギーで直接やり取りを行ない、瞬時にして大多数の人に同時に話し掛けることもできます。
このように多様な生存形態が存在し、また他のさまざまな生命形態の者も同時に生存しております。そしてお互いにその生命をより活性化させ、より素晴らしい生命にもっていくためにはどのようなことができるのか、常にそれを考えていきます。お互いがもっと光ること、もっと美しくなること、もっと良い形になること、それを多くの生命が常に考えており、そうやって他の生命と出会う度に自分は何らかの変化を起こしていきます。
他の生命形態に会うとその生命形態が自分のために必ず何かを行なうのです。それによって自分が何か変化し新しい光を手に入れ、新しい能力に目覚める、自分も何らかの生命に出会った時、その生命がより活性化できるために自分にできることは何なのかを考えていきます。そしてそれぞれ自分だけのできること、自分にしかできないことを見つけ、その生命のために自分にしかできないことをしていきます。
そうすると出会った生命は自分の力によってまた新しい変化、目覚めを起こしていきます。あらゆる生命がそのような形で存在し、そのために何らかの生命と出会うことを喜びとしているのです。まだ出会ったことのない生命、初めて見る生命と出会うと、どういう活性化が行なわれるのだろう、どういう目覚めが起こるのだろう、そのような感覚が沸き起こってきて、喜びが沸き起こってくるのです。
そのために光の世界では新しい生命と出会うこと、他の生命と出会うことを常に喜びとし、それによって成長、進化が行なわれていきます。光の世界においては進化するということは、より素晴らしい光に変化し、より新しい光を手にしていきます。今の皆さん方の物質的肉体の生活においては、光を見出すことがとても難しい状態です。
また人間と出会う度に場合によってはそれが苦痛を生んでいき、波動を下げてしまう、一人の方が気楽で自由にできるのに、他の人と出会うといろんなことを考えなければならない、心が重くなってしまう、こういう状態がつくられていきます。光の世界とはまったく異なる反応であり、他の生命形態に会うことが恐れや恐怖を生み出していくのです。
これはまだ肉体人間が光をコントロールできない、光を操ることができないという段階にあるからです。これから少しずつ皆さん方が光に目覚めていき、光を扱えるようになってくると、この物質次元の世界においても相手の光を感じ取り、自分の光を使えることができるようになる、それが分かってくると相手のために自分の光をどう使えるか、自分の光をどう使うと相手は目覚めたり覚醒したり活性化が行なわれていく、これがだんだん分かってくるといろんな人を目覚めさせたり活性化できるようになっていきます。
したがって今皆さん方に要求されるのはまず自分自身が光をうまくコントロールできるようになること、自分の光を使えるようになり、それを他の人のために使えるようになった時、自分は他の人の光を目覚めさせる、他の人の意識を覚醒させる、そういったことができるようになっていきます。
それができるようになってくると出会う人それぞれに活性化や目覚め、そういったことができるようになってきて、だんだん人と会うことが楽しくなってきます。また自分もそういう目覚めた人と出会うと何らかの形で自分の意識が目覚め、自分の能力が開発されていきます。これまで光のない肉体だけの世界においては他の人と出会った時、何か面白い話を聞く、お金儲けの話を聞いたり、有名になる話を聞いて満足したりする人がたくさんおりました。
しかしそういう時代がだんだん終わろうとしています。金銭を求めたり、有名になることを求める時代がだんだん過ぎ去っていきます。そして人間はお互いに相手を目覚めさせたり、活性化させる、喜ばせるという時代に入っていくのです。そのためにはまず自分が自分の光に目覚めていること、自分の光を覚醒させることが必要になります。
自分の光に目覚める、これは簡単なようですが、今の多くの人にとってかなり難しいテーマになっております。自分の光をコントロールすると言われても何をどうして良いのか分からない、まったく見えない、こういう人が大部分だからです。今の段階で言えるのは自分が何か他の人に対して優しい言葉、愛のある言葉、元気付ける言葉を言うと相手が明るくなり元気になってくる、これは明らかに自分が光を使って相手を変えた一つの現象といえます。
肉眼では光は見えないかもしれませんが、霊的な目で見ると明らかに自分の光が相手に注がれ、相手がそれによって変化しているのです。したがって今の段階においては霊的な目をまだ活性化させなかったとしても、それでも他の人間に対して元気になってもらう、喜んでもらう、こういう意識を常に持って何らかの相手の目覚めや活性化に繋がる言動をとっていくこと、これが相手に光を送っている証になります。
今の皆さん方はまずそこから始めてもらうことが良いでしょう。別に霊的な目で明らかに光を見る必要はありません。普段の言葉で普段の言動で構いません。相手が元気になること、勇気を出すこと、相手が頑張るようになる、そういう言葉をかけてあげる、あるいは辛い時、悲しい時に相手が立ち直る言葉を優しく言ってあげる、これらはすべて光を放つ言動になります。
こうやって自分から光を出していく、これをまず始めていくとそのうちにだんだん自分のパタンが見えてきます。どういう人々に対し、どういう状況に対し、どういう言動が一番良く相手に伝わるか、だんだんこの傾向が分かってきます。それが自分の特徴に近付いていきます。自分がうまく発揮できる光、それが少しずつ分かってくると相手の必要としているものが自分の得意としているものとうまく分かってきて自分が最適な言葉を出すことができる、これがだんだん分かってくるといかにも自分が必要な時に必要な人が現れてきて、必要な言葉を出すようになっていく、こういう現実が多くつくられていきます。
自分の持っている光を必要としている人が近付いてくる、この感覚が分かってくるでしょう。自分の光に目覚めれば目覚める程、これを求める人が近付いてくるのです。そして自分はただ光を出すという言動を取っていく、それによって自分自身がまた目覚めていき、もっといろんな言葉を出すことができる、もっといろんな言動によって細かいところまで光を出すことができる、そうすることによってまた多くの人々が近付いてくる、こうやって自分の光がどんどん大きくなり強くなり、そして光の世界で見ても明らかに光が出ているように感じられてくるのです。
皆さん方はまずこのレベルで自分の言動を変えていき、少しでも自分から光が出るように、相手に光が届くように意識を変えていくことです。自分に否定的な思いや不安や恐れ、心配があると光はまったく出なくなってしまいます。光がまったく出ない時に言葉を出したとしてもそれは光のない言葉であり、光のない言葉は相手を余計に不快にさせていきます。
たとえ自分はそうは思っていなかったとしても、どこかで落ち込んでいたり、不安や心配になっていた時、優しい言葉を掛けたつもりでも相手は余計に不安を感じたり苛立ったりしてきます。したがって相手に言葉を出す時には確実に光の状態になっていること、これが皆さん方に要求されてきます。
不安や心配にかられてとうてい光が出ていかない、こういう時はむしろ何も語らない方が良い場合もあります。無理して何か言葉を出そうとすると光のない言葉が出てしまい、相手を余計に不愉快にさせてしまうのです。皆さん方にこれからこういったことが現象として現れてくるでしょう。言葉を出す時は必ず光となって言葉を出していく、相手が少しでも喜びを得られるように、幸せになれるように言葉を出していく、そうすることによって自分が光の存在になり、また光の世界に住むように変化していきます。皆さん方一人ひとりが光の住民となって私たちと一緒に生活できるようになるのを望んでおります。
③すべての自分を統合させる
今地球は新しい流れに入るために大幅な調整を行なっております。地球規模の大規模な調整はすべての生命に影響が及んでいき、当然人間にも影響が及んでおります。人間はこれまでとは違う環境の中に移行していきます。これまで過ごしていた世界とは違う世界に入るような感じになっていきます。今までのやり方、今まで過ごしてきたやり方が通用しなくなり、人によっては住みにくくなった、だんだん生きていけなくなってきた、このように感じていくでしょう。
これまで身に付けたやり方に執着せずむしろ思い切って手放し、新しい生き方を身に付ける必要があります。新しい生き方というのは人間すべてが繋がっていて一つであり、自分も他人も区別なく、人間そのものが一つの生命であること、まずこれにいかに気が付くか、これに気が付いた人から新しい生き方を手にすることができるでしょう。
人間がすべて一つであるということに気が付いた時、自分と他人を区別する意味がないということに気が付いてきます。たまたま肉体的に別の肉体のように思われていますが、本来は自分だけであり、他の人は自分の目を通して見ている幻に過ぎません。自分の幻を他の人を通して見ているだけのことであり、一人ひとりはすべて自分の別の側面になります。
そのためにすべては自分の現われなのです。他人を見て批判したり自分と他人を区別すると自分自身が分離されていきます。すべてが同じ、すべてが一つであるという意識を持っていると、自分はどんどん分離した自分と統合に向かい、バラバラの自分を一つに戻すことができます。しかし自分と他人を区別していくとどんどん自分を分離させていき、さらに自分は複雑な自分に分離していくでしょう。
これから自分が統合に向かうのか、分離に向かうかで振るい分けされていきます。自分はすべて他の人と同じであり、他の人は自分の現われであり、同じ人間であるということに気が付いた人は自分の統合が進んでいき、見る人見る人すべてが自分自身であり、またそれによって自分の世界が一つのものに統合されていきます。
分離された自分が統合されていくと、これまで分離していた記憶や知識がだんだん統合されていき、本来の自分が少しずつ分かるようになっていきます。自分が、自分がといって自分を区別している人はどんどん分離する方向にまた進んでいき、さらに現実の見方が複雑に難しくなっていくでしょう。自分を知るという学びがさらに複雑化し、どこまでいっても分からない自分ばかりが増えていきます。
しかし人間はすべて一つであるということに気が付いた時、すべての人間が自分であり、一つである、こう理解していくと、出会う人出会う人がすべて自分の側面であり、これを統合化していき、結局はすべてが自分である、これに気が付くと宇宙の本当の真理にまで到達し、統合した本当の自分が現れていきます。
これからの時代に向かう時、統合した自分に向かうのか、分離した自分に向かうのかで今分けられていきます。分離した自分を求めている人はさらに他人と自分を区別し、比較し、競争し、争い、他を非難し続けていくでしょう。そしてどこまでいっても自分と他人は別ものであるという意識から変わることなく、これからも長い間自分と他人を分離する学びを続けることになります。
自分と他人が本来は一つであるという事実に気が付いた人は、どんどん意識レベルで統合が進んでいき、分離された自分を統合に向けて再編成し、失われた記憶、失われた次元、失われた現実をすべて自分の元に戻すことができます。そして統合するたびに新たな自分を思い出し、新たな自分に戻り、そして新しい自分をつくり上げていきます。これから皆さん方が進むべき道、進まなければならない道は、この統合する自分の道であり、決して他人を批判しないこと、他人と区別しないこと、すべてを受け入れること、どのような現実であろうとも、どのような他人であろうとも、それを受け入れること、そうすることによって自分が統合され、本来の自分に戻っていきます。
多くの人は否定的な他人を見て私はそんなに否定的ではない、私はあんな人ではない、こういう思いを持つことでしょう。自分とはまったく違う性格の目の前にいる、私はこんな人ではない、こう思う気持ちは良く分かります。今述べているのは個性ではなく、むしろ自分が見ている時の自分の気持ち、自分がどういう気持ちで一人ひとりの他人を見ているかどうか、他人を見た時、嫌な人だと自分は思った、こんな人ではないと自分が思った、自分がそう思ったことは自分の事実であり、それは否定できません。
自分の中に嫌だと思う心、否定する心が存在しているのです。まずそれを認めることから始まります。自分の心の中に相手を否定する心、相手を非難する心が存在しているのです。自分の心の中に相手を非難する心があるということは、必ず非難される人が現れる必要があるのです。心の中に他人を非難する、他人を批判するという心があるために、非難される人、批判される人が必要となるのです。そのためにわざわざそういう側面の人を目の前に現象化させるのです。自分の心の中に他を非難する、他を批判するという心がある限り、自分と違う嫌な人、自分とは違うという人が現れ続けます。
もしすべての人を許し、すべての人を一切批判、非難する気持ちがなくなると、非難する人や批判する人が存在しなくなります。自分の心が現実をつくり出しているということ、心にあるエネルギーが現象化させるということ、まずはこれに気付く必要があるのです。そしてそれに気が付くとまず自分の心を先に変えていく、他人に変えさせるのではなく、他人を否定したり批判するのではなく、自分の心を先に変えていく、自分の心が一切批判する思いや否定する思い、そういう思いがなくなると否定すべき人が現れなくなり、存在しなくなり、また自分にとってまったく意味のない存在になっていきます。
こうやって自分の心を見ていき、自分の心を見ながら本当はすべての人が一つなのだということに気が付いてくる、自分の心をそのまま見せるために他の人が現れてくる、その意味でも自分と他人は繋がっているのです。心にあるエネルギーをそのまま他人が現してくる、自分と他人が繋がっているからそういう現象が起こるのです。たとえどのような感情を持ったとしてもその人が現れてきたということはその感情を見せるために現れてきたわけであり、自分の心を見せているのです。
そういう人々を素直に認め、すべて受け入れていく、自分と一つだということしを見抜いていく、こうやってすべての人間が自分と同じである、そういう思いによって自分を統合化しいろんな自分を見つめながら一つに統合させていく、今はまずそれが皆さん方のテーマになっております。これから統合する自分への道に皆さん方が入っていく、そのためにぜひ他人を見ても一切否定や非難することなく、すべてが自分と感じ、ぜひ統合化する自分への道を進むようにしていってください。それではアドバイスをしていきます。
Aさん、これから光の道に入る際し、注意すべきことがいくつかあります。他の人と話をしたり、いろんな商談をする時、つい相手の心を知ろうとしていろんなことを考えてしまいます。どういう風に言うと喜んでもらい話に乗ってくるか、どういう話題だとどんどん先に進み仲良くなれるか、気に入られるためにはどのような言葉遣いをしたら良いのか、いろんなことを考えていきます。もちろんこれは悪いというわけではありません。相手のことを考えるということはとても大切なことであり、また自分を知るためのトレーニングにもなります。ここで大事なのは何のために相手のことを考えるか、相手が喜んでもらう、相手が喜びを持って少しでも良い意識状態になっていく、相手が何かに気付いたり目覚めたりして新しいことを身に付ける、そういうことを考えていろいろ心を動かすのは良い波動になります。しかし自分のことを考えたり、金銭的なことが入ってくるとそれは相手のためではなく、結局は自分のためになってしまいます。そうするとその波動は相手のためにならず、結果的に自分にとって好ましくない波動として戻ってくるのです。したがって仮に仕事であったとしても金銭的なことを先に考えるよりは、まず相手は何をすると波動が高まり喜びを感じ、今一番必要としているものは何なのか、相手のために自分ができることは何なのか、まずそれを考える習慣を身に付けておくことです。どのような人であっても、どのような状況であっても、その人が何を手にすると喜びを感ずるか、その人が何をしてもらうと意識が高まり、良い方向へと進んでいくか、それを常に考えるようにしてみてください。そうするとその人自身の意識が高まると、その人は逆にあなたのことに興味を持ち、あなたの高い何らかの光や波動を受け取ろうとします。そうやって相手の意識レベルを上げていく、結果的に自分の意識レベルに相手が目を向けるようになってくる、こうやって良い人間関係を築くようにしてみてください。
Bさん、あなたがこれから新しい道に進んでいくために、今一番テーマとなっているのは自分の生き方や自分の理解した真理、これをどのようにして他の人々に伝えていくか、自分のためだけではなく多くの人々にうまく伝え広げていくために、自分はどのようにして機能していくか、今これがテーマになっております。本来のあり方を自分が理解し、自分が新しい道への方向性を見つけた時は、それを知らない人に知らせる義務が生じてくるのです。まだ分かっていない人、知らない人に対して教える義務が存在するのです。これは光の世界での一つの法則であり、波動が高まる道を手にしたものは波動の低いものに対してそれを広げていかなければならない、必ず導いていかなければならないという法則になります。ただ他の人々はなかなか理解してくれない、興味を持たない、反発する、そういう人もいるでしょう。そういう人に対して正面から話しをしても当然無視されるだけであり、場合によっては余計悪い関係になってしまいます。人それぞれ時期があるのと同時にそれぞれのレベルがあります。一人ひとりがどのレベルなのか、まずはそれを見抜くことが必要です。優しい言葉で分かりやすく言えば分かってくれることがたくさんあります。しかし難しい言葉で端的に済まそうとすると余計に反発されることが多くあります。したがって知識で教えるのではなく自分の理解した内容で教えていく、あるいは言動そのもので教えていく、何かそのような工夫をして他の人々にうまく教えていく必要があります。これからは他の人々がいかにあなたの理解したレベルまで分かってくるか、付いてくるか、これがテーマになってきます。これは避けることはできず、むしろ責任ある言動としてだんだん表に出てくるでしょう。ぜひそれを意識して多くの人々に知らせるようにうまくもっていく、それを理解するようにしてみてください。
Cさん、あなたの意識レベルが少しずつ高まってきて普通の人との意識的な差が生じてきております。新しい道に向かうという観点で見ればこれは良い傾向と言えるかもしれません。しかし現実世界で見た時むしろ多くの人々とうまく合うのが難しくなってきて、結果的に生活がうまく進まないという状況になってくかもしれません。これは結果的に必ずしも新しい道に進むということも難しくなっていきます。というのは、新しい道、これからの理想的な道に進むためには心が常に健全であり、満たされており、喜びに溢れていること、進むべき道を理解し光と一体化しており、すべてが充分に満足できている、こういう心が必要となるのです。今は必ずしも心のレベルで見た時、他の人との間の違いによって何か自分が満たされない、何か批判されている、何か自分が怒られている、このような感覚が現れてきます。この心だと新しい世界に進むのも難しくなっていき、結果的に自分は意識レベルを高めたつもりが結果的には他の人と同じ波動になってしまうのです。意識レベルを高めると同時にいかに他を許し認め、それ自身を愛を持って眺めることができるかどうか、仮に自分が完全に否定されたとしてもその人々を許し、認め、愛していけるかどうか、自分は少し新しい道への方向性が見えてきた、しかしまだまだ問題は多く残っており、とんとん拍子で進んでいけるわけではありません。それは他の人にとっても同じであり、他の人もなかなか難しいのです。したがって他の人に対してすぐに判断したり、他の人のことをいろいろ意見することはできないのです。自分自身を光のある良い心に持っていくためには、他人との関係を少しでも良くすることが必要となります。それは自分を殺すことではなく、自分を否定することでもありません。今の自分を波動を下げる必要はなく、むしろもっと波動を高めていく必要はあるでしょう。しかし波動を高めるためには他の人を認めていく、そのままで他の人の存在価値を認めている、相手をそれで少しでも良く光ってもらうために自分は何ができるか、相手が喜び輝くためには自分は何ができるか、常にこれを考えてみることです。そして相手が輝くこと、相手が喜ぶことを常に行動を取っていくと、いつの間にか自分も良い心に染まっていき、たとえどのような人が来たとしても自分は喜びを持って接することができるようになります。たとえ他の人が方向性が違っていたとしてもそういう人と一緒にいても自分は正しく自分の道を進むことができます。ぜひそのやり方を身に付け、実践できるようにしてみてください。
Dさん、あなたの日常の生活において、常に自分自身との対話があり、自分自身をどのようにして高めていくか、自分自身の課題、テーマを自分で見て何とか解決しようと努力をしております。自分と向き合うたびに自分が嫌になったり、また自分を見れば見るほど嫌な自分が表に出てきて自分で自信をなくしたりしてしまいます。今の時点で言えるのは、一人ひとりが今戦っている最中であり、本来の統合された自分に進むのか、分離した自分に進むのか、どちらに進むのかを迫られております。光の学びをし、光の方向に進むためには統合された自分をしっかりと理解し、そこに向かう強い意志が必要となります。たとえほんのわずかでも否定したり、非難したり、自分でも他人でもそれを不快に思うと、分離のエネルギーに変化してしまいます。分離のエネルギーを極力減らし、すべて統合の方向へと切り替えていくこと、そのためにはどのような感情であってもそれを愛することを学んでください。仮に自分の中に否定的な思い、否定的な感情、否定的な自分があったとしてもそれ自体を許し愛することを覚えるのです。否定的だからいけないとか、否定的だからだめだという発想が自分を分離させていきます。できない自分、だめな自分、嫌な自分であったとしてもそれを許していく、それも自分だと認めていく、それを認めることにより自分の統合が始まっていきます。できない自分を認める、不愉快な自分を認めるというのは、それ自体が不愉快かもしれません。でもそれをはっきりと認め自分にも良い側面とまだまだ課題のある自分がいる、課題のある自分を消そうとするのではなく、課題のある自分そのものを愛していく、そのままにしてただ眺めていく、まずはこれを認め、すべてを自分のものに戻すのです。そうすると自分がコントロールできるようになっていきます。自分ではないとして分離させるとコントロールできなくなってしまうのです。自分と統合させることにより自分がコントロールできるようになり、そうすると嫌な自分、だめな自分もコントロールできるようになっていきます。コントロールできるということはそれ自体が光が入ることであり、光が入ることによって変化していきます。分離しようとすると、つまり無くそうとしたり取ろうとすると、自分ではなくなってしまい、光を入れることが難しくなってしまうのです。統合して光を入れていく、このやり方をマスターしてください。そうすることによって又さらに自分が統合し、光の自分になり、そして新しい道へと確実に進むことができるようになります。今はこの大事な時期であり、自分との戦いですが、あなたはこれを今行なう必要があります。そしてあなたがこれを行ない、これを克服できると多くの人にこれを教えることができるようになります。多くの人にとって今あなたの抱えていることが最後のテーマになるからです。ぜひあなたがそれを克服してこれを解決し、多くの人にアドバイスできるようにしていってください。
今日は統合された自分と、分離された自分、この二つの方向性があり、一人ひとりがどこへ進んでいるのか、この話をしていきました。今すべての人間がこれを試されております。どちらの道に進むのか、そして統合した自分に向かう人を宇宙は光の世界へと導いていきます。ぜひ皆さんも自分との戦いの中で負けることなく、光の世界に進むようにしていってください。それでは少し休憩を取ります、ありがとうございました。