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2006/11/12■富士五湖セミナー[週末版]Aから

成長は貧富の拡大を招く

@支配するというエネルギーが貧富を生む

私たちは光のハイアラーキーからの許可を持って話をしにやってきました。皆さんがこの三日間で富や金銭、人々の心に宿る福、いろんなものについての学びを行なっておりました。改めて何故貧富の差が拡大していくのか。私たちの観点から話してみます。

人々の心には成長しようという意識があります。少しでも裕福になりたい、少しでも楽をしたい、楽しいことをしたい、肉体を持っている限り肉体が楽をすることを望むのは自然なことではあります。肉体はそのままでは維持することができないために肉体を維持するためにエネルギーを獲得する。肉体を健康に保つために肉体に必要なエネルギーを常に補給し続ける。それを行なわねばならないために、少しでも肉体のために楽をすることを求めていきます。

しかし多くの人はできるだけ楽をしようとしてまとめてエネルギーを獲得し、何もしなくてもそのまま使えるようにする、自分は行動しなくても他の人に行動させて自分は楽をする、そういう楽の仕方を覚えたものはその楽を続けようとして他のものを支配し、自分は楽をする側へと入っていきます。

一度このシステムが確立すると他のものを支配するもの、支配されるものの人間がつくられていき、そこでエネルギーの流れが平等ではない流れがつくられていきます。他のものを支配しようとするものはより多くのエネルギーを獲得するために、いろんな支配原理をつくり上げていきます。

支配される側は自然のエネルギーを一度獲得しながらも、それをすべて支配する側へと取られていきます。支配する側は支配される側をコントロールし、自分のものとして自分の手足として使うようになっていきます。一度このエネルギーがつくられるとこのエネルギーはどんどん大きくなっていきます。

より多くのものを得ようとする、多くの人を支配しようとする動きへと進んでいきます。いつのまにか地球規模に広がり、多くの人が支配される側へと移っていきます。今この地球において一番の問題はほとんどの人が支配される側に入っていることです。強大な権力を持つ一握りの人間が大多数の地球人を支配しています。

支配する側の原理で都合の良いように多くのものが支配されています。この構図が変わらない限り今の地球上の貧富の差は改善されないでしょう。この支配するという波動をどう変えていくか。人は誰でも支配する側と支配される側の両方を経験しております。そして支配する側の経験が心地良かった、楽をできた、そういう記憶があるために誰もが支配する側へと移ろうとします。その思いがある限り支配する側のエネルギーはさらに強くなり続け、誰もが支配する側へと移ろうとします。

支配される側をどんどんと増やしていく、かつての日本の人々のように皆で等しく分かち合うという思いは今の日本にはほとんどなくなっております。家庭でさえも親子でさえも支配されるのは嫌であり逃げ出そうとします。支配する側は楽をするために支配を続けようとします。

今後の社会において支配というエネルギーがある限り貧富の差は改善されず、また人間関係もうまくはいかないでしょう。この支配するというエネルギーをどう取り除いていくか。キリスト教では愛を説き、儒教では礼儀を説き、仏教では慈悲を説いております。いずれも支配するということを少しでも軽減させるための考えでした。

しかしどれもが結果的に支配される側に利用されております。支配をなくす発想が支配する側にコントロールされているのです。もはやそういう概念を持ってきても、支配する側の構図は変わらなくなっております。今の皆さん方の社会において支配をなくす、いわゆる新しい人々がそれを変えようとしています。

支配されるのを望んでいないために、家庭から離れ、会社に属せず、単独で生きようと必死になって模索をしているのです。支配されない生き方、支配されない経済システムを模索している最中です。したがって、皆さん方はそういう若い人たちと一緒になって新しい構図を考えてみる必要があるでしょう。

アイデアは新しい人たちがたくさん持っております。どれもが支配とは関係ないアイデアです。しかしどうしてもこれまで生きてきた人は支配という観点で物事を考えてしまいます。したがって、お互いに良い考えというものが中々出てこない結果になります。これからのいろんなアイデアを考える時、支配というエネルギーが一切入らないアイデア、支配を一切取れ入れない考え方を是非身に付けていく練習が必要となります。

一人ひとりが単独でも自由に能力を発揮している、誰かの力を受けたり、誰かの影響を受けずに単独で本来の力を発揮する、そういう観点が必要になります。そのためには今の制度に合わせるのではなく、まったく違う発想でまったく違うアイデアを使うことが必要です。今までのシステムに合わせるのではなく、まったく違うシステムの中で取り入れていく、そういうことを本気で考えてみていただきたいと思います。

A富士の里から

私たちはこの富士の里において活動している仲間たちです。この五日間において皆さん方の働き、意識、とてもありがたく感じております。皆さん方から出されるエネルギーをこの富士の里からいろんな必要な所へと流す役割を司っておりました。是非これからも教わったことをしっかりと頭に入れ、思考が現実をつくっていく、常に肯定的で良いことが現実化する、ひたすらそれを日頃のこととして実践していただきたいと願っております。

皆さん方の一人ひとりにエネルギーを入れていきますのでここに来てください。

皆さんと一緒に過ごせたことをとても喜びとしております。この地球全体のことを考えると一見困難が多そうな感じも見受けられますが、変わる時には短期間で変わることもあります。皆さん方が本当にそれを信じ、それを願っていれば確実に変化することが可能です。

皆さん方の力が強くなればそれを現実化する勢いも増していきます。是非地球が喜びと楽しみと裕福さで満たされることを願っております。私たちはここまでにいたします、ありがとうございました。


(c)2006 CentralSun
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