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2005/7/11■月曜交流会から

イニシエートとしての行動の在り方

@光を理解しないと選択肢は狭くなる

私たちは光のハイアラーキーとしてお話をいたします。皆さん方がスピリチュアルな学びを重ねて、自分がどこから来てどこに向うのか、今何故こういう肉体をまとって日本で活動しているのか、いろんな興味を持ちながら、また自分についての成長をなされていることと思われます。

自分の興味のある知識を身に付けていく、あるいは自分の成長を考えて新たなる知識を吸収していく、いろんな形で人それぞれ成長の仕方があります。しかしイニシエイトとなり光のハイアラーキーの傘下になると自分のペースで学びを重ねようとしても、中々思うように進まない、自分のやりたいことがあっても中々その方向に入っていかない、そういう疑問やうまくいかない気持ちを顕わにする人が増えてきます。

自らの成長のためにイニシエイトとなりハイアラーキーと一緒になる道を選んだにもかかわらず、結果として自分の望んだ学びの方向に中々進まず、今自分がどこに向っているのか、何をなしているのか、分からなくなってしまう、そういう人がたくさんおります。

改めてイニシエイトということが何であるのか、光のハイアラーキーとして活動するということがどういうことなのか、話をしてみたいと思います。一般にイニシエイトとなり光のハイアラーキーと一緒に活動すると自分のやりたいことが自由に行なえるようになる、自分の望んだことがそのまま現実化される、そういう思いを持つ人がおります。

しかし実際には何も知らない人の方が自由意志で自分の思っていることが何でもできる選択の範囲が広く与えられています。むしろまったく知識のない人、まったくスピリチュアルな勉強をしていない人は人の命を奪うのも自由意志であり、他人の進歩を妨げることも自由意志として選択がありえるでしょう。

しかし光のハイアラーキーと共に活動し光の道を歩むようになると、その人の自由意志は宇宙の法則や光の流れに沿ったものになってくる為に、結果として選択の自由は一見狭くなっている感覚を持ってしまいます。イニシエイトになったばかりにかえって生活が不自由になってしまった、自分の選択の自由がなくなってきた、そういう風に感じられてくるのです。

しかし、宇宙の法則や光の流れに入るということが選択の自由を狭めるということにはなりません。今までのイニシエイトになる前の意識状態を維持しているとそのように感じられてきます。イニシエイトになる前は宇宙の法則に反しようが光の流れに反しようがその人の自由意志として許されておりました。

単純に他になしたことは自分に戻ってくる、それだけのことであり、それを自分でしっかり理解している限り何を選択するにも自由意志として許されます。しかし光のハイアラーキーやイニシエイトとなって行動してくると、そもそも皆さん方に与えられる選択肢が他を成長させること、光の一員として活動することという選択肢の中でつくられてくるために、一人ひとりの概念からすればイニシエイトになる前よりは選択の自由が狭くなったかのように感じられてきます。

しかし光の世界に入り、光の多様な側面、自分の思っている光の部分をより活性化させると本来自分の自由意志はさらに広がってきて、むしろイニシエイトになる以前よりも選択の自由はかなり広くなるのです。光の性質をうまく利用し、光の流れの中で自分の選択肢を見つけていくとそれまでに考えられなかったこと、できなかったことがたくさん目に入るようになり、いろんな選択肢が目の前に感じられてきます。

問題はそういう新たなる選択肢を自分で見つけることができるかどうか、光の世界の中で大いなる可能性を自分で見つけることができるかどうか、これによって選択肢がかなり違ってきます。光の世界での新たなる可能性を中々見つけられない人はイニシエイトになる前よりは選択肢が狭まったかのように見えてくるかもしれません。

したがって、イニシエイトとなり光の流れに入った人はそれまでとは違う観点で光をしっかりと捉え、その光がつくり出すいろんな選択肢をしっかりと見ていくと、そこにいろんな選択肢が発見され、新たなる選択肢が次から次と見つかってきます。結果的に自分の行動の選択肢がどんどん新しく見出されていき、いろんな可能性がそこに現れてきます。

そういう可能性をしっかりと見つけ出し、自分の力で見出していける能力のある人はイニシエイトとなった後でもいろんな可能性に次から次と意識が広がり、新たなる成長をどんどんとなしていくことができるでしょう。しかしそういう選択肢を見つけられない人、光の可能性を見ることができない人は単に選択肢が狭まったかのように判断してしまい、イニシエイトになったことをむしろまるで損をしたかのように感じたりしてしまいます。

実際には光の流れに入れば入るほど可能性が広がり、できるチャンスがどんどん広がってきてやりたいことがさらに拡大していく状態になります。光の中に入り、宇宙の法則の流れに入れば入るほど自分の可能性を広げる道がどんどん見つかっていき、新しい展開がどんどん出てくるのです。

それを見つけることができるかどうか、自分の手で自分のものにできるかどうか、それがその人の流れを決めていきます。自分の今後の流れ、現実を見る時にそういう観点で流れを見るようにしてみてください。

また、日本の人々がスピリチュアルな勉強を始めた時によく勘違いしてしまう現象がいくつかあります。スピリチュアルな世界に学びを進めていくと、光と闇の対立、成長と破壊、自分のやっていることの発展と阻害する働きに意識が向き、いろんな混乱を感じてしまう傾向があります。

本来、マスターや天使、神の世界で学びを進めたのであればそういう破壊的なエネルギー、混乱を招くエネルギーは必要ないと考えて、そういう混乱の状態そのものに疑問を抱く人が増えてきます。

ここで一番理解していただきたいのはスピリチュアルな学びやましてやイニシエイトになるということと、闇との戦いや混乱が増えていることは必ずしも一致してはおりません。基本的にはそれぞれの持っている波動から現実がつくられていきます。心の中に破壊のエネルギー、恐怖のエネルギーを持っている以上は、そのエネルギーが必ずその人に現実をつくり出していきます。

一見神や天使を信じている人で、神や天使を信じているから一切破壊はないと信じている人、神や天使を信じている限り絶対闇との戦いは関係ないと思っている人、こういう人たちが日本にたくさんおります。しかし実際には天使という存在を信じている時点において闇との波動を心の中に持っていることになります。

自分の心の中に何らかの否定的な思い、疑問、理解できない気持ち、こういった気持ちがあるために天使という存在を認めているのです。もし自分の心の中に一切否定的なエネルギーが存在していなければ天使という存在を認めたり、ましてや縋ったりする必要性はほとんどありません。

天使という思いを持っている以上は何らかの否定的な思いを心の中に持っているのです。そしてその思いがある以上はそれが必ず現実を通して皆さん方に現象化されていきます。心の中に否定的な思い、不安や恐れが存在しているということを示すために、否定的な現象が目の前に現れてくるのです。

したがって、自分の心の中に既にそれらを引き寄せる波動が用意されており、それをただ自分は現実化させていること、神や天使を信じている段階でもう否定的なエネルギーも信じていること、そういったことを理解しておく必要があるでしょう。

自分はそんなことはない、肯定的なことしか考えていない、そういう風に言い張る人もたくさんおります。しかし否定的なことが一切ないとか、肯定的なことしか考えていない、そういう風に意識化している以上は必ずその反対のエネルギーも心の中につくられています。

肯定的なことしかないという思いを持っている以上、肯定的でない現象がつくられていくのです。そして自分の心の中に肯定的でない思いがある以上はそれが現実化されていきます。すべては自分はつくり出したエネルギーで体験していること、自分が体験している限り必ずその波動が心の中にあること、それをしっかりと理解しておいた方がよいでしょう。

日本人の多くの人は戦うということに対し恐れを持ち、またそれらを隠すために戦う必要はないとか、戦う意味がないといって避けていく傾向があります。戦争が悲惨であるために二度と戦争は起こらないようにする、争いを好まずなるべく対立しないようにする、こういう意識を持っている日本人がたくさんおります。

しかし戦う必要がないとか、戦いを止めてしまう働きは本来の宇宙の働きではありません。光を正しく導き、光を維持し、光の一員となって活動するためには戦わねばならぬ出来事がたくさんあります。進化というものは必ず進化を阻害するものとのやり取りが行なわれていき、そのためには進化を阻害するものとの戦いが必ず存在するのです。

日本人は戦うということに対し否定的に思ったり、避けてしまう人がたくさんおりますが、その結果戦うことがまったくできなくなり、ただ反対のエネルギーに流されてしまう、光を妨害する勢力に加担してしまう、気が付いたら光を阻害する仲間となって働いている、そういったことがたくさんあるのです。

自分の取っている行動が光の流れになっているかどうか、光を妨害する方の手伝いをしていないかどうか、自分の心をよく見てみる必要があるでしょう。普通の人間として行動している限り、この葛藤は常に生じてきます。自分としては光の為、光のハイアラーキーと共に活動するためと思っていながらも結果的に他人を傷つけたり、他人の成長を止めてしまう場合があります。

自分としてはその人の為、地球の為と思って行動しても、結果的に成長を止めてしまうことがたくさんあります。それ故に自分の行動について何度も考え直し、どういう行動が本当に適切なのか、本当に成長に繋がる活動ということはどういうことなのか、そういったことを真剣に考える必要があるでしょう。

単にその場だけうまく誤魔化していけば良い、その時だけ良くなっていれば良い、そういう思いでいると結果的にとんでもない方向にいったり、完全に反対の勢力に利用されてしまうことがあります。利用されないためにも自分はしっかりと自分で判断していく、自分は自分のために精一杯生きていく、是非そういう意識を確立するようにしていってください。

皆さん方の今年の後半に向けて自分の流れをどう捉えていくのか、話しをしてみます。

Namikoさんの今年の後半の流れを見た時、あなたの流れにいくつかの方向があり、自分自身の才能を本当に活性化させていくのか、それともある程度周りの流れに合わせてつくっていくのか、この選択がやってきてそれによって後半の流れがかなり変化していきます。周りの雰囲気とは関係なしに自分はこの道が良いと思った道を選ぶ時、あなたにはこれまでとは違う意識が目覚めてきて、改めて人間というのは何であるのか、自分という人間の存在がどうなるのか、大きな観点から学びを深めることになります。これはこれまでに持っていなかった意識であり、改めて自分自身を大きく捉える機会があるとも言えるでしょう。しかし自分のその流れにうまく合わせられず周りの流れと同期させて進んでいった時、自分のその側面に中々気が付かずある意味ではこれまでの流れの延長として後半期を進んでいくかもしれません。しかしそれでも自分としては特に疑問は持たず、それで良かった、自分としては自分のためになっていた、そういう風に理解する毎日になるでしょう。そしてそれはそれで一見良い流れのように感じられてきます。しかし自分の意識を根本から変えるくらいの大きな変化には結びつかないために、自分自身の意識的な成長という観点から見た時にはそれほど大きな変化はないかもしれません。しかし単純なる満足度というところから見た時は自分に対して結構良い流れになっているために、満足した期間として理解されるかもしれません。大きな変化を通して改めて自分を見直すのか、それとも一見楽しく、楽な流れでそのまま進んでいくのか、この選択の機会をうまく見つけるようにしておいてください。

Jun-ichiさんの後半の波動を見た時、後半の流れをつくるポイントがいくつかあり、そのポイントを自分でしっかりと理解できるかどうか、特に大きな変化をもたらすできことが数回やってきて、そのうちのいくつかはあきらかな意識的な変化を与えていきます。そしてその時に自分について改めて見直す光がやってきます。自分の意見を押し通すかどうか、意地を張ってまで通すかどうか、あるいは信念として確立するのか、どこまでが自分でどこまでは自分以外のエネルギーなのか、そういったことを考えながら改めて自分はどうするのか、どこまでが自分という存在なのか、それらについていろいろ考える時がくることになります。そしてそれを大きく乗り越えた時、改めて自分という本質を見つけることができます。それまでは単純に自分と思っていたエネルギーが本当は概念の集まりであり、本当の自分ではなかったということ、自分と思っていた意識そのものが無理矢理つくった自分の姿であり、本当の自分ではなかったということに気がついていきます。そういう出来事を通して改めて本当の自分は何であるのか、また社会で合わせていくための自分としてどうあるべきか、そういったことに意識が向くことになります。自分の本質を探るために改めて自分というものをしっかりと見つめるようにしてみてください。

Miyakoさんの後半期の波動を見た時、あなたに今大きな光の可能性が訪れています。新しいことを見出す波動であり、あなたにこれまでには考えられなかった体験をもたらすことになります。そしてこれはこれからの流れにおいてある大きなきっかけを与えてくれます。今後の自分の流れにおいて大きな大きな方向性を示しており、この流れをうまく掴むことによって今後の流れそのものを大きく変えることができます。またこの波動をうまく使うと自分のこれまでやってきたことの集大成としての新たなる流れをつくり出すことができます。自分が身に付けてきたいろんなものが一つに統合化され、そしてなおかつ、まったく新しい方向性でそれらを形つくっていく、一見まったく新しい流れのように見えながらもこれまでの積み重ねとして感じられていく、そういう流れを体験することができます。したがって、この新しい波動をいかに自分で見つけることができるかどうか、またそのチャンスをうまく生かすことができるかどうか、是非その時の意識をうまくキャッチできるようにしておいてください。

Gyoukouさんの後半期の波動を見た時、あなた自身の流れで今自分の頭の中にあるいろんな流れ、そして自分の波動としてつくり上げてきている波動、これらの波動が複雑に、そして巧妙に絡みあってきて新しい流れをつくり上げていきます。あなたがこれから体験する流れは今頭の中にある流とはかなり違うものになるでしょう。いろいろ自分で考えていても現実はかなり違ったペースで流れていきます。そしてそれはある意味では概念やつくられたもので流れてきたこれまでの流とはまったく違う生き方が必要とされ、むしろその時その時で考えていくこと、その場その場で考えるという学びが入ることになります。今までは決められたやり方、決まったやり方を行なうことにより無難に生きることができました。またそれで済む世界でもありました。しかしこれからは決まった答え、決まったやり方が存在しておらず、その時その時に考え答えを見出していく必要があります。これまでの経験や知識がそのまま役に立つことはなく、その時その時に考えて答えを見出していく必要があります。そういう新しい流れ、新しい生き方を是非とも自分のものとして今後の人生そのものをうまく流れとしてつくることができるようにしていってください。

Fujikoさんの流れを見た時、あなたの後半期の流れでいくつかの大きな変化が感じられております。そしてこの変化はあなたにある意識的な成長を起こさせるためにつくられた変化と言えます。これまでの自分の意識、この意識を見た時、自分の人生そのものが自分の手の中に中々入ってこなく、自分で完全にコントロールしようと思ってもうまくいかない、いろいろ考えていてもその通りに進んでいかない、こういう思いを常に持っておりました。自分の人生でありながら何故自分の思う通りにいかないのか、今そういったことに対して新しい見方を持つ流れがやってきております。それは現実というものに対しての見方であり、ただ思っていることが現実化するわけではなく、また全ての現実一つひとつが何らかの学びとか、何らかの所為とかいって現れているものばかりでもないことを意味していきます。あなたの意識の持ち方によって本当に喜びをもたらす現実、本当に楽しく自由度が一杯ある現実、必ずしも辛く厳しいものばかりではなく喜びに満ち溢れ希望に満たされた現実もあるということ、いろんな現実が自分の手の中にあるということを教えていきます。問題はそれを心の中で信じているかどうか、ただ単に願望をする場合でも信じて願望する場合と、信じていないで願望するのでは結論がまったく違ってしまいます。本心では信じていなくてただ口で良い現実を、楽しい現実をと思ってもそれは現実には現れてはきません。むしろうまくいかないという現実が現れてくるのです。したがって、心の中から信念を持って自分にとって良い現実がくるということ、本当に自分に喜びをもたらす現実があるということ、それをしっかりと信念として心の中につくるようにしていってください。

Shukoさんの後半期の波動を見た時、あなたの波動にあなた自身がつくり上げてきた波動と、またそれらが本当に自分で望んだ波動かどうかをもう一度問いとして与える現実のエネルギーが見えております。スピリチュアルな勉強によって自分の現実はすべて自分でつくり出せる、思ったことはすべて現実化する、そういう風に理解している波動と、でも本当にそうなのかどうか本当にそれが宇宙の流れなのかどうか、そういう思いも心の中にあるためにこれも現実化するような波動が存在しています。したがって、流れとしては自分が本当に信じて念じた波動と、やはりどこかで信用できない波動の二種類が混ざっており、それらの組み合わせで現実が与えられております。自分が自分の心の中で信念として持っているもの、それは本当に現実化されてきます。しかし疑問を少しでも持つとその信念は崩れ去り、信念通りの現実が現れなくなってきます。あなたの場合にはこれが調度同じ程度の波動であるために、調度そのまま現実化するというエネルギーと、いや現実化しないというエネルギーがお互いにぶつかり合い、どちらがどう現れるのかが中々判別できない状態になっています。その時々の度合いによって信念が勝てばそれが現実化するでしょう。しかし疑問が沸いてくればたちまちそれは現実化されなくなってしまいます。自分の心の中の信念の度合い、それによって現実の度合いが変わってくる、それがとても分かりやすい波動になっています。自分の今後の流れにおいてただ単純に良いと思っておけば現実化する、ただ単純に願っている、そういう程度では中々信念になりづらくパワーが弱い波動になっています。本当に信じきること、本当に心の底から信じていること、この強さが必要となります。この後半期においてその強さを自分で体験しながら理解することになるでしょう。ただ単に信ずるのではなくその強さが重要であること、強さそのものが現実に影響を与えること、そういったことを理解するようにしてみてください。


今後の日本の流れにおいて今年の後半期はまたいくつかの大きな事件が現れたりするでしょう。そしてこれはマスコミによってすぐ日本全体に報道されるために日本人全員が否定的な波動を心に現わしたり、全員が一つの方向に意識化してしまう傾向があります。しかしそれは否定的な現実を余計につくりやすくなったり、同じような事件を何度も引き起こす原因にもなります。

人間の思っていることが現実化すること、皆で強く思えば思うほど現実化すること、そういったことをよく理解して今後の大きな事件が起きた時の意識の持ち方、心の持ち方をうまくコントロールできるようにしておいてください。それでは少し休憩を取ります。ありがとうございました。


A日本に合わせた日本人にならないように

私たちは光のハイアラーキーとしてお話をいたします。日本人の意識の構造として共通しているテーマに自分一人だけの行動とか、一人だけの意見とかいうことに不安や恐れ、何か断絶感のようなものを感ずる人がおります。皆と同じ考えや同じ行動パタンがむしろ自分と他の人が同じ仲間であり、安全であり、同じ心の持ち主であるかのように理解をしてなるべく他の人と同じように波動を合わせておく、他の人と同じ行動パタンを取っておく、そういう生き方をつくってきた人がたくさんおります。

またそういう意識を持っているために同じ心を持ったもの同士が集まって、お互いに満足し合い、同じ仲間であるという思いを強くして喜びをつくり出していく、そういう状況が強く見受けられております。一見同じ心の持ち主が集まっているために、喜びが大きく他の人を理解しやすい、分かりやすい、楽しいことを共有しやすいという思いがあり、つい楽しいことをしようと思って同じ波動を持った人同士で集まる傾向もあります。

しかしこれはお互いに依存関係や束縛、また言い表しようもない一つのルールが出来上ってきて、いつのまにか気が付くとそのルールに合わせていることで自分自身をつくり上げている状態に気付く時があります。こういう生き方を進めていくとあるグループにいる時にはそのグループのルールに従い、別の友達といる時にはそのグループのルールに従い、家にいる時には家のルールに従う、それぞれの集まっているメンバーのルールに合わせることによって自分をうまく適合させていく、そういう生き方をするようになってきます。

自分の本当の波動がどこにあるのか、どのグループに入っていもそのグループのルールに合わせているだけであり、本当の自分の姿を表に出しているわけではありません。自分の本当の姿をいつ表現しているのか、自分一人が部屋にいて誰もいない時、自分の行動パタン、思考パタンがどうなっているのか、そこへ誰か一人が入ってきた時、もう思考パタンや行動パタンが一人の時と違うでしょう。

誰か一人が近くにいる段階でもう思考と行動が変化しています。それだけ他人に合わせた自分をつくり上げています。他人に依存しない自分、他人に関係しない自分という姿をどこまで理解しているか、これまで日本の人々は人の目を気にし、その場におけるルールを守ってできるだけおかしく思われない行動を取ってきました。

そこに自分を合わせることによりうまくできると良い自分を現わすことができた、皆から良く思われ、悪く思われない自分をうまく現わせないようにやってきた、いかに良い自分を皆に見せるかをつくり上げているのです。今日本の人々もそういう意識状態を変える時期に入ってきています。

本当の自分の姿を現していく、人に合わせるのではなく自分の本来の姿を現していく、人の評価を気にするのではなく、自分が一人ひとりの良き波動を評価していく、今本当に変わる時期がやってきています。先ず皆さん方自身がそういった理解を深め、人に合わせた行動や思考パタンをつくるのではなく、自分自身の本来の姿を表現していく、一人ひとりが自分の思考の範囲内になくてもその人の言動を認めていく、こういう訓練が必要になっています。

今既に若い人たちは大人の思考とは違う思考パタンで動いており、言動も大きく変わってきています。若い人だからどうかとか、年代が違うからとか、教育が違うからという言葉で説明できるものではありません。本来は今の大人や老人でさえも一人ひとり考えは異なり、思考形態、行動形態は違っているのです。

これまでの日本の習慣に合わせようとして同じような生き方として一つの中に入れられてしまったに過ぎません。もうそういうエネルギーから開放され、一人ひとりが本来の自分を表現していく、本来の自分の姿を堂々と現していく、そういう時期に入ってきています。そして自分が表現するということは他の人が本来の自分を表現したとしてもそれを認めていく、他の人が一人ひとり本来の自分を表すのを許していく、そういう時期に来ているのです。

したがって、他の人が一見奇想天外な行動を取ったとしても一般的な常識から外れた行動を取ったとしてもそれを許していく、先ずそれを実践する必要があります。他人に合わせた言動、社会に合わせた言動、それは必ずしも必要ではなくなってきています。むしろ本来の自分の波動を出していく、一人ひとりが持っている波動を出していく、お互いにそれが認め合うことができるように意識を変えていってください。それではここまでにいたします。ありがとうございました。


(c)2005 CentralSun
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