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2004/7/12■月曜交流会から

日本にはびこる支配欲

@日本を牛耳るドンのエネルギー

私たちは銀河連盟の仲間としてお話をいたします。皆さん方の先ほどの話題の中で政治家たちや企業のトップにある人たちの意識、これと今の日本の社会における関連についての話が成されておりました。確かに今の日本の経営者、政治家たち、また場合によっては皆さん方の両親、こういった人たちが調度その頃の年代の人たちになります。

彼らは日本の戦後において、まったく何もない時代に子供時代から青春に至るまでを過ごし、そして自分たちが一生懸命日本を再建する、新しい日本をつくり上げるという意気込みで頑張ってきました。彼らの多くはそれこそ耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、今はどんなに苦労をしていてもいつかは必ず報われる日がやってくる、この努力がいつかは必ず報われる、それを信じてひたすら辛抱し、努力を重ねていました。

そういった気持ちが確かに日本の経済力を高め、また素晴らしい好景気の時代を何度かつくり出してきました。自分の身を犠牲にしてでも国のため、社会のために奉仕する、これは一見日本人の心に宿っている素晴らしいエネルギーのように思われがちです。しかし実際にはこのエネルギーは必ずしも日本人にとって良いエネルギーとは限らないのです。

何故ならば、明治になって以来、西洋のいろんなエネルギーが日本に入り込んできて、いわゆる近代文明の仲間入りをしてきました。産業、工業、近代教育、こういったものを日本の風土に次々と持ち込み、一見合理的でそれぞれの経済のレベルを高めていく、農家に縛り付けられていた意識をもっともっと近代的な意識へと切り替えていく、こういったことが明治において行なわれ、それまでの長い時代の束縛からむしろとても新しい、素晴らしい社会に変わっていくような雰囲気がつくられておりました。

確かに近代文明によってそれまで見たことのない新しい機械類が次々と日本にもたらされ、そしてそれは農業においても画期的な進歩を生み出していきました。作業が合理的になり、それまで楽しむ、豊かに暮らす、お互いに高め合う、こういった意識が少しずつ広がり、日本人自身の生きるという感覚も変化をしてきました。

長い明治の時代において、こういった意識が次々と広がり、そして日本全体へと影響を及ぼし、いつの間にか世界の国々と対等で、肩を並べることの出来る、いわゆる列強国の仲間入りをするようになってきました。日本人はその時点で大きな勘違いをし、まるで世界の先進国のトップであるかのような意識を身に付けていきました。

自分たちの国がいかに優れて素晴らしい国か、世界の中でも自分たちの国こそが一番素晴らしい国だ、そういった意識が次々と広がっていき、いつの間にか他の国々を下に見たり、他の国々が日本よりも愚かであるという雰囲気がつくられていきました。この傲慢な意識が次々と成長し、そしてついには敗戦を経験する状況へと入り込んでいきました。

戦後において、頑張った人々はこういう明治の頃につくられたエネルギーを引きずっているために、必ずしも日本古来のエネルギーではなく、むしろ明治の頃に西洋文明と共にもたらされた別の種類のエネルギーと言えます。それをあたかも日本のエネルギーであるかのように勘違いし、辛抱したり、一番になったりすることが日本の本来のエネルギーであるかのように勘違いしている場合があります。

そして特に今の政治や経済、教育の分野において、多くの人々を牛耳っているエネルギーがいかにもこれらのエネルギーであり、これは世界中でごくわずかな人々が多くの人々をコントロールしているエネルギーとほとんど同じエネルギーになっています。どの国においても、ほんのわずかな力のあるものが大多数の人間をコントロールしている、ほんのわずかな一握りの人間が多くの人間を操っている、こういう現象が起きております。

そしてこの他を牛耳っているエネルギーはどの国に行っても基本は同じところからやってきています。実際にはその国々ごとに現れを変えたり、宗教ごとに巧妙に姿を変えて現れているために、同じものが牛耳っているとは思えない状況になっています。しかし実際には日本をコントロールしているこのエネルギーも、他の宗教界を牛耳っているエネルギーも、他の国の経済界を牛耳っているエネルギーも、その出所はすべて同じエネルギーです。

日本の人が他の西洋諸国と同じように近代化を叫び、富みを求め、裕福さを求めれば求めるほど、これらのエネルギーは皆さん方の心の隙に入り込んできます。そしていかにして自分がその中で良い暮らしを行なうことができるのか、裕福で満足のいく生活をどのようにして手に入れるのか、そういった意識をつくり上げてどんどん中に入り込んでいきます。

今日本に限らず西洋諸国のほとんどがこの種のエネルギーに犯されており、またそれに犯されているという意識もほとんど持っておらず、むしろそれで何が悪いのか、それは当然ではないかという意識すらもつくられております。確かに一人ひとりが良い暮らしをしたい、富に満たされること自体は問題はありません。神の世界においてもすべて美しく、豊かな物資が豊富にあるために、一見神と繋がっているとちゃんとした富みや心の平和さがもたらされる状況に思われております。

しかし皆さん方の社会において、それはどのように現実化されているでしょう。本当に神を信じ、神としての行動をとっているものが裕福であり、富に満たされ、平安な心で過ごしているでしょうか。神を信ずるものほど心の中に不安を持つ要素はとても多く、常に神を意識していればいるほど、神に対する不安や恐れ、また神からの叱責を気にする意識、神を信ずれば信ずるほど自分と神との距離をつくり上げてしまう傾向があります。

決して心が穏やかで平安で満たされるということがありません。神を説いている宗教の信者の心はほとんどが恐れや不安でびっしりになっており、何かちょっと過ちを犯すと神に怒られてしまう、これは天罰だ、他人の悪口を言ったから神が怒ったに違いない、やることなすこと神からの罰として受け取ってしまいます。果たしてその人、神に繋がっているという安心感や平和な心で過ごしているでしょうか。

神を信ずれば信ずるほど、叱責を気にし、過ちを気にしていきます。皆さんに人間としての体を与え、人間としての心を与えた理由は何でしょう。人間として生きて欲しいからです。人間とは何でしょう。常に神を恐れ、神から叱責されることばかりを気にして生きている人間でしょうか。いくら神を信じているからといって恐れや叱責ばかりを持っていたのでは神自身が楽しくはないでしょう。

今日本政界を牛耳っていたり、経済界を牛耳っている年代の人々、何故あれだけ頑張れたのか、不安の裏側にある希望、努力したことが報われるという希望を持って頑張っていました。そして一度富を手にし、平和を手にした今となっては今度はそれを手放すことの恐ればかりを抱いております。

富も平和もない時はひたすら希望を持って頑張ることができました。一度手にしてしまうと手放すことの恐れだけで毎日を生きております。これは宗教を信じている人とまったく同じ精神状態です。間違ったから怒られてしまう、神の思いと違うから天罰が下る、宗教のほとんどがこういった恐れを信者につくらせているのと同じように今政界や経済界を牛耳っている人たちも皆、手放すことの恐れだけで生きているのです。

自分が手にしたものの喜びや光を見ることができないのです。ただ手放す、取られるということの恐ればかりを気にしているのです。皆さん方は今何のために学びを続けているのでしょう。何を学んでいるのでしょう。何を手に入れたいのでしょう。真理を手にしたい、光を手にしたい、そういう気持ちは別にごく普通のことであり、人間として誰もが抱く思いであります。

多くの人が自分がどこから来てどこに向うのか、今何故こういう現実を体験しているのか、何故こんな目に合わねばならないのか、皆それの答えを得ようとしております。したがって、そういったものを理解したいという気持ちは当然でしょう。一度自分が自分に関して真理を手にし、理解を深める、自分の現実の意味が分かり、生きてきた意味も分かる、その後どうなるでしょう。

一度安心すると何故か恐れや不安、何かを手放す、失うということに関する恐れや不安が襲ってきて、いつの間にか心に不安が芽生えていきます。自分が手にした真理があたかも真理でなくなるのを恐れてしまう、自分が信じている真理はずっとこうあるべきだと強い思いを抱いてしまい、真理でなくなることに対する恐れ、あたかも他の人の言動によって自分の真理が否定されたり、認めてくれなかった場合に自分の真理が真理でなくなるかのような思いを抱き、恐れや不安を抱いていきます。

したがって、一度自分が真理と思い込んだものは、他の人に否定されたり、無視されないために自分一人でずっと暖めて抱いている、自分が真理と思い込んでいる状態のままで大事に心の中に留めておく、これは実は今の政治家や経済界がやっている年代の人々とほとんど同じ真理なのです。一度手にしたものを大事に自分のものだけにし、壊れることを恐れている、否定されるのを恐れている、それとまったく同じことなのです。

皆さん方がいろんな学びをして真理を手にした、新しいことが分かった、しかしそれを他の人から否定されたり無視されるととても寂しく、悲しく、恐怖を抱いてしまう、まるで自分の真理が真理でなくなるかのような思いを持つために、真理が奪われてしまう感覚を得るのです。自分が信じていた真理は何だったのか、折角自分が真理だと思っていたのに誰も認めてくれない、こういった恐れがその人をよぎっていくのです。

これはあたかも政治家が自分の一度手にした利権を他の人に取られてしまったり、自分が確保した天下り先を否定されてしまう状況とほとんど同じなのです。政治家や会社のトップ、教育、今日本においていろんな問題があり、それぞれが日本人のほとんどを牛耳っており、中々変わらない状態です。何故でしょう。もうお分かりかもしれませんが、日本人一人ひとりの心がそうだからです。

しかもニューエイジという分野で勉強している人ですらも今話したような同じ心を持っているのです。日本人の多くの人が自分の子供を良い大学に入れさせたい、良いコネがあればすぐ使おう、裏口で入れるなら誰か世話して欲しい、良い会社の人がいたらコネで入学させて欲しい、皆それを考えています。だから政治家や企業のトップ、教育界の人たちがその心に応じた行動をとってくれます。

したがって、今の上の人の年代の所為だけではなく、基本的には日本人自身が持っている心をすべて現実化させているに過ぎないのです。もし自分がそういったものから離れ、自分自身はそういった世界には入らない、それを本当に心からつくり上げ、自分自身が誰かにすがったり、コネを気にしたり、或いはえこひいきするような心を持っていなければ、そういう人々との繋がりは絶たれていきます。

確かに日本のどこかではまだまだそういったトラブルは起こるでしょう。でも自分自身はそういう世界から離れていくのです。一人ひとりは自分の体験している現実の中だけで考える必要があります。今自分の関係している人々の中でいわゆるコネやえこひいき、天下りといったエネルギーを持っている人がどれだけいるのか、自分はそういう人たちの犠牲にあっているかどうか、自分はコントロールされているかどうか、そういう観点で見た時、自分の心の中にそれらの波動がどれだけ入り込んでいるのかが分かってくるものと思われます。

皆さん方の多くはライトワーカーとして光をもたらす役割を行なっております。光をもたらすというのは、光のない所に光を届ける働きを言い、何も分からず、ただエネルギーにまかれて生きている人々はまだ光を見失っている人々です。そういう人々に皆さん方は光をもたらす必要があります。自分はどこに向っているのか、自分は何をしたら良いのか、それに気付かせる光を与える必要があります。

確かに経済界を牛耳っていたり、教師界や医師界を牛耳っている人々、こういった人々はとてもすごい執着のエネルギーで毎日を過ごしています。彼らに理屈や論理を説いたところで自分のことを分かることはないでしょう。彼らの生きてきた青春時代が必死に生きてきた時代であり、必死に生きてきた自分の青春時代すべてを否定することになるからです。

彼らにとってそれは否定することはできないでしょう。何故ならば彼らが一生懸命頑張ったおかげで今の日本が経済的に裕福であるという看板を手にすることができたからです。しかし今となってはもう日本は活気がなくなり、自分たちで頑張るという若さも失ってきており、どこに向うのか、誰が先導なのかすらも分からない状態になっています。

したがって、皆さん方はまず一人ひとりが自分の人生をしっかりと導いていく、自分は自分の流れをしっかりとつくっていく、まずそれに徹する必要があります。自分の流れ、自分は自分でしっかり責任を持って導いていく、まずはそれに徹するようにしておいてください。皆さん方の心の波動の中に今の日本の場における執着的なエネルギーとどの程度関連があるのか見てみましょう。


Shogoさんの心の波動を見ていくと、今の日本の共通のマインドの中に物事を考える時、まず対極的に考えながら多くの人からまずあまり非難されない考え方、多くの人から無難な考え方を結びつけ、その無難な波動の中で自分が一番まともだと思ってもらえる答えを探し出していく、こういう日本人の波動があり、そこに繋がっている意識があります。したがって、あなたの話す言葉は多くの人からなるべく非難されないような話し方、あまり問題を起こさないような言い方を進め、共感してもらえることが中心になってきます。これは日本民族のある意味では長い時間をかけてつくられてきた波動と言えます。表面的にはとても善良であり、多くの人がお互いに微笑ましく、一見初めての人でも見た目が良く、優しい感覚で受け取られるような雰囲気をつくり出していきます。しかしこういう人同士が集まってきて何か重大な問題を話し合う時、核心に満ちたテーマを扱う時にどうしても核心に触れにくい傾向があります。特に自分一人だけ違う意見であったり、大多数の人と違う意見を感じた場合にそれを表現するのにとても抵抗を感じてしまい、結局は黙っていたり、周りの人に合わせてしまう傾向があるのです。今まで日本人はこうやって生活をしてきて、そのために一見善良で仲が良く、一つの村においても、町においても、一見善良が多いような社会をつくることができました。しかし、内面的にとても大きな重大な問題を抱えていたり、ましてや将来性を左右する問題、今の政治家や経済界が抱えているような重大な問題があってもそれを見てみぬふりをしたり、後回しにしてしまう傾向があるのです。これは日本人の多くが持っている波動とも言えます。多くの人がそれをテーマにした時は議論にすることができますが、まだ誰もそれに気付いていない時、自分も気付かないふりをして後に伸ばしてしまうのです。こうやって結果的に日本人自身が自分で変化できなかったり、修正することのできない心をつくり上げてきました。今これをエネルギーを変えるためにはまず自分から変えていく必要があります。多くの人が反対するかもしれないけれども自分はこれはやはりおかしいと思う、自分はこれに関して賛成はしたくない、そう感じた時はそういう意志をしっかりと表現する、それをしっかりと具現化していく、こういう強さが必要になります。これからそういった波動に意識を向け少しでも自分を通して日本のエネルギーが変わっていくように行動を取るようにしてみてください。

Akikoさんの心の波動を見た時、あなたと今の日本の集合意識との繋がりにおいてとても面白い現象が起こっております。ある意味では日本が抱えている否定的なエネルギーとはほとんど繋がっておらず、むしろこれからつくり上げる否定的なエネルギーとなりそうな波動に繋がっているところがあります。したがって、恐らくこれからの日本の流れにおいて、日本は変わり、日本のマインドが変化し、かえってそれが他の国々から見て日本がおかしくなってきた、変になってきたと思われる波動に関与している可能性があります。あなたから見るとむしろ今の日本人の古い体質にはほとんど興味はないでしょう。だからといって、新しいことや素晴らしいことをあえて見つけようとする波動もないかもしれません。わざわざそういったことを考える傾向すらもありません。今までの日本人はやたらと人のことを気にし、人と自分との関係、場と自分との関係をかなり重視して生きてきました。自分一人で単独で生きるということがまず本質的にあり得ず、他人、場との関係をかなり重視して生きてきたのです。そのために日本人の意識は人間関係、場との関係がかなり重大なポイントを握ってきたのです。しかしあなたの場合には人間関係や場における繋がりがこれまでの日本人とはかなり違う繋がり方をしており、普通の日本人が持っている人間関係や場との繋がりとはほとんど違う感性で動いております。これはこれからの日本においてある意味では、とても新しい動きを見せていきます。人にこだわったり、場にこだわらない生き方があり、それは人や場にこだわっていた日本人の概念や伝統、思い込みとはまったく違うエネルギーで生きることになります。これの良い点は、日本人がこれまで築き上げてきた重い、重い、執着的なエネルギーに束縛されないために、かなり自由に日本の中を歩き回ることができます。しかし当然人間的な繋がりや場の繋がりが弱くなるために、自分の落ち着ける場が中々得られないこと、人間関係を通しても場との繋がりを通しても心から休むことのできる環境が中々手にできない状態にあります。そのため、自分にとって満足のできる場を見つけるために、他の日本人が行なうような人間関係や場において安心感を得ようとするのではなく、まったく他の人とは観点の違う見方から自分の安心する場を見つけようとしていきます。それは人間や場にこだわらない安心感を求めることになります。つまりそれは日本人とか日本の場にこだわることなく、どんな人間であっても、どのような場であっても安心できる場を見つけることになります。これがあなたの特徴になり、あなたが安心できる場というものは日本に限定されておらず、日本人に限定されないある意味ではとても幅広い場の中から見つけることができます。しかしどこでも良いかというと決してそうではなく、こういう広い地球の中においてでも本当に自分の納得できる、安心できる場はそんなに見つけることはできないでしょう。でも日本の中で見つけようと思うととても難しい状態にあるために、つい意識は日本から離れたり、日本人から離れてしまう傾向があります。あなたの心がそれを求めており、常に自分の安心できるものを見つけてくる、探してくる、これがあなたを動かす原動力になっており、あなたはその原動力に従って活動をしていくでしょう。これからの日本においてこれはとても良い、また必要な波動になってきます。日本に執着している日本人の心を変えるためにもこの波動はとても大切な波動になります。しかしそれを日本に定着させることができないという欠点があるために、それは本当に日本にとって役に立つのか立たないのか、とても難しい活動とも言えます。自分の活動が日本のためにとか、日本人のためにとかいう意識がまったくないために、日本人に目覚めることはないでしょう。したがって、自分自身はむしろ地球の中で宇宙の中で広範囲に活動している、そういった大きな気持ちで活動していくようにしていってください。

Masaoさんの心の波動を見た時、あなたの心の波動と日本人の心の波動の接点を見た時、あなたの波動の中に日本人に対してとても強い思いを持つ部分と、とても否定している部分の二つの波動があります。それは日本人を愛するが故の波動とも言えるでしょう。自分が信じている日本人の姿があり、それに乗っ取って自分はその方向に合っている心を愛し、日本人の心を愛し、またそれに繋がっている自分自身をも愛していきます。しかし現実は中々そうはうまくいかず、やはりいろんな人間関係や社会的な行動において矛盾した言動を見る場合があります。自分の行動がうまくいかない、思った通りにいかない、その時に日本人としての反対の波動をそこで見つけ、その波動をとても嫌うという言動が起こされていきます。自分にとってうまくいかない時、それは日本人の良くない波動、否定的な波動、そういう風に理解していき、所詮はそういう否定的な波動のおかげで自分がうまくいかなくなっている、こういう論理が出来上がってきます。基本的には良い波動も、悪い波動も自分の観点でつくられた波動であり、そこには良いとか悪いとかいう価値判断は元々は入っていません。自分の観点からそういう風に判断されております。日本人の多くが自分とうまくいかない人を、その日本人の欠点、或いは場合によっては別の分類で統計的に否定してしまう傾向があります。どこどこの出身だからとか、女性だからとか男性だからとか、こういう年代だからとか、何かの一見もっともらしい理由を付けて自分を正当化していくのです。これは相手一人をその人だけを責めたり、その人の欠点だけを言うということを婉曲的に避けており、むしろグループを否定することによってその人を含む大多数の人が皆そうである、あるグループに属するものがちょっとずれている、そういう言動を取ることになります。当然他の人をそうやって否定している時、自分は正しい、自分はそうではないという意識が必ず入ってきます。日本人の論争の中でこういう言い方をする人が頻繁にあり、これは欧米的な討論とかなり違ってきます。欧米的な討論ではあくまでも今話している目の前の人が自分の話し相手であるために、君のこの部分がおかしい、君の今言ったこの点は合っていない、君のこのところは矛盾している、あくまでも話しているその人自身をしっかりと捉え、矛盾点をついていきます。しかし日本人はその人直接を否定することはせず、一般にこういう考えの人はこうだからとか、こういう年代の人はこうだから、こういう出身の人はこうだから、こういった婉曲的に否定をする傾向があります。そして結果的に自分が正しい、それをどこかで認めさせようとしていきます。日本人の相手を直接傷つけないという良い面がある意味ではうまく機能していない部分でもあります。確かに相手を傷つけたくない、悲しませたくないという気持ちは理解はできます。しかし自分が結果的に正しいということを言おうとしてる限りは、それは単なるエゴであり、相手に非難する理由はどこにも入っておりません。純粋に矛盾点があればこういう論理はおかしいとか、これは論旨に合わないとか言ってあげる方が相手の気づきになり、相手も成長することができます。しかしぼかしてしまうと相手自身もそれが自分のことだとは気が付かない場合があるのです。確かに一般的にはこういう傾向の人はこうなんだ、そうだよね、自分以外の人がそういう傾向であり自分はそれとは違うという風に勘違いしてしまう人がいるのです。そしてその人はいくら言われても自分がそうだということには気が付かないのです。これは日本人の話の中でよくでてくる相手との話が噛み合わない論点になってきます。あの時注意してあげたとか、言ってあげたとか言っても注意されたとか、言われたという意識がどこにもないのです。全体的に言ったことによって自分のことを言われたとなかなか感じていないのです。日本人同士で話が合わない、典型的な例になっております。この部分のエネルギーを変えるためにも、まず自分からしっかりと論旨を明確にして話していく、自分から対極的に話さないで具体的に話していく、こういったくせを身に付けていく必要があるでしょう。そうすることによって日本人の概念や集合意識レベルで何らかの変化を起こすことができます。日常の話し方一つひとつ、日本人の集合意識とかなり強く関連しております。自分が変わることによって周りが変わっていく、常にそれを意識した言動を取るようにしてみてください。

Jun-ichiさんの心の波動を見た時、あなたの心の波動と今の日本人の波動の接点を見た時、あなたの心の接点でこの日本人の男性の多くの波動と似ているポイントがあります。一見誠実で真面目で与えられた仕事はしっかりとこなし、頑張ってやっている、これは今の日本人の典型的なビジネスマンの波動になっております。そして社会で企業界である程度頑張って成功するものは人間的にも人格的にもそれなりに価値があり、家庭においても認められて当然という波動があります。日本の経済が発達していた頃はまさしくそういう人々が中心であり、また家庭においても要となっておりました。しかし家庭におけるエネルギーが段々に重要になってきて、家庭を円満に心を豊かに育てるための波動として見た時、この日本人の多くの男性の波動は段々家庭において噛み合わなくなってきております。元々日本での企業におけるエネルギーの使い方と家庭におけるエネルギーの使い方が極端に分離してきており、これも明治以降日本にもたらされた波動でした。明治になるまでは日本の多くの人は家庭と仕事はほとんど同じであり、家業を継ぐ、親の仕事をそののまま受け継ぐというのが一般的な流れになっていました。そのために長男はしっかりと家を継ぐという意志を強く持ち、この家業を絶やさぬように、ずっと続けるということを前提にして頑張っていました。しかし明治になり、企業制度が出来上がり、家庭との繋がりが弱くなるに従い、むしろ企業で頑張る、企業で頑張ると多くの収入を手にすることができる、こういった意識が次々と膨らんでいき、企業での頑張りのエネルギーと家庭でのエネルギーが段々分離されてきて、そして家庭がないがしろにされるという波動がつくられていきました。今の日本のビジネスマンに流れているエネルギーのほとんどがそうであり、企業の方を家庭よりも優先するという波動になっております。それに対し家庭を守るということを使命として理解されてきた女性の場合はやはり家庭を重視しようとするために、企業の流れよりは家庭を守る、家庭を円満にするという意識が強くなっております。経済が発展していた頃、まだ戦後間もない頃は、それでも生きることが必死であったために、まず企業を頑張って収入を得るということがとても重要なエネルギーであり、家庭がおろそかにされても我慢することができました。しかし今の時代においてもうそれは通用しなくなっています。むしろ家庭におけるエネルギーがいかに大切か、家庭をどのように平和に持っていくか、そちらの方に意識が変わってきており、企業における男性の頑張りのエネルギーはほとんど認められない状態になっております。ましてやそこで企業が変わり、リストラ、或いは急に解雇される、こういったことによって男性の頑張ってきた波動が一気に否定されてしまうと、もうビジネスマンはまったく行き場のない状態になっていきます。今これらの波動を変えるためには、これらの波動と繋がっている人そのものから変わっていく必要があります。企業の波動をないがしろにするとか、無視するという意味ではありません。企業は企業で、確かに生活のためにある程度労働し、社会のために貢献するエネルギーは必要です。しかし、家庭をないがしろにして企業が成り立つことはまずあり得ません。今は家庭も重要視されており、家庭を裕福にさせるために企業が存続している、企業があるために家庭が豊かに平和になっていく、家庭と企業は決して分離することのできないエネルギーなのです。ただ企業で働いている人が心をどうしても歪んでしまったり、荒んでしまい、家庭にいっても十分なやすらぎが得られない、これが日本のビジネスマンをさらに悪化させる状態になっています。働いている人々の心をいかにして豊かにさせるか、そういう人々をいかにして家庭的な愛をもたらしていくか、これが必要になります。そのためにはまずあなた自身が家庭における愛を感じ、身に付け、その波動を持ってビジネスマンの心の中にそれを感じさせていく、自分が接する多くのビジネスマンのハートに自分のハートから家庭的な愛や慈しみ、豊かさをどんどん流していく、そうすることによってビジネスマンの波動が変わっていくでしょう。あなたは調度その家庭的な愛とビジネスマンの持つ波動の中間にあり、両方の橋渡しをするとても貴重な波動を身に付けております。それをうまく使うことにより今後の日本人のビジネスマンの波動を変えることもできるでしょう。自分のエネルギーをうまく理解し、使いこなし、是非とも日本の企業社会を少しでも愛に満ちた流れに持っていくようにしてみてください。

Namikoさんの心の波動と日本人の波動を見た時、あなたの心の波動の多くの部分がある意味では日本人の典型的な波動とかなり繋がっております。したがって、あなたの日常生活の多くが今の日本人の典型的な波動に繋がっていると見ることもできます。周りの人とうまくやっていく、あまり変に思われないような言動を取る、自分だけおかしい言動はあまり取らないようにしておく、常に仲良く人間関係を大事にし、その中で喜びを一杯つくり上げていく、日本人の持ついろんな波動があなたと繋がっております。したがって、あなたが変わるだけで日本人の多くの波動を変えることもできます。あなたがどの部分をどう変えていくのか、何をどう変えようとしているのか、その意識の向け方がポイントになってきます。あなたと繋がっている波動の多くは恐らく悪いこととか否定的なことには感じていないでしょう。それによって皆が仲良く、同じような仲間意識で暮らすことができ、明るい社会をつくることができ、あなたの目指している社会そのものに見合っているからです。そして今の日本人は確かに皆で仲良く平和に暮らすことを求めているために、あなたの持つ波動をそのまま受け取れば仲良く暮らすことができるでしょう。しかし一番のポイントはどこに向うのか、何故今こういう状況にあるのか、ただ場が楽しく、平和であれば良いというのではなく、一人ひとりの向っている流れが本当にそれで良いのかどうか、それは宇宙の法則に合っているかどうか、方向性や流れを見た時、本当にそれで良いのかという疑問が沸いてきます。そして普通日本人の考え方は少々おかしくても、それこそ赤信号でも皆で楽しくやる、皆が良いというのであれば問題なし、これが日本人の判断基準でした。しかし今後さらにスピリチアリティが目覚めていき、宇宙の中に入っていくと宇宙の法則にずれている波動はそのまま自分に戻ってきます。結局自分にとって不都合なところ、自分にとって嫌なことと思われるものは、宇宙の法則に反していたり、自分の流れがうまくいっていない状況から起こされるものです。ただ単に皆で仲良くうまくやっていれば良いというわけではなく、法則や流れに合っていなければやはりうまくいかなくなるのです。それを多くの人々にどのように気づかせていくのか、どのようにして周りの人々にそういう意識を持たせていくのか、そのためには自分自身が常にそれに理解を示す必要があります。ただ単にうまくいったり、楽しくするのではなく、自分はどこに向かい、何の為にそれを行なっていくのか、常にそれを理解していくのです。そうすることによってあなたとの繋がっている多くの日本のエネルギーも方向性を理解し、流れが分かり、それに繋がっている人々が方向性を気にするようになっていきます。そうやって日本人自身の意識の流れを変えていく、日本人の意識を新しく持っていく、そういう観点で意識するようにしてみてください。

Atsukoさんの心の波動と日本人の波動を見た時、あなたの心の波動の中に日本人の波動との一つの特徴的な繋がり方があります。あなた自身はある意味ではマイペースで自分の判断で自分の価値観で毎日を過ごしております。あえて日本人とか皆とか全体とかいう意識もほとんどなく、自分の価値判断の中で毎日を過ごしております。したがって、あえて日本人の波動とか日本がどうかとか言ってもあまりピンとこない状況があります。あなたの波動の中で日本人との接点の中でとても面白い傾向があり、多くの日本人は常に他人を気にし、比較し、そして自分がうまく評価されない時には何とかして認めてもらうようにもってくという日本人の波動があります。あなたはこの波動を巧妙につくり変えており、あなた自身がこの波動に影響されないように変化させて自分と繋げているのです。つまりあなたはこの典型的な日本人の波動と一見繋がっているように思えますが、まったく違う働きをするように変換させて自分と繋げております。そしてあえて他の人と比較したり、他の人と違うからといって自分を卑下したり、自分の価値観を下げたりするような見方にはならないように変換されて伝わってきています。その意味であなたは日本的な波動を一見受けていないように思われますが、実際にはこの典型的な日本人の波動と繋がっているのです。これはどういう影響を与えるでしょう。多くの日本人の意識と繋がっており、日本人の多くが他人と比較し、気にし、比べるという波動をあなたもそこと繋げており、しかしあなた自身は自分の意識にはそういった意識はまったく感じないように変換して繋げている、あなた自身は多くの日本人の意識と繋がっているのです。しかし繋がり方が典型的な日本人の繋がり方ではなく、まったく別の観点であなた自身が繋がっております。それはむしろ自分は自分で良い、自分の思ったことは自分で行動する、マイペースでやっていく、こういうあなたの波動そのものが実際には他の日本人の意識には周りの人に気にしたり、合わせたり、或いは卑下したりするという波動に変換される場合があります。あなたがマイペースで生きようとすればするほど他の人は他人を気にするようになってしまうのです。したがって、あなたが逆に他の人を気にし出したり、他の人との関連を意識し出すと、他の人にマイペースの波動が流れていきます。何故こういう波動をつくったのでしょう。あなた自身の本質的に持っている波動にとても特徴的なものがあり、ただ存在するということだけがとても大きなパワーを持っております。あなたはただ自分が存在しているというパワーだけを身に付けており、これが多くの他の人の原動力、他の人が生きるというエネルギーを与えていきます。あなたはただ自分が存在しているという意識を持つだけで、他の人は生きているという波動をあなたから感ずるのです。あなたがどっしりとグランディングし、落ち着いているのを見て他の人はむしろ自分は生きているのだ、あなたが静止しているのを見て他の人が自分は動いているというのを理解しているのと同じと言って良いでしょう。あなたを見て他の人はあなたとの違いの自分を見ているのです。あなたはそういう仕組みで波動をつくったためにあなたの一番特徴となっている、自分の本質的な波動、安定している、どっしりしているという波動をそのまま他の人が動いている、頑張っているという波動に変換するようにつくり変えたのです。そのためにむしろ他の人が他の人を気にしたり、比較したりするという波動はあなた自身のところにはマイペースでやっているという風に変換されてくるのです。これが良いのか悪いのか、それに関しては何も言うことはできません。良いとも悪いともそういう価値観すらも意味がないからです。あなた自身はしっかりそれを理解し、ただ自分の行なっている波動と他の人が自分から得られる波動は違うこと、ただそれだけを理解すれば十分です。周りの人にどういうエネルギーを与えていくのか、もし他の人にあなたと同じ安定したグランディングした波動を流そうと思う時、あなたはむしろやたらと他人を気にしたり、他人と比較する波動をつくると他の人が安定してしまう場合があります。しかしそれはあなたにとってはかなりやりにくい波動になるでしょう。良いとか悪いとかの問題ではなく、ただそういう関係をもってあなたは他の人と繋がっていく、自分のそういう波動をいかにしてうまく使い分けていくのか、それを自分でうまく理解しながら流れをつくるようにしてみてください。


先ほどの話にあったように、今経済界や政界、教育界を牛耳っている、いわゆるドンと呼ばれる人間たちは、基本的には日本人の心一人ひとりの心を反映させたものでもあります。彼らだけの所為ではなく、日本人一人ひとりがまず自分の心から見つめなおす必要があるのです。

自分たちの心がそういう欲望に満ちた心を持っている限り、ドンは必ず現れてくるでしょう。もしそういったものたちを一層したければ自分の心の中をまず一層すること、そうやって日本を変えていく練習もしてみてください。それでは少し休憩を取ります。ありがとうございました。


A身につけたエネルギーを利用すること

私たちは光のハイアラーキーとしてお話をいたします。先ほど皆さん方と日本人のエネルギーとの接点についての説明がありました。そして皆さん方がそこに光を流し、光を入れることによって日本のエネルギーを変えることができる、日本の流れそのものを皆さん方が変えることができる、こういう説明がありました。

基本的に生きている人間そのものはエネルギーを変えるために生まれてやってきています。ただ単にこれまでのエネルギーを体験して、ただ言われた通りに体験する、ただ引きずってそれを続けていく、そのために生まれてきたのではありません。そういう流れを変えるために生まれてきているのです。

争いの波動を持って生まれてきたもの、対立の波動を持って生まれてきたもの、その波動を持っているからといってカルマと決め付けたり、運命として決め付けるのではなく、その波動をいかに愛のある波動に変えていけるか、いかにそれを人間関係の良い波動に変換させていくのか、それを変えるために皆さん方が生まれてきているのです。

したがって、皆さん方が肉体を持って生まれている以上はこれまでのエネルギーを変えるという役割が必ずあるのです。しかし何も考えずにただ流れに任せて生きているとこれまでのエネルギーのままで一生が続いてしまいます。何も意識せず、何も努力しないでただ流れに任せていると、ただ単に初めから入っているエネルギーだけで一生を終えてしまうのです。それは新しい変更は何一つ成されていないでしょう。

それだけではなく、さらに自分自身が否定的なエネルギーを入れてしまった場合、さらに否定的な波動を自分からつくり出したり、さらに悪影響を及ぼすような波動を自分から出していつた場合、それは逆に集合意識レベルで否定的なエネルギーを強くさせる働きをすることになるです。自分がこれまでの地球の持っている波動をどういう風に変えていこうとするのか、どのようにどう変えていくのか、それをはっきりと理解した時、自分のやるべきこと、自分の成すべきことが見えてくるようになるでしょう。

基本的に皆さん方の毎日の現実、一瞬、一瞬、一つひとつがすべて自分が何らかのエネルギーを変えることができる場面に直面しているのです。自分が何をしているか分からない、自分が自分の使命が分からない、そういったことを口にする人がたくさんいます。

しかし使命とか役割とかいう前に今自分の体験している現実において、今直面していいる現実において、いかに目の前の人に奉仕するか、いかに目の前の人が光を受け取ることができるのか、いかにこの場が楽しく、平和な状態へともっていけるのか、一瞬、一瞬それが重要な鍵を握っています。

自分の役割とか使命とかにこだわらずまず今一瞬、一瞬、愛に満ちた現実へとつくり変えていく、それの積み重ねで一生がつくられていきます。今目の前にいる人に奉仕する、まずはそれを意識して毎日を過ごすようにしてみてください。それではここまでにいたします。ありがとうございました。


(c)2004 CentralSun
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