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2004/2/2■月曜交流会から

日本人の意識を転換させるには

@新しい子供たちとの接し方

私たちは光のハイアラーキーとしてお話をいたします。皆さん方の話の中で今の子供たちに対する接し方、対応の仕方についての話がありました。いわゆるインディゴと称され、それまでの人間とはかなり意識世界が異なる波動を地球にもたらし、今後の地球のために重要な役割を担おうとしております。

皆さん方の意識からすれば、子供たちの意識は理解できず、信じられず、また皆さん方の常識に合わない人間と映るかもしれません。しかし、皆さん方の意識そのものがこの宇宙に存在している人間という世界の意識のほんの一部しか理解されておらず、皆さん方の意識世界そのものが極めて断片的な意識にしか過ぎません。

この宇宙に存在しているいろんな人間世界の中でも、まだ地球人類の意識レベルは意識が目覚めたばかり、やっと社会的行動ができるようになったレベルと思って良いでしょう。ましてや次元世界やいろんな宇宙のことを考える時、皆さん方の意識世界の中ではほとんど理解し難い状態となっております。

今の子供たちはむしろ複数の世界が同時に存在しているという状況を初めから理解しており、一つの世界にすべてを閉じ込めようとする発想すら持っておりません。いろんな世界が同時に存在し、それぞれの世界が個別に生きている、まったく関りのない世界もたくさん同時に存在し、独立しながらもお互いに影響を与え合っている、こういった意識を初めから持ち合わせております。

しかし皆さん方のほとんどの人は、宇宙や次元世界を一つの概念の枠に留めようとします。いろんな世界があるという話を聞いても、いろんな世界に共通する概念を持ち出し、一つの概念の中にいろんな世界を閉じ込めてしまいます。

したがって、多次元、複数の世界、平衡の同時の世界、いろんな話を聞いてもそれぞれが皆共通の概念の枠組みの中に当てはめられていきます。そしてそれを一つの世界という風にまた理解してしまい、いかにもすべてを分かったかのような錯覚を持っていきます。

しかし普通、同時に複数の世界が存在する時、自分の属する世界でしか皆さん方は理解することはできません。皆さん方に属していない世界については認識すらも不可能なのです。今のインディゴの子供たちはそれを理解しており、いろんな世界が同時にある中で今自分が体験している世界が今のこの世界、他にもいろんな世界があるけれども今は自分はその世界にいないので、自分はその世界についてはまったく分からない、何も分からない、ということを本質的に理解しております。

分からない世界についてはそのままにしておき、分かったふりをすることはありません。所詮分からないものは分からないのです。しかし、皆さん方のいわゆる知性的な人ほどいかにも分かったような口ぶりで一つの概念ですべてを当てはめ、分かったかのようなつもりで話をしていきます。

実際には何一つ分かっておりません。今のインディゴの子供たちと話をする時、それぞれの立場が違うために、自分の立場からお互いに話をしても共通点は存在しなく、話が噛み合うことはほとんどありません。

しかし、話が噛み合わないからといってそのままにしておくと、お互いのコミュニケーションがまったく成り立たず、これは人間関係、社会そのものを否定することになります。分からないもの同士の中でいかにお互いにコミュニケーションを取り、相手を理解していくのか、自分と意識波動や価値観が違っていてもそれをうまく説明し、理解しようとする気持ちを持ち、お互いの接点をつくりあげていく、ここに人間関係の意味があります。

分からない、無理、そう思ってはじめから何もコミュニケーションを取らないと、そもそも人間として生活する意義そのものを問うことになります。今の日本において世代や、習慣が違うと、もう自分とは合わないという判断を下し、もうほとんど合わない人とはコミュニケーションを取らないという状況がつくられていきます。

そして分かる人、分かってくれる人、同じ世代、こういういったもの同士が集まり、一つのチーム、仲間意識の中で生活を続けることになります。これは本人たちはその方が気持ち良く、過ごしやすく、平和で自分にとっては天国のような感覚を受けるでしょう。

確かに同じ波動を持つもの同士が集まると喜びが増え、面倒臭いことがなくなり、一見平和な時間が流れているように感じることになるでしょう。しかしこれは真実の平和をもたらすことはありません。こういう意識でつくられた平和の概念は、常に価値観の違うものたちによって破壊され、滅ぼされるという流れを無視して、自分たちだけの世界を維持することに執着を続けていきます。

結局同じ仲間意識を持つものだけを友達と思い、波動が変わってくると仲間外れにしたり、また波動の違う人は一切仲間に入れないという言動を取るようになっていきます。これ自体がもう平和な心を乱しており、いつのまにか争いの波動に切り替わっております。同じ波動を維持することと平和はまったく関係がありません。いろんな価値観の波動、いろんな個別の波動があっても平和は明確に存在することができます。

逆に同じ価値観、同じ波動ばかりを集めると普通平和は維持されません。必ずどこかに執着が起こり、仲間意識による反対の波動がつくられてしまい、仲間でないものを拒絶する、排斥するという言動が取られていきます。平和を保つために、敵をつくり、敵を除外するという言動が取られていくのです。

味方だけを集め、味方だけの中で平和を維持する、こういう平和の構図になってしまい、結果的に平和でない世界をつくり上げていくのです。価値観や意識が違う人々の中で平和を維持するためには、どのようなことが必要なのか。

価値観が違う、生活習慣が違う、自分とはまったく違う考え方、自分とはまったく違う生き方をしている人も同時に存在し、平和的に活動を続けていく、これを維持するためには、価値観や行動の指針がまったく違う人がいたとしてもそれを認め、許す波動が根本から必要になってきます。

自分とはまったく違う価値観、自分に合わない価値観を持つ人々が現れてきたとしても決してその人を排斥したり、除外することは許されてきません。意見が違う、行動の取り方が違う、これは大した問題ではないのです。

一人ひとり個性があり、考え方が異なり、言動が違ったとしても当たり前のことであり、それ自身を責められたり、非難されることはほとんどありません。しかし今の日本においては、同じ考え方、同じ意識のもの同士が集まり、同じ考えでないといけない、同じ言動でないといけない、こういう意識がとても強く流れております。

これは極めて悪質な波動であり、他人をコントロールする時によく使われる波動でもあります。自分がどのような状況にあっても決して流されず、本来流れはどうなっているのか、自分は本来どこに向うのか、常にそれを意識し、理解し、自分の信念に従って進んでいってもらいたいと願っております。


A今後の世界に向けての意識の在り方

私たちは別の観点から話をしてみます。日本において今極めて粗い波動が目立って出てきており、一人ひとりの言動にいろんな影響を与えてきております。社会的事件やトラブルが増えてきて、しかも理解し難いトラブル、ありえない現象が起こってきております。

これまでの日本人の意識ではまず起こるはずがなかった事件が次々と起こっており、今までの皆さん方の解釈ではほとんど説明できなくなってきております。今のこういう日本の社会の中で皆さん方がどこに向っているのか、今の日本はこれまでの光から大きく離れ、新たなる光を受け入れようとしております。

これまでのはっきりしない、他人に任せたり、人にやらせてしまう波動の世界から、今後は明確に自分の意志で自分の現実をつくっていく、自分のやり方でしっかりと流れをつくっていく、こういう世界へと変化していきます。今までの皆さん方の意識の使い方を見た時、新しい意識へ移るのにいろんな準備が必要となり、練習、そしてうまく持っていけるマインドの強さも必要になってくるでしょう。自分自身の流れを見た時、自分はどういう風に意識を変え、新たなる世界へ向っていけるのか、それらについて話をしてみたいと思います。


Tetsuoさんの意識を見た時、今までの意識とこれから必要とされる意識との接点にとても大きな溝があり、中々すぐに切り替えるのが難しい波動のように感じられます。これまで自分が身に付けてきた意識があまりにも強く影響し、まったく不要で意味のない意識でさえも手放すことができず、執着を伴った状態に感じられております。自分のつくり上げた意識、それは単に成長の途中であり、最終的なものではないこと、自分のつくり上げたものもいずれは変わる必要があること、それをはっきりと自覚して新たなる意識へと変えてみてください。

Shogoさんの意識を見た時、今あなたの抱えている意識波動の中に自分に対しての意識、今自分は本当にどこに向っているのだろうか、自分は何をなすのだろうか、こういった自分に対する意識と、それとほとんど同じところにありながらも、この古い意識がまったく感ずることのできない本来の意識波動、こちらの意識波動は地球で行なうべきことをしっかりと理解しており、そしてこれからどこに向かい、何をやらなければならないのか、これも明確に理解している意識があります。この接点があなたの意識の中に所々つくられており、この所々の意識によって二つの意識か繋がりをつくっていきます。この所々の意識がまだ完全ではないために、本来すべてを理解している意識と、今のあなたの肉体で理解できる意識がまだ繋がっているようには感じられておりません。この両方の意識をしっかりと繋げ、あなたがうまく生きることができるようになるためには、これらの意識波動の接点となっている部分にもっともっと刺激を与え、活性化させ、お互いの意識の接点をもっともっと増やしていく必要があります。この意識を増やし、接点を力強くするために、日常生活の中で本当のエネルギー、人間を見ても、動物を見ても、物を見ても、その裏に潜んでいる本当のスピリット、常にそれに目を向ける意識が必要になります。人間、動物、植物、そういった感じで漠然と見ているとそのエネルギーしか繋がらず、そこの裏に存在している本当のスピリットの波動が感じられなくなっていきます。動物でも人間でも植物でも、そこに潜んでいる本当のスピリット、本当の思い、それを感ずるように練習し、そこにもっともっと意識を向けていくとこれまでの意識と新しい意識の接点が広がり、そしてあなたにいろんな思いが沸き起こるようになっていくでしょう。目に見えるもの、すべてにスピリットを見つけ出していってください。

Jun-ichiさんの意識の世界を見た時、今のあなたの体験している現実の意識とあなた自身を導いているスピリットの意識の繋がりは、まだ意識はどの世界から見ればそんなに大きい繋がりはないように感ずるでしょう。しかしあなたの本来の意識の世界からは、はっきりと光がもたらされており、この光によってあなたの表面意識の部分がさかんに動き出しております。したがって、結果的にあなたの言動は背後の真実の世界の光をそのまま具現化しており、十分に満足できる行動を取っているものと思われます。自分の意識波動の中でもっともっと明確に感じたい、はっきりと理解したい、そういう気持ちが湧いたりすることがあるかもしれません。自分の意識は本来の意識に向ってひたすら成長を重ねて、毎日の意識の活性化によって本来の意識に戻っていく、常にそれを信じ、理解しておくと本当に流れがそういう流れになる、スムーズに展開することになります。自分自身の意識をうまくコントロールし、是非とも本来の輝きを肉体レベルまで引き降ろすことができるようにしていってください。

Naomiさんの意識波動を見た時、今のあなたの現実の方の意識波動は、自分をこの現実の中心と見据え、この自分の世界を明確につくり出し、そして自分にとって満足できるように進めようとしていきます。あなたの意識波動も本質はそんなに変わっておらず、自分の意識の世界をできるだけ満喫し楽しみ、そして新たなる世界へと移行できるようにしようと考えております。これからの意識波動の世界を見た時、あなた自身の今後の進むべき道、本来あるべき道、これが明確にあなたにいろんな現象を起こしていきます。これからは現れる現象一つひとつが必ずこの波動を通って現れ、あなたに何かを知らせようとします。現実に何かが変わって、何かが変化していく、何かをもらったり、何かが手に入る時も波動が明確に変わっており、それが波動が変わった結果としてのプロセスとして現象化される場合があります。自分の思っている流れ、自分が考えてもいない流れ、いろんな流れが存在するでしょう。これからの流れにおいて自分は本当に自分にとって良いものを選択していく、自分は明確に満足できることを現実化していく、こういう強い意志が必要になっていきます。そして今後それに向けて意志を強くし、現実に変わっていく時、あなたにいろんなエネルギーが与えられるようになるでしょう。自分の力ですべてを呼び寄せている、自分が行なっている、それを早く理解して、自分の流れを自分でコントロールできるようにしていってください。

Norikoさんの意識波動の世界を見た時、今のあなたの世界と本来のあなたの波動の世界を感ずると、今のあなたの世界はあなたのペースでうまく進みとても良く現実化されております。三次元的な基準で言えばとても良い波動で現実がつくられていきます。しかし自分の本質的な波動の世界で、本当の次元の世界、そこに意識を拡大させ、自分の意識の世界をのぞこうとしたとき、現実には中々接点が感じられず、結局は自分の普段のこの世界のやり方に戻ってしまう場合があります。自分としては本来のあるべき姿で流れをつくり、本来の流れに任せて進んでいきたい、そう思っていてもいつのまにか元に戻ってしまい、いつものやり方に戻っております。これは本来の新たなる流れに入ろうとして、寸前までやってきても完全に入りきらないまま、また以前のサイクルに戻ってしまう状況からつくられていきます。折角新たなる考えで新たなる波動で新しい流れに入ろう、そして寸前まで来てあとは一気に飛び込めばよいところをつい昔の何らかのエネルギーがあなたを引き戻してきます。自分では気がついていないエネルギーかもしれません。何かに執着していたり、何かを失うことに恐れを感じたり、自分の持っている自分自身への評価、いろんなものが邪魔をし、新たなるサイクルに入りきらない状態になり、結局もとのサイクルに戻ってしまうのです。したがって、今度はその流れが見え、新たなるサイクルの中に入る直前まできた時、もう過去に対するものはすべて忘れ、もう失うものと思い、完全に飛び込んでいく、新しいサイクルに入っていく、この決意が必要になります。この決意や勇気と引き換えに新たなる波動が交換されて入ってきます。決意や勇気がない時、交換すべき波動がなく、また元に戻ってしまう状況があるのです。今度そういう時期が来た時、自分の勇気をもって新たなる波動の中に入っていってください。

Minoruさんの意識波動を見た時、あなたの光はとても素直で分かりやすい波動になっており、周りから見てもすぐに理解できる波動になっております。この波動はある意味では非常にシンプルで単純であるために、周りのいろんなものたちが逆に利用しやすい波動でもあります。これはスピリットや宇宙の存在を必ずしも言ってるわけではなく、三次元のレベルでも当てはまる現象といえます。したがって、あなた自身が自分のペースで自分の流れをつくるためには、自分を利用しようとするもの、自分をコントロールしようとする光や波動を完全に手放し、断ち切り、自分の意志で自分の波動を使うという決意が必要になってきます。どこかで誰かにやってもらうとか、誰かと共にやる、誰かの力を借りる、こういう思いが出てきた時、そのエネルギーがいつのまにか自分の中に入り込み、そして自分は結果的にいつのまにかそういったエネルギーに利用されてしまっている場合があるのです。決して利用されることなく、自分の現実は自分のエネルギーつくっていく、他の影響を受けることなく、自分で主導権を持ってつくっていく、こういうやり方が必要になっているのです。自分の現実は自分でつくる、この本当の意味を理解し、しっかりと自分のパワーでつくっていくようにしていってください。


皆さんの意識を調べ、現実の意識のつくり方が本来の世界をつくろうとする意識世界にまでアドバイスをしてみました。日本語はとても難しくいろんな世界とかいろんな次元世界、同時の現実という言葉を時々使ったりしますが、やはり多くの人にとってその意味が理解できない状態と思われます。

複数の現実がある、先ずこの意味すら中々理解できない状況と思われます。今皆さん方が体験しているのは複数にある現実のたった一つの側面を現わしております。したがって、他の現実はまた他の側面を現わすことになります。

つまりそれぞれの現実はそれぞれの側面を現わしているに過ぎません。結局はその核となっているもの、それが本当の現実世界であり、その現実世界のそれぞれの側面を皆さん方が一つひとつの現実として理解しているに過ぎないのです。

したがって、いろんな現実を体験してみる、現実が切り替わる、それは他の側面に意識を向けて体験するだけであり、核となっている現実のエネルギーは元々は一つになっております。したがって、体験すべきエネルギーそのものは一つでも皆さん方の肉体レベルで感ずる現実としてはその中の一つの側面にしか過ぎないのです。

これが一つの世界であり、こういう世界が他に同時に存在しております。しかしこれは今の皆さん方の地球人の意識レベルでは掴む事もキャッチすることもできない世界と言えます。したがって、今の皆さん方の肉体を通して理解できるのは、この一つを核にして複数の側面を同時に体験している自分、この観点から理解を進めるようにしてみてください。それでは少し休憩を取ります。ありがとうございます。


B日本人の意識構造の特徴

私たちは光のハイアラーキーとしてお話をいたします。日本においてもいろんな波動が現れてきて、これまでの日本の社会を創り上げていた波動から新たなる波動へと変化を進めております。日本人として日本人らしさを創り上げていた波動も変化を重ねており、日本人らしさというエネルギーそのものが今までの日本人らしさとは違う波動へと変化をしてきております。

古来日本は、日本人らしいエネルギーを維持し、一つの大きな枠の中で日本人らしさを保ってきました。そしてその日本人らしさを維持することが日本人の役割であり、日本人の使命と感じてそれを実行してきた人がたくさんおりました。

今日本は、新たなる時代に向け、これまでの意識から新たなる意識へと変わっていく時期にきております。長い間受け継がれてきた日本のエネルギーを今後どのようにして使うことになるのか。日本に限らず地球規模、大きな世界で活動することを考えた時、日本人のための日本人のエネルギーではなく、世界や地球、宇宙において明確に利用できるエネルギーでなければなりません。

日本人にしか通用しないエネルギーでは本来の意味はなく、他の人々、他の国々、他の星々にまで活用できて初めて日本人らしさのエネルギーが本来の役割をまっとうすることになります。では日本人の中で維持し、保たれてきた日本人らしさが他の国々や地球、宇宙レベルで使うことを考えた時、そういったいろんな次元世界で使われている日本人のエネルギーというものがどういうものなのか。

普通の人は単純に素直で正直で本来の自然を愛し、お互いを慈しみ合う、そういったイメージを持つ人が多いものと思われます。これは必ずしも日本人の特徴を現わすエネルギーではなく、他の多くの民族にも、他の多くの国々の人でもこういった波動を持ち合わせているところはたくさんあります。

むしろ、日本に限らず他の民族的な古来からのエネルギーを維持しているもの、太古の昔から伝統として維持されているエネルギーの場所、そういった所ではこういった波動を持ち合わせ、自然の中でお互いを慈しみ合う波動が維持され、そして平和な人間関係を続けているところがあります。

したがって、このエネルギーは日本人らしさを特徴付けるものではなく、ただ長い歴史、古来からのエネルギーをしっかり維持しているという面において、維持されている素晴らしいエネルギーといえます。古来からずっと維持されている素晴らしいエネルギーの中で特に日本のエネルギーで特筆すべきものが何であるのか、そういう観点で見た時、日本はある意味では、極めて厳重に守られ、維持されてきたとても素晴らしいエネルギーがそこに宿っております。

このエネルギーは本来のものを尊重し、本来のものをそのまま表現し、本来のものをお互いに愛し合うという波動があります。日本は料理にしても、まつりごとにしても、素材をそのまま使い、そのまま良いものとして表現するという波動があります。

料理にしても、刺身にしてもそのまま元の素材が分かるようにわざと作ったり、素材がすぐに他の目から見ても分かるような作りが成されていきます。日本の人はそれでごく普通と思っているかもしれませんが、他の国々ではむしろ料理というと原型が分からないように加工してしまったり、作り変えてしまったり、まったく別のものに姿を変えてしまうことがよくあります。

ケーキにしてもパイにしてもまったく別の観点で作り変え、新たなるものを作っていく、むしろそういったことに喜びを見出している文化ともいえます。素材に固執するのではなく、素材に捕らわれないまったく新しいものを作り上げていく、どれだけ素材と違うものを作り上げたら楽しいものか、どれだけ違うものを見つけていくのか、そういったところに興味や関心がある文化ともいえます。

したがって、他の多くの国々とはあまり本来のものに固執せず、むしろ人間のアイデアや知恵をいっぱい使って新しいものをつくっていく、全く違うものを表現していく、こういった喜びを見出しております。

むしろ日本人はそういった風にまったく違うものを作るよりは、できるだけ本来のものをそのまま生かし、表現し、分かるようにする、こういった意識を持っております。これはいわゆる神や天使、マスターの世界で見てもとても面白い現象をつくり上げていきます。

つまり他の西洋や他の国々で祭られている神々や天使は、本来の神からかけ離れているところがたくさんあります。自分たちの文化や意識、自分たちの生活習慣に合うようにわざと作り変えたり、意識を持っていったりしながらも、それでも自分たちを維持し、守る、あるいはつくり上げた神であるという概念を使い、自分たちの神話の世界をつくり上げていきます。

そういう観点から見ると日本の神の世界は本来の神の世界をそのまま表現している状態ともいえます。いわゆるアーキタイプと呼ばれる神の世界を日本の神々たちがそのまま現わされております。

本来のものをそのまま現わすことが必ずしも良いかどうかは判断が難しいものと思われます。この三次元の世界は人間の自由意志で何をやっても良いように創られております。

皆さん方が三次元の世界のクリエーター、神としてどういう世界をつくり上げていくのか、この世界をつくるための能力をすべて与えられ、この世界をつくるための材料もすべて与えられております。どういう三次元の世界をつくるのか、すべてが皆さん方人間に任されておりまりす。

そこで本来のスピリットの世界とはまったく違う世界を創造し、しかも、スピリットの世界では成すことのできない素晴らしい神の世界、平和な世界ができればそれはそれでとても良い喜びを見つけることになるでしょう。

それを行なうことも当然自由であり、またそれを現実に行なおうとして多くの人間が挑戦を重ねております。しかしやはり一番スムーズにいくのはスピリットの世界の神々の世界をこの三次元の世界でもそのまま表現できればそれはとても素晴らしい神々の世界となります。

したがって、スピリットの世界をそのまま具現化して三次元で神の世界をつくる、こういう一つの極からスピリットの世界にはまったく存在しない、まったく新しい神々の世界をつくり上げていく、こういう世界までまったく極端から極端までの世界をつくることができます。

そう考えた時、日本人はスピリットの世界における神々の世界をそのまま表現し、具現化する能力を身に付けております。そして西洋文明のいわゆる近代社会をつくり上げたものたちは逆にスピリットの世界ではつくることのできない神々の世界をこの三次元の世界でつくる能力を手にしております。

彼らが今後どういう世界をつくり上げていくのか、それは神々にとってもとても興味のある世界ともいえます。日本人は日本人でその本来のものを尊び、維持し、表現する、こういう能力を持ち合わせており、それによって神の世界をつくろうとしております。

他の国々は他の国々でそれぞれの概念や文化、意識に合わせた世界をつくっていくでしょう。でも最終的にはそれぞれ神が存在し、神の御心を具現化した素晴らしい世界をつくることになるでしょう。

神の世界、そう言ってもいろんな世界があるということ、先ずそういう意識を持つことが必要になります。神の世界をつくるからといって一つに決めてしまったり、これは神の世界だと断定してしまうと、もう既に神の世界でなくなってしまうのです。

ユートピア、神の世界、言葉では一言で済むかもしれませんが、そこに含まれている意味はとても奥深く、実際には言葉一つで説明できないものであるということ、そう考えた時、先ほどいろんな次元世界が、いろんな世界が同時に存在していても皆さん方が理解できるのは自分の関連している世界でしか理解できず、他の世界を理解できないということを話しました。

神の世界にしても、皆さん方は自分の通じている神の世界しか創造できないのです。そして自分の創造できない世界を他の人々がつくり上げていくのです。したがって、皆が協力し合い、皆がそれぞれ自分の世界をつくると、全体としてとても大きないろんな世界がつくれることになるでしょう。

そしてその世界そのものが本来の神がつくろうとしていた世界になるのです。そう考えてみると今の新しい子供達がいろんな世界に常に通じていて、いろんな発想することができる、そういったことも神々の考えている意志を表現している一つに過ぎないことが理解されるものと思われます。

一人ひとり、自分はどういう神の世界をつくるのか、それを話し合ってみるのもとても面白い結果を生むことになるでしょう。いろんな観点からいろんな物事を考える意識を身に付けるようにしてみてください。それではここまでにいたします。ありがとうございました。


(c)2004 CentralSun
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