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2003/9/29■月曜交流会から

マスコミ情報に翻弄されないように

@よい事件、わるい事件

私たちはハイアラーキの仲間としてお話をします。今日のお話において、皆さん方の現実に対する意識の向け方、自分の現実の学び、それと地球で働きシャンバラへ向かうエネルギー、これらに向けての話がなされておりました。

ニュースをみても、否定的な事件ばかりで、なかなかよい知らせがない、これが今の皆さん方の現実に対する意識の向け方といえます。耳にすること、目にすることが否定的なことばかりで、楽しい材料が少ない、否定的な事件ばかりが続き、明るいニュースがない、したがって自分たちで明るいニュースを見つけていく、自分たちから人によいことを見つけていく、そうすることによって地球をユートピアに変えていく。こういった話がなされておりました。

ニュースを見ても、否定的なことばかりで、明るいニュースがない。実はニュースそのものは否定的なことも肯定的なことも、暗いニュースも明るいニュースもありません。一人ひとりがそれをどう感じ、受け取るかの反応が違ってきます。同じ一つのニュースを流したとしても、否定的に思う人がいれば、何も感じない人、逆にそれをよいこととして、移り変わりを感じている者、いろんな人が現れてきます。したがってニュースそのものには暗いニュースとか明るいニュースとかの価値観は入っていません。

ただはじめから、もし作り手側がそういう思いをもってつくったとき、わざと暗いニュースをはじめに流しておこう、あるいは逆にわざと明るいニュースをはじめに流そう、そういう気持ちでニュースを編集していたのであれば、確かに明るいニュース、暗いニュースというエネルギーがはじめから入ってきます。しかし明るいニュース、暗いニュースという価値観をいっさいいれずに、ただ事実を報道する、現実を報道する、そういう姿勢に立って編集したのであれば、ニュース自体は本来、明るい、暗いの価値観は入っていません。

ただ、明るい、暗いではなく、作り手側のほとんどは、より多くの人の目に止まるように、印象を強くつくっている、興味を必要なつくりをしている。こういうエネルギーが露骨に入っているときに、ほとんど見ている人の多くがそのエネルギーを受け取っていきます。何か、とても強い意図を感じる、何かひきつけられてしまう、何度も何度も映像を見てしまう、これは全部、作り手側のエネルギーが作り出した状況であり、ほとんどの人は何も考えないように、作り手側の意図の通りに動かされていきます。

新聞やテレビ、雑誌を見る場合には、ほとんどそういう作り手側の思いが入っており、それを暗黙のうちに読み手側がそのエネルギーを受け入れ、同調し、そして自分と同じ波動を受け入れていきます。面白かった、興味がある、そういう波動を感じているものは、作り手側の思いと自分の思いが一致した段階であり、そこにおけるエネルギーがそのまま自分に流れ込んでくる現象を作り出していきます。そして人によってはそれをほかの人にも伝えたくなる、ほかの人にも同じエネルギーを流したくなる、こういう気持ちを作り出していきます。こうやって次から次へと人々を通じてエネルギーが流れていきます。

テレビやラジオ、新聞、雑誌、こういう媒体によって、放出されたエネルギーは人間の思いにそのまま影響を与え、興味が沸くような思いをもたらそうと、興味をひくような言動をとりたくなってきます。そして何かを話したくなってくる。いろんな思いを作り出していきます。人間はその思いを感じ、受け取ることに自分の考えていること、自分が頭の中で思っていること、そういったものもマスコミ的な影響力に染まってしまい、面白く伝えてしまう、興味をひくように伝えてしまう。ほかの人にも広げてしまうような言い方をしてしまう。こういう風に、言動そのものがマスコミのエネルギーと同じエネルギーに染まってしまう場合があります。

したがって実際には皆さん方の一人ひとりがマスコミとまったく同じエネルギーを使い、普段放出している状況ともいえるのです。一人ひとりがテレビやラジオ、雑誌などと同じ波動を出して、ほかの人へエネルギーを広げているのです。マスコミはただ単に自分たちの出した情報を多くの人に知らせることに専念し、真実を伝えようとは必ずしも思っておりません。

今のマスコミにとって、真実を伝えるということは必ずしもテーマではなくなっているのです。できるだけ自分たちに都合のよい情報だけを流し、できれば長く、ずっと自分たちの番組を見てもらいたい、できるだけ多く自分たちの方に目を向けてもらいたい、そういう作り手のエネルギーが露骨に出ているために、真実を報道するという、そこの作り手側のエネルギーがただ広がっていく。いわゆる宣伝活動的なエネルギーが流れていくのです。本来のマスコミの機能を考えたら、真実を報道する、事実を報道する、この姿勢に立つことが原則となります。

しかし真実は何であるか。事実は何なのか、これを突き止めようとして取材をすると、関係者の話を聞いたり、当事者にインタビューをしても、真実や事実は分かることはありません。皆、それぞれ自分の主観で話し、感じたことや思ったことが真実であるかのように伝えてしまう傾向があるからです。したがって取材で手に入れた情報が必ずしも真実とは限りません。オーバーに話す、自己中心的に話す、自分を悲劇のヒーローとして話す、いろんなインタビューがあります。そして取材した人はそれをそのまま真実として番組を作り上げていきます。

こういう情報が氾濫する中で、一人ひとりが何を根拠にし、どこへ向かうのか。いろんな情報が飛び交い、中には不安を与えるように与えるような、預言的なものが出されたとき、自分は何をしたらよいのか。一人ひとりが未来に対して不安を抱き、なるべく自分が安全なところ、被害の少ない状況を体験しようとします。自分が大きな災難から免れる。そのために一時的に、どこかへ避難したり、自分を守るような言動をとる、こういう人もおります。

しかし本来の宇宙の流れからしても、自分の経験すべきことは決まっているために、身を隠したり、どこかへ行って守ってもらったからといって、それで守られることはありません。本来はどこへ行こうとも、同じような現象を体験してしまう。では事故が起こりそうなとき、自分は何もしなくてよいのか。それもかなり状況が違ってきます。自分がどの程度、行きようとする思いを強く持っているか。自分の肉体的な波動にどれだけ純粋な愛を流しているか。これらによって流れが変化していきます。

流れがある程度、決まっている。しかし細かく見ると、一人ひとりの自由意志で動いている。これが皆さん方の真実の世界にあります。こういう流れの中で、自分は何を根拠として活動していくのか。自分の活動の基準、地球をユートピアにするためにも、流れとして今、自分はどの段階で、どう流れているのか。それを考えることはとてもよいことになります。何も考えずに、ただ無目的にその場その場の生き方をしていても、自分の心が満足した心境を得ることはなかなかありません。

今、自分は何を一番、求め、感じているのか。この地球がいろんな国の関係を通して進化し、今の状態になってきています。しかしその進化において、人々は人を思う気持ち、人とのつながりの中で、大切な愛をどこまで身につけてきたか。争うことによるむなしさ、奪うことによるつらさを理解しました。そういった体験をもう望んではいないでしょう。では、今、何を皆さん方は求めているのか。対立や争いではない波動として、皆さん方は何を求めているのか。

今の皆さん方はこの地球において、さまざまなエネルギーを体験しております。いろんな次元の自分がいろんなところで活躍し、働いております。自分はそういう全体の流れの中で、どの場所で何をしているか。自分自身の流れをよく見つめなおし、自分自身のエネルギーや波動、強さにおいて、意識を高めてください。


A一人ひとりの光のサイクル

一人ひとりの流れが自分なりに理解されてきているものと思われます。Seikoさんの流れを見たとき、あなたの光のサイクルは今、新たなる局面に入っており、これまで学んできたテーマとはかなり違うテーマに入ってきております。それは今までのテーマが自分を理解し、自分を知ることにより周りの人や家族、自然について理解することがテーマになっていました。今はあなたが自分自身を理解することに地球や宇宙、神とのつながりを理解するテーマに移っております。そのために自分自身の現実について、神の意志を常に理解する必要があります。神を理解できるまで、この場が得られることになります。自分の体の中に、神の思いをみつけていく。そのトレーニングを続けていってください。

Mihoさんの流れを見たとき、あなたの光のサイクルは今、一つの段階の節目のところに位置しており、このサイクルが無事に完了するのか、それとも完了できずにある程度、その波動のエッセンスをまた次のサイクルで同じように繰り返すか、非常に分岐点の難しい段階にあります。今までのサイクルを思い直し、自分がイヤだと思っていること、もう忘れたいとか、手放したいと思っていること、もしそれがあるならば、そこにしっかり目を向ける必要があります。無視したり、なかったことにしたり、忘れてしまおうとすると、それらは正しい処理にはならないからです。またいずれ姿を現すでしょう。それらと正面から向き合うと、そこでの本来の意味が見えてきて、その意味が分かり、それを克服するだけの強さが身につくと、それはそれで完了したことになり、それは次のサイクルにまったく新しい波動として入れる場合があります。どこまで正直に自分と向き合うか、その意識を持って自分と取り組んでみてください。

Kazukoさんの光の流れをみたとき、これからのサイクルが微妙に変化してきて、自分自身の成長の仕方にある変化をもたらしていきます。今、自分が抱えているテーマに関しての考え方、見つめ方、理解の仕方が変化していき、違う見方から、とらえる必要性が出てきます。これまでと同じ見方で捕らえてしまうと、問題を的確に処理することができずに、余計に大きな問題として感ずるようになってしまいます。今までの発想や考え方から変え、新たなる観点で考えていく、取り組んでみる、そういう姿勢を出してみてください。

Yasukoさんの流れを見たとき、あなたのサイクルの節目節目において、いつもある一つの平衡が起こっております。サイクルの変わり目において、変化をもたらすエッセンスが常に内在され、そのエッセンスが次のサイクルのエッセンスと微妙に反応しながら、新しいエッセンスを作り出して流れに入っていきます。そのために本来の流れのエッセンスは、自分の体験してきたサイクルのエッセンスと組み合わさって、微妙に変化を与えていきます。したがって単純なサイクルの繰り返しや連続ではなく、必ず以前の何らかのエッセンスが入り込んで、新しい流れを作り出していきます。それを、これまでの流れが必ず次のサイクルでも繰り返され、完全にそれに対して対応できたかどうか、克服できたかどうか、このチェックが常に入ることを意味しております。ただ単に新しいこと、楽しいこと、面白いことを体験して終わり、というわけではなく、完了させたかどうか、そのサイクルの意味を的確に理解したかどうか、常にこれが要求されてくるのです。これに関しては、ほかの人よりはかなり強く現れております。普通の人よりもかなりはっきりと理解する必要が要求されております。それはあなたがそれを自分のものにし、クリアしたときに、そのエッセンスを自分の意志で作り出すことが可能になり、次のサイクルを経験するとき、自分の作り出したエッセンスでそのサイクルを変えることができるようになります。そうすると、単なる宇宙のエッセンス、宇宙のサイクルのエッセンスに自分の望むエッセンスを加え、自分自身が望むサイクルを経験する、こういう能力が身につく状況になります。そのためのトレーニングとして、まず今は自分の体験したエネルギーをそのままエッセンスとして次のサイクルに入れていく、というトレーニングが行なわれていると理解しておいてください。

Kenjiさんの光のサイクルは、あなたの光のサイクルの大きなサイクルを描いており、小さなサイクルの影響にあまり受けない波動になってしまっております。確かに流れそのものは小さなサイクルをベースにして、大きなサイクルが作られていきます。そして普通は小さなサイクルで現実を体験しながら、大きなサイクルのテーマをいつのまにか、学んでいることに気がついていきます。しかしあなたの場合には、はじめから大きなサイクルに焦点が向けられ、そこに意識が向いているために、小さなサイクルの変化にあまり左右されない感覚があります。小さなサイクルを理解しているとしても、自分の興味は大きなサイクルにあるために、大きなサイクルを理解するために小さなサイクルを利用するという段階になっております。そして大きなサイクルを理解できたとき、そこでの学びをどう生かしていくのか、自分の学びを世の中の多くの人にどう生かしていくのか、こういう観点で常に考えることができます。今の自分の何気ない発想一つとっても、実際には多くの人間にとって常に役に立つ観点から考えられております。自分自身のサイクルを的確に把握したあとで、常にそのサイクルをうまく生かしていく。人類の中の流れを作り出すサイクルとして、巧妙に活動していく。そういう意識で流れを体験していってください。

Minoruさんの光のサイクルをみたとき、あなたの光のサイクルは、あなた自身と、自分でも想像を絶するぐらいの巧妙な仕組みの中で、自分が少々意識を変えたり、集中していなくても、確実にそのサイクルを、あなたとのつながりを強く保って、エネルギーを与えるようにつくられているのです。したがってそれはあなたにとってとても大きな影響をもたらしていきます。自分の感情的なことや個人的な思いがあったとしても、あなたはその本質的なサイクルから抜け出たり、変えたりすることができます。確実にそのサイクルの一員として機能しているからです。しかしそこには人間としての大切なエッセンスがまた同時に要求されており、ただ何も考えずに、ただ作り出した流れに任せておけばいいという状況でもありません。その本当にある光のサイクルを体験しながら、いかにそれを本来の人間の心の中に、愛として身につけていくか。人間と人間が愛し合うためのサイクルにどのように作り変えていくか。これがテーマとしてもたらされているからです。単純に、自分はサイクルの通りに過ごしていればいい、という風には設定されていないのです。そこからいかに人間同士のつながりをつくり、愛に作り変えていくか。相手との関係において、見出していくか。自分の流れに入りやすく、楽な道を歩もうとするのか。しかしそこからしっかりと人間の心に意識を向け、そのままサイクルを相手のサイクルとのつながりに作り変えていく。常にその意識を楽しく続けるようにしていってください。

Namikoさんのサイクルをみたとき、あなたの光のサイクル、あなたの波動の周りで常に変化を遂げながら、回転し、うごめき、また波動を高めていっております。あなたにとって成長というのが何であるのか。体験するということが何であるのか。いつもいろんな意味をもたらしております。あなたにとって体験するということは、生きることと同じ意味でした。しかし今、体験するということと生きるということが微妙に変わってきております。体験する場合には、自分でいろんな選択肢があり、意志があり、選んで、本当に必要なものだけを体験する。しかし生きるということ自体は、それ自体が流れであり、オプションでも勝手に切り替えたりできるものでもありません。今、肉体を持って生きている以上、この地球でやるべきことをしっかりとやったまま、自分のやるべきこと、育てるべきこと、理解すべきことがたくさん次から次へと与えられていきます。それを一つひとつあなたが身につけ、感じ、喜びを見出していく。知的な喜びであったり、交流する喜びであったり、満たされることの喜びであったり、いろんな喜びがあります。それぞれどの喜びを求め、自分が体験していくのか。どの体験がどの喜びをもたらしていくか。体験すべき選択肢によって喜び具合が変化していきます。どれを選択していくのか、何を求めて選んでいくのか。それが人生になります。自分が何を求めていくか、どの喜びを自分のものとしていくか、そういう人生の喜びを噛み締めていってください。

Jun-ichiさんの光のサイクルは、あなたの光の洗練度が増してきており、またさらに一段階高い波動へと変わろうとしております。あなたの体験からしたとき、波動の変化は自分にとって必ずしも喜びとは伝わっていないかもしれません。しかし冒頭に述べたように、本来、現実そのものにはよいとか悪いとかの判断はありません、それは人間が決めた主観的な基準であり、あなたの現実そのものも本来のテーマにしたがって確実に波動を変えていっております。これから変わろうとしている波動は真実のあなたを見せようとするでしょう。いろんな現実を通し、いろんな体験を通して、自分が何であったのか、自分の内面を的確に理解すべき現象が次々と起こっていきます。これまでは知識や、これまで理解したこと、分かっていたことを表現するだけで、普通に接することができました。ある一つの範囲内の知識で交流することができました。これからは内面の深いレベルでの接し方が要求されてきて、表面的な付き合いや言葉だけでは解決できない問題が起こり始めてきます。本当に深く入らなければ理解できないこと、深く追求しなければ解決しないこと、そういった現象が起こってきます。自分に対して、パートナーに対して、お客さんに対して、より深いレベルで考えていく、より内面的な観点から見て、こういう必要性が強くなっていきます。これはとてもつらい自分との戦いになるでしょう。内面に入れば入るほど、ほかの人との距離感や疎遠感を感じたりするからです。でもそれが真実であり、表面的なエネルギーで作り出された親しさや友達づきあいが実際には幻想であり、本来のものではありません。一人ひとりが本来の心に戻ったとき、そこには共通点はあまりないのです。作り上げた概念による共通点であり、本来の一人ひとりはまったく自由で、個別なのです。それを知るためのトレーニングが始まっているのです。

Atsukoさんの光のサイクルを見たとき、あなたの光はこれからさらに波動を高め、自分自身の存在価値へ気付くようにもっていくでしょう。自分にとって地球とは何であるか、自分にとって地球とは何であるか。地球にとって自分は何であるのか。自分が歩いた場所、自分の存在している場所、その一つひとつが自分に何を教えていくか、いつもこれを考える必要があります。自分の存在価値、これを常に意識しておく必要があります。ホンのわずかでも自分に対しての意識が薄らいだり、自分の価値観を忘れてしまうと、もう地球にとってあなたとのつながりがなくなり、あなたのエネルギーを吸収することができなくなってしまいます。常に地球はあなたの波動を使う必要があり、そのためにはあなた自身がその意識をみにつけておく必要があります。ホンのわずかでも自分の存在価値を否定したり、ないものとしたり、忘れてしまうと、もう地球はその波動を使えなくなってしまいます。一瞬一瞬の存在価値、それをしっかりと理解して、常に地球とのつながりを理解できるようにしておいてください。


これからの地球の流れにおいて、いっけん不幸な出来事や暗い事件が続くように感じるかもしれません。しかしそれは皆さん方の心が作り出した概念であり、本来は暗いとか、明るいとかいうニュースは存在しておりません。自分はそこから何を感じるのか。否定的な思いをたくさん感じれば、暗いニュースが多いと感じるでしょう。自分が喜びにつながるような情報をたくさんみつけることができれば、明るい方向へと流れていくように感じるでしょう。皆さん方の心がすべてを作り出していきます。今とまったく同じニュースを見ながら、8割以上のニュースが明るかった、9割近くが希望にあふれたニュースだった、もし皆さん方がそういう意識をもつようになったら、もうユートピアはかなり目前に迫ってきている証となるでしょう。自分の心が作り出していること、それを理解して、これからも学びを深めていってください。それではここで休憩をとります。ありがとうございました。


B自分の心がすべてを生み出す

先ほど、いろんな事件で、暗いニュースが多いという見解が話されておりました。暗いニュースの代表的なものはいわゆる、子供に対する暴力的な事件や親子における問題、家族が分離していく状況、こういったことにまつわる事件が目立っているものと思われます。多くの人がそれに対して不快に感じたり、恐怖心や寂しさを感じるのは、やはり愛、人間関係、そういったことに関して自分自身の身の回りに何かを感ずるものがあるといえるでしょう。

自分の信頼する人から、もし裏切られたら、どうしよう、自分の家族から見捨てられたらどうなるのだろう。自分の我が子がもし傷つけられたり、離れていったら、どうなるんだろう。そういった観点で、自分の人間関係を基準にして考えたとき、世の中の事件がいかにも不幸で、暗い事件のように感じてしまう。そういう意識があると思われます。

もし仮に自分がそういった家族に対して執着心があれば、地球自身も戦争や争い、といったものに対して、とりわけ強い恐怖心を感じる、地球はどうなるんだろう、これからの時代はどうなるんだろう、といったところでの反応が強く出る場合があります。つまり自分がニュースを見て、暗い事件、悲しい事件と感じたとき、その事件は自分のエネルギーとどこでつながっているのか、自分は何に対して、かわいそう、つらいと感じたのか、それによって自分の意識レベルを感じることができます。自分の人間関係、家族やパートナー、子供がテーマなのか、それとも会社や経済、それが不安なのか、あるいは日本人のもっている基本的な気質、精神性が失われることへの恐れなのか、アジアにはびこる貧困さがまったく解消されないことに対する恐れなのか、地球の流れを見たとき、地球の存続そのものに対しての恐怖なのか。

自分はどの部分で恐怖を感じ、エネルギーを感じたのか。そう感じた場所によって、一人ひとり見解の違い、意識の執着さも分かってくるでしょう。無理にこれを一つに合わせる必要はありません。むしろ一人ひとり違うところに意味がある場合もあります。原因がまったく違う意識の共通点をもっていたとき、人によって自分はそこに癒しを与えたり光を与える役割があることを意味します。したがって皆さんが全員違うところに意識が向き、そこに暗いニュース、つらさを感じ、そこに光を与えてあげたい。少しでも世の中が明るくなるようなエネルギーに変えてあげたい。もし皆さんがそういう発想をすれば、一人ひとりがまったく違うところに光を送ることができ、社会はかなり光に満ち溢れたように変わっていくことができます。

もし皆さん方が一つのところに、全員で、共感し、否定的な念を強く出してしまうと、その1箇所に否定的なエネルギーが大量に流れ込んでしまい、逆にそれによって否定的な現象を強く現してしまう場合があります。光を入れることができずに、逆に恐ろしさや恐怖心、不安ばかりを入れてしまうのです。これは必ずしもライトワーカーとして適当な行動とはいえなくなってしまうのです。あくまでも不安や恐れを感ずるのではなく、そこにいかに光を入れていくのか、今後の未来に向けて改善点、よくできる点、自分ができること、そういったことを工夫して光を入れていく。常にそういう観点で、取り組みをしていっていただきたいと思います。それではここまでにいたします。ありがとうございました。


(c)2003 CentralSun
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