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2003/1/29■水曜瞑想会から

無理して統合させても一つにはならない

@個と全体

私たちは今の瞑想において一緒にワークをしていた仲間たちです。これからの社会に向けて、一人ひとりがどういう価値観で、どういう生き方を進めていくのか、いろんな話がなされておりました。一人ひとり自分の信じてきた価値観があり、生き方があります。自分はそれで自分に満足ができ、自分が成長をもたらし、喜びがあったために、それが自分にとっての一番良い生き方と思い、さらにより多くの喜びが得られた時には、その喜びを分かち合おうとして自分が手にしたツールを教えたり、知識を教えようとします。

その気持ち自身が愛であり、分かち合おう、皆で成長し合おうという気持ちが、この社会を成長させていきます。そういう思い、愛そのものは必要ですが、実際にそこでなされた教えやツールが相手にも必要なのかどうかが問題となってきます。自分にとって役に立った、自分にとって必要であったツールや知識が、その人にとっては必要かどうかは必ずしも分かりません。

でも自分としては愛を具現化したい、もっと喜びを表現したい。皆さん方がいろいろ現実的に困っているのは、その愛や奉仕という実践と、実際に知識やツールを手渡した時に、相手が必要としていない場合、そこで混乱や矛盾を生じ、どう生きていって良いのか分からない、相手が役に立つのかどうかが分からないという混乱が起こってきます。

私たちから見た時、皆さん方がなそうとしている愛や奉仕が本当の愛や奉仕なのかどうか。愛を具現化しようとして知識やツールを手渡す、でもそれが相手に必ずしも必要としていない場合、相手は必ずしも必要としていなかったり、相手が望んでいないものはそもそも相手にとって喜びにはならず、奉仕にはなりません。

したがって、それは相手にとっては愛でないという風に感じ取られていきます。つまり愛であるかどうか、愛か奉仕かという価値観そのものも、自分の価値観で愛や奉仕を行なっているだけであり、相手にとって愛なのか奉仕なのかは必ずしも分かりません。

自分が愛をなす、奉仕をなす、今までそうやって教わってきて、それを具現化しようとしてきました。自分の概念の中にある愛や奉仕を行なおうとしてきました。でも、今価値観の多様化ということを前提にした時、その人が愛と感ずるもの、その人が奉仕と感ずるものを自分が持つことによって、その人に愛が芽生えていきます。

その人が愛と感じているものが自分にとっては愛ではないかもしれません。愛でないどころか自分にとっては間違いであったり、自分にとっては宇宙の法則に反するもの、そうであるかもしれません。自分の価値観では宇宙の法則に反するけれども、その人にとっては愛と感ずる、その人が我がままで、自由奔放に生きている、その人の我がままを認めること、その人にとっては愛でしょう、自分にとっては罪悪になってしまう、ここでいろんな矛盾が起こってきます。

自分は自分の愛を実践したい、でもそれは自分の価値観にある愛や奉仕を相手に強制したり、押し付けてることにもなり、その段階で愛でなくなってしまいます。愛の押し付け、コントロールになってしまうからです。しかし、相手の愛を実践しようとすると自分の正義感が崩れ、相手の我がままを認めることになってしまう。これからこういった問題がたくさん皆さんの周りにやってくるでしょう。

愛そのものの価値観を変えていく必要があります。人によって愛の価値観が違っているものはもう愛ではなくなってきます。それは一人ひとりの価値観の愛であり、愛というよりはその人の求めている個人的なもの、欲望、欲求、自分のなしたいもの、そういったエネルギーに留まってしまい、この宇宙に普遍に存在している愛ではなくなっていきます。

宇宙に普遍に存在している愛は、そういう価値観が一人ひとり違う世界において、一人ひとりがちゃんと成長するためにどうあるべきなのか、これが宇宙の愛になります。一人ひとり価値観が違う、一人ひとり考え方や行動の指針が違う、でもお互いが一緒になった時に、全体で素晴らしいものを生み出している、それを現象化せしめる原動力が愛になります。

異なる価値観のものをうまくまとめて一つにしていく、まったく相反するものをうまく組み合わせて使えるようにする、これを愛と言います。皆さん方が愛に基づいて行動するのは、こういう愛を示しているのであり、自分から他人に流れる愛ではなく、あくまでもそこに必要な愛を前提としてお互いがその愛を基準にして生かし合っていく、成長し合っていくという認識が必要になります。

そうすると一人ひとりの価値観は、ただその愛に合わせたり、愛をうまく使って価値観を埋め合わせしたりするために存在することになり、どれだけ価値観の違う人間がいても、愛の使い方によってその間を埋めることができます。もしそれができないのであれば、まだ本当の愛を理解していないと言えるでしょう。

したがって、本当の愛というのが何であるのか、改めて一人ひとり考えてみる必要があるでしょう。今日皆さん方が話し合ったテーマはとても大切なテーマです。これからの社会を創る上において、本当に重要なテーマになるでしょう。その時に、言いふらされ、何度も使われてきた愛という言葉の本当の意味が理解されてくるでしょう。

現実においてこれからの社会において必要な愛をしっかりと育むようにしていってください。それでは簡単にアドバイスをしていきます。


Yasuhiroさんの今日の瞑想において、あなたの意識的な変化が起こるようなワークが行なわれていきました。そもそも自分が存在するということがどういうことなのか、自分の仲間や兄弟、ガイドたちは自分とどういう関わりがあるのか、それを理解させるワークが行なわれていきました。言葉では表わせなくても雰囲気的にあなたは十分に理解しております。自分の仲間との一体感を信じて、さらに自分の思いを大切にして学びを進めていってください。

Izumiさんのワークにおいて、あなたの本質的な波動がよく出てくるようなワークが行なわれておりました。自分の本来の流れ、本来の使命に戻るために自分が一生懸命、どういう意識で、どういう学びでやっていくのか、自分がどういう方向へ何を求めていくのか、常にそれが分かるようなワークが行なわれておりました。自分が常に自分の本来の流れを意識している限り、迷うことはありません。常に導きがあり、常に協力があるでしょう。したがってあなたはしっかりと自分の意志を表現し、求めているもの、望むものを口に出すと、周りのものが全部それに合わせて現象化してくれます。これからも自分の思いをしっかりと口に出して現実を創っていってください。

Tokoさんのワークにおいて、あなたの感じたいろんな思い、現象は、あなたの成長において一つひとつが必要なエネルギーを意味しておりました。自分をしっかり表現していく、自分一人の価値観をしっかりと認めていく、全体にとって必要な自分をしっかりと感ずる、こういったことが分かるようなワークが行なわれておりました。一人ひとりが大切なのと同じように、あなたもとても大切な存在です。自分の価値をしっかりと認め、理解し、自分にしかできない役割を一生懸命こなすように進んでいってください。

Yokoさんのワークにおいて、あなたの本質的な波動が非常に大きな喜びを持ち、あなたのためにいろんなワークを行なっておりました。今日あなたに与えられたワークはあなたの本質のレベルが、あなたの波動にしっかりと定着できるように、この地球において本来の波動が発言できるようにワークが行なわれていきました。自分にとって存在するということが何なのか、この地球において自分自身の役割が何であるのか、それに気付き、前に進めるように仕組みが創られておりました。自分のこれからの流れにおいて、あなたは本当の自分に今目覚めようとしております。でもその最後は自分で行わねばなりません。自分で行なうというのは、周りの現実や人の言葉から自分を理解し、自分のことをみつけることにあります。いろんな人と接し、自分には持っていない価値観の人と出会うことによって今までにない自分が見えたり、考え方が分かったりします。本当の自分を見つけるためには今まで自分が出会った人ではなく、むしろまだ出会っていない人、自分とは違う人と出会うことによって本当の自分がどんどん見えてきます。いつもの人と出会っていると概念で創られた自分しか見ることができません。いろんな人との出会いの中に秘められているいろんな思いを受け取り、本当の自分を見つける旅を進めていってください。


今日は一人ひとり、皆さん方が本当の自分に戻るために仲間や地球の存在、宇宙の存在が一生懸命協力をしてくれました。それぞれ価値観の違うものたちがいろんなことを教えていきました。そして価値観の違う人間たちと一緒に生活する時に何が大切なのかも教えていきました。

無理して一つにしようとか、合わせよう、一体化しようという波動を持つとかえって崩れていきます。あるがまま、一人ひとりをそのまま生かす、これがまず基本にあります。そして全体もあるがまま、全体のあるがままの中で個としてのあるがままが生き、そしてお互いに生かし合って、全体がうまくまとまっていく。全体も個もあるがまま生きていながらもうまくそれがまとまっている。

それは無理して創るのではなく、個があるがままになっているだけで、全体がそうなっている、そういう個と全体の関係を理解しながらそこに向けての新しい時代の作製を行うようにしていってください。それではここまでにいたします。ありがとうございました。


(c)2003 CentralSun
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