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2000/9/10■月例セミナーA[日曜]から

心の根本をみないと感情はコントロールできない

@想念形態が思考と感情に大きな影響を与える

私たちはハイアラーキの仲間として話をします。感情と思考のエネルギーについて話が進んでおります。実際に多くの人は感情のエネルギーのコントロールについて悩んでおられるようです。感情のエネルギーはコントロールする以前に、心から沸き起こってしまい、口走ってしまい、もう押さえる以前にどうしようもない現実になってしまっているケースがあります。したがってコントロールしようがないというのが多くの人の気持ちのように思われます。確かにそういう観点から見れば、感情はコントロールできないエネルギーのように見えます。でも私たちは感情のコントロールということを何度も口に出してきました。それはコントロールできるエネルギーであるから、そういう言葉を使っていた状況といえます。

皆さん方が衝動的に走ってしまい、コントロールできないと思っているのは感情ではなく、先ほどの説明にあった、いわゆるエレメンタルのエネルギーであり、それがコントロールできないエネルギーのように感じられているのです。感情のエネルギーがコントロールできないのではなく、彼らの言うなりになっているということ。彼らのエネルギーのままに感情が動かされているということ。そういう事実を一つ、理解する必要があります。

したがって感情のエネルギーをコントロールするというのは、彼らのコントロールに会わないようにするということ。彼らの傀儡にならないということが一つあります。彼らの傀儡に合わなければ、感情はできるのです。彼らの傀儡になり、彼らの言うなりになっているために、衝動的に動き、感情がコントロールされない状態のように感じられているのです。

では、彼らの影響を受けないやり方、彼らに干渉されないやり方はあるのかどうか。実際には彼らにまったく影響されないということは不可能です。人間である限り、いろんな思考が頭から発せられ、それにとっていろんな想念形態が近づいてきます。問題はその想念形態が自分の感情をコントロールしようとして、自分の感情の隙に付け入ってきて、感情のエネルギーを乱しているときです。実際はその想念形態が感情を奮い起こさせ、怒りや嫉妬、憎しみを出しているとき、それを自分ではなく、その想念形態が造り出したものであるということを理解する必要があるのです。

自分自身が嫉妬や怒りを感じたのではなく、想念形態が自分の心の中の嫉妬や怒りや憎しみを露わにさせているということ。そこから引き続いてきて、自分がその感情を起こしているかのような錯覚に陥り、ついには自分の怒りとなって、自分の嫉妬となって口を通して感情を放出してしまうのです。目の前の人の言動を見て、まず想念形態が嫉妬や憎しみをその人の感情のエネルギーを使って起こらせようとする。自分はそのエネルギーに反応して、次の段階で自分が嫉妬やいろんな感情を感じて、口走ってしまう。気がついたときには、もうそのエネルギーが口から放出されて、相手に迷惑をかけてしまう。

ほとんどの人は感情がコントロールできない、衝動的なものとして理解しております。でも実際には想念形態の傀儡となっているだけであり、感情をコントロールできないというのではないのです。想念形態が自分の感情のエネルギーを利用して、奮い起こさせている。それは自分の本当の感情ではなく、想念形態がやってきて自分の感情に悪さをしている。そういう分析をすることが一つ、感情をコントロールする方法の一つにもなります。今、怒りが込み上げてきた。嫉妬が込み上げてきた。でもそれは私の本心ではない。このエネルギーを私は確かに持っているかもしれないけれど、今、出てきている感情は私が出したものではない。それを起こさせようとする想念形態がたまたま私の嫉妬やいろんなプライドに応じて近づいてきて、私の感情のエネルギーを奮い起こさせている。私に嫉妬があったのか。プライドがあったのか。そうやって自分を分析していきます。

こういったことを練習していくと、だんだん自分の感情を起こさせる原因が分かってきて、衝動的な行動も減っていって、感情をコントロールできるように変わっていきます。感情のコントロールというのはそういうことであり、何も嫉妬が起こったのを無理矢理奥に閉じ込めて、目の前の人には嫉妬を感じながらもわざと良いことを言ったりするのをいうのではありません。そこの根本の原因を理解していく。感情のエネルギーが動いている根本の理由を見つけていく。これが感情のコントロールという意味になります。そうやって根本的な原因を見つけ、自分とのかかわりをなくしていくと、だんだんその影響を受けなくなっていきます。

感情のエネルギーの原因をそうやって自分なりに衝動的な行動をとらないようにしていくと、感情のエネルギーがコントロールできるという状態になり、それによってエネルギーが少しずつ変化していきます。そして感情のエネルギーの質の波動がどんどん高くなり、その人の美しいエネルギーを自分の意志でコントロールできる状態にもっていくと、その人の感情の学びは終えることになります。そして次は思考のレベルへと学びのテーマが移り、そこでも同じように、今までの概念や習慣によって作られてきたエネルギーと自分の思考のエネルギーとの兼ね合いでいろんな学びが作られていきます。

常識と思っていること、教えられたことですぐに反応して、それで口走ってしまう。それはまだ思考がコントロールできている段階ではありません。常識や習慣といった概念をぶち壊し、そういったものに依存しないで、純粋に自分の考えで物事を考えていく。色眼鏡を使わないで、物事を考えていく。こういうことによって思考のエネルギーの原因を一つずつ取り除き、自分の本来の考え方に戻ることができます。これは思考のエネルギーのコントロールに近づいていきます。そして自分の思考のエネルギーがコントロールできるようになっていくと、次の段階へと移っていきます。

ここにいる人の多くの人はまだ感情のコントロールがテーマになっており、思考のレベルに移るのにはまだしばらく時間がかかるでしょう。でも何も知らないでただ感情をコントロールしようとしても、何年も何十年もかかってしまいます。今日、行なわれたような学びを通して、納得できる状態で感情をコントロールしていくと、とても短い期間でコントロールできるようになります。今日、学んだこと、教わったことをベースにして、これから自分のペースで、もっと良い人生を楽しみながら、感情の学びを続けていってください。


Yukoさんのエネルギーについて、説明をしておきます。感情がいろんなテーマとなってあなたに流されている状態といえます。ただ、今学んでいる感情の多くは自分ではコントロールできないと思っている感情がほとんどであり、何がコントロールできて、何がコントロールできていないのかを学んでいる最中といえるでしょう。自分ではコントロールできないもの、どうしようもできないと思っている感情がたくさんあなたに流されてきております。でもそれは実際にはコントロールできるということ、コントロールすることが可能であるということを理解する必要があります。

それはどうやってコントロールしていくのか。あなた自身の心の中には、人を許すというエネルギーがまだそんなに強くないために、どうしてもその人について執着的に考えてしまう傾向があります。もっといろんな観点からその人の良い面を見たり、自分には見えていなくともその人の光っているところがあるということを信じ、その人自身の光の部分にもっともっと焦点を当てる必要があるでしょう。自分が見ているのは相手のホンの一部であり、すべてではないということ。そしてもっと大きな観点で人間を見て、総合的な観点でその人を愛し、許すエネルギーを作り上げていってください。

Yokoさんのエネルギーは自分と他人との学びにおいて、今、新しいテーマがやってきております。思考のレベルにおいて、ある一つの学びがあり、それは考える傾向、癖といったものに関係しております。あなたの考え方に一定の傾向があり、普通一般的な考え方からすると、常に、いわゆる偏屈な考え方になってしまう傾向があります。平等に、対等に、中立に考えるというよりも、どこかで少し曲がってしまい、結果的に自分が不利になってしまう考え方、自分が小さく、価値のない方向へと考えてしまう傾向があります。自分をもっともっと大きな存在としてとらえ、自分はほかの人と同じぐらい、ほかの人以上に自分も輝き、自分は十分に皆と同じように輝いているということをしっかりと理解し、本当に信ずる必要があります。

自分の価値を常に落としているために、思考のエネルギーから出てくるところが常に偏屈な状態となって現れてしまいます。言葉の一つひとつが自分の存在価値を曲げており、自分の自主性や強さを弱くさせております。考えるときに、しっかりとして自分を位置付け、強い自分を中心に据え、そして考え方そのものから強い自分を作り上げるようにしていってください。

Kenjiさんのエネルギーは感情レベルでの学びと思考レベルでの学びが別個に行なわれております。感情レベルにおいては人との分かち合いや豊かさを学ぼうとしている反面、思考のレベルにおいてはその人を理解し、その人の本質的なものを見抜こうとしている学びが行なわれております。感情のレベルにおいて、豊かさ、喜び、楽しさをなるべく作り出そうとしながらも、思考のレベルでは本当に何が大切で、何が本質的で、何が一番良いのかを常に考えようとしております。

こういう学びが同時に行なわれていたとき、人間関係でやってくる想念のエネルギーがあなたにいろんな影響を与えていきます。そこで自分が感じたエネルギーはその人の本質を見抜こうとするエネルギーとその人を楽しくさせる、豊かにさせようとするエネルギーが一緒に入っていると、時々自分の判断を誤らせる傾向があります。その人の良い面や喜びを見出そうとする思いが強すぎると、本質を見抜くエネルギーが弱くなってしまったり、本質を見抜こうとするエネルギーが強くなると喜びのエネルギーが弱くなったりしてしまい、お互いがまだうまく連係されていない状態にあります。それぞれが別個に動いており、まだ一体化していない状態といえるでしょう。想念と思考と感情レベルでのエネルギーの学びが別々になっているのをなるべく一つのものにして、同じ喜びを感ずる。同じレベルで喜びを作り上げていく。そういう方向へと学びを進めていってください。

Suzukoさんのエネルギーで、感情のエネルギーに少しずつ変化が現れてきています。今までのあなたの人生の中でも、感情についてはとても素晴らしい状態に入りつつあります。この感情のエネルギーはただ単にコントロールできているとか、うまく扱うという意味ではなく、質的に変化が起こっており、いわゆる高いレベルでの波動がかなり入り込んできており、ただ単にその人をかまう気持ちだけではなく、本当に高いレベルでその人を思い、高い波動をその人に与え、高いレベルで共感し、喜びを分かち合うという波動も作られてきております。

この感情のコントロールは実に大切なものがあり、または作りにくい波動ともいえます。そのレベルの感情のエネルギーをあなたが 身につけたということはあなた自身が一生懸命、学びをしており、自分も意識していないところでその感情のエネルギーが十分に育ってきているということを意味します。感情のコントロールばかりではなく、そういった方面の成長もとても素晴らしいことであり、それはあなたにとって大きな財産となってくるでしょう。そのエネルギーはあなただけのものとして、これからも大切に育てていってください。

Narumiさんの感情のエネルギーは感情とはいってもいろんなエネルギーがそこに入り込んでおり、純粋な感情だけでは表現できない状態になっております。それは今まで自分が関与してきたいろんなエネルギーがそこに入り込んでおり、単なる感情だけではなく、ほかのいろんな種類のエネルギーも感情と共に動いている状態にあります。自分は単なる感情と思っても、その感情によっていろんなエネルギーが常に動き、それが周りの人に影響を与えております。自分としてはほとんど意識していなくても、それ以上のエネルギーが周りに影響を与えたり、関与する場合があります。

感情のエネルギーというよりも、本質的に自分のエネルギー、想念のエネルギーそのものをしっかりと理解し、それらをコントロールしていくやり方を学ぶ必要があるでしょう。そのための方法として、自分自身の日ごろ発している思い、考え、想念といったものをもっとクリアにし、何でもかんでもいろいろと考えたり思うのではなく、一つひとつ純粋なレベルで考え、余計なことはあまり考えないようにする。どうでも良いこと、波動の低い状態のイメージはしない、荒い波動のものは考えない、近づけないようにする。こういった練習が必要でしょう。自分の波動をもっともっと高め、感情レベルにおいても純粋な波動のレベルをいっぱい養っていくように練習を進めてください。

Hiroakiさんのエネルギーは、今あなたにとって一番大切な学びの時期に入っております。それは思考レベルの学びであり、そしてその思考の中で感情がどう関与し、思考を前提にしながらもそこで繰り広げられるいろんな感情を自分なりにコントロールするやり方を学んでおります。自分としては感情の学びをしているとは感じていなくても、思考の中に常に感情が左右しており、その感情によって思考が変わったりするケースがあります。でも自分自身としては思考だけですべてを進めているように感じられております。

思考のエネルギーの中に隠れている感情、思考をコントロールするということと感情をコントロールするということの関係、それらを総合的に学んでいる最中といえます。思考をコントロールする一つの方法として、自分が常識と思っているもの、当然と思っているものをもう一度出発点に戻して、整理しなおす必要があります。それらに執着すればするほど、感情的なものが奮い起こされ、そして感情だけで動いてしまう傾向があります。自分が身につけたもの、学んできたものに対する執着の度合いが感情を呼び寄せる大きなエネルギーになっているということを理解しておいてください。

Yukikoさんのエネルギーは、感情レベルの学びがまだずっと続いており、これは完全に手放せる状態にはありません。ただそれとは別に思考のレベルでの学びも始まっており、感情と思考との兼ね合いの中で学びが進んでおります。これは自分にとっていろんな気づきを与えると同時に、難しい問題も作り出していきます。思考のレベルでの新しいテーマが与えられているために、考えなければ分からないこと、意識を向けなければ分からないテーマがあり、それはそれで自分なりに一生懸命、進める必要があるでしょう。

ただそれとは別に、執着とか、感情レベルの問題が残っており、これは単純に思考だけで解決できるものではありません。執着的な感情を整理するためには、ただ頭で考えたり、それをなくすイメージをするだけでは無理であり、執着を完全に自分から取り払うワークが必要となります。その感情的な執着がなぜ自分に付きまとっているのか、その根本的な原因に目を向けない限り、それらを解決することはできません。自分がなぜ、そんなに執着するのか。なぜ執着のエネルギーが付きまとっているのか。それをしっかりと見つめない限り、このエネルギーを浄化することはできません。そのためには、本当に自分のすべてを見ていく必要があります。まだまだ自分の見たくないところがたくさんあり、自分でも気づいていないエネルギーが隠れております。素直に、本当に自分を全部見つめ、それを一つひとつ自分で手放していく努力が必要です。忍耐を持って自分の感情を一つひとつ、すべて調べていってください。

Chiyakoさんのエネルギーは、波動のレベルと執着、思考、いろんな面において、新しい学びが行なわれております。波動の高さということと、執着ということがどういう関係を持っているのか。まずこのテーマがあり、自分が執着と思っていることが本当に悪いことか。それによって引き起こされる光があったときに、自分はそれを手放した方が良いのかどうか。今、高度なレベルでの感情の学びが与えられております。すべての否定的なもの、執着的なものが一概に悪いということではなく、ただコントロールすれば良いというわけではないということ。

高度な感情のレベルは、コントロールとか手放すという意味ではなく、いかにそれを使いこなしていくか。光を操るということと感情を操るということをどのようにして実践していくか。そういう高いレベルでの学びが行なわれております。自分は感情を使いこなすということは光を使いこなすということと同じだということをいつか理解できるでしょう。今、そのための基礎的なトレーニングが行なわれております。感情を光に変えるやり方を早くマスターしてください。

Yukaさんのエネルギーでは、人の感情とエネルギー、自分の持っているエネルギー、それらの関係について一般的な学びが始まっております。それはまずコントロールするということよりも、それらのエネルギーや感情的なものがどう左右し、どう影響を与え、どう自分に戻ってくるか。自分が出したエネルギーがどういう人間関係を通して自分に戻ってくるか。自分の出した感情がどういう影響で、どういう現実を作り出して自分に戻ってくるか。今、そういう学びをしている最中といえます。それによって自分自身のエネルギーの本質的な使い方、内在しているエネルギー、自分自身の感情の傾向、他人とのつながり方、といったものを学んでいる最中といえます。

これは感情をコントロールする第一歩であり、それによって自分自身のエネルギーの使い方を学んでいくことになります。今はまだ感情のコントロールがテーマになっているために、思考のレベルではピンとこないことがあるかもしれません。しかしもうじき思考のレベルでの学びが始まり、それによって考えるということ、コントロールするということをもう少し高度なレベルで学ぶことになります。まず今はエネルギーそのもの、人間関係におけるエネルギーなどを通して自分を知るようにしていってください。

Morioさんのエネルギーでは、思考のレベルにおいてのエネルギーの使い方がいっそう鋭くなっており、それをどのようにしてうまく使いこなしていくか。それを感情面で表すにはどうしたら良いのか。その学びが始まっております。思考のレベルをうまく使いこなしながら、それを感情に結びつける場合、その感情のエネルギーがどう作用し、相手にどう反応していくのか。相手との喜びを作り上げるときの思考の使い方としてどういうものがあるのか。今、そういう学びが行なわれております。

これは見方をかなり根本から変えて考える必要があり、思考を使って人間関係を作るというよりは、先ほどの想念形態をうまく光あるものに作り変え、それによって人間関係を良くしていくのか。そういう発想の転換が必要になります。想念形態の中に愛と光をいっぱい入れて、相手に送り届ければ、相手は喜びを得ることができます。思考のエネルギーだけ、感情のエネルギーだけで相手とつなげようとしても、うまくはいきません。想念形態に愛と光をたくさん入れ、相手がそれで少しでも良くなるように、相手の体が輝いていくように、想念形態を送り届けていきます。自分なりのやり方で、想念形態を操るやり方を身につけていってください。


今、一通り皆さん方にアドバイスを与えました。今、ここで与えられたアドバイスはある意味ではとても高度な学びであり、皆さん方がすぐに実践できるものとは限りません。でもいつかは必要なテーマであり、また人によっては今、まさに解決しなければならないテーマともいえるでしょう。これらはすぐに実践できるとか、答が出てくるとかいうたぐいのものではありません。ですから、できないからといってあきらめたり、投げ出したりするのではなく、もともと本質的に何年もかかるようなテーマであるということを理解し、時間をかけ、ゆっくりと感情や思考をコントロールするやり方を身につけていってください。

私たちはここまでにいたします。ありがとうございました。


(c)2000 CentralSun
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