前へ戻る
2000/6/12■月例セミナーB[月曜]から

否定的な思いはスピリットを遠ざける

@心と魂と神の思いの葛藤をなくす

私たちはブラザーフッドの仲間から話をします。霊的成長というテーマに関して話をします。霊的成長というと、何か神秘的で、とらえがたく、また何か不安な要素を感ずる人がいるかもしれません。でも皆さん方は肉体だけで存在しているわけではなく、むしろスピリットがあるからこそ肉体を維持することができるといえます。肉体として生存できるのは、スピリットの証といえるかもしれません。したがってスピリットということを知らなかったとしても、本来は肉体を維持するために何らかの仕組みが働いている、何らかの大きな力によって肉体が維持されている、それを理解することはそんなに難しくはないと思われます。

ただそのスピリットの面における成長ということに目を向けた場合、これはかなり新しい見方を身に着ける必要があります。肉体を維持しているときには、肉体的成長を理解したり、お互いに確認することはそんなに難しいことではありません。しかし精神的なもの、心の分野、そして魂の分野に入ってくると、それを確認するのがだんだん難しくなってきます。またその尺度自身も極めて難しく、心や精神の評価をする場合に、何をもってよいとし、何をもって悪いとするか、とても難しい、状況になっていきます。

スピリットの面においても、同じように成長というものを見る場合の基準や尺度がとても難しく、単純に一つのものさしで評価できるわけではありません。それも皆さん方はそれを理解するだけの知識を十分に身に着けてきました。スピリットの面においても、愛や光という尺度で考えることができず、自分、神という観点でも考えることができます。一人ひとりはそれだけ霊的な側面においての見方もなされてきており、霊的成長に対しての判断ができるようになってきております。

この霊的な成長という点に関して、あまり簡単にいうことができず、これを説明すると、今までの人間の知識にはない概念を必要とすることになります。多くの人は、今までの精神的な成長の中における経験を基準にして霊的なものをとらえてきました。自分の心の内面を発展させ、それで内なる心、魂や神を探り出そうとしてきました。でも実際には肉体を発展させて精神が分からないのと同じように、精神を発展させてスピリットが分かるわけではありません。

心をいかに解釈し、心の内面を突き進めたとしても、それは魂には結びつかないのです。精神を語るときに肉体とはまったく違う尺度が必要なのと同じように、スピリットを語るときには精神とはまったく違う尺度が必要となります。心や精神を語るときには、心が動かされる、強く感ずる、心が痛む、いろんな感情や感覚的なもので心を評価することができました。魂や神と呼ばれているものはどのようにして感じ、評価することができるでしょう。

魂や神は皆さん方にいろんなエネルギーを与えたり、思いを渡す場合があります。ほとんどの場合、皆さんはそれを雰囲気、思い、直観として感じております。それは心が動かされたり、心で痛んだりするような状況をつくることはありません。もっと別のレベルの作用であり、別の感覚による働きといえます。つまり心と魂や神のレベルはそれだけ違うものであり、当然、成長という点で見た場合のエネルギー的なものもかなり違うものになります。

肉体をまとっていて、その状態においてスピリットの側面を成長させていく。これは実際にはスピリットとのつながりを強くしていく、スピリットとの関係、あるいはスピリットの現れをうまく具現化していく。ほとんどこういう意味に近いものといえます。自分の内在する魂や神としてのスピリットの側面を表して行動できるようにする。魂や神の思いを自分が分かるようになる。これは霊的な成長の一つの側面として表すことができます。

それと心との働きは必ずしも一致しない場合があります。魂や神のレベルで見た場合、いわゆる悪い人やいやな人という基準はなく、どの人とも同じように接する。自分を攻撃してくるものをも大切にする。自分が非難されても、受け入れる。これは神や魂からの思いといえます。でも、実際、その時に自分の心はどうでしょう。心はつらく、痛む。我慢できない。そういう感覚を感じている人がいると思われます。心のレベルと、神や魂のレベルがいかに違うのか。そういう体験によって感ずることができます。

心では喜びとしてどんどん受け入れようとしている。でも魂や神のレベルではそれを望んでいない場合があります。自分を堕落させる方向、自分を甘やかせる方向、それを求めている場合、確かに心では喜びを感じ、イキイキとしていくでしょう。しかし神や魂のレベルはそれを望んでおらず、なるべく、もっと自分に正直に、自分を大切にさせようとする思いを出していきます。皆が何かをやるときに、それを本当にやって良いのかどうか、何もしない方がよいのか、いろいろと考えてしまうことがあります。

それはほとんどの場合、魂からの思いと心の思いが違っていて、これも葛藤が起こっているときといえます。したがって心の葛藤をなくすためには、心のレベルで魂や神のレベルを受け入れるようになる。納得して神や魂の思いを実現できるようになる。これが素直にできるようになると、心の葛藤はなくなっていきます。もし自分に何らかの心の迷いがあるならば、それは心のレベルと神や魂のレベルがぶつかっているということ。そして自分の単なる喜びではなく、神や魂の思いを具現化するようにしていく。それによってのみ、心を救うことができます。

そういうやり方がだんだん身についてくると、自分の心よりも魂や神の思いを優先させることができるようになっていきます。はじめのうちは、いろんな迷いや不安から神や魂の思いをつい無視したり、反対に解釈してしまう場合があります。でもその場合には、普通は心がどこかで痛み、何かを後悔したり、思い悩んでしまう状況を作り出す場合があります。やはり神や魂の思いとは違っていた。それに気づき始め、自分の行なったことを訂正させようとする働きが動いていきます。そして最終的には、神や魂の思いに従う方向へと流れが変わり、自分もその方向に向けて思考の持ち方や感情の持ち方を変えることになります。

スピリチュアル的な成長という点に意識を向け始めると、そういう心の葛藤が起こり始め、初めは本当にどこまでが神や魂の思いで、どこまでが自分なのかが分からなくなり、それによっていろんな混乱を経験する人がおります。そこでの悩みを自分なりに解決し、心の中に潜んでいた自分の甘えや執着を自分なりに見つけていって、それを手放していき、しっかりとして心自身を魂や神の方向に変化させていくと、自分は常に神や魂の観点から物事を考えたり、見ることができるようになっていきます。

霊的成長はその段階から飛躍的に変化することになります。自分の目の前にいる人、三次元の現実、すべてを神や魂の観点から見ることができるようになり、今までの三次元的な価値観とはかなり違う観点で人と接することになります。これはそれまでの人生とはまったく違う人生を生きることになり、心においても今までとはまったく違う心を身に着けて活動できるように変わっていきます。

神や魂の思いは非常に広大であり、人間の思考のレベルではとらえがたい存在でもあります。したがって神や魂の思いを受け取れるようになったからといって、それで終わるわけではなく、その中でさらに正しく、正確に受け取るという学びが続くことになります。どういう風にすればもっと正確で、確実な情報を手にすることができるのか。それに向けての学びが始まることになります。

ここに来ている多くの人は、ちょうどその段階の人が多く、毎日の現実をいかに神の思いに合わせていくか、自分の考え方や思いをどう合わせていくか、そこに意識が向いている人がたくさんおります。

Masahiroさんの霊的成長のレベルは、私たちの観点からすれば今、六番目の段階のところにあり、これは普通の人に比べてかなり霊的なものを具現化している状態といえます。あなた自身の心の波動が精妙になっていって、魂や神のエネルギーを受け入れやすく、そしてその時々に必要なエネルギーを瞬時に感じて、自分のものにするやり方ができやすくなっております。波動の高まりという感覚で見た場合に、霊的な波動のほとんどがあなた自身の成長のための波動になっており、常に新たな問題、新たなテーマを下ろしながら、それに向けて体験をするという流れになっております。したがってあなたがスピリットのエネルギーを感じるときは、そこになんらかのテーマが含まれていることが多く、それは次に何を教えようとしているのか、自分はどういう方向に向かうべきか、といった意味が常にそこに盛り込まれております。

したがってあなたはスピリットというエネルギーを自分を導く存在のように感ずる方が多いと思われます。それによって自分は確実にある方向にしたがっていき、自分の成長をも確認することができます。この成長のレベルはまだしばらくは続きますが、その期間の中において自分に一番適した波動、自分が一番好きな波動を身に着けていくことになります。そしてスピリットとのつながりを本当の自分の必要としているものとの間でつなぐことができ、スピリットと自分とのつながりの必要性をしっかりと感ずることができます。

Sumikaさんの霊的な成長の段階は、今、三番目から四番目に移り変わろうとしている段階といえます。ただこのレベルはまだ安定しておらず、おそらくあなた自身の意識としては三番目の段階でしばらく学びを続けているように感じられると思われます。三番目の段階というのは自分自身を成長させるためのスピリットをしっかりと感じ、そして自分の周りの人間との霊的なつながりも見えてきてお互いに必要な経験をしている、お互いの存在に意味がある、お互いに学び合っている、そういう関係が見えてくる段階といえます。人間を通して自分の心を知る、そして法則のエネルギーを感じていくのです。自分のところに近づいてくる人々、その人が持ってくる現実、その一つひとつに意味が分かり始め、自分が望んでいる方向、自分の進むべき方向がだんだん分かってきます。

今、そういう学びの中で新たな段階に向かおうとしているのは、人間関係におけるエネルギーの質が変化してきて、また人間一人ひとりがいかに違っていて、特徴があり、それぞれ自分とのかかわり方がまったく違うということ。一人ひとりがまったく違う波動で自分と接してくる。それによって自分自身の違う側面が活性化されてくる。それを感ずるのが次の段階といえます。あなたはそういう段階のところで、今、スピリットをどうやって自分のものにし、自分の現実の中で見つけていくかを学んでおります。

Akikoさんの霊的成長の段階は、今、第三段階のちょうど中間ぐらいにあり、自分と人との関係において今、自分は何をなし、ほかの人とのつながりはどうなっているのか。自分がエネルギーを出すと、周りの人はどう変わっていくか。自分と周りの人とのエネルギーのかかわり方、そこに秘められているスピリットの思い、それを学んでいる時期といえます。自分のスピリットの面をうまく使うと、人間関係もうまくいく。スピリットの面を無視すると、現実がうまくいかず、いろんなところで問題が起こってしまいます。そういう状況を学んでいる最中といえます。自分自身の体で感ずる思い、そこに秘められているいろんな人間の感覚とスピリットの思い、それらをうまく認識してバランスを取りながら、自分の生活を続けていってください。

Tukikoさんの霊的成長の段階は、今、第二段階から第三段階に移っている最中といえます。自分自身の内面のスピリットを理解し、信じ、そしてスピリットとして生きる、その波動が出てくる段階であり、自分のところにやってくるいろんな現実がスピリットによって表されたもの、スピリットのエネルギーによってつくられたものという実感が沸いてきます。この段階をうまく通過すると、自分の周りにすべてスピリット的な側面を確認することができ、自分はスピリットであるという認識がいっそうはっきりと感じられてきます。自分自身の心の中にある思い、そこに秘められているいろんなテーマ、そういったものを自分なりにうまく分析しながら、今の段階をうまく進めるようにしていってください。

Yukikoさんは今、第四段階の霊的成長の段階といえます。これは精神的なレベルにおけるいろんな学びを終えようとする段階でもあり、そこにまだ残っている執着的なもの、感情的なものをスピリットのレベルでうまく吸収したり、コントロールできるようになる段階といえます。感情を一気になくそうとか、感情を何とか手放すとかいうことよりも、スピリットのエネルギーをうまく使ってコントロールしていく、スピリットのエネルギーで感情をうまく使いこなしていく、という段階といえます。それによって目に見えるものすべてではなく、目の前にいる人々との心にも影響を与えることができ、人間一人ひとりの内面から直接、自分のスピリットのエネルギーで影響を与えるように変わっていきます。

自分の周りにいる人々と自分とのつながりがいろんな角度で確認できるようになり、自分自身のスピリットの能力、そして心の波動のエネルギーも感ずることができ、そしてそれをうまく使いこなしていくのです。この段階をうまく進めていくと、心の波動そのもののエネルギーも変化し、スピリットとの共存関係がスムーズに進むようになります。今のレベルでいろいろとまどったり、まごついたりしたとしても、常に霊的な側面でそれを解決していく、霊的な見方によって克服する、そういう意識で取り組むようにしてみてください。

Morioさんの霊的成長の段階は、今、六番目から七番目ぐらいに相当する段階といえます。これは自分自身のコントロールがだいぶできるようになってきて、些細なことでは心や自分自身の意識が乱れることなく、常に自分のスピリットの側面をしっかりと感じ、スピリットを決して見失うことなく、常に維持することができる状態といえます。自分がどのような状態にあろうとも、スピリットをしっかりと心の中に造り上げることができ、自分はスピリットのエネルギーをしっかりと使うことによってどのような状況をも解決していく。そして自分はスピリットのエネルギーをうまく使いこなすことによって現実を自分の力で変えていく。そういう強さがある段階といえます。こういうレベルの人はまだ極めて少なく、あなたの周りではそんなに存在していません。

したがってあなたが見たときには、まだまだほかの人は霊的な成長段階が遅れているように見られるかもしれません。しかしあなたは決してそれを口に出すことはなく、また相手を見下ろすこともしないでしょう。今の段階においてはそれで十分にやっていける段階であり、まずは自分自身のスピリットの側面を見失わないようにする、そこに集中することが必要です。ただどうしても人間である限り、弱さや執着があり、そこにいろんなものが邪魔をしに入り込んできます。あなたはそれを自分の力で克服するテストが訪れるようになってくるでしょう。その場合の解決策も常に自分はスピリットの側面を具現化している、というのを忘れることなく、一つひとつを解決して進むようにしていってください。

Izumiさんは、あなたはもうかなり霊的な成長を進めており、私たちの決めた段階にはもうあまりとらわれない成長の段階となっております。十分にスピリットのエネルギーを体に引き込むことができ、また思い出すこともでき、行動することもできます。ここに来るまでに、あなたはいろんな経験をしてきました。あなたがまだ五番目の段階であったころ、これは4〜5年前のころですが、あなた自身が本当に自分の身を捧げ、自分のすべてのエネルギーをほかの生命のために費やし、それによってあなたのスピリットの側面がどんどん開かれていきました。そしてそれを自分の力で克服したあと、さらにあなたは急速に成長を遂げ、次に段階へ、次の段階へと進んでいきました。あなたの心には十分にスピリットの証が入っており、もう存在そのものがスピリットであるという状態になるときもあります。

今のあなたにとって成長のもつ意味は、自分自身の本当のことを思い出し、具現化することを意味するでしょう。自分の肉体に隠されているいろんなエネルギー、地球にやってくるときに決めたいろんな約束を一つひとつ思い出して、具現化していく。これがあなたにとっての霊的な成長の証となります。三次元の生活をする上においては、まだいろんな混乱や苦難もあるでしょう。でもそれは私たちからみてほとんど大した問題ではありません。確かに現実に生きるためにはそこにおける労力がたくさん必要とされる場合があります。でもあなたは本来はスピリットのエネルギーをもっともっと自分のために使うことができ、今までずっと人のために使っていたために、人に使うという観点でしかスピリットのエネルギーが分からなくなっていたのです。

もっともっと自分のために使ってください。自分の喜びのため、自分の幸せのためにスピリットのエネルギーを使って構わないのです。自分自身が喜びとなる方向、自分自身が楽しいと思う方向をも、自分のスピリットのエネルギーを使ってあなた自身が幸せになる、これがあなたにとっての霊的な成長の方向問いえるでしょう。自分の幸せのためにもあなた自身の霊的な側面を開花させてください。


今、ここにいる人のほとんどは第二段階、第三段階を経験して、そして成長してきている人々です。地球全体で見たら、ホンのわずかであり、ほとんどの人はまだこの段階にはきておりません。自分が何者であるのか、そこに興味をもつ者もそんなにも存在しておらず、興味をもっていたとしても真剣に自分の心を見つめ、自分の弱さを見つめ、自分の執着に目を向ける者はあまりおりません。逃げてばかりいて、他力本願で、誰かに何かをやってもらう。そういう人が圧倒的に多いのです。スピリットとの成長は自分で行なわねばなりません。スピリットがやるのではなく、皆さんが自分でやるのです。皆さんが自分でやらない限り、成長はありません。

したがってそのためにもそれが必要であるということ。自分が頑張るということ。これもある程度は必要なのです。でもそこに義務感や面倒臭さ、仕方なく、という思いが入ってしまうと、スピリットには何のよい影響も与えません。スピリットの世界には何の苦しみもつらさもなく、そういう波動をもってスピリットと接すると、スピリットはきわめて苦しい状態になってしまうのです。否定的に考えてしまう、自分の価値を低くしてしまう、これもスピリットのエネルギーを弱くしてしまいます。

自分がスピリットとして思う存分に生きるためには、否定的な思いを出さず、つらさや面倒臭さも感ずることなく、喜んでやるということ、そうやって自分の中に眠っているスピリットの側面を開花させて、十分に自分がスピリットであるという感覚をもって生きるようにしていってください。


A肉体とスピリットの両方を考える

私たちは少し話をして、終わりにいたします。霊的な成長というテーマで話されました。皆さんは本当に素晴らしい成長をしております。一人ひとりの心の中に確実にスピリットを感ずることができ、それは輝いております。今、自分は肉体を持っているが、スピリットでもある。そういう思いが入っております。そして自分のこのエネルギーを誰かのために、地球のために、生命のためにうまく使いたい。そういう響きが入っております。とても素晴らしいです。

自分がスピリットとして何ができるか。それをいちいち考えなくても、結果的にそういう行動をとっている人がたくさんおります。ただ自分がやりたいことをやっていく、望むことをやっていく。それで十分なのです。確かに肉体をもっている限りはいろんな制限があり、できないことや難しいことがあるでしょう。それはそれである意味では避けられないことです。でもスピリットをうまく使うことによって、そういう問題を少なくすることができます。完全になくすことは難しいかもしれませんが。そのエネルギーを小さくすることはできるのです。

そうすると、苦しみや痛みも小さく済むでしょう。そのためにもスピリットとの思いをうまく感じて、使えるようにする。そういう力を身に着けていって、自分のスピリットの側面を具現化し、喜びをたくさん感ずる生き方を身に着けるようにしていってください。それではここで少し休憩をとります。ありがとうございました。


Bスピリットを目覚めさせて人生を変える

私たちは宇宙の仲間として話をいたします。今、自立ということをテーマに話がありました。今、地球人にとって一人ひとりが抱えているテーマの一つに自立があります。特に日本人はこの自立がなされていない人がとても多く、誰かと一緒のことをしないと安心できない、同じやり方でないと一緒に学べない、一人だけ違っていたら不安を感ずる、という人がたくさんおります。常に誰かに世話をしてもらったり、安心できるもの、支えとなるものが必要であり、自分の足でしっかりと歩くことができないのです。

これはそれに気づき、やはりしっかり生きなくていけないと気がついたとき、その人自身の自立の人生が始まっていきます。そしてその人の意思に応じて、いろんな経験が押し寄せてきます。自立をするためには意思の強さが必要であり、またほかの人を許す寛容さも必要になります。自分がほかの人と違って良いというのを進めるためには、ほかの人も自分と違って良いということを許す寛容さが必要なのです。

ほかの人を許し、寛容すると同時に、自分が自立していく。そしてそれを行なわせる強さが要求されるのです。この自立をまず先に皆さんに身に着けていただき、自分は自分の道を歩いていく、自分は自分でほかの人と違っていて良い、ということに気づいて歩みを始めたときに、自分自身の新しい側面がいろいろと見えてきます。そして自分の人生は自分でつくる、自分は神であるということにだんだん意識が向いてきたときに、それから本当の自分のスピリチュアルな人生がスタートします。

スピリチュアルなエネルギーを自分の身体を通して自分の人生を造り上げていく。今まではほかの人と同じことをやって、同じ枠組みの中で、同じ概念の中で生活をしてきました。でもスピリチュアルな人生に入っていくと、自分は自分の人生、自分の概念の中で、またその概念をいかにクリアにしてより洗練された生活の中に入っていくか。これがテーマになっていきます。

スピリチュアルな人生を始めると、スピリットのいろんなエネルギーが皆さんとつながり始め、至るところで環境が変化していきます。人間関係や職場がどんどん変化して、自分のスピリットのエネルギーに合わせて周りも変化していきます。霊的な生活が進むにつれて、それがどんどん強くなり、自分自身のもっている霊的なエネルギーがほかの人にも影響を与え始めていきます。そのうちに自分がそこにいるだけで、周りの者にいろんな影響を与え始めます。その人のもっているエネルギー的な波動に応じて周り自身が変化していくのです。

Masahiroさんがスピリットに本当に目覚め、自分のエネルギーを発揮できるようになったとき、おそらく周りはあなたから流れてくる精妙なエネルギーを感じ、なんとなく落ち着いたり、瞑想的な状態を造りやすくなっていきます。そしてあなたの近くにいるだけで、何かスピリットのような雰囲気が顕現しやすい状態になっていきます。

Sumikaさんがスピリットを本当に出し始めると、周りではあなた自身の個性的なエネルギーが一人ひとりに合わせて変化して出ていき、その人が本当に求めるもの、その人が必要と思っているものがその人に分かるように出されていきます。一人ひとりに見合った一番必要なものが自分で思い出されるように働きかけていくのです。

Akikoさんが自分のスピリットを本当に表していくと、あなたの波動の緑の部分が周りの人に覆っていき、その人自身の輝けるもの、磨きがかかっていっそう美しくなっていくところ、そういうところに影響を与え、その人自身の美しさがより表に出るように使われていきます。

Tukikoさんのスピリットが全面に出てくると、スピリットのもつとても素晴らしい光があなたの体の前の部分から出ていって、そしてそれが大きく前に進んでからそこまでの周りの領域を次第に埋め尽くしていき、あなたの雰囲気が全体的に伝わるように仕組まれていきます。そしてその領域の中にいる人々はあなたの波動から出てくる繊細さ、こまやかさに反応し、その人のもっている一番繊細なところ、一番細やかなところが振動を始めます。これは一人ひとり違っており、一人ひとり自分のもっている一番細かいところが刺激を受けていきます。ある人は神霊的なエネルギーを発揮するでしょう。ある人は哲学的な思想のエネルギーを発揮するでしょう。ある人は魂の一部の波動を発揮させていくでしょう。そういう波動をあなたから受けることになります。

Yukikoさんがスピリットのエネルギーを目覚めさせると、一人ひとりの心の中の精妙なエネルギーの中の感ずる、受け取る、一つになるという部分が刺激され、一人ひとりの心の中に何らかの変化が起こってきます。執着を持っている人の場合には、それを切り離そうとしたり、新しい環境を作ろうとしているところにはそれを作り出そうとしたりして、いろんな変化が起こっていきます。あなたがそこにいてその波動を出すだけで、一人ひとりの心の中にそういう変化が出ていくのです。

Morioさんがスピリットに目覚めると、あなたの一番、奥底にある繊細な部分、信ずる、見守る、あるがままにするという波動が奮い起こされていきます。この波動があなたの体から大きく出ていき、一人ひとりの奥深いところにそれが入っていき、そのままで良い、自分は自分で良いという波動を維持するように反応していきます。

Izumiさんのスピリットが活性化されると、あなたのハートから出てくる暖かさ、真剣さ、そして神のもつ厳粛さが統合されて、周りの人々に広がっていきます。周りの人々はあなたから神のもつ厳かとあなた自身のハートの暖かさ、そしてそこの間のスピリットの真面目さが一緒になった波動を受け取り、あなたからとても素晴らしいエネルギーを感ずることになります。

一人ひとり、皆が自分のスピリットを開花させると、こういう波動が一人ひとりから出ていきます。今、それぞれその波動が出やすいようにエネルギーを流しますので、自分で自分のスピリットの部分を感じて、目覚めさせてください。

霊的な自立は精神的な自立以上に難しい場合もあります。でも人によっては精神的な自立以上に優しい場合もあります。かなり小さいころから霊的なことに目覚め、それが普通と思っている人は、むしろ霊的な自立しやすい傾向にあります。霊的なものをまったく理解していなかったり、精神的な領域でずっと学びを続けてきた人は、霊的な自立がしにくい場合もあります。ただこれに関してはそれぞれ時期があり、またまだ霊的な自立を行なう状況にない場合もあります。

したがって人によっては精神的自立の段階で十分なケースがあります。それぞれ自分の状況に応じて、自分がうまく人生を楽しめるように、自分をコントロールしていってください。


今日は成長と自立に関して、いろんな話をしてきました。今日、いろいろ一人ひとりに話した情報は必ずしも普遍のものではなく、今、この場にいる波動の中で私たちなりの感想を述べたまでです。これは普遍的なものではなく、また誰にでも当てはまるというものでもありません。また、今の段階では先ほどとはまたかなり違う波動になっている人もいます。したがってあまり言われたことにこだわらずに、今の自分の感覚を大切にして、よりさらに自分がスピリチュアルな人生を楽しめるように、霊的な人生を楽しめるように意識を進めていってください。

それではここまでにいたします。ありがとうございました。


(c)2000 CentralSun
前へ戻る