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1999/11/8■月曜交流会から

自分に見合った成長の仕方をみつける

@成長とは心の成長のこと

私たちは皆さん方の成長と気づきに対して、新たなる波動を送り届けている仲間たちです。今日は成長ということについて少し、話をさせていただきます。皆さん方が成長という言葉を考えるとき、前よりもよく分かっている、何でも答えられる、ほかの人よりも上に行くというイメージで考えることがあります。ほかの人の分かっていないことが分かったり、ほかの人にはできないことができるようになる。それを成長と考える場合があります。したがって成長の尺度はほかの人との比較にあり、ほかの人に比べて自分はどこまで成長したか、普通の成長に比べて自分はどこまで早く成長できたか。そういうやり方で考える場合があります。

今までの人間の歴史において、成長するということが国を発展させ、経済をもたらし、ほかの国々から立派な国として評価される原因となっておりました。でも、心という面で見た場合に、その人の心はどこまで成長したでしょうか。人を思いやる気持ち、相手の内面をできるだけ深く理解できる気持ち、自分の心のエネルギーをどこまで使いこなせるようになったか。こういう観点で見た場合に、精神的な成長はそれほどなされておりません。物質的には、経済と共に社会が発展し、文明もどんどん栄えてきました。でも人を思いやる気持ちはそんなに変わっておりません。

成長という意味を物質を求める気持ちで見たならば、確かに急速に発展し、人々の心にも急速に広がってきました。しかし一人ひとりの心で見た場合、成長と呼べるものはほとんどなく、むしろ心の弱さを表に出すものがどんどん増えております。心の成長はそんなにたやすくはありません。心が成長するためには、自分で自分の心をしっかりと常に見つめる練習が必要となります。自分の心を的確につかみ、自分の心の強さと弱さを見極め、自分の心を一瞬一瞬正しく使いこなす練習が必要です。しかし心の成長はただ口で説いただけではなかなか理解されません。

心の成長をうまく持っていかせるために、一人ひとりの行動の仕方、感情の出し方を良く分析し、その人が求めているもの、願っているものを感じとり、現実化させる練習が必要です。心の成長、今、それをはっきりと身に着けていくために、自分はどういう勉強の仕方が必要なのだろうか。心の成長を説くためには、心の特徴を理解することが必要です。自分たちの日頃の勉強において成長するということ、自分が成長するためにはどういう意識を持ち、どういう風に生活していくか。成長をもたらす根本のエネルギーは何であるのか。ただ単に自分を鍛え、知識を蓄え、人よりも多くのものを身に着ければ、それで成長したことになるのだろうか。

真の成長はそういう知識や、人間が造り上げた概念をたくさん覚えることが目的ではありません。むしろ今まで自分たちの造り上げてきたものがいかに無意味であったり、あるいは逆に人間を束縛していたのか。それに気づき、自分を一番良い状態に保っておき、光ある方向へと進めていく。これこそが自分に見合った成長の仕方となります。成長するものは、その光を常に具現化し、光の一員となって成長していく必要があります。成長、とても良い響きの言葉です。これからの皆さん方の学びにおいて、どれだけ成長していったか。それぞれの成長ということに意識を向け、今、自分たちができること、自分たちが行える成長についていろいろと考えるようにしてみてください。


A自分のやり方で進めていく

さて、今日は少し、また別の話をいたします。これまで日本人についていろんな話をしてきました。行動力、積極性、学びの姿勢についていくつか問題点を挙げ、自分たちが確実に成長するためには本当は何が必要なのか。どういうやり方が必要なのか。いろいろと考えてきました。日本人についてまだまだ切り捨てることのできないもの、つい習慣に合わせてしまうもの、いろんなものがあります。今までのいろんな話の中で日本人であるということと、成長するということの両立の難しいことがたくさんありました。皆が楽しく、楽できることを考えて、成長のことをまったく考えてもいない人、あるいは成長のことばかりに意識が向いて皆で楽しくやることにまったく意識の向いていない者、いろんなケースがありました。

この地球において、いろんなドラマが展開され、問題点が起こり、国同士の対立や争いが続いてきました。しかしこれからは少しずつ流れが変わっていくことになります。一人ひとりの意識も急激に変化していくでしょう。これからの日本人にとってどういう学びが必要で、どういう風に接するのが良いのか。今、多くの人が考えている最中といえます。自分を成長させるもの、人々を導いていくもの、そういうものに何を望んでいくのか。

これからの日本人は成長する者と成長しない者がはっきりと分かれてくるでしょう。成長する者は光を求め、新しい波動を求め、人と交わることを喜びとしていきます。成長を望まない者、光を求めようとせず、自分を見直すということもしていかないでしょう。したがって成長する人間、成長しない人間の区別がだんだん大きくなってきます。自分はそういう流れの中で、どういう位置に入っていくのか。

成長するということが今まで何度も話され、そのたびごとに皆さん方と分かち合おうとしてきました。でもなかなか、日本人とは成長について対等に話し合うことがありませんでした。本質的なところから見ようとせず、常に別の側面から行動してしまうのです。自分たちの成長を宇宙レベルで見たときに、皆さん方はまだまだ初歩の段階で愛されているに過ぎません。皆さん方が真の働きを為し、真のエネルギーを身に着け、自分たちの成長のいエネルギーを正しく使う者ほど、早く成長していくでしょう。成長について、是非とも、日本人同士でいろいろと話し合っていただきたいと思います。


それでは少し、話をして休憩にいたします。一人ひとりの心でいろんなことを見た場合に、考え方や行動の仕方、感情の出し方によってかなり差があります。一人ひとり、自分の解釈の仕方があり、自分が身に着けたやり方があります。そしてその中で自分の一番好みに合うものを皆さん方は探して、自分のところに置いておこうとします。自分が今、必要としているもの、一番必要としているものは何であるのか。これからの時代に向けて、一人ひとりがそれを明確に理解して、自分で自分の計画を修正し、調整していく必要があります。そして、今まで以上に働きが大きく増し、いろんな次元、いろんなレベルにおいて真実を見抜く練習が中心になります。

地球はもうすでにどんどん歩いており、新たなる波動の世界に向けて着実に進んでおります。皆さん方の一人ひとりが、自分は何を為せるのか、何故ここにいるのか、それを良く考えて、自分なりのやり方で自分の光を愛で満たして、人々に伝えてあげるように練習を進めていってください。


それでは少し、休憩をして、またあとで始めます。ありがとうございました。


B日本人の持つ仲間意識

私たちは私たちの観点から見た場合の日本人についてお話をいたします。日本人は古代においては民族的にもとても特徴があり、喜怒哀楽が激しく、仲間意識の強い生き方をしておりました。当時の日本人は、仲間意識がとても強く、顔見知りの人とまだよく知らない人では扱いがかなり違うということが普通に行なわれておりました。そのために初めてほかの人と接するとき、初めての場所に行くとき、とても神経質になり、お土産を持っていくとか、礼儀正しく接するということによって、その仲間とうまくやろうという思いを持っておりました。したがってそういうルールを使わないときには、相手から無視されたり、真面(まとも)に扱ってくれないという傾向がありました。

これは今の日本人にも受け継がれており、まったく初めての人と接するときに、あまり親身に接しなかったり、いい加減に相手するという状況を造り出しております。しかし一度、自分と同じ仲間であり、同じ境遇で育ったということが分かると、相手と一体感を増し、相手の痛みを自分の痛みとして感じ、相手のために身を尽くすというところまで思いやる気持ちが出てきます。

日本人はこういう傾向を古代から持っており、それが生活習慣にいろいろと影響を与えております。日本人のこういう傾向はすべてが悪いとも言えません。仲間を大切にする、仲間の気持ちを理解できる、ということではとてもよい影響を与えております。でも逆に仲間ではない人間、新参者や見知らぬ者、そういう者に対しては嫌悪感を示す。これはやはりすぐに改めるべき傾向となります。

国によって違いますが、ある国においては見知らぬ人や外国の人ほど丁寧に扱う、丁寧にもてなすという習慣の国があります。身内よりも、見知らぬ人を大切にする、これはとても良い習慣といえるでしょう。したがって日本人もいずれはそういうところを学び、新参者や見知らぬ人の心を開く、仲間と同じように接する、そいいうエネルギーを育てていっていただきたいと思います。

これは学校などにおいて、先生たちもそういう傾向があるために、そのエネルギーが子供にそのまま影響して子供がそれを受け継ぎ、結果的にイジメを造り出す場合もあります。したがってイジメというのは子供の責任ではなく、その学校自身にあるエネルギーをただ子供が具現化しているに過ぎません。学校の中で先生たちが持っているエネルギーをただ子供が表しているのです。したがってもしイジメのような現象があったときに、先生同士で新参者に厳しく接することがなかったかどうか、仲間の先生だけで一つのグループを作っていないかどうか、ということを良く調べていく必要があります。

また家庭においても、もし両親にそういう仲間だけを大切にするというエネルギーをもっていた時に、子供はそのエネルギーを受け取ることになります。したがってイジメがある家庭においても、やはり親は自分たちのエネルギーを考える必要があります。自分たち自身が仲間意識で動いていないかどうか、見知らぬ人、あまり仲のよくない人に、優しく接していたかどうか。それを解決しない限り、イジメそのものが解決されることはありません。

日本人の持つこういうエネルギーは古くからあり、今、初めて出てきたものではありません。仲間意識といったエネルギーによって、古来からいろんな現象が作られております。外国人差別や、部落、身分による格差、といったいろんな差別のようなものは、すべて日本人のそういうエネルギーから起こされております。自分たちのこれからを考えるとき、そういう日本人のエネルギー自身に目を向け、自分はそういったエネルギーをどこまで体験しているか、もう手放したかどうか、そういったことを考えるようにしてみてください。


C人それぞれ時期がある

私たちはこれからのワークに向けて、今、準備を進めている仲間です。もうじき大がかりなワークが行なわれます。一人ひとり、いろんな思いを持って、やってくることでしょう。今年、1年、いろんな勉強をして、エネルギー的にも、意識的にも、大きく成長した人がたくさんおります。去年ではできなかったことが今年できるようになったというものがたくさんあり、それによって日本も地球も大きく変わることができます。一人ひとりが熱心に、本気に学んでいるために、これは地球に必ず大きな影響を与えていくでしょう。

Tさんの場合で少しいくつかのお話をしておきます。煙草をやめ、アルコールもほとんど飲まなくなったという、物質的な改善により、肉体的な波動はかなり改善されつつあります。しかしやはり肉体だけではなく、マインドや感情、心といった要素もかなり影響するために、やはりその期間において自分の思いをしっかりとコントロールしていく、自分が自分をリードしていく、こういう気持ちは常に持つようにしておいてください。

今年、行なわれるいろんなワークの中で、あなた自身の改善にも役立つものがいくつか行なわれるでしょう。その時には自分自身を変えてしまう、自分のエネルギーを変えるという強い決心を持ってワークに望むようにしてみてください。一人ひとり、いろんな思いを持ってやってきます。中には本気で地球を変えるぐらいの強い決意で望む人もおります。一人ひとり、意気込みや決意が違うために、一人ひとりのエネルギーはかなり違うものになるでしょう。

一人ひとりのさまざまなエネルギーを感じたとしても、あなたはそれをそのまま受け入れるようにしておいてください。熱心な人がいても、それはそれでけっこう。分からない人がいても、それはそれでけっこう。あえてそれを皆がうまくいかせるように考えるとか、分からない人に教えるとかいう気持ちを持つ必要はありません。自分は自分のペースで、ほかの人はほかのペースで、それぞれが進めていく。そういうやり方がうまく染み透るような工夫をしてみてください。自分にもっと自信を持ち、自分は本当に光と一緒になってワークをしている、という気持ちを常に持ち続けるようにしてみてください。

あなたが真面目に望む限り、光はそれに応じて確実にあなたに手助けし、あなたと共にワークし、あなた自身をさらに新たなる光へと導いてくれるでしょう。多くの仲間があなたと共に活動することを望んでおります。そしてこれからもずっとあなたと共に学び、成長し、地球のために何らかのお手伝いをしようと考えております。そういういろんなものたちと一緒になって、あなたはたまたま肉体化して行動しているに過ぎません。自分一人の肉体と思わず、いろんな光の仲間たちが同時にその肉体を使っている。その肉体と共に学んでいる。そういう意識で望むようにしてみてください。


一人ひとりの目覚めがどんどん早くなり、短期間で急成長する人がかなり増えてきました。目覚めているもの、成長しているものにはそのままそれを認めてあげ、さらにその光が輝くように、いろんな工夫をしてみてください。何度、学んでもあまり成長が感じられないという人もおります。そういう人はそういう人なりに、自分にいろんな経験があり、いろんな概念の中で悪戦苦闘しているに過ぎません。彼らにも時期があり、自分に見合ったペースで成長できるときがやってくるでしょう。

無理して何かをさせるとか、何かしてもらうということを考えるのではなく、その人が自然に導かれ、目覚めるべきときに目覚めることができるように、ただ見守るやり方を見つけておいてください。それでは、またあとでお会いできるのを楽しみにしております。今日はここまでにいたします。ありがとうございました。


(c)1999 CentralSun
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