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1999/10/4■月曜交流会から

成長することから逃げてしまう日本人

@和だけでなく自分の成長も考える

私たちは皆さん方の言葉でいえば、ハイアラーキの中のひとつの役割のところからやってきております。今日は皆さん方との繋がりをより強いものにするために、私たちと皆さん方がどういう繋がり方で、これからどういう風に発展していくのかを話してみたいと思います。今まで、この場でいろんな存在が話をしてきました。神と呼ばれるものが直接、現れたり、宇宙の仲間たちがやってきたり、生命あるものが言葉を持ってきたり、皆さん方の魂から話がなされたりしておりました。これらはすべて私たちの管理のモトで行われておりました。

私たちは私たち自身の姿を現すことはほとんどありません。私たちの姿を現すことに意味がなく、私たちは必要なものを連れてきて、必要な話をし、必要な学びをしてもらいたいと思っているからです。私たちの正体を明かすことには何の意味もありません。皆さん方の必要なもの、必要なテーマに従って必要な存在を連れてきて、必要な話をしていただく。それがここでのやり方になっております。

したがって、今日、私たちが話をするというのは、極めて珍しい状況であり、そんなに滅多にすることではありません。今日、私たちが話をするのは、別の意味があって話をします。今までここの場では、日本的なエネルギーを大切にし、日本人の考え、日本人の習慣を前提にして学びをすることをやってきました。そして皆さん方がどこまで成長し、どういう意識的な発展をするのかをずっと見てきました。

日本人がいちばん大切にしている和。仲良く助け合って学んでいく。あまり難しいことを考えずに、とにかく仲良くやっていく。こういうやり方がどこまで通用するのかをずっと試してきました。それによって皆さん方はどれだけ成長したでしょうか。確かに、成長という言葉をどう解釈し、どう評価するかで、その解答はかなり変わってくるでしょう。ただ、私たちとの繋がりを強くする、私たちの思いをより的確に理解してもらう、という基準で考えたときに、日本人が大切にしてきた和や、仲良く皆でやるというエネルギーは必ずしも成長には繋がりませんでした。

お互いの気持ちを理解し合う、人間を大切にするという面においてはとてもよいものがあります。でもそれは逆に、自分一人だけが先に行くことを何か悪いことであるかのように考えてしまったり、皆と一緒に合わせていかないと自分一人では先に行くのが不安になったりする状況を造り出したりしておりました。せっかく能力のあるものがいても、遅れてきている者に合わせてしまって先に進まなかったり、素晴らしい飛躍のチャンスがやってきても目覚めていない者と一緒に遊んでしまったりして、成長する機会を失うことが何度もあったのです。

これは日本人特有の学びの傾向といえるでしょう。一人が目立ってどんどん成長すれば嫉妬を感じたり、足を引っ張ってしまう。素直に喜ぶことができないのです。皆で一緒に、皆で同じように成長しなくてはならない。そういう考えから、必然的に遅れている者に合わせてしまう傾向になってしまうのです。私たちは今、そういう日本的なエネルギーと、やはり能力のある者がどんどん先に進むエネルギーをどううまく組み合わせ、一人ひとりの成長に結びつけていくか。今、そういう観点から一人ひとりをうまくアドバイスしていくことを考えております。

しかし、本人自身がそれを望んでいなかったり、希望していない場合があります。皆と同じように一緒にやっていきたい、自分だけ先に行くのではなく皆と一緒にやりたい、自分が先に行ってしまうのは恥ずかしい、目立ってしまう。そういう考えで、せっかくの能力のある者がわざわざゆっくりと歩いている者がたくさんいるのです。私たちからみれば、これは成長には繋がりません。地球がうまく進化するためには、早く歩ける者は早く歩き、能力のある者は能力を使い、先が分かる者は先に進むことが必要なのです。何故、皆でわざわざ足並みをそろえて遅く歩かねばならないのか。

和を大切にすることはとても良いことです。ほかの人を大切にすることもとても良いことです。でも、そのためにせっかくの大切な能力を封じてしまうのは、とても残念なことです。今までは使わなくても何とかうまく時代のエネルギーで進むことができました。これからは人間の力がより強く試される時期に入っていきます。一人ひとりの能力がとても強く影響するのです。たった一人の優秀な判断で全体が急に変わることがあります。その人の持っている能力でほかの人すべてが変わる場合もあります。一人ひとりがいかに自分の能力に気づき、行動に移すか。これが大切になってくるのです。

初めてだから分からない。まだ勉強していないから分からない。ほとんどの人がそういう風にいいます。これは当たり前のことです。いつの時代になっても、どれだけ勉強しても、常にこれからどうなるのかは分からないのです。にもかかわらず、分からないから、知らないからといって、すぐにごまかし、行動しないのを正当化してしまいます。和を大切にすることは重要ですが、そこに潜んでいる弱さ、ごまかしてしまう自分の気持ち、責任逃れする気持ち、そういったところにももっともっと目を向けて、今自分は本当に何をすることが必要なのか、自分の人生はどうなるのか、それを本当に考えていただきたいと思います。


こういう話をしても、多くの人はまだまだすぐに理解できず、行動に移すことができず、今までと同じように行動するでしょう。それはそれで仕方がありません。いちいち自分を責めたり、人を責めても、何の発展性もありません。ただそれに気づいたら、少しでもそれを改善していく。少しでも自分の成長を考えて、自分のためになることをやっていく。そういう意識が必要とされます。多くの人が、すぐにほかの人と比較をして、あの人はこうだから、まだ誰もやっていないから、という表現で、自分の行動をごまかす人がおります。それは何の理由にもなりません。

自分の行動は自分で決めるものであり、自分ができないのはただ単に自分が何もしないからです。ほかの人の所為ではありません。やろうと思ってもできない。実際には、自分が何もしていないのです。自分の行動にもっともっと責任を感じ、自分の意思で行動していく。自分の意思で行動していくという思いをはっきりと持つようにしておいてください。


A肉体に焦点を当てずにもっと高いところを意識する

私たちはいつか皆さん方と確実に繋がって本当に一つになって、この地球で行動できる日が来るのを望んでおります。多くの人が、まだ肉体の自分を自分の本当の姿と思ってそこから意識を広げることができておりません。私たちはそんな一人ひとりに一生懸命働きかけ、そんな小さなあなた方ではなく、もっと大きなあなた方がおり、そして最終的には私たちと一つであるということ。皆が私たちと一つであり、私たちと皆さん方は同じ思いで体験をしている。それを是非とも、理解していただきたいのです。

皆さん方も、三次元の肉体は確かに思いでしょう。なかなか自由に行動できないでしょう。十分に私たちは理解しております。ですから三次元の肉体のレベルでできないことがあり、苦しいことがあったとしても、私たちはそれを責めることはいっさいありません。肉体の荒い波動では多くの制限があり、自由に行動できないことはよく知っております。私たちが常に言うのは、肉体的な話ではなく、もっと意識的なレベル、愛のレベルでいろんなものを見ていただきたいのです。

人間関係がうまくいかない。三次元の肉体のレベルではうまくいかせることはとても難しいです。人間一人ひとりの波動があまりにも違うために、うまく合わせようとしても合わないのは当然のことといえます。ではどういう風にしてうまく接していくのか。肉体の波動のエネルギーではなく、もっと奥深いレベルの波動、もっと精妙な波動を使ってお互いが交わる必要があります。お互いの精妙なレベルの波動を交流させると、肉体の苦痛はそんなには苦痛ではなくなっていきます。お互いの精妙な波動をうまく利用し合うと、お互いの間にとても素晴らしいエネルギーが流れ、肉体的な悩みや苦痛は消えていき、そして喜びに変わっていきます。

皆さん方はあまりにも低い波動のレベルで解決しようと、そればかりを考えております。肉体のレベルで解決し、物質レベルで処理しようとして、それでまた悩みをつくってしまいます。物質レベルや肉体レベルで解決しようとするのではなく、もっと高い波動のレベルで、愛のレベルで解決するやり方を何とかマスターしてみてください。


B自分から変わって日本を変えていく

私たちはいつかは必ず日本人も一人ひとりが目覚め、個性に溢れ、自分の生き方を見出し、イキイキとした人生を造り上げるのを知っております。今はまだやっとそれに気づき、目覚めようとしている段階といえます。人に合わせること、人に従うことをずっと教わってきた日本人でした。でもこれからは自分で見つけ、自分で歩いていく生き方になっていきます。

もうほかの人に合わせたり、ほかの人の真似をする必要はまったくありません。自分のやりたいこと、自分の信じていることをやっていくのです。そして日本人としての素晴らしいエネルギーがだんだん分かっていきます。今までは皆で一緒にやる、協力し合うというのが日本人のエネルギーと思ってきました。でもそれは本当の日本人を創り出すためのひとつのきっかけにすぎないということが分かってきます。それが本質ではありません。

本当の日本人にいちばん相応しいものがこれから現れてきます。皆さん方は是非ともそれを見つけ、そして体に覚え込ませ、行動に移していっていただきたいのです。一人ひとりが素晴らしいエネルギーを使い、そして満足して生きていく。何と素晴らしい国ができるでしょう。私たちもそうやって一人ひとりが自分から変わっていき、日本が変わっていくのを望んでおります。



これからも、今話されたことを常に覚えておき、意識化して行動できるようにしておいてください。つい油断をすると、人に合わせてしまったり、人の真似をする生き方が表に出てしまいます。そういうエネルギーを完全に手放して、自分は自分として生きる。自分の人生を生きる。常にそれを自分の中心に持ってきて、自分の人生を自分の元で、自分の手で造っていくようにしっかりと身に着けておいてください。

それでは少し休憩をとります。ありがとうございました。


C多様な観点から自分の道を探すこと

私たちはこの地球において新たなる役割を担っている仲間たちです。これから地球が皆さん方の想像以上に変化していくでしょう。今までの価値観がどんどん崩れ去り、新しいやり方、新しい発想の仕方がとても大切になっていきます。今までのやり方を押し通そうとしても、ほとんど通用しなくなるでしょう。そしてその場その場で臨機応変に、最適なやり方を常に見つけ出していく。ひとつのやり方にしがみつくのではなく、その時に一番良いやり方を常にみつけていく。そういうやり方で進むことになります。

もう、誰かの言うとおりにすればよいとか、決まりきったやり方で済ますということができなくなってきます。一人ひとり、自分で状況を考え、自分で決断をせねばなりません。こう言うときにはどうするか。いつもならこうしていた。そういうことが通用しなくなり、今はこれが大事、こういうやり方でしかダメだろう、という風に、自分で考えていくことになります。

一人ひとり、決断力、創造力、そしていろんなものを分析する力が必要となります。柔軟な考え方、執着のない考え方、そして広い観点から、いろんな角度でとらえて考え、分析していく。それによって最適なやり方が見つかっていきます。皆さん方がそういう新しい時代に見合った考え方や判断の仕方、それを早く身に着けて、状況判断がうまくできるように準備を進めていってください、

しかしまだ、今までのやり方で押し通してきた人は、そういう考え方ができないために、どうしても今までのやり方を続けようとするでしょう。皆さん方にそれを押し付けて、今までのやり方だからこうせねばならない、いつもこうやってきたからこうすべきだ、といって皆さん方を同じやり方で続けさせようとするでしょう。皆さん方は状況をうまく考えて、その場その場で必要と思うこと、いちばん大切だと思うことを常に見極め、その方向に進むようにしていってください。

そこで仕方なく合わせてしまったり、ごまかしてしまうと、あとでその修正がとても難しい場合があります。場合によっては取り返しのつかない状況に陥ってしまって、自分で深く後悔してしまったり、自分を責める場合も起こるかもしれません。もうあとになってでは間に合わないのです。したがってその場その場で、とにかく自分が必要だと思うもの、自分の信じているものを常に信じて、先に進んでいく。そういう生き方を是非とも身に着けておいてください。


D漠然とでも良いから自分の道を歩くように

今日は、少し、簡単な話をして終わりにいたします。今はまだ皆さん方のこれからの流れに向けていろんな準備をしているところであり、皆さん方に新しい展開がやってくるのはもう少しあとになるでしょう。今はエネルギー的な調整や準備、そしてこれからに向けてのいろんな再調整を行っております。でもこれはとても良いことであり、また皆さん方が新しい流れ、新しいエネルギーに出会うきっかけがつくられております。そしていかに自分の生き方を自分で見つけることができるか。自分の人生を自分で進んでいくことができるか。その方向に向けて、目覚めができるようにつくられていきます。

まだまだ何が成長で、何が自分の道なのか、何をもってうまくいっていると評価するのか、それの分からない人がほとんどでしょう。それはそれで構いません。無理にそれを提示する必要もありません。その言葉にとらわれず、ある意味では雰囲気で構いません。自分が成長していると思う方向、自分が信じているもの、それで十分です。しかし常に自分は光と共に歩き、光の中に入っていく。真実の世界の中に確実に入っていく。そういう意識は常にしっかりと持つようにしておいてください。

ただ皆と同じようにやっていけば、皆と同じようにいつかは迎えられる。皆と同じことをやっておけば、大丈夫だ。そういう意識だけは絶対に持たないようにし、心の中から完全にそういうエネルギーを取り出してください。誰かの真似をしたり、付いていくのではなく、自分は自分の道を歩いていく。自分でつくっていく。こういうエネルギーが必要なのです。そしてそういうエネルギーの強いものから順番により新しいエネルギーが与えられていくでしょう。それによって自分は何であり、どこに向かうのか。自分はここで何をするのか。それがより明確に分かるようになっていきます。自分は自分の人生を大切にして、自分の生き方、自分の歩き方で、常に、マイペースで進んでいってください。


私たちは皆さん方に少しエネルギーを流して終わりにいたします。

それではここで終わりにいたします。ありがとうございました。


(c)1999 CentralSun
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