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1999/8/9■月曜交流会から

興味半分のクライアントには興味半分のヒーラーが来る

@癒しはヒーラーとヒーリーの共同作業

私たちは今の話を聞いて少しお話をしておきます。まず、ヒーリングについての位置づけや必要性についての話がありました。私たちの観点から見た説明をしておきます。

今、日本で広がっている癒しというひとつの行ないは、日本人が心について意識を向け、毎日の生活において自分が不快に思ったり、うまくいかなくてどうして良いのか分からないときに、心の中に自分でも抑えられないエネルギーが溜まってきて、そのエネルギーを自分でコントロールすることができず、ついには肉体や現実にまで影響を与えてしまい、何らかの力を借りてそのエネルギーを放出したいと願っているときに、別の力を借りてそのエネルギーを放出したり、あるいは自分が放出できるやり方を導いてくれたりする作業をヒーリングと称して良いと思われます。

したがってそこで必要な要素としては、まずその人が心の中に自分でも気づくことのできないエネルギーを溜め込んだり、そのエネルギーによって心身に影響を与えたり、現実に影響が出ているという状況が必要になります。一般に心の中にエネルギーが溜まってきて、肉体や精神、現実に影響を与えるまでには、長い時間がかかることがあります。今、日本で行われているヒーリングという作業で見た場合に、いわゆる子供のころの不快な体験、前世における体験を読み取り、そこでつくられたエネルギーを浄化したり、その人に気づかせを行うことが中心的な流れとなっているようです。

そのエネルギーが本当に、その人の幼少時の体験であったり、前世における体験であるときには、それは確かに何らかの効果が現れ、その人は精神的に楽になり、生き方も楽になっていくことでしょう。しかし現実的に多いのは、その人のエネルギーを正しく読み取っていなかったり、自分が勝手に思い込んでその人にアドバイスをする場合があります。そういう場合には、その人のエネルギー自身が本当に浄化されたり、新たなる波動に変わるということはほとんどありません。

では何故、そういうヒーラーがやってきて、自分と関係を持つようになったのか。それはヒーラー側に、本当にその人に癒しを行いたいという気持ちがなく、クライアント側にも本当に自分で自分の心を癒したい、自分が真剣に心が癒されるのを望んでいる、といった気持ちがない場合に起こります。お互いに試しにただやってみたい、なんか雰囲気的に一緒に会ってみたい、面白そうだから一度体験してみたい、という軽い気持ちでやってきたときには、その間に起こるエネルギーのやりとりもその程度のものであり、真の癒しには繋がりません。

すべてのヒーラーがいい加減にやっているとか正しくないとは言っておりません。だからといって全員が皆、真剣に相手のことを考え、本当に相手を癒そうとして行っているとも言えない状況にあります。いずれにしても、ヒーラー側が熱心でないときは、クライアント側も熱心でない状況になっております。したがってそこにおいては、ほかの人が咎めたり注意する必要はほとんどありません。お互いの問題であり、お互いに同じ状況といえるからです。

したがって自分がヒーラーとして活動をしたい、ヒーラーとして頑張りたいという場合には、あくまでも自分が本当にその人の心をいかに浄化し、自分も浄化され、お互いに良いエネルギーを造り出していくか。それを考えることがいちばんとなります。単に経験のためとか、面白そうだ、ビジネス的にうまくいくかもしれない、という程度の考えだと、そういう程度のクライアントしか集まってきません。したがってヒーラー側から見た場合には、常に自分に集まってくるクライアントを見ることによって、自分の状況を見ることができます。

クライアント側で、そういう、単に試してみたい、面白そうだという人がいる限り、そういう心を見せたりそういうレベルで済まそうとするヒーラーが自動的に現れてしまいます。真のヒーラーを望むのであれば、クライアント側が真のクライアントになる必要があります。面白そうだから、一度、試してみた方が良い、とりあえず会ってみた方が良い、という程度だと、ヒーラーもその程度の人しか現れてきません。したがってヒーリングという状況を見るときに、ヒーラーとクライアントを個別に考えるのではなく、両方を組みにしてひとつのヒーリングという作業が行われて、お互いを組みにした場合に、ヒーリングということが正しく行われているかどうか、という観点で見るようにしてみてください。


次に、日本についての話がありました。今、日本という国がいろんなレベルで変化してきており、これまでの価値観や習慣、しきたりが次々と崩れてきております。日本の伝統的で、いかにも日本という特徴を表していたものでさえもが崩れてきており、日本らしさというのが何であったのか、日本という国がどこに向かうのかが分からなくなってきております。しかし私たちの観点から見たときに、地球自身は今、とても良い方向へと進んでおります。まず一つはエネルギー的にどんどん波動が高まってきており、今までの古い価値観にしがみついたり、訳も分からずただ古い習慣を残そうとしていたエネルギーがどんどん消えてきております。

日本においてもいろんな変化が行われておりますが、実際には意味のないもの、しがみついていたものが崩壊している場合がほとんどです。確かに、助け合うエネルギーやお互いに暗黙の了解でうまくやっていくという波動はだんだん消えてきました。一見、それを見ると、残念な方向に向かっているように感ずるかもしれません。でも私たち自身はそこから感じられるのは、お互いの暗黙の了解で進めるという分かち合いや理解し合う気持ちではなく、何も言わなくてもそうすべきだとか、そういうときにはこうするに決まっている、これが常識なんだ、という押しつけのエネルギーの方がとても強く感じられるのです。

無理矢理、押し付け的に作られて何かを自動的に行うのと、相手が本当に何をしたいのかを感じとってそれを行うのとでは、本質的にエネルギーがまったく別となります。表面から見た場合に、相手を思っていろいろとしてあげた、相手のためにやってあげた、子供のために、家族のために、という理由でやってあげたことが崩れ去っているように見えるかもしれません。でも実際には、子供はこうすべきだ、父親はこうすべきだ、母親はこうすべきだとかいうエネルギーが強力につくられていて、その通りに従おうとする波動がずっと残っていたのです。

それをぶち壊しているために、一見、お互いを認め合ったり、理解し合うエネルギーが壊れているように見えているのです。実際にはそういう束縛のエネルギーが壊れているだけであり、相手を理解し合う、相手を本当に思ってあげる、というエネルギーが消えているわけではありません。習慣やしきたりのエネルギーが消えても、日本にはまだまだ思いやりを持ったり、いたわりをもつエネルギーが残っております。ただ、今まではそれが分からない感じで残っておりました。いたわりや思いやりを示すやり方が物を送ったり、プレゼントをあげたりすることでしか感じられなかった人が多かったからです。

実際にはそういうことではなく、本当に心の面で相手を思ってあげる、ものではなくエネルギー的に理解してあげる、という方向へと変化してきているのです。したがって三次元的なもので評価をしても、それは分からないかもしれません。でも日本にはまだまだそういうレベルでは分かち合いやいたわり、思いやりというエネルギーがたくさん残っているのです。そのエネルギーがこれからどのようにして現実に現れていくのか。今までの習慣やしきたりではなく、新しいやり方でどう現れてくるのか。それは今、皆さん方が一つひとつ造り上げながら、確認していく時期になっていくでしょう。

年功序列や終身雇用といった制度がどんどん崩れてきても、一気に西洋式に、能力だけですべてを判断したり、必要がないからといってすぐにクビにする現実はまだまだそんなに目立ってはいかないでしょう。やはり日本的にそれまで頑張ってきた人には何らかの待遇を設ける、急に辞めさせはしないで、しばらくは手当てを補充してあげる。いろんな面で日本的なものが残っていきます。そして試行錯誤を繰り返すうちに、個人の能力を認めながらも、今までの人間性も認めてうまくバランスのとれたやり方を造り上げていく。そういう風に変わっていきます。

それが日本のエネルギーであり、日本は日本でそういうシステムを独自に造り上げることになります。日本における素晴らしさ、まだまだたくさんあります。一見、日本の素晴らしさが崩壊し、日本がどんどん別の方向に進んでいるように見る人がいるかもしれません。実際には、常に日本は日本であり、今まで何千年と日本の中で動いていた、ほかの文明の良いところを日本的に吸収してうまく造り変えていく、日本人に合うようにうまく造り変えていく、というエネルギーが確実に残っております。

こういうエネルギーを使いこなすことによって、ほかのいろんな文明の良いところやいろんな人々の考え方をうまく日本の中に取り入れることができるのです。そういう日本の素晴らしさをまず理解した上で、日本が世界にどういう貢献ができるのか。日本が世界に行える貢献はこれから少しずつ表に出てくるでしょう。ただ、今の段階では、まだそれを口に出すことはできません。また、口に出したからといって、その通りに皆が行うかどうかも分かりません。

まずは日本人自身が何を望んでいるのか。皆さん方がどういう社会をつくろうとしているのか。それが大きく影響するからです。皆さん方が日本をどうしたいのか、ほかの国と日本との関係をどう造り上げたいのか。これがとても大きな鍵を握っているのです。今、日本という国がだんだん見えなくなり、ほとんど西洋的に、アメリカ的になってきているのに、何も疑問を持たない人がたくさんおります。でも、実際には日本は日本であり、アメリカではありません。日本の大切なエネルギーがあちこちに残っております。それをいかにうまく使っていくか。そして世界のためにそれをどう使いこなしていくか。皆さん方がこれから自分を基準にして日本を考えるようにしてみてください。


ただ、Nさんが、自分が何故、日本人として生まれたのかを知りたいという話がありました。あなた自身の体に流れているエネルギーにはいろんな種類のエネルギーがあります。日本人として生まれたエネルギーは、あなた自身を造り上げているエネルギーの中では、またひとつの特別な役割を持ちながらも、それがすべてではありません。つまりあなたは全面的に日本人を表に出す役割ではなく、かといって日本人を無視することはできず、日本人としての特徴をかなり使いこなす必要があるのです。

日本人としてのエネルギーでいちばん、あなたに影響を与えているのは、あなた自身の考え方、思考の持ち方、そこに日本人としての特徴がいちばん出てきます。何か、新しいことに出会ったり、面白いことに出会ったときに、まず自分はそれに対してどういう面白さや喜びがあるのかをハートで感じていきます。そしてハートが喜ぶもの、ハートが満足するものを見つけ出そうとします。

ハートで自分にとって良いと感じたものが出てきたとき、その次はそれは自然の流れの中でいかにうまく現実に反映していけるか。現実の流れを見ながら、自分のやりたいことをうまく進めるように思考のエネルギーが使われていきます。これは西洋の人間にはなかなかできないやり方となっております。西洋の人間は、まず思考でいろんなことを考え、それがいかに自分にメリットをもたらすか、自分にどれだけの価値観が出てくるか。いろいろそれを分析し、分析した上で、筋道をつくり、ステップを踏んで、それを実行に移そうと行動していきます。

したがって西洋人から考えた場合には、ハートで望んでいることが必ずしも表には出てきません。仮に出てきたとしても、それは日本人が感じているハートとはかなり違うレベルのハートになります。あなたの場合にはかなりハートのレベルで本当に喜びとするもの、やってみたいもの、したいものを感ずる能力があります。そしてこれは日本人にかなり共通的に流されているエネルギーでもあります。そしてそれを実現するにあたって、現実や流れ、調和を考えながら、少しずつ進めるというやり方があります。

西洋人の場合には、まずステップを良く考え、論理的にそれを進めていこうとします。自分の流れに合わなければ、それは周りの人が悪い、協力してくれない人が悪い、という考えが西洋人の考えになります。しかしあなたの場合には、あくまでも流れがうまく合わないときにはそれはまだ時期ではない、今、行うにはまだ早すぎる、という風に考えていきます。これは日本人特有の考えともいえるでしょう。

そういった面であなたは日本人の考え方や行動の仕方をベースにしながら、ほかの国々において自分の体験を通して新しい学びをしていくという流れをつくっております。ただあなた自身の魂には、本当にこの地球のために自分が何らかの役割をしたい、自分が地球に生まれてきた以上、この地球と約束をして自分自身が本当に地球が喜ぶことをする、地球が確実に新しい波動に変わる手伝いをする、という強い意識が魂の中にあります。あなたはそれを感受して、現実の中に動かしていきます。

自分自身としてはどこまでが魂の思いで、どこまでが自分の思いなのかは分かりません。また、必ずしもそれを分ける必要もありません。今、ここにいるのも、今、自分が住んでいるのも、あなたの考えであると同時に、魂の思いでもあります。したがってもうすでにあなたは魂の思いを十分に表現し、そして自分ができることをいろいろと楽しんでいく。自分がさらに地球のためにどういう役割を演じられるかをいろいろと試してみる。そういう最中といえるでしょう。

自分自身の行動をいろいろと調べていくと、魂が何を望んでいるのか。自分の魂と地球はどういうところで約束をして、どういうところで約束をして、どういうところの繋がりがいちばん強いのか。それが分かるようになっていくでしょう。あなた自身の活躍を魂も地球もとてもとても喜びを持って迎えております。まだまだあなた自身の頭の中には、やってみたいこと、行動したいことがたくさんあるでしょう。そしてそれはいつか、すべて実現される日がやってくるでしょう。そのために自分は何を用意すべきか。どういうことをやっていけばよいのか。それは必要なときに、必要な現実が訪れてくるでしょう。自分の周りを信じ、自分の環境を信じて、自分のペースで進めていってください。


Kさんに関しては、少し別の観点から話をしてみます。あなた自身はいろいろと学びを重ねていくうち、本当に自分と地球はどこでどう繋がっているのか。自分と宇宙はどういう関係にあるのか。そこにかなり意識が向くようになってきました。でもあなたはいつも、その具体的なものを何か、手に入れようとしております。自分は地球のどこをどうするのか。自分は宇宙とどう繋がるのか。いつも具体的なものをイメージして、そこで関係をつくろうとしております。

あまりにもそれが強すぎるために、現実との繋がりが点のようになり、まるで飛び石の上をあなたが歩いているような状況になっております。一つひとつをあまり限定して考えたり、厳密に考えるのではなく、もっと大きな範囲で、アバウトに少し考えてみたり、雰囲気や直観、思いといったものをもっともっと感ずる練習をして、少し大雑把に行動することも練習してみてください。

あまりにも何か、明確なものを求めようとする限り、行動がとても点の集まりのようになってしまい、ぎこちなく、ぎくしゃくした動きになっているのです。もっともっと自然に、自分の流れといったものを大切にしながら、行動するやり方を身に着けるようにしてみてください。


さて、ここで少し、お話をして休憩にいたします。これからも地球はどんどん波動を変え、皆さん方もそれにあわせて波動を高めていく状況になります。しかしそれによって自分の生活がどう変わるのか。周りがどう変わるのかは一人ひとり、まったく違います。なかにはまったく変化を感じない人がいるかと思えば、次から次へと変化ばかりが訪れるように感ずる人もいるでしょう。基本的に地球がどんどん変わったとしても、一人ひとりがどう変わるかは一人ひとりの問題となります。地球が一気に波動が変わったとしても、それを感じられる人はそんなに多くはありません。

ただ現実を通して、家庭が変わったり、仕事が変わったり、国の状況が変わったりしている場合には、地球はかなり大きな変化をしている証となります。自分はその時に、単に自分の現実だけを見て混乱したり、うろたえたりするのではなく、それによって地球が大きな変化をしているということ。地球が新たな波動に急速に変わったということ。まずそういう観点で眺めると、自分の現実も楽しく思えてきます。自分の現実と地球が繋がっているところがその部分であり、自分の現実の変化が地球の変化と一緒になっているということ。それを楽しむようにすると、地球の変化をさらに自分は受け入れることができます。

そうすると、人によっては、地球の変化を次々と自分が体験し、一見、混乱がたくさんやってきているように思えるかもしれません。でも実際には、それを通して地球自身がどんどん変化しております。またそういう人がたくさんいればいるほど、地球はあちこちでいろんな変化を行うことができ、地球はさらに急速に変化していきます。したがって地球がどんどん変化するということは、自分の現実もどんどん変化するということ。自分が全然、変化していない人は地球の変化にほとんど自分は関係をつくっていないということ。そういったことを考えながら、地球の変化を楽しむこともひとつやってみてください。それではここで少し、休憩をとります。ありがとうございました。


A人間が成長するということ

それでは少しだけ、話をいたします。人間が成長するということが、地球や宇宙にどういう意味があるのか。皆さん方一人ひとりが成長するということが何を意味するのか。そもそも自分は成長する必要があるのかどうか。何故、成長せねばならないのか。少し、それについてお話をいたします。

皆さん方は目的をもって地球にやってきました。当然、記憶にはありません。皆さん方が地球に来る前は別の形をとり、別の意識で地球にやってきたからです。地球に入るときに、地球の重力場に見合う身体を造り出し、その身体で活性化できる意識をつくりました。その意識が体験を重ね、地球からいろんなエネルギーを吸収してきました。皆さん方はその意識の現れであり、地球に来るときの波動そのものではありません。地球に来ようと思ってやってきたその大元の方は、今は皆さん方を含めたより大きな観点で成長を続けているのです。

皆さん方が成長するということは皆さん方が地球に来る前の存在であった大元そのものの成長にも繋がります。ではその大元は何故、成長しようとしているのか。皆さん方の大元は自分が本来やってきた大いなる源に戻ろうとしております。自分が出てきた大いなる源、そこに戻るためには自分は自分のやるべきことを完了しないとそこに戻れないという自然な思いが存在しております。自分が大元から出てきたときに、自分は何をするのか。それは自動的に分かっていたのです。したがって成長するということは、本来、やるべきことを完了して、元のところに戻ることを意味します。

したがって皆さん方が地球上で体験を為し、成長するというのは、大いなる源へ戻るために必要な経験をしているということになるのです。では皆さん方が地球での体験を停止したり、イヤになって逃げ出した場合、大いなる源へ戻ろうとするエネルギーが中断され、不完全な状態になってしまいます。でも大いなる源へ戻るためには、その状態では満足できないために、必ず何らかの別の方法をつくり、自分が本来やるべきことを完了させようとします。そのために、ある現実から逃げようとしても、常に同じ現実がまたやってきたり、ある人がイヤだと言っても、また何度もその人が近づいてくる。自分はやりたくないと思っても、またいろんな現実がやってくる。こういう風に皆さん方は感じます。

しかしこれは大元から見た場合には、大いなる源へ戻るために必要な経験を次々と体験しており、それによって本来の流れを順調に進んでいるように見えるのです。皆さん方が成長するということは、大元が成長し、大いなる源へ戻るために歩んでいるひとつの現れになっております。確かに三次元の地球波動では思ったように進まず、つらいとかうまくいかないという不安が沸き起こってくるでしょう。

でも大元の方ではそれを不満とは思っておりません。それ自体がひとつの経験であり、それをとても楽しみに受け取っております。皆さん方がどういう不満を出し、どういういらだちを覚え、どういう怒りを放出するのか。実はそれさえも楽しみにして受け取っているのです。それによって人間というものがどういうときに怒りを感じ、どういうときに悔しさを感じるのか。いろんな学びをしているからです。

皆さん方の価値観でいえば、人のために尽くし、相手が喜んでくれたら自分は良い仕事をし、相手が喜んでくれなかったら自分は良い仕事をしなかった。そう思っている人がたくさんいます。でも大元の方からすれば、そんな価値観はまったく当てはまりません。実際には地球が望んでいること、宇宙が望んでいることにいかに合っているかどうか。まずはこれが大きな判断基準になります。いかに相手が不満を覚え、不快感を感じたとしても、地球が必要と思っている場合、日本を解放させるために終身雇用や年功序列を壊そうとした場合、これは一人ひとり演じている人はつらいと思うかもしれませんが、地球はそこから大きな喜びを感じていきます。

大元の方は常に地球という観点、宇宙という観点から物事を考え、一人ひとりをそこに導いていきます。でも皆さん方はあくまでもそこで演じている人間であるために、人間的な観点から判断をしていきます。確かに地球にとって必要かもしれないが、私はつらい。世の中では必要かもしれないが、私はとても悲しい。そういうエネルギーを皆さん方が出します。そうすると、大元の方では地球が望んでいることと、皆さん方が感じたことのバランスをとりながら、次の現実を造り出していきます。

したがって一方的に皆さん方を無視して、ただ現実をつくっているわけではありません。やはり皆さん方が少しでも喜びを感じ、楽しみが増えるように現実を造っていきます。ただ地球がそれを望んでいなかった場合、大元はどうしても地球の望んでいない意思を優先させ、地球が少しでも満足する方向へと皆さん方を導いていきます。したがって皆さん方からした場合には、ただ単に自分の思っていることを無理矢理、現実化させようとするのではなく、もう少し大きな観点で自分の現実を眺め、今まで何度やってもダメだった場合、それはどこに原因があるのか。もし地球がそれを望んでいない場合には、自分は結局、それを望むことはもうしないようにする。地球や宇宙や大元が望んでいないときには、自分もそれを要求することはしない。そういう考え方も必要になってくるのです。

そうやって一つひとつ、自分自身の喜びのために行動していたことがやはり地球や宇宙という観点から見た場合に必要なことをやっていく。そういう風に意識が変化していくでしょう。こういう風に変化していくことを成長するといいます。そして意識が宇宙に近づき、地球に近づき、大いなる源へと戻るきっかけをつくっていきます。皆さん方は、そのために毎日、毎日、必要な経験を積み重ね、意識を広げ、自分のために成長を為しているのです。

確かに、現実の中にはうまくいかず、つらく、面倒臭く、イヤだという面もあるでしょう。私たちもそれを否定することはありません。皆さん方がそういう感情を出したということをしっかりと受け止め、現実を造る場合の大切な材料としていきます。でも地球が望んでいるかどうか。実はまずそれがとても大きな割合を占めていきます。地球が望んでいる方向で、皆さん方が行動を為したいときには、それはとても良く進んでいくでしょう。したがって自分が何か行動をなすときに、地球や宇宙が本当に望んでいるのかどうか。自分一人だけで望んではいなかったか。そういったことを基準にしながら、考えるようにしてみてください。

それでは今日はここまでにいたします。ありがとうございました。


(c)1999 CentralSun
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