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1999/6/30■水曜瞑想会から

恋愛もエネルギーのやりとりから実現される

@恋愛の秘訣は感情ではなく思いやり

私たちは今の瞑想を手助けしていた仲間たちです。Iさんの感情の世界での体験が行われました。自分の感情についてもっと知りたい、整理したいという話がありました。あなた自身の感情の働きに、あるひとつの傾向があります。自分の求めている幸せ、幸福といったものがいつ、どういう風にして実現されるのか。私はその幸福を得るために、あとどうしたらよいのか。そういう考え方をすることがあります。

でも、あなたの感情のエネルギーは自分の幸福を求めようとして得られる感情ではなく、あなた自身が自分をただそのまま認めることによって発揮される喜びが入っております。ほかの人から何かをもらったり、何かのきっかけで自分が良くなるというものではなく、自分そのものを認めて、自分のエネルギーを発揮することによって現実がどんどんスムーズに流れていきます。

まだ自分のエネルギーの使い方が分かっていないために、自分でもどうして良いのか、何をして良いのか分からないということがあります。自分で自分を認める。それが自分でも分かっていないために、自分の喜びが自分で感ずることができないのです。自分が本当に満足した喜びになるためには、自分の日常の一つひとつの現れが完璧であり、うまくいっており、十分に楽しいものであるということ。それを本当に理解していく必要があるでしょう。

恋愛のエネルギーで、今、自分がどうしてこうなってしまうのか、うまくいかないのはどうしてかという話がありました。あなたの恋愛のエネルギーは、あなたがどうしても男性に頼ったり、自分を愛してくれてうまくいくという思いが強いために、男性から見たときになぜかあまり楽にはならないというエネルギーがあります。

お互いの男女間の恋愛はもっといろんなやりとりが行われ、片方が与えた分だけまた別のものが戻ってくる。お互いにやりとりをすることによって成長し、理解し合い、発展していきます。そしてそこに恋愛の喜びがあります。したがって片方だけがエネルギーを流して、もう片方がそれに見合うエネルギーを流していないときには、正常なエネルギー交換が行われず、結局長く続くことはありません。

エネルギーのやりとりで見た場合に、お互いにバランスがとられる必要があるのです。あなたはそれをあまり意識していないために、ただ単に好きかどうか、合うかどうか、それだけで男女間を考えているように思われます。あくまでもエネルギー的な観点から見た場合に、お互いにやりとりするもの、お互いのやりとりがあって初めて喜びを感ずる。それを理解していく必要があります。

自分はあまり積極的に動けない。行動できない。結局、それは誰かと一緒にいた場合でも、相手はその分(自分は積極的に行動できないというエネルギー)しか自分にエネルギーをもたらすことはできません。片方だけからたくさんもらって、もう片方はただ受け取るだけというパートナーシップは存在しないのです。それを本当に理解した上で、自分が永く一緒にいたければ、自分の方からも一生懸命、エネルギーを与えていく。

それは執着的なエネルギーとは違います。本当に相手が喜びを感ずるエネルギーです。自分の所に引き留めようとか、自分のものにしようとかいうエネルギーが入ると、それは相手にとっては単に不快なエネルギーにしか感じられません。相手が喜びとなるエネルギーをいっぱい与えていく。相手が喜びとなるエネルギーが何なのかが分からない。そこで一人ひとりがいろんなことを考えていきます。相手は何を喜びとするのだろう。相手は何を求めているのだろう。相手の好きな話題は何であるのか。

結局、あなたが今、いちばん必要なのは、そういう観点です。相手の面白い話題、相手の興味あること、相手が話したがっていること、そういういろんなところに自分も意識を向け、話題を合わせたり、作ったり、話を展開させていくやり方です。相手が何かを話したときに、自分も興味を持ち、いろいろ聞いてみたり、素晴らしい提案をしたり、新しいことをどんどん話していく。相手もそれを受けて、さらにいろんなことを話していく。これで正常なエネルギーの流れが出来上がっていきます。

したがってもしあなたが、お互いの関係をうまくもってきたければ、そういう話題をもっともっと自分なりに見つけ、共通性を持ったり、お互いが進むことのできるような話をいっぱいつくるということが必要になります。そういう意識を持たずに、ただ相手の話を聞いていたり、相手に任せたりするというのは、エネルギーのやりとりからして好ましくない状況を造り出していくのです。

したがっていくら恋愛であっても、男女間で永く持たせるためには、そういう共通の話題や趣味、相手が楽しいと思うこと、といったところに意識を向け、そこでのやりとりがずっと続くような工夫が必要となるのです。今、あなたにとっていちばん理解しなくてはいけないところは、そういうところであり、もっともっと相手のことを考えてみる、相手の立場で相手の感覚を調べてみる。そういう練習が必要と思われます。


A人ではなくエネルギーに恋している

あなたの魂としてお話をいたします。どうしても胸から熱いものがものが込み上げてきて、相手のことが忘れられない。それはある意味では正常な反応であり、それは悪いことでも何でもありません。ただその気持ちを表現しようと思っても、相手は理解しておらず、自分もうまく表現できない。これはあなた自身が相手と一緒にいるときのエネルギーの使い方をもっともっと工夫してみる必要があります。

あなたはただ一緒にいるだけで安心感を感じ、楽になると思っているかもしれません。でも相手は実際には一生懸命、あなたのことを考え、あなたが少しでも喜ぶようなことをいっぱい口に出し、あなたのためにいっぱいの時間を費やしているのです。あなたはそれが普通で、その人自身の個性、その人はそういうものだと思っているかもしれません。

でも相手は実はそうではなく、ほかの人といるときにはほかの人が楽しくなるように一生懸命、話題を作り、楽しく見せているのです。本質的にその人が楽しい状況かどうかは別問題となります。したがって、相手は一生懸命、相手をを楽しませよう、面白くさせようとして接してくる、あなたはそれを体験してその場では楽しいと感ずる。でも相手には、どうしてもどこかそこで満足できないものを感じてしまうのです。

しかしあなた自身が楽しくしようと思っても、何をどうして良いのか、分からない。そういうことがほとんどでしょう。今まであなた自身がほかの人を楽しませよう、ほかの人を面白くさせようという思いがなかったからであり、そこが本質的に相手とまったく違うエネルギーとなっております。相手はいかに楽しんでもらえるかを考えており、あなたはあまりそれを考えたことがなかったのです。

あなたがそのために、常に楽しくさせようとするエネルギーを望んでおり、それがあなたのハートに現れてくるのです。そういう喜びをたくさん表現し、いっぱい出している人のエネルギーをあなたが望んでいるのです。したがってあなたはまず、そのエネルギーに恋をしているということをまず理解してください。男性ではなく、そのエネルギーです。周りの人にいっぱい楽しんでもらいたい、面白くなってもらいたい、という風にして行動するエネルギーです。

したがって今、あなたがいちばん必要なのは、そういうエネルギーです。そういう人の回りにいって、どういう風にして周りの人を楽しませているか。どういう風に面白く過ごそうとしているのか。それを調べてみてください。そしてその人がいかに頭を使い、体を使い、工夫していろんな人を楽しませようとしているか。それを少しでもあなたが受け入れるようにしていってください。

そして同じようなことを工夫してみたり、十分、ほかの人を楽しませることをやってみることです。あなた自身はそういうエネルギーを今、必要としており、そのためにその人間をたまたま好きになっているに過ぎません。そのエネルギーが十分にあなたのところに入ってきたら、もうその必要はなくなるために、その人には興味が湧かなくなってくるでしょう。まずは自分がほかの人の喜びのために、どういう接し方をしたらよいのか。どういう表現をしたら良いのか。それを学んでいる最中という風に理解をしておいてください。


B挨拶

ほとんどの恋愛はそういう風にして行われております。あなたに限らず、ほかの人もすべてそういう風な流れで仕組まれているのです。一見、その人を好きになっているように見えても、実際には単にそのエネルギーを必要としているだけなのです。その仕組みが分かってくると、世の中のほとんどの人が数カ月だけ会って別れたり、永く続かなかったりする理由がよく分かってくるものと思われます。

したがってその人自身を好きになって、永遠に一緒にいようという考え自体が無理であるということをまず、理解しておいてください。私たちはここまでにいたします。ありがとうございました。


(c)1999 CentralSun
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