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1999/5/16■月例セミナーA[日曜]から

癒しが必要なのは魂とつながっていないから

@魂とかけ離れるとヒーリングが必要になる

私たちは皆さん方の成長のために新たなる光を持ってきました。皆さん方にとって癒しがなんであるのか、なぜ癒すのか、ということについて少し説明をしましょう。

本来は皆さん方が活動を為す際に、皆さん方の自由意思がうまく機能できるように流されるエネルギーがあります。しかし皆さん方の自由意思と魂の思いは別であり、魂の思いと皆さん方の思いがかけ離れてしまったときに、そこには魂からのエネルギーが必ずしもうまくは流れなくなり、結果的に自由意思による行動も制限を受けてしまいます。その制限をどのようにして皆さん方が感じるのか。それが人によって、ほかの人から制限を加えられたり、押さえ付けられたり、無視されたり、相手にしてくれなかったりという現象で現れてきます。

したがって本来、魂の思いとあまりかけ離れないレベルで自由意思を使っていれば、ほかの人から不快な行動を受けたり、無視されたりするという状況は起こらなくなります。でも時々、素直な行動をとっていても、どうしてもそういう状況に陥ってしまう。人から無視されたり、つらい経験を選択するような状況になってしまう、ということもあります。

自分が望んでいなくても、そういう状況になってしまう。その大きな理由は、皆さん方の自由意思と魂の思いとの間に置いて、いろんな組み合わせがあり、その結果、皆さん方が望んでいなくても、魂が望んでいる場合に実現されやすくなったり、場合によっては本人はまったく望んでいなくても魂の思いがそのまま現実化する場合があります。

本来、皆さん方の自由意思がうまく機能し、魂から見てもその言動が十分にうまく運ばれている場合には、魂はあまり個別に関与せず、その人の自由意思に任せる場合があります。しかしまだ、自分での行動に良い状況が設定されにくい場の時には、魂が深く関与していろんな現実を魂自身が造り出す場合があります。往々にして、そういうときには自由意思とはまったく違う現実が次々と現れてきて、皆さん方にとっては思ってもいないような現象が頻繁に起こることになります。

魂が創った現実が起こりやすくなる。それによって本人の自由意思が無視され、思った通りにいかないという不平不満がいっぱい造られるようになる。魂から見た場合には、現実がスムーズに展開しているように見えてしまいます。でも、皆さん方から見た場合には現実はまったく思った通りにいかないように見えてしまいます。

この魂と皆さん方の思いのズレがどんどん激しくなり、一見、魂の言うとおりにしているように見えて、まったく自分勝手に動いている人がいれば、魂の思いを即座に感じてほとんど魂の言うなりになっているにもかかわらず、魂が分からない、魂とはつながっていないと思い込んでいる人もおります。

一般に、ヒーリングという作用が行われるのは、魂からのエネルギーが流れにくくなり、その人の思いと魂との思いがうまく噛み合っていないときに行われます。したがってヒーリングをすることにより、魂からのエネルギーが流れやすくなり、その人の現実が魂の思う通りに進むようになっていきます。それによってその人が喜びを感ずるようになるかどうかは別問題となります。つまりその人の思いが魂とかけ離れている場合、魂の思う通りに進んだとしても、その人にとっては楽しくなかったり、望んでいないという状況に陥る可能性があります。

多くの人が、癒してほしい、自分の体を楽にしてほしいと望んで来る場合にも、魂の思いとその人の思いがかけ離れている場合には、いくらヒーリングをしても、ほとんど効果のでない場合があります。したがってもしヒーリングをしてほしいという願いを持つ場合には、魂の思いを自分が受け取って魂と自分の思いをなるべく同じにしていこうとする気持ちが必要になります。そして魂の思いが具現化することを自分は望んでいきます。

もし自分の言動がうまく反映されず、魂のペースで進んでいくという状態を受け入れたくない人は、自分の好きな通りに生きて問題はありません。その人はいちいちヒーリングをして、魂の思いを受け取るようにする練習はあまり馴染まないことになります。ヒーリングをすれば楽になる。そういう風に認識されておりますが、魂自身の性格により、必ずしもその通りに現実化するわけではありません。

魂はできるだけ皆さん方とつながって思いを一つにしようとしていきます。でも皆さん方のほとんどはまだ自分のペースで現実を造ろうとします。そのためにお互いが噛み合わず、うまく現実が進まないという状況になっていきます。もし魂の思いを本当に感じて、魂のペースで進んで良いという人がいれば、その人は十分に魂からのエネルギーを受け取ることができ、魂のペースで現実を進めることになるでしょう。


魂は魂でいろんなことを考えており、必ずしもすべてが皆さん方の思いと同じわけではありません。皆さん方は皆さん方でいろんなことを思っていきます。それは皆さん方が必ずしも魂ではないことと同じです。ではどこまでが魂とつながって、どこまでが自分の思いなんだろう。皆、それを考え始めます。でも、なかなかそれは明確に分かるものではありません。ただ本当に、魂とつながって現実を一つにしたいと思っている者、こういう人は繋がりやすい傾向を持っております。皆さん方が自分のペースで自分の現実を歩みながらも、魂との繋がりを絶つことなく、そのままうまく成長していく。こういう状態こそがいちばん適切といえるでしょう。

ヒーリングしても意味がないとは言いません。それはそれで大切なやり方であり、一時的にせよ、その人を楽にすることができます。でもそれに頼ってばかりいると、自分で成長するということが疎かになり、生きる力も弱くなってしまうのです。自分が生きる力を身に着けるためにも、ヒーリングをあてにして楽しようとせず、魂と自分の現実をうまく味わっていく、生活していくという思いを造るようにしてみてください。


少し、休憩をして、あとは個別に話をしていきます。


A魂の思いを感じて行動することが癒しそのもの

あなた(Taeさん)の今の状態から見たときに、あなた自身には意識に上っていなくても、私たちの観点から見えるものとして、あなたが人と接するときにいろんなことを相手に考えてしまい、相手の反応や言動を気にするという波動があります。相手の仕草ややり方、やっていることが一つひとつ気になり、自分はそれに対して何か言いたくなったり、いろいろと手を出してしまう傾向があります。

これはある意味では、あなたがほかの人間に対して持っているエネルギーの典型的なものといえます。それによって自分がその人のために何か良いことをしている、何か役に立っている、という感覚が沸いてきます。そしてそのささやかな感覚を楽しみに毎日を過ごしております。これは自分にとって大きな喜びにはならないために、それを目的に行動しているとは思われてはおりません。またそんなに大きなエネルギーであるとも感じられてはおりません。でも実際には、あなたがこの現実を造るときにとても大きな影響を与えていきます。自分がその人に何かをしてあげる。何かすることによって自分の価値を確認していく。その人の反応を気にして自分のやったことの意味を理解していく。そういう構図が出来上がっております。

これはほかの人と対等に付き合おうとしても、現実にはうまく流れない場を造り上げます。単にお互いにそこにいるだけとか、単に楽しむだけという場が造りにくく、あなたがそこで何らかの影響を与えることによって初めて自分の立場が理解されていきます。そういうやり方を経験しているのは、あなた自身が自分という存在を理解するために、相手に何ができるかという点で考えた時期があり、それがかなり深いレベルで心に残っております。自分という存在を考えるために、相手との関係を考えた。これが出発点といえるでしょう。

今、あなたにこういう話をしているのは、あなたは癒しのテーマを考えるときに、つい自分を責めたり、悪くするようなことを癒さねばならないという感覚があり、こういう何気ないところに潜んでいるエネルギーを無視する傾向があります。しかし実際にはこういう何気ないもの、普段思い出せないもの、そこにこそいちばん本質的な意味があり、そういったことを癒すことがいちばんの目的であるということを理解していく必要があります。

今のあなたの場の中において、この波動を浄化することはとても意味があります。自分は自分で、自分のやり方でやっていく。それを本当に身に着けるために、自分はどういう場にあろうとも、自分のペースで進めていく。今、そのためのいろんな準備を進めております。自分にとっての癒しは、あなたがただそこにいるだけで十分という感覚をいかに味わっていくか、それによって成長するという喜びをいかに身に着けていくか、そこにあります。

自分にとってもほかの人と同じように癒すべきテーマが潜んでおり、それは自分でつかみ出さないと出ていかない。まずはそれを明確に理解した上で自分のペースを保つようにしてみてください。


あなた(Tamaさん)の心の波動がとても寂しく、ほかの人と心のレベルで打ち解け合えないという波動になっております。ほかの人のエネルギーを心のレベルで共有できない。その大きな理由は、あなた自身の存在を壊さないために、自分は自分のペースを保とうとして活動しております。そのためにほかの人に接触するときには、とても慎重になり、そのまますぐには心には受け入れられないという状況になっております。相手のことをいろいろと理解し、安心できてから、初めて自分の心を開く、というやり方をとっております。

したがって自分が本当に安心できる相手に出会えれば、心を開き、納得できる付き合い方をしていくでしょう。しかしまだそういう人が現れないときには、その人の心を受け入れることができず、自分の世界で活動を続けてしまいます。

今、感じている心の壁を内側からできる光の強さで押し広げて、その壁を内側から壊していってください。内側から強い光が広がっていき、壁がどんどんひび割れして、内面から崩れ落ちていきます。恐れるものは何もなく、自分の本来の姿が見つかり、自分で造り上げた壁がどんどん消えていきます。

心の真ん中から、あなたは自分を愛する愛が芽生えてきます。自分のすべてを許せる愛が心の真ん中から広がっていきます。ほかの人の心の壁を暖かく包むことができるぐらいに愛が広がっていきます。ただ自分を許し、ただそのままでいる自分を愛するという感覚を今、しっかり味わって、これをそのまま持続できるようにしておいてください。


あなた(Akeさん)の日常の行動について、あなたが心配するほど、魂の思いとあなたがかけ離れているわけではありません。例えば、今の場所に住んでいること自体が魂の思いを受け取ってそこに住んでいることであり、また話の分かる人々と出会って話し合ったり、仕事でいろんな現実を造っているのも、魂を感じて行った行動です。しかしだからといって、すべてを魂が規定するわけではなく、あなたの自由意思を尊重し、あなたができるだけ喜びを感じられるように可能性を残しておきます。

あなたが自分でやりたいと思うことがあれば、魂はそれを優先させ、なるべくその方向へ進むように考えていきます。しかしあなたがほとんど何も考えていなかったり、どうでも良いと思うことに関しては、魂が優先して魂のペースで進めていきます。自分はどうしても、これをしたいと願っていても、思うように進まないところは魂の強い意思で動かされたものと解釈をしてください。

一般にあなたの場合には、今、現実を造る際にどういう思いで人間関係を続け、お互いの発する感情や思考がどこまで現実に影響を与えているのかを学んでいる時期になっております。したがって魂としてはあなたが発した感情や思考のエネルギーが現実にどう現れてくるのかが分かりやすい現実を造っていきます。したがって何かをするとか、どうこうするとかを考えているのではなく、あなたが何らかの感情や思考のエネルギーを出した場合、それによって現実がどう現れてくるのかが分かりやすいような仕組み、それが自分で意識できるような状況、ただそれを造っていきます。

したがって具体的な個々の現実に意味があるわけではなく、その流れ、感情や思考と今との関係を学ぶことが魂にとっての思いとなっております。したがって何かを願えば実現するとか、どうすれば魂の思いに合うとかいう話ではなくなってきます。むしろ自分が日頃思っている感情や思考が今の現実にどう影響を与えているか。それを理解することが魂の思いになっております。魂は必ずしも一人ひとりが何かをどうするとか、いつまでに何かをするとかを願っているのではありません。その辺の魂の考え方、思いについて少し見方を変えるようにしてみてください。


あなた(Kazuさん)が今、学んでいる場は自分自身の考えや思考がどこまで影響を与え、自分の場と他人の場がどういう繋がりを持っているのか。思考のエネルギーと感情のエネルギーはどう違うのか。それを学ぶ場に入っております。あなた自身にとって本来、癒すべきエネルギーは別にありました。他人に対して素直になりきれないところ、本心を出しにくいところ、という壁があり、それが癒しのテーマになっておりました。この癒しはまた別の機会を見て行うようにしてみてください。

あなた自身の意識的な変化がいろんな現実を呼び、それによってテーマもどんどん変わっていきます。これからの自分の意識の持ち方によって現実がさらに変わるということを学ぶことになるでしょう。その時に意識の持ち方を理解し、現実がどう変わっていくのかが分かるようにしておいてください。


あなた(Moriさん)にとって癒しはまだしばらくはテーマになるかもしれません。癒しは、本来はいちいち意識しなくても自然に行われていき、その場その場で適当なエネルギー場が造られていきます。しかしその自然なエネルギー場になるためには、自分自身の体が完全に癒しを行える体質になっている必要があります。

癒しに適した体質というのは自分の肉体や心の在り方、いろんなレベルにおいて自分が完全に光と一つになり、この光を求めている者に与えていく。この光を欲する者にただ分けていく。これが無意識のうちで行われていく必要があります。自分が光そのものになり、この光を求めている者があれば、自然に分けていく。これが無意識のうちで自然に行われるようになったとき、自分は癒しの体そのものになります。そうすれば、いちいち癒すという行動をとらなくても、自分の思いの一つひとつが癒しを行うことになります。

あなたは最終的にはそれに向かって自分を変えていく流れがあります。そのためには自分の体のすべてをそのように合わせるという強い意思も必要になります。自分をどこまでそれに合わせていくか。自分が求めているのは何であるのか。それをいろいろと感じながら、進めるようにしてみてください。

慣れてくると、自分の言葉の一つひとつが自然なる癒しの言葉に変わっていくでしょう。それを求める人がいれば、自然に言葉が出ていくでしょう。自分にとっていちばん満足のできるやり方を身に着けていってください。


B魂とつながって癒しを超越する

さて、先ほど、皆さん方にアドバイスを与えました。最後に、皆さん方と魂との流れをよくするためのエネルギー調整を簡単にしていただきます。自分をまず楽に座らせ、ゆっくり深呼吸をして力を抜き、リラックスさせて、ハートチャクラから魂の思いが感じられるように意識を向けていってください。

魂からさまざまなエネルギーが流れてくるのを、一つひとつ感じていきます。

魂は一人ひとりの自由意思を大切にして、皆さん方の行動を尊重しています。でも、できればひとりでも多くの人と分かち合って、喜びが得られる経験が増えるのを楽しみにしております。魂は、独りぼっちだからといって責めることは一切ありません。友達と喧嘩したからといって責めることも何一つありません。仕事で失敗したり、ほかの人から非難されたとしても、魂はそれを責めることはありません。

魂は一人ひとりをそのまま認めており、許しております。一人ひとりに対して、今、感じているエネルギーが魂からの癒しのエネルギーです。心を癒したいとき、このエネルギーを感じて、心を楽にしていってください。皆さん方が魂に愛を送れば送るほど、魂も愛を送ってきます。

皆さん方が魂とどんどん近づき、お互いの関係がスムーズに進むようになると、癒しという作業がほとんど不要になり、意味のないものになっていきます。そして一人ひとりの存在そのものが魂の現れになり、あえて癒しという作業を行わなくとも、行動の一つひとつが癒しの行動、愛の行動に変わっていきます。皆さん方が魂と一つになることは魂の愛や癒しと完全に一つにつながることであり、わざわざ魂から愛や癒しを受けるというエネルギーが不要になっていくのです。

それこそが癒しを超越することでもあり、いちいち癒してほしいとか、癒しが必要という観念がなくなっていきます。愛のある人間そのもの、癒しのある人間そのものになること、それがあなた方の進むべき道です。これからそれを感ずる方向へと進んでいってください。それではここまでにいたします。ありがとうございました。


(c)1999 CentralSun
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