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1999/2/20■月例セミナー@[土曜]から

本当の自分が表に出ることへの恐れ

@弱さや愚かさを隠そうとして恐れや不安を造る

私たちは皆さん方の魂の集まりで一つの役割を造っております。今日は恐れの解放ということで、皆さん方にいろいろな調整をしていただきます。日本人に限らず、恐れはどの国々の人間にも備わっており、その恐れを手放そうとして思想的な弾圧や習慣、宗教を造り上げてきました。人間が人間に対して制限を加えたり、威圧的な行動に出るのは、ほとんどが恐れを表現していることであり、自分自身の弱さを隠そうとしてほかの人間に強さを誇示してきました。自分が弱いことや負けること、愚かなことに対する恐れがあり、それを隠そうとして背伸びをし、外見を繕ってきました。

美しくなることも、良いものを手にするのも、すべて恐れからきております。自分が愚かで、美しくなければ、他人からは愛されない。愛してもらえないと、人生が不幸になる。だから美しくなる。良い人間になる。そうやって今まで生きてきました。そういう生き方をして、自分が本当に楽になったかどうか。ほかの人が一生懸命、自分を愛してくれるようになったかどうか。

自分の弱さや愚かさを自分でイヤになり、隠そうとして立派になったり、良い人間になろうとしていることは、実際には本当の喜びをもたらすことはありません。その不安を常に抱えているからです。隠せば隠すほど、それが表に出ることを恐れます。本当は弱い人間だった。それを知られるのが怖い。余計に強さを誇示しようとして、権力を身に着けようとする。コントロールしようとする。自分は良い人間ではない。それを隠そうとして、良い人間であるかのように、態度をとってきて、悪いところは他人に見られたくない、という恐れがいっぱいあって、良いことを次から次としようとしてきた。でも心はちっとも楽にならない。

皆さん方にとっては当たり前の行動が、実際には弱さや愚かさを隠そうとしている。またそれが出る恐れを隠そうとしてわざと強がりを言ったり、見栄を張ったり、表面だけを繕う生き方をしてきました。恐れを解放するということは、実際には生き方そのものを変えることから始まります。なぜ、恐れるのか。なぜ自分が良い人間であろうとするのか。自分が良い人間と思っていないから、良い人間であろうとする。自分のすべてを認めて、自分で納得していたら、わざわざ良い人間であろうとする思いは必要ではなくなります。

愚かな人間と賢い人間という区別をつけていなければ、初めから愚かさを隠そうとする行為はなくなっていきます。親だから、子供より知っていなくてはいけない。子供よりも頭がよくなくてはいけない。こういう考えによって、常に強さを誇示しようとする。当然、そういう育てられ方をした子供は、同じことを繰り返していきます。大きくなるに従って、強さを表面で誇示しようとします。

人生経験の浅い者が社会のことをよく知らないのは当たり前のことであり、恥じることでもなく、愚かなことでもありません。それを愚かなことや、恥ずかしいこととして親が教えているために、子供はそういう概念を身に着けてしまい、愚かなことや恥ずかしいことを隠そうとしていきます。そしてそれが表面に出る恐れを造り出していきます。したがって皆さん方自身が自分の子供やほかの人を見るときに、愚かなこととか恥ずかしいこととかいう概念を持つことなく、客観的にその事実だけを受け入れていく練習をすることが必要です。

そんなことをすると、ほかの人から笑われてしまう。そんな常識外れなことは、ここでは通用しない。そういった一つひとつの考えが自分の行動を規制していき、それが表に出る恐れを造り上げていきます。従って自分が今まで身に着けてきた恐れは、今までの人生経験の中で、他人から見られたくないものを隠そうとしていること、それが表に出る恐れを造り上げてしまう。少しでも良い人間であろうとして、悪い面が出てしまう恐れを造り上げてしまう。賢い人間だという思いを出そうとして、愚かな面が出る恐れを造り上げてしまう。いろんな価値判断によって恐れを造り上げてきたのです。

こういう学びをしていても、まだ私には理解できないから恥ずかしいとか、分からないから遅れているとか、そういう価値観を造り上げた途端にそれが表に出る恐れを造り出していきます。自分のそのままの心が表に出るのを恐れているのです。なぜか、そのままの自分が恥ずかしい。自信がない。そのままの自分に自信がない。

自分を愛していないのです。結局、自分を恐れている。自分を認めていない。自分を認め、自分のすべてを愛していたならば、恐れは出てこないはずです。自分の本当のものが表に出てきても、恥ずかしくはないはずです。結局、本当の自分と表向きの自分を使い分けている限り、恐れは付きまといます。本当の自分が表に出るのを常に恐れるからです。

したがって恐れを解放するということは、本当の自分と表向きの自分の区別がなくなるということ。本音と建て前がなくなる。表裏がなくなる。自分と他人の区別もなくなってきて、すべてが自分であるかのように思えてくる。これによって恐れは解消されていきます。恐れはほかの人が恐ろしいから恐れを作ったのではなく、本当の自分が表に出ることの恐れからできてきたのです。自分の心の中で、ほかの人には見られたくないもの、知られたくないものは何であるのか、それを見つけてみることも必要なことです。


あなた(Tomoeさん)の心は本当に悲しみが深く、自分の気持ちを分かってくれる人がほかには誰もいなく、自分のことは自分でせねばならない、自分でやるしかないという思いがとても強くなっております。あなた自身の喜びが何であるのか、自分一人が強くなって、自分がすべてを分かって、うまく生きれるようになると、自分は喜びを得るのか。

あなたは小さいころから、自分が強くなることを望んでいました。多くの人と一緒にやるというよりは、自分が強くなって、自分がしっかり生きるという道を選んできました。したがって自分の能力や価値が否定されることにとても強い恐れを造り出してきました。自分の存在そのものが否定されてしまう。それをとても恐れており、自分は必死になって生きる。何がなんでも生きるという思いを強くしてきました。

あなた自身のこの経験はあなたが自らのエネルギーを根本から変えるために作られたものです。これまでの地球上の転生において、あなたの進んできた道は自分を真の喜びに導くものではないということに気がつきました。今までの地球上の文化や歴史をそのまま経験しても、自分の喜びにはつながらなかったのです。いつの時代でも争いがあり、対立があり、親子でさえも人間とは思えない言動を平気で振る舞う。

そういう経験をするうちに、こういう経験を地球上で何度も何度も重ねても自分の真の喜びにはつながらない。どうしたら自分の喜びが得られるのだろう。それに自分なりの答を見出し、そしてまったく新しい流れを作ることにしました。そのために普通の人間が流れている流れとはまったく別の流れを自ら造り上げていきました。

母親にしても、パートナーにしても、普通の人とは違うエネルギーであなたの周りに造り上げられてきました。でもあなたはそこから自分なりの答を見出そうとしております。普通の両親がいて、普通の人生を得て、普通にパートナーと出会って、それで本当に楽しかったかどうか。普通の人生を進めば進むほど、地球上の普通の人間のエネルギーがたくさん流れてきます。お互いの間のトラブル、嫉妬、傷つけ合いが普通に流れてきます。あなたはもうそれを経験しようとは思いませんでした。

自分のまったく新しいエネルギーで自分の人生を作っていく。今、あなたはそれに進んでおり、その中で自分なりの答を見出そうとしております。今、あなたに話ができるのは、あなた自身の恐れは自分が一人でやっていくことに対してまだ自信が持てないだけの恐れであり、ほかの人の恐れとは少し性格が違います。いかに自分が、自分一人でやっていけるか。その中で、自分を見失うことなく、確実に進んでいけるか。ひたすらそこに意識が移っていきます。

したがってあなた自身はほかの人とは違う恐れを経験しており、自分が満足するために、自分の価値を自分で納得できるように、それによって自分が真なるものに出会うために、ただそこに向けてこれからも経験が進んでいくでしょう。自分をすべて信じて、自分の流れは自分だけのものと理解して、自分のやり方で恐れを解消させていってください。

あなた(Motoyukiさん)は外見とはまったく別に、魂はとても逞しく、とても強く、しっかりした信念で地球に影響を与えております。それゆえにあなた自身の学ぶべきことを的確に指示し、あなたの必要なものだけが現実に出てくるように、完全にコントロールをとっております。魂がいちばん、地球に対して思っていることは、この地球上では人間が人間をとても恐れており、人間同士が怖がっており、人間同士で非難し合っているということ。特に初めての人、風貌の違う人、見掛けの違う人に対して、とても強烈な恐れを感じていきます。

あなたの魂はとても強く、あなた自身を造り出すときに、いろんなエネルギーを調べて、あなたの性格を造り上げてきました。いろんな人間と出会っても、どの人間にも影響されない自分を造る。それと同時に、どのような人間があなたに影響を与えようとしても、あなた自身が自分のペースで常にやっていける。まずはこういう強さをあなたに与えました。そしてさらに新たなるテーマとして、人々が人々を恐れるときに出されてくるエネルギー、避ける気持ち、逃げるような気持ち、その場から去ってしまいたくなるような気持ち、こういう気持ちをわざと感じやすいように、体を造りました。

あなたはこの影響によって、いろんな人の恐れを感じやすくなっており、しかし自分はそのエネルギーには影響されないという特徴の体も身に着けております。したがって自分はいろんな恐れを感じながらも、自分のペースで強く生きていけるという体を身に着けております。なぜ、そのような細工をしたのか。あなたにもっともっと人間の心を理解してもらいたいと思い、そしてそれをあなた自身が自分の力で克服していく。それを示したかったのです。

あなたはほかの人よりも強く、恐れや不信、不安を感じやすい体になっています。でもそこから逃げることはできません。逃げていては、まったく前に進まないのです。どのようにしてそれを克服し、前に進んでいくのか。人よりも強く感じる不信感や不安、これをいかにあなた自身の愛で、人それぞれが自然に出てくる暖かさや安心感、安らぎのエネルギーに変えていくか。あなたが自分から安心感や喜びを出さない限り、ほかの人間も安心感や喜びが感じられないのです。

それにいかに自分で気づき、自分で行動していくか。あなたの魂は、あなたがそれに目覚め、行動できるのをただじっと見つめております。不安や不信を感じて避けたり逃げたりするのではなく、安心感や喜びに変えていく。そういう強さをあなたは身に着けているのです。後はそれに自分で気づき、行動に移していく。それを自分なりにできるように、これからも努力をしていってください。


大いなる大いなる仲間たちがあなた(Akemiさん)をとても愛しており、あなたが地球で生きている喜びを感じております。あなたがこの地球上で肉体をもって行動していることを彼らは喜びとしている。しかしあなた自身は恐れと不安と悲しみの中で毎日を過ごしております。なぜもっと楽しく、喜びに満ちた人生を造ってくれなかったのか。あなたはそう思うかもしれません。

人生が良い、良くないというのは誰が判断するのでしょう。自分が判断している価値観でさえも、自分で急に変わるときがあります。見方や考え方、後になって考えたときに、自分がイヤだと思っていたことがとても良い経験となって思い出されたり、実際には必要な経験だったと感ずることがあります。今のあなたはまさしくその状況にあり、今の段階においては自分のことをまだ正しく評価できる状況にはなっておりません。でもいずれは確実に自分のために必要なものであり、自分が今までの経験をしたからこそ、新たな流れを体験することができたということに気がついてきます。それゆえに仲間たちは今の状況でさえも喜びを持って見ております。

人に対する恐れや不安、自分の中に沸き起こってくる怒りや悲しみ、これはあなただけの問題ではなく、仲間がこれまで造り上げてきたいろんな思いも入っております。今までいろんな人生を送っても、常に人から裏切られたり、乱暴されたり、惨めな思いをしてきたために、その思いがとても強く残っており、それがあなたにも影響を与えております。これをただ苦しく経験するのではなく、これを一つひとつ手放していくことにより、あなたの仲間も解放されていきます。しかしあなたがそれを喜びとして演じていない限りは、実際にはあまり意味がなくなっております。ではあなた自身が喜びを感じるためにはどうしたらよいのか。

あなたの心の中には優しさがあり、人を思う気持ちがあり、生命を愛する思いもあります。ただ愛すべき対象に出会えていない。あなたの優しさを伝えるべき人にうまく届いていかない。その悲しみがあり、せっかくの愛を、優しさを体に持ちながらもうまく流すことができない。この寂しさです。あなたはこの優しさをたくさんたくさん体の中に溜め込んできて、でもそれを表現できないで、今に至っております。

うまく表現できていたら、もっともっと素直に優しさを行動に表すことができたでしょう。中々その対象に出会えなかったのは、これは流れからしてとても残念な状況が一度ありました。それによって自分が表現すべきエネルギーを的確に表現できなかった状況があります。でもそれで終わりというわけではありません。今、一生懸命、ためている優しさ、いつかはあなたの体からほかの人に伝えられる時期がやってくるでしょう。焦ることなく、自分がそのエネルギーで自分自身を優しくし、自分自身を愛し、自分のペースでやっていける時分を認めてあげられるように、まず自分を変えていってください。

ほかの人をいちいち気にしたり、ほかの人から何かしてもらおうとせず、まずは自分で自分を変えていく。自分の優しさをそのままそこに留めておき、それは変わらないようにしておく。あなた自身の恐れは自分を見失い、自分を愛さなくなったところから始まりました。自分を愛していないことがすべての出発点でした。もっともっと自分に目を向け、自分を愛し、自分を認められるように意識を変えていってください。


あなた(Yukoさん)自身の心の中に恐れと同時に寂しさや悲しさ、そしていちばん強いのは自分が認めてもらえなくなったとき、自分を認めてほしいという思いが強いばかりに認めてもらえないときの悲しさがあります。自分のことをちゃんと分かってほしい、知ってほしい、これがあなたのいちばん強いエネルギーになっております。恐れも悲しみもすべてそこからきております。もっと自分のことをちゃんと分かってほしい。この思いがなぜいちばん強くなったのか。

あなたは多くの人から認めてもらったり、評価してもらうことを考えたことがありました。その時に自分自身の心の中がだんだん変化していき、本当に自分がほかの人から完全に認めてもらったり、理解してもらうと、いかに楽になり、喜びが得られるのかという感覚が身につきました。それによってあなたは本当に自分を理解してもらい、分かってもらうことを求めていくように動いていきました。

そしてだんだん強くなると同時に、分かってもらえないこと、理解してもらえないことへの不安が造り上げられてきて、いつの間にか、恐れに変わっていきました。現実の体験とつながるにつれて、不安や恐れは現実的な悲しみを造り上げていきました。自分をしっかりつかんでくれるもの、自分をちゃんと常に守ってくれるもの、そういったものを自分は造り上げてしまい、そこで自分は少しでも幸せな環境を造ろうとしました。

あなた自身は、本当はとても優しく、他人のことを考えてあげられる心を持っていました。自分のことだけではなく、他人のことも細かく見てあげたり、世話してあげられる心を持っていました。しかしいつしか自分の方にどんどん意識が向いてきて、だんだん人の心が分からなくなってしまいました。そのうちに自分が幸せになることが普通になり、いつしかほかの人の心を幸せにすることは意味がないかのように思えてきました。あなたの恐れや不安は人の心を見失ったところから始まってしまいました。

自分を大切にするのは構いません。でもほかの人の心を見失ってしまうと、やはり自分は楽にはならないのです。自分が楽になるためにはほかの人を楽にしてあげられる気持ちを持つことが必要なのです。少しでもほかの人が楽になることを自分が思うと、自分も楽になっていく。昔はそれが分かっていました。でもだんだんそれが離れていくようになっていきました。あなたの恐れはいつの間にか、ほかの人に対しての恐れに変わってしまいました。

自分を否定したり、相手を否定する必要性はどこにもありません。ほかの人も一人ひとり心を持って生きている。自分も心をしっかりと表現して生きている。それをしっかりと理解して、自分が自分に嘘をつかず、正しく表現することによって自分が変わり、ほかの人も変わっていきます。ほかの人に何かをさせようとか、何かしてもらおうと考えるのではなく、自分から先に変わっていく。自分の心を変えることによって、周りが変わっていく。そういう現実の造り方を身に着けるようにしていってください。


あなた(Yumikoさん)の心の中はいろんな思いでびっしりになっております。恐れや不安だけではなく、混乱、収拾がつかない状態、訳の分からない状態、いろんなところで迷いも生じております。自分が今、どうあるべきなのか。これからどうしたらよいのか。今までのことはどうしたら良くなるのか。いろんなところで不安や混乱、心配が伴っております。そして確かに恐れも深く関係しており、あなたの一つひとつの考え方、言葉の中にも恐れが付きまとってきます。

こんなことをいったらこうなるかもしれない。黙っていたらこうなるかもしれない。あの人に頼むと、こうなってしまう。こうやったらこうなってしまう。いろんなところで不安も伴ってしまいます。そのすべては、こうあらねばならない、こうあるべきだ、という考えが先にきているのです。そしてそううまくいかないときの状態を責めたり、否定したり、イヤになったりして、それを改善させようとします。

一つひとつの物事に対して、こうあるべきだとか、こうした方が良い、こうあらねばならない、という価値観をことごとく崩壊させていき、そのままで良いんだということ、その状態が完璧であるということ、それを理解することが必要です。一つひとつの現実はそれで完璧であり、完結しております。決しておかしくなければ、間違いでもなく、より良いものがあるわけでもありません。その時々の表れが完璧なのです。でもそれを認めることができず、本来はこうあるべきだ、もっとこうするべきだ、という思いが出てしまう。まずはそういう思いを手放すことです。

自分がこれまで造ってきた価値観、確かにいろいろ勉強し、身に着けてきたでしょう。いろんなところから知識を吸収し、いろいろ分かってきたかもしれません。でも現実は変わっていないはずです。そういう学びは現実には何の影響も与えなかったのです。むしろ逆に、さらに現実はこうあるべきだ、社会はこうあるべきだ、という考えばかりをたくさん造り上げてきました。そして同時に恐れが身についてきたのです。あなたは何も間違ってはおりません。何一つ、失敗もしておりません。現実をそのまま受け入れるというやり方をただ身に着けていってください。


あなた(Miekoさん)自身にはいかに立派に現実をこなし、より良い人間と思われるように自分を造り上げ、しっかりと生きていくか、という思いがずっと心の中にありました。自分が本当によい人間として普通に生き、普通の人生を歩もう。でもそれは今まで教えられてきたいろんな価値観に合わせることが良い人間であると思っていたことが、だんだん崩れてきて、本当の光は何であるのか、本当は何が正しいのか、今、それが少し分からなくなってきているところです。

したがって恐れも、今まで信じていたやり方でやっていたことが真実ではなくなったということに気がつく恐れを造りあげております。今までの生き方とは違う生き方をしなければならなくなった、今までとは違う価値観を身に着けなければならなくなった。まず、そういう恐れがあります。当然、両親から教えられてきた価値観と、今、地球が必要としている価値観ではまったく違うものがあり、両親の考えから離れるのか、それとも合わせなければならないのか。

あなた自身は何とか良い生き方をして、少しでも人の役に立って、多くの人が喜んでくれれば、自分は幸せという感覚があります。そこには本当に、自分勝手なエゴや思いはほとんど入っておりません。あなたは純粋に人が喜ぶのを求めており、人のために動こうとするエネルギーがあります。でもそれと、今まで教わってきた環境とは、相入れないところもあります。自分が満足する生き方をする。でも両親を悲しませたくはない。それをいかにうまく持っていくか。これはあなた自身の自分の心への大きなテストも入っております。

あなたは、争いを避け、人がとにかく楽になることを願っていたために、自分の心が強くなる学びをそれほど経験しないできました。自分で自分の心を根本から造り変える練習、自分を徹底的に崩してまったく新しい自分を造る、という経験がほとんどなされませんでした。そのために、なるべく自分は楽なやり方で、いちばんエネルギーの消費量の少ないやり方で、多くの人に満足してもらうというやり方を求めてきました。でも実際には強さが必要であり、強さが養われないことには、ほかの人にその強さが伝わっていかない、とうことにまだ気づいておりません。

ほかの人を本当に楽にさせ、楽しくさせるためには、自分自身を根本から変えるぐらいの強さが必要なのです。でも、自分に対してはなるべくやらず、楽なまま、そのままただほかの人に伝えてあげたいという考えでやってきました。今、あなた自身、自分でそれを理解し、いかに自分を変えていくか、自分で理解していくか。そこへの挑戦が始まっております。あなたにとって、恐れを手放すということは、今まで自分の歩んできた人生を手放すということにもなります。これは大きな挑戦となります。

またそれを経験するかどうか、それさえもあなたの自由意思となっております。あなたがいかにこういう機会を活用して、自分が強く成長していくか。これから数年はその方向へ自分のエネルギーが使われていくでしょう。自分自身に対して、今、何が必要であり、どういう方向へ向かうのか。それを常に考えながら、一つひとつの現実を続けていくようにしていってください。


あなた(Yoshikoさん)の時代において、いろんなエネルギーが日本にもたらされました。あなたの生まれたころ、またそれから何十年かしたころは日本にとっていろんなエネルギーが活動し、日本人の多くがその影響を受けてしまいました。否定的なことや悪いことを先に考えたり、それによって不安を相手に与えるのも、多くの日本人に共通したエネルギーとなってしまいました。あなた自身が感じている恐れは、ある意味ではあなたの年代においての典型的な日本人のエネルギーともいえます。そしてこのエネルギーを経験し、解放することがあなたの年代の役割にもなっておりました。

したがってあなた自身はそれを否定的に思わずに、それはあなたにしかできない役割であり、いかにこれを解放させていくか、それを自分なりに考えることが必要となります。すべて悪い方向で、イヤなことのように考えてしまう。これは実際には自分自身が本当にもっともっと光に満ち溢れ、光の方向に進めるという可能性を秘めております。

悪いことというのは良いことの反対であり、つらいことや苦しいことは喜びの対極にもなっております。自分がそういう否定的なことを思うと同時に、反対の肯定的な現象がどこかに造られております。それをいつどの時点で自分が演じていくのか。それをまだ自分なりに見極めていないために、否定的なことばかりが頭に浮かんでくるように見えます。実際には否定的なことと同時に、肯定的なことが造られ、造られた肯定的なことはいずれは自分が演ずることになります。

したがってそれをいちいち悪く思うのではなく、自分にとってそれと同じように、反対に喜びがやってくる。それをしっかりと理解しておくことも必要です。したがって良いことを考える場合でも、悪いことを意識した良いことというのは、いつかはその悪いことを演ずることになってしまいます。したがってあなたが学ぶべきことは、悪いことの反対としての良いことではなく、良いことの反対としての悪いことでもなく、ただ喜びとして受け入れる。ただそれを現実として認識していく。そういう価値観が必要となります。

悪いこと、良いことではなく、ただそういう現実として受け入れていく。ただそれが必要だから、演じられたという風に理解していく。まずはこういう考え方を身に着けることが必要となります。そしてあなたの世代の人々は皆、それを経験し、理解することが必要とされております。したがって同じような年代の人には同じように、良い悪いとか、是非、善悪ではなく、ただそれを受け入れていく、ただそれを認めていく。それによってそれにまつわる恐れや不安が消えていく練習をしていってください。


私たちからみれば、あなた(Yukikoさん)は多くの人から愛されており、多くの人があなたを認めており、そしてあなたの流れもとても良い流れのように見えております。自分でそれを喜びと感ずることができず、恐れと感じてしまう。それは自分なりの価値観がかなり自分中心的な考えで造られたことにあります。これはある意味では、長い人生の初期の段階で造られたものであり、自分でもその価値基準がどのようにして造られたのかが分からない状態になっているのかもしれません。

他人が自分に対して、いろんな言動をとってくる。それは自分に対してとても恐怖となり、自分もそれに負けまいとして、言葉を強くしたり、より強力に反発する場合がある。まずはそれの繰り返しによって、いつの間にか、強い者を初めから否定してしまったり、自分の方から先に攻撃してしまうエネルギーも造られてしまいました。自分がそういったものに負けないために、自分が強くなろうとして、先にどんどん攻撃してしまう。これがお互いの間で繰り返される場合があります。

あなた自身はそんなに強くエネルギーを出さなくても、十分、ほかの人が感ずるぐらいの強いエネルギーを出しております。あなたは自分なりにものすごく優しく、丁寧に話しても、エネルギーからは強さが相手に伝わっていきます。あなたが最大限に優しい言葉で語りかけても、相手はあなたから強さを感じてしまうでしょう。あなた自身はそれだけ強いものを持っており、また実際には相手以上にあなたの方が強いのです。でもあなたは自分がそれに負けてしまうことの恐れを感じている。

これは一度、あなたが完全に相手に負けてしまう思いを経験することが必要だったためです。完全に相手のペースに巻かれ、相手の言うなりになったときに、自分はどういう思いを持つのか。自分はなぜ、そういう状況になったのか。それを感じてもらう必要があったのです。まだ、その学びが一部、続いております。それによっていろんなタイプのコントロールする人間をあなたは経験して、どういうタイプの人間の言うなりになるとどうなってしまうのか、どういうタイプの人間の言うとおりにすると、(テープ反転)... 分が逆の立場になったときに、自分はどのようにしてほかの人に話しかけていくか、自分はどのようにして相手に理解してもらうのか。こういう学びが必要になります。

したがってまず自分がいちばん恐れている威圧的な人、強い人を受け入れてみて、自分がそれにうまく合わせた場合に、自分はどういう思いを抱くのか。自分はどういう現実に変わったのか、それを理解することも必要となります。その上で、自分が何かをするときに、自分のやり方でやってみる。自分は自分の納得するやり方で話してみる。そういう人間関係も学ぶようにしてみてください。


あなた(Akikoさん)の心はあなたの思っている以上に頑なにほかを否定しております。自分はほかの人のことをもっと分かってあげたい、理解してあげたい、その人のために役に立つこと、その人のために幸せになることをしたい。こういう思いとは裏腹に、自分自身の心はだんだん頑なになって、ほかの人の本当の気持ちがまったく感応しない状態になっております。自分なりに人との関係の間で造られてきた一つひとつのエネルギーをあなたはいろんな取り込み方で心の中に入れてきました。

でもそれを取り入れるときに、自分にとって良かったかどうか、という価値観だけでほかの人のエネルギーを取り入れてきました。そして、あの人はこうだった、この人はこう、こういうタイプの人はこう。いろんな価値観が心の中にどんどん入ってきて、気がついてみたら、いろんな人に対して、いろんな条件づけを造り上げてしまいました。

心の中ではほかの人を幸せにしたい、楽にさせたい、もっとよくしてあげたいという思いがありながらも、こういう人はこう、そういう人はこう、こういうタイプの人はこう、こういう条件がいっぱい造り上げられてしまったために、自分の思いが行動に現れなくなっております。

結果的に、いくらその人のためを思って行動しようと思っても、本当の愛が相手には伝わらない状態になっております。結局、相手からも愛のある言葉を自分が感ずることができないために、あなたはせっかくのほかの人の愛を愛として理解することができない状態になってしまいました。ほかの人からの愛が感じられない。自分自身の心も頑なである。結局、自分を見ても、ほかの人を見ても、喜びが感じられない。それが今のあなたの状態となっております。あなたは結果的に、一日一日が恐れの連続であるかのように造られてしまいました。

生きていること自体が不安と恐れの中で、時間が流れております。まずはその頑なな心を少しずつ溶かしていき、自分で自分を愛していくやり方が必要となります。自分が頑なになってしまった原因、ほかの人にいろいろと指示をしたり、コントロールをしたり、こうあるべきだと言ったこと、その一つひとつが自分をコントロールし、自分をこうあるべきだとさせ、自分を造り上げてきました。ほかの人に放った言葉がすべて自分に戻ってきただけなのです。自分の頑なな心を溶かそうとするならば、まずほかの人に出してきた言葉を一つひとつ分析し、それをすべて元に戻すことが必要となります。

あの人はこういうタイプの人なのよ。そう思っていたならば、あの人はこういう良いところがある、あの人はこういう優しさを持っている。あの人はそういう優しさがこう変わっただけなんだ。あの人は本当はこういう優しさを私に与えてくれた。それを一つひとつ分析し、自分で認めていくことが必要となります。その一つひとつの優しさが自分の心の頑なさを優しくしていき、自分自身の心がどんどん柔らかくなって、光を出すように変わっていきます。

自分の心が変われば、その心から本当の光と愛が相手に届いていき、相手もあなたに愛と光を流しやすくなっていきます。自分自身の頑なな心を自分の考え方で解き放って、ほかの人へ優しさを出すと同時に、自分も優しくしていく。そういうやり方で自分の恐れを解消するようにしていってください。


あなた(Eikoさん)の心の波動が少しずつ変化していき、あなたが感じていたものとは違う感覚が身についてきております。恐れに対しても、あなた自身の心が身に着けている恐れと、あなたが今、感じている恐れはかなり違う波動のものになっております。今、あなたが理解すべきことは、自分自身の心の中にうずくまっている恐れ、あなたの意識からは見られないようにして逃げている恐れがあります。自分は少しでも現実の中で、成功者としてうまくやっていきたい。そのためにも、自分で満足できる人生を早く身に着けていきたい。こういう思いから造られる恐れがあり、それは普段、ほとんど表に出てこないで、ふとしたときに表に出てくるエネルギーになっております。

自分は自分なりに何かやるべきことがあるはずだ、自分は本当は今の仕事ではなくもっと適切なものがあるはずだ、自分はいつまでもこのままではやっていけない、といったところからいろんなものが造られていき、自分をもっともっと満足させる流れに入れようとする思いがあります。でもそういう思いとは裏腹に、中々現実が自分のペースで進まず、納得できない現実になっております。自分の心で感じる自分なりの生き方、自分の本来やるべきこと、それと現実が一致しない。それに対する恐れが心の奥底にあります。

この恐れはあなた自身が根本的な考え方を変えない限り、解消することはありません。あなた自身の本来、やるべきこと、実際はそれを考える必要はないのです。それを意識している限り、この恐れはずっと付きまといます。自分自身が本来、何かをやるべきだ、と感じるのは構いません。でもそれをあなたが演じる必要はないのです。そう感じたからといって、それが真実であるという証拠はどこにもありません。心の奥底でそれに引きずられているものがあり、今の人生が自分の本来のものではない、という思いが強くなっているのです。

今の人生がすべて自分の本来のものである。そこに意識を向けることが必要なのです。どのような流れであっても、役割というものは一瞬一瞬の言動が役割なのです。職業とか、家庭にあるのではありません。一瞬一瞬、自分は人に対して正しい言葉を吐き、隣の人を愛し、優しい言葉を常に発していく。これが役割です。役割のために何かをするとか、どこかに向かうとかいうことは何もないのです。まずはそういう根本の考え方を変えない限り、この恐れは消えてはいきません。自分の意識を根本から変える練習、考え方を変えてみる練習をすることによって、恐れを手放していってください。


A毎日の現実の中で手放していくように

私たちは皆さん方の恐れを見せると同時に、またそれをどうやって解消していくかのアドバイスを与えました。でもそれによって一瞬で変わるとか、もう瞬時にして人生が変わる、とかいうことはありません。でも意識しない限り、変わらないともいえます。したがって、今日、自分なりに感じたもの、自分なりに理解したものをしっかりと整理して、毎日の現実の中で少しずつエネルギーを変えていきながら、恐れを手放していく。そういうやり方によって、これからの人生を少しでもより良いものに変えていってください。それではここまでにいたします。ありがとうございました。


(c)1999 CentralSun
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