今の人間から見ると、私たちは確かに少し波動の高い部分を身に着けております。でもだからといって人間より優れているとか、人間より進化しているという意味ではありません。皆さん方の中にも、とても素晴らしい波動の持ち主がいたり、私たちにはとうてい及ばないくらいに真理を理解している人もおります。したがって単純にイルカと人間を比べて、どちらがどうとかいう説明はできなくなっております。
ただ一般論として、人間の中には孤立を好んだり、争いを好む人がおります。私たちの中にはそういう仲間はほとんどおりません。でも、それだけで人間が愚かだとか、劣っている説明にはなりません。私たちは私たちの世界でやるべきことがあり、そこで学ぶべきことを一生懸命、学んでおります。人間は今の世界で生きる必要があり、そこで体験をするために生まれてきました。したがって人間は今に社会で生きる必要があり、それゆえに価値があります。私たちは私たちの世界で生きることに意味があるだけです。
でも皆さん方と私たちがときおり、話をしたり、じゃれ合ったりするのはとても良い雰囲気です。まだまだ多くの人が怖がっていたり、恐れていたりして、心から遊べる状態にはなっておりません。人間はすべての動物に対してそういうエネルギーがあります。どこかで恐れている。危険を感じたり、逃げようとしたりします。それは自分以外に生命というものを感ずることができず、繋がりも感じられず、生命が皆つながっているという一体感がまだ備わっていないのでしょう。
だから自分以外の生命を見ても、つい避けてしまったり、恐れてしまう。人間が本当にお互いに生命を感じて、一体感を認識していたら、争いや残虐なことはほとんど起こらないでしょう。でも皆さん方が悪いわけではありません。ただこの地球にはそういう人間のエネルギーが大量に残っていて、それを経験しないと消すことはできないのです。皆さん方はその役割をもって生まれてきました。したがって争いや恐れの中で生きていることも十分な役割であり、必要性があるのです。決してそれを否定しないで、前向きに受け取ってほしいのです。
でも、毎日毎日、そういう経験をしていて、つらくなるでしょう。イヤになってしまうでしょう。皆さん方が何とかして、楽にしてほしい、慰めてほしいと思うときに、私たちの仲間が近くに行って、楽にしてあげたり、忘れてしまうように、もっていきます。人間が人間の世界で立派に役割を演じている。私たちはそれをよく知っております。だから、つらいとか悲しいとか思っても、誰も責めることはしません。ただ楽になるように、すっきりするようにしてあげるだけです。
今はとても大切な時期です。今、ここをうまく切り抜けると、本当に楽になって、生き方が根本から変わることもあります。イヤなこととか、つらいことがあると思っているから、それがいつでも現象化しやすくなっているのです。楽しいこと、良いことがあると思っていると、楽しいことがたくさん発見されます。でも、まだその基本的なことに気づいていない人が多く、ただ否定的なことばかりに翻弄されている人がたくさんおります。そしてそのたびに、私たちがそこに行って楽にしてあげたり、すっきりさせるようにもっていきます。
でももうそろそろ皆さん方は自分で気づくべき時期に入っております。わざわざ自分で造り出して、自分一人で勝手に恐れたり、不安になったりしているということ。誰も皆さん方を苦しめたり、冷たくしているのではありません。皆さん方が自分でそう思い込んで、自分で勝手に傷ついているのです。自分でただ傷ついて、苦しんでいる。その現実が分かってくると、自分をよくするのも、自分の思いだということに気がついてきます。皆さん方も、心を解放させるのは皆さん方の意識だけです。
私たちは楽にさせることはできても、皆さん方の意識を変えることはできません。皆さん方が自分で頑張るしかないのです。今のこういう時代においても、まだまだ分からなかったり、気づいていない人がたくさんおります。でも彼らも悪いわけではありません。そういう考え方に気がつかず、ただ迷っているだけです。まずは自分から生き方を変えて、自分から変わっていき、自分からどんどん楽になっていく。そういう生き方を身に着けるようにしてみてください。
皆さん方が自分たちの手でいろんな事態を切り抜け、楽になり、解放していく。それが本当にできるようになったとき、私たちも本当の喜びを得ることができます。でも皆さん方がそれを一日でも早く身に着けることができるように、私たちもいろんな手助けをしたいと思っております。毎日毎日、いろんな出来事の中で自分を傷つけたり、苦しめたりせずに、しっかりと毎日を生きていけるように頑張っていってください。
初め、感じにくいときには練習がつらいかもしれません。でも何度も何度も繰り返していくと、確実に分かるようになっていきます。決して諦めずに、自分のやり方で練習を続けてみて、そこから喜びを見出せるように工夫をしてみてください。私たちはここまでにいたします。ありがとうございました。