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1999/1/18■月例セミナーB[月曜]から

自分自身をしっかり確立させる

@今年、日本人が学ぶテーマ

今日は皆さん方の今年の流れについて、説明が為されました。一人ひとり、経験している場が違うために、必ずしも皆さん方が同じテーマでくくれるわけではありません。しかし大まかにいって、共通している学びもあります。特に日本人の場合、日本人自身の体験として必要なものがいくつかあります。まずいちばん、皆さん方に理解していただきたいのは、日本人はどうしても自分についての責任をぼかす傾向があります。なるべく責任のがれをして自分の所為ではないというのを強調したい。自分は無関係である。直接、関係していないという表現をとって、自分の責任がなるべくないかのように持っていこうとします。

これは一人ひとりもそういうエネルギーを持っており、そしてさらに企業や官庁で大きな役割をもっているとその傾向がさらに強くなっていきます。この責任のがれをする傾向、これは小さいときから親に叱られ、先生から注意されたことから身についてきました。本能的に叱られること、怒られることが制限となり、叱られないやり方、怒られないやり方をする生き方が身についてきました。なるべく、自分は悪いことはやっていない、悪い仲間には関係していないという思いを常に持とうとしております。でもそのために自分が過ちを犯したとしても、素直に自分の所為とは認めることをせず、ほかの人の所為で自分はそうなってしまった、誰かに誘われたからそうした、ほかの皆もやっている、ほとんどの人がそうやっている、という言い逃れや、無責任な言葉を出すことによって自分を正当化しようとします。

こういう生き方をしていると、常に自分自身の見方が甘くなっていきます。自分を正しく見ようと思っても、自分を正当化する見方から始まっていきます。たとえ、悪いことであっても、皆がやっていればそれは許される、もう社会では当たり前のことだから構わない、という基準で自分を正当化していきます。おそらく今年も大企業や官庁においていろんな不祥事が起こるでしょう。そしてその責任を問われたときに、当該者は皆、自分の所為ではない、もうこれは慣行である、これは必要なものだ、という理由をつけることによって責任を逃れようとするでしょう。一人ひとりも、自分が責められたとき、もう皆がやっているから、当たり前のことだからとか言って正当化するかもしれません。でもやはり自分をおかしくしたものが悪いのではなく、自分のとった行動に責任をとる。自分がそういった行動をとること、結果的に迷惑を掛けたことや自分のとった行動にもっと意識を向けることが必要となります。

一人ひとりの心を見た場合、やはりまだ自分の正当化をする思いや自分だけが悪者ではないという思いがどこかに潜んでおります。皆と同じことをやっていれば許される、罪は軽くなる、という思いがあります。でもやはり自分のとった行動は自分で責任をとる。これはいちばんの基本です。皆さん方はそのために行動をとるときによく考えて行動をとっていく。行動をとったからにはその責任をとる。それぐらいの意識が必要とされます。

この責任のあやふやと、もう一つ、日本人が今年学ぶべきものは、自分自身の行動を分析するときに、ほかの人といろんな比較をしながら自分を見つめ、相対的な価値観で自分を評価しようとする傾向があります。つまり正しいかどうかの判断も、初めから光を理解し、光に沿った生き方をしているかどうかではなく、他人との判断で自分を評価し、自分が正しいと思っている人と同じことをしていれば自分は正しい、自分が悪いと思っている人と同じことをしたら自分は悪い、という評価をする傾向があります。これも日本人の特殊性となっております。善悪や正しさの基準が宇宙にあるのではなく、他人との相対的なもので造られております。

確かに善悪は必ずしも絶対的なものとはいえません。その場が違えば善悪の基準が違い、時代が変われば善悪の基準も変わっていきます。しかしだからといって常に他人との相対関係において善悪があるわけではありません。全員が正しくないことをしても、それは正しくはならないのです。しかし日本人は、全員が正しくないことをすればそれは正しいことであるかのように認識する傾向があります。そういう価値判断の仕方、解釈の仕方についても各自がぜひとも考えてもらいたいテーマとなっております。

また、一般的な生き方において、自分の考えていること、自分が思っていること、をうまく表現できず、適当にごまかして相手の顔色を見てうまくいくことだけを表現していく、相手の顔色に合わせて表現を変えていく、という傾向もあります。自分自身の心の中に明確に自分の思いがあるわけではなく、相手の顔色をうかがって、それに応じて表現を変えていく。こういう傾向も日本人にあります。こういう生き方をしていると、いつまでも自分自身を確立することができず、相手によって常に言うことが変わっていきます。人によってはそれ自体が良いことであり、うまくそれを使いこなすことによってより多くの人から自分は良い人間であると評価されるかのように思っている人がおります。

自分自身をしっかりと確立させるためには、今、述べたようなことがまず基本となります。責任、自分の表現、自分自身のいろんなところに目を向け、自分が自分として生きるためにあと何が必要なのか、自分はどういう意識を持つと自分の流れに入っていけるのか、それを各自でよく考えていただきたいと思います。


A不要なエネルギーを手放して新たな波動を身に着ける

私たちは皆さん方の魂の仲間としてお話をいたします。ここに来ている方々の魂は今、新たなる流れに向けていろんな調整を進めております。多くの人はまだ経験すべきエネルギーが残っております。したがって今までの流れでまだ進んでいくことになるでしょう。しかしその経験を早め早めに進めさせ、もう不要な経験は必要ではないということが分かっている人、自分が何をすべきかが分かっている人、という人には新たなる流れに入る準備に進むことになります。しかしこの新たなる流れに入るためには、自分の生き方、自分の人生といったものをもう少し明確に造り上げるエネルギーが必要となります。自分は毎日をどのようにして有意義なものに変えていけるか。人間関係をいかによいものとしていくか。そういったところがいちばんのポイントになります。

一人ひとりの流れを見た場合に、新たなる流れに入るために、やはり自分自身をコントロールするエネルギーが弱いように思えます。特に、親しい者、パートナーや家族、両親に対して、まだ経験すべきエネルギーの残っている人がたくさんおります。それを完全にクリアするために、あとどのくらいの時間が必要となるのか。なかには親やパートナーを思うだけで、不安や違和感が湧き起こってしまう人がおります。そのままでは新たなる流れに入ることはできません。それをどのようにしてクリアにしていくか。少なくとも、パートナーや両親の間に沸き起こってくる思い、それがどういう原因から起こるのか。

あまりにも自分に干渉しすぎる、自分のやりたくないことをどんどん言ってくる。必要以上に干渉してくる。いろんなことによって思いが沸き起こる人がおります。しかしその本質はやはり自分の心の中にも入っております。自分の心の中に必要以上にほかの人を思うようにさせようとする思いがなかったかどうか、自分の言うとおりにさせようとする思いがなかったかどうか。お互いに共通のエネルギーがあるから、現実化します。したがって両親やパートナーとの間でいろんな問題があり、解決したいと望んでいる場合、自分の心を本当によく見つめ、そのエネルギーが残っている場合にはそのエネルギーを手放していく練習が必要です。

エネルギーを手放すためには、自分がその心を本当によく見つめ、自分はもうそういう状況が起こっても相手を許し、いちいち相手を責めることなく、相手の言葉も受け入れていく。そういう自然な流れが必要となります。相手から指摘されても、反目する心が沸き起こってこないで、とりあえず受け入れていく。自分なりにそれをあとでよく分析しながら、必要なものは修正していく、という思いが必要となります。自分の心の中にそういう思いがどれだけ残っているか。それによって新しい流れに入っていく時間も変わっていきます。

一人ひとりの心の中に自分の毎日の中で、違和感や不安、怒りが起こってくるときに、どういうエネルギーがそこに入っているのか。自分なりによく調べてみてください。自分は相手を許そうと思っている。自分を変えていきたいと思っている。でもいざそういう場で相手から何か言われると、反射的に反応してしまう。それはまだまだ練習が少なく、意識化が遅れているという状況です。すぐにそれが実現できるわけではありません。やはり何度もそういう経験をし、心から本当に、それを止めたい、本当に相手を許したい、相手は何も悪くない、というところまで達しない限り、反射的に良い状況が起こることはありません。

頭では分かっていても、心ではまだ相手を下に見たり、相手が愚かであるかのように思っているときには、反射的に不快感が起こってきます。それはまだ準備ができたわけではなく、まだまだ学びが続く必要があります。そういうエネルギーが消えていくためには、本当に心から相手を許し、相手を認めていく状態が必要とされます。なかなかできないと思っている人、頭では分かっても同じことを繰り返すと思っている人は、まずは心から本当に相手を許しているかどうかを考えるようにしてみてください。



私たちは今日、一人ひとりの波動を見ながら、調整を進めていきたいと思います。今年、1年、どういう流れで進んでいくか。魂も今、調整をとっており、流れ自体がかなり変わる人も出てくるでしょう。自分はどういう学びがまだ残っているのか。それを自分なりに感じながら、修正をしていけるように意識を持っておいてください。少し、時間をとって皆さん方の調整をしておりますので、皆さん方は少し休憩をしておいてください。それでは少し休憩します。ありがとうございました。


B今年は自分の流れを変える大切な時期

私たちは皆さん方に少し、アドバイスをして終わりにいたします。さて、今日、皆さん方が体験したことやここで学んだことは、それぞれの生き方にも大きな影響を与えていくものと思われます。流れが急速に変化していくでしょう。したがって今、この時期に流れを少しでも変えると、それは将来的に大きな流れの変化として感じられるようになります。今、ちょうどそのタイミングの良いときに自分の人生を大きく変えると、自分の人生そのものが本当に素晴らしいものに切り替わっていきます。したがって一人ひとりが感じた思い、受け取った情報を的確に自分の人生に生かして、自分がうまく生きていかれるように流れを変えていってください。


さて、Yoshikoさんは今年、また新しい学びを経験することになります。でもそれは心配したり、恐れる必要はありません。ただ今までの自分には経験できなかった経験がやってくるという意味です。しかしその中のいくつかはもう十分に練習を重ねており、自分が冷静に対処できればほとんど問題ありません。しかし感情的に反発してしまったり、ムキになったりしてしまうと、混乱が大きくなってしまう場合もあるでしょう。自分の感情的なものと、その時々の思いをうまく組み合わせて、満足できる生き方を進めるようにしていってください。


Mitsukoさんは自分なりにやりたいことや試してみたいことがまた少しずつ表に出てきて、いろんな考えが浮かんだり、いろんなことを想像したりするようになるでしょう。自分の思ったことが現実にどれだけ結びついていくか、今年もその学びが行なわれるものと思われます。自分の思ったことを現実化させる場合、いろんな練習が必要となります。信念の用い方、エネルギーの使い方、信じること、それらの組み合わせによって、思ったことをどのようにして現実化していくか。それをもう一度体験し直し、本当に自分の思いを現実化させる練習が進んでいきます。それは不安とか心配を伴う必要はありません。むしろ楽しく、満足する方向で現実化させるやり方を身に着けるようにしてみてください。


Tamamiさんの今年は、あなたの意思の強さが本当に試される時期かもしれません。あなたの思いが今までは表面的なレベルで動いており、自分自身の奥の方から自分を動かす大きなエネルギーにはなっていませんでした。意思といってもかなり弱く、表面的な感じで動いておりました。それをあなた自身の力で奥底の方から強い意思として表し、自分自身を動かしていくというエネルギーが必要になっていきます。それによってあなたの流れが急速に変わる可能性があります。あなた自身の力で自分を動かせるようになってくると、周りもそれにつれて大きく動いていきます。あなたが動くと、周りが動くというのが明確に分かってくるでしょう。自分自身の意思の強さをいろいろと試してみて、周りがどう変わるかを確認するのもとても良いことです。自分の力を信じて、行動に移すようにしてみてください。


Taeさんはこれからの流れが少し見えにくい状態になっております。今、あなたにいろんな状況が起こってきて、あなた自身が自分でもどの方向に向かうのか、明確に選択できていない状態にあります。したがってこれからの流れも、今の段階ではまだ特定できない状態にあります。もし自分の意思で少しずつ方向性が見つかり、自分をうまく動かせるようになっていくと、自分の流れも見えてくるようになるでしょう。今の段階ではまだ自分が明確に方向性を決めていない、そのためにまだ見えない、という状況と思っておいてください。


Satsukiさんの今年の流れは、あなたが考えている方向性とは少し違う流れで進む可能性があります。今までの自分の感覚では、今年はあなたにとってよきエネルギーがやってきて、あなたに大いなる変化をもたらし、あなたはかなり素晴らしい発展を遂げるかのような感覚がありました。あなた自身は今までのエネルギーを完全に手放して、新しい波動を身に着ける必要があります。まだ今までのエネルギーで自分にまとわりついているもの、自分が引き寄せたエネルギーがあります。それらを完全に手放し、今までの束縛から離れることによって、新たなる波動を身に着けることができます。したがって今年、新しい波動を求めるだけではなく、不要な波動を手放していく。その練習も優先させるようにしてみてください。


Yasukoさんの今年は、ある意味ではあなたにとってはとても楽しく、面白い流れに入っていくでしょう。自分について新たな観点で見ることができ、今まで想像もしていなかった生き方、人生が見えてきます。そしてその中で、自分が生きることの面白さ、楽しさもまた新しい発見があります。しかし家庭やパートナーとの間において、それとは裏腹に新たな問題も起こる場合があるでしょう。それは、自分の思いだけではうまく進まない、周りとの兼ね合いを考えないとうまく進まないという学びがやってきます。自分は満足する生き方をしながら、家庭全体で考えると、また別の考え方をしなくてはならない。そういう学びがやってくるものと思われます。いずれにしてもそれはあなたに大きな成長をもたらすでしょう。自分の意識がどんどん新しく変わっていく感覚を楽しんでみてください。


Yukikoさんは今、急速に新たな波動に切り替わりつつあります。今まで学んできた波動とかなり違う波動を取り入れており、それによって流れもかなり急速に変化してきております。それと今年、あなた自身が学ぼうとしているテーマはまた別に存在しております。したがってあなたは自分が学ぶべきテーマは別に用意されており、それはそれで学ぶ必要があるというのを理解しておいた方がよいでしょう。つまりここでいろんな成長をし、いろんなことが分かったとしても、学ぶべきテーマはまたそれとは別に存在しており、ここで学ぶだけですべてが解決できないということ。やはり自分のやるべきことは自分でやり、ここで学べることはここでできるということ。それを理解する必要があります。でもここでの学びをすることによって、自分の学びのテーマにヒントやアドバイスを持っていくことは可能でしょう。自分なりの人生を面白く楽しくするために、今、とてもよいエネルギーが流れようとしております。それを自分がいかに手にとって身に着けていくか。あなたの自由由意思に任されております。自分にとって必要なものをいっぱい手にして、自分の人生の中に組み入れるようにしていってください。


Masahiroさんはあなた自身の成長の仕方が少しずつ変化してきております。しかしまだ自分を見つめるという作業の具体的なやり方が身についていないために、自分で考えたり、自分で想像したりして進めていることがたくさんあります。今年は頭でいろいろ考えるよりも、実際に自分の体験を通して自分の心を見ていく。人との繋がりの中で、自分を見ていく。そういう実際的な練習の仕方を身に着けるようにしてみてください。


さて、先ほどの瞑想で、菩薩や観音についての話がありました。実は先ほどの瞑想を指導していたのはいわゆる菩薩クラスのマスターたちが中心となっておりました。そのために彼らが創り出したエネルギーに菩薩のエネルギーがたくさん入っており、皆さん方はそれを体験したり、食べ物として口の中に入れたりしておりました。これによって菩薩クラスのマスターと皆さん方との繋がりが強くなったといえます。そしてそれはいずれは皆さん方に新たな発見をたくさんもたらすことになるでしょう。これからもそういう意味において、自分自身を常に見てくれるマスター、自分のために活動しているマスターがいるというのを信じて、皆さん方も学びを進めるようにしておいてください。

さて、今年は皆さん方にとってよい年であることがかなり予想されます。新しい自分を造る、新しい発見をする、新しい流れに入っていく。いろんな人がいるでしょう。なかにはつらい経験をしてその流れに入る人がいるかもしれません。でも結果的にそれはとても良い状況として自分でも見ることができるでしょう。これからの流れのために、今年がいかによい年であったか、それに気づくことが多いものと思われます。皆さん方が確実に成長し、新たなる光に向かって進んでいくのを私たちも楽しみにしております。それでは今日はここまでにいたします。ありがとうございました。


(c)1999 CentralSun
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