前へ戻る
1998/12/28■月曜交流会から

自分の置かれている環境を客観的に見つめる

@本当の自分はどこにあるのか

私たちは皆さん方の今日の学びのためにいろんな意識を集めてきて、進めていこうと思います。一人ひとりが自分の人生をよりよいものにするために自分はどういう心を持ち、人とどういう接し方をし、自分の能力をどのように活性化させていくか。それについていろんな考えを持っております。

まず人間関係について見た場合に、自分の心、まだこれについてよく理解していない人がたくさんおります。ほとんどの人は、自分の思っている心は親や友人からすっと言われてきたことを自分と思って、自分の心を造り上げてきました。あなたは大人しい子だから、あなたはこういう癖があるから、あなたはこれが出来ない、あなたはこれを変えた方がよい。このようにしてほかの人から言われたことをいつの間にか自分だと思って、いろんな人から言われたことによって自分を造り上げてきました。

そしていつの間にか、本当の自分とは違う自分が造り上げられてしまい、ほかの人が思っていることに自分も合わせていくような生き方ができ上がってきました。自分はおとなしい人間だ、自分はこういうときにはいつも黙っている、自分はこういうことをしてはいけない、いつの間にかそういったものが積み重なってきてほかの人から言われたとおりの自分を演ずるようになっていきました。はたして本当に自分はそういう人間だったのだろうか。自分は生まれたときからそういう心だったのだろうか。

言うまでもなく、ほかの人が無責任に言った言葉や親の何気ない言葉を自分は信じ込み、まったく別の自分を造り上げる場合があります。一般に自分を卑下したり、価値観を低くしたり、何かできないという制限はそれによって造られたものであり、本当に自分が出来ないわけではなく、自分が劣っているわけでもありません。友人や親の一言が自分の心を変えてしまい、自分はその通りに生きていくようになってしまった。こういう心で日常の皆さん方の心の大部分が造られていきます、自分についての自我が目覚め、いろいろ思いを巡らしたり、自分なりの意見を造り上げていったときに、やはり自分は違うんだ、自分はもっとこうしたい、自分は本当はこれがやりたいんだ、という意識が目覚めていく場合があります。そして今まで演じてきた自分とは別に、本当はこうありたいという自分が少しずつ造られていき、それがいつの間にか自分奥深いところにしっかりと存在する場合があります。その自分、これをほとんどの人がある意味では本当の自分という風に認識している場合があります。人前においては周りから言われたことによって造られた自分を演じていき、自分一人の時間で自分について考えるときにはこの本来の自分が表に出てきます。

この本来の自分は実際には同じように本や人の意見、あるいは別の情報から自分が造り上げたものであり、やはり本当の自分とはかなり違っていることがほとんどです。自分はこういう人間になりたい、あるいはこういう人間にだけはなりたくない、というところから自分らしさを発揮しようとして自分の方向性を造り上げます。それは本当の自分から出る思いではなく、やはり自分は自分でもっとしっかり認めてほしい、自分は自分で納得することをしたい、といったところから造られたものです。この自分は自分だけの世界に閉じこもっていることが多く、ほかの人の前では中々表に出てこない場合があります。ほかの人の前では皆に合わせる自分が常に表に出てきて、皆がいなくなると、あるいは話しやすい友人が居るときには自分の理想とする自分が表に出てくる。こういう状況となります。でもそれも本当の自分ではなく、かなり自分の願望や知識によって造られたものです。では本当の自分とはどこにあるのでしょう。

本当の自分は何を望んでいるのか。本当の自分は何をしたいのか。これはよくテーマに上がり、皆さん方も何度も調べようとしてきました。でもいまだにそれに出会っていない人がおります。皆さん方の肉体人間からみたときに、本当の自分というのは別の次元のところに存在しており、そこでは皆さん方の世界を自分の一部のように見ております。本当の自分はこの世界のすべてが分かっていて、今、何が必要で、どういう学びを必要としているのかが明確に理解されております。したがって本当の自分は感情的になったり、怒りを込み上げたり、知性が失われるということもほとんどありません。どのような状態にあってもすべてを許しており、自分の役割も理解しております。

本当の自分が表に出てくるということは、今置かれている自分の状況がすべて分かっており、自分が何をすべきか、どういうことをやるのが相応しいのかも自然と分かってきます。これをどのようにして身に着けていくのか。今の皆さん方の段階においては自分を知るということが大きなテーマであり、自分をどのレベルで見ていくか、それによって答がかなり変わってきます。本当の自分を見るときに、自分の内面に潜んでいて、すべてが分かり、すべてを認めた上で今、経験している、これがある意味では本当の自分の感覚といえます。こういう境地を身に着けるには自分はもっともっと魂レベルとの繋がりを強くし、その思いを受け取れる練習が必要となります。魂の思いが自分に伝わってくる。これは一見、易しそうに見えても、実際にはかなり難しいテーマです。

皆さん方の魂は必ずしも言葉でメッセージを与えるわけではなく、いちいち分かるような感じでやってくることもありません。でも多くの人が具体的なものを得ようとします。その段階で魂の思いともうつながっていないことになり、皆さん方と魂は別になってしまいます。本当の自分を知るためにもいろんな練習が必要であり、地道に努力することも必要となります。自分は何をするのが一番嬉しいのか、自分はどういう生き方が一番楽しいのか。いろんな人が考えているでしょう。自分はどういう立場で人と接していくか。自分はほかの人との関係でどこに位置付けられているのか。実際にはこれを考えることがとても大切になります。

人との関係の中で自分のおかれている立場、自分が演ずるべき場を自然と理解している。これが必要です。したがってほかの人からどう位置付けられ、自分は何を演ずるかをまったく考えないでただ自分の都合で、自分はこうやりたい、自分はこれでいっぱい楽しんでいきたい、と考えていてもうまくいかないことがあります。一般に自分の思考や思いが現実化しないのは、自分の考えたことがその場で必要なものとは違っていたり、それを望んでいる者が一人もいないときに起こる現象といえます。自分の望んでいることがほかの人にとっても必要であり、ほかの人もそれを望んでいる場合には普通はうまく進んでいきます。思考のエネルギーがうまく現実化するかしないか、それはそういうところから違ってきます。ただ思いを強くし、ただ意思を強くしただけでは現実化はしません。本当にほかの人もそれを望み、自分はそれを演じる覚悟が出来ており、神もそれを許したときに現実化していきます。

本当の自分が表に出てきて、それが積極的に動き出すと現実化するエネルギーと強い繋がりを造るようになり、自分のおかれている立場、全体の場の中で自分のやるべき場所がだんだん分かってきて、それによって現実がさらにスムーズに展開していきます。したがってうまく思考のエネルギーが現実化して進んでいくためには、自分が本当に内なるものと繋がりを造り、自分のおかれている場をよく理解し、相手の望んでいることを自分が思考のエネルギーで造り上げていく。それによって現実が進んでいくのです。多くの人が、うまくいかないとか、まだその時期ではないとかいって不満を言う場合があります。しかし実際にはその思考のエネルギーの使い方、本当の自分の表し方に問題があることがたくさんあります。自分なりに自分の思考の使い方や、本当の自分とのつながり方を調べてみるようにしてみてください。


A地球に応じて自分も波動を高めていくように

皆さん方が、来年になりさらに自分の高い波動と結び付き、この地球を高い波動に変えていく。こういう役割を演じるように変わっていくでしょう。自分はどの部分のエネルギーを高め、地球を変えていくのか。一人ひとり自分のつながっている波動が違い、それによって地球のどの部分の波動を高めるかの役割も違ってきます。自分は自分に見合った部分の波動を高めていく。そのためには自分が本来発揮すべき波動をよく知っておく。自分はどの部分の波動を高めるのが一番、適しているのか。自分はどういう特徴があるのか。それを理解するのです。そして自分はその高い波動とつながると、地球はその部分の高い波動が変化していきます。

地球は休みなく波動を高めていき、人間も休みなくその波動に合わせていく必要があります。皆さん方はどこまで一緒についていけるでしょう。自分の意識をどんどん高めていき、常に地球に合わせていく。これが本当に必要となります。今までの価値観や今まで教わってきたこと、それに固執していると、先に進むことができなくなります。自分が今、一番発揮すべき波動、それを一人ひとりがよく調べて、地球のその部分の波動を高めることができるように練習をしていってください。


今、いろんな話が為されて皆さん方の心構えや来年に向けての意識の持ち方が話されております。来年は今年以上に地球の波動の変化が大きくなる可能性があります。日本においては今年、いろんな事が起こりました。それによって生活が一変した人、環境がかなり変わった人がたくさんいるでしょう。それだけ大きな変化が必要とされていました。来年もさらにいろんな事が起こり、環境が一変する人がもっと増えるでしょう。でもしっかり地球に合わせてついていっている人は大きな混乱がほとんどありません。地球に常に合わせている限り、自分が混乱することはあり得ないのです。もし自分の身に何か起こったり、混乱したり、迷ったりする現象があったときには、自分は地球とうまく合って高めることができず、大急ぎで修正すべき場が与えられ、それによって現実化したものと理解しておいてください。

普通、一生懸命、地球に合わせて波動を変えているように見えても、実際には自分だけがそう思っているだけであり、現実には何一つ波動が変わっていないケースがあります。自分自身の波動を変えるためには心を変える必要があります。憎んでいた人を許せるようになった、避けていた人を喜びをもって話せるようになった。まず恐れていた人間関係がまったく恐れがなくなってしまった。これぐらいの心の変化が必要です。それによって自分の波動が変わり、地球についていくことが可能になります。これからの生き方、休むことなく常に地球に合わせる状況が望まれております。でも、それを苦痛に思わず、多くの人と一緒に楽しみながら、喜びを分かち合いながら成長していくやり方を身に着けていってください。


私たちはここで少し休憩をとります。ありがとうございました。


Bテーマが克服されるまで環境は変わらない

私たちは私たちなりの見解を話しておきます。今の皆さん方の学んでいる場のエネルギーにおいて、自分を見つけるというのはかなり難しい状態になっております。どうしても世の中の一般の考え方や両親からの教えによって自分が造られていきます。その中で本当の自分を見つけ出そうとするときに、どういう考え方をして、どういう見方で見たらよいのかがまったく分からなくなります。今のOさんの話で、自分がどのようにこれから家庭の中で接していき、自分の人生を造り上げていくのか。それについていろんな分からないことがあるという話がありました。

まず私たちなりの観点で見た場合に、今、家庭の主婦として位置付けられている場においてはそこの場で学ぶべきテーマがあり、これを克服するまではこの環境が変わることはありません。いくら環境を変えたいとか、別の場を望んだとしても今の置かれている場での学びを終えない限りは新たなる場に移ることはできません。今のあなたのエネルギーの状態において、今、家庭で学ぶべきテーマとしてあなた自身の根本的な生き方へのエネルギーとパートナー自身の生き方のエネルギーの間に繰り広げられるお互いの感情的なエネルギーに関しての学びがいくつか入っております。これをうまく自分なりに理解していき、自分なりに学びを終えるまではこの環境から変わることはありません。

ただここで大切なのは、あなた自身が今の家庭をどのように造り上げていきたいのか。パートナーはどのような家庭を造ろうとしているのか。お互いにそれを話し合う必要があります。そして自分の考えを明らかにし、相手の言いたいこともしっかりと聞く。それによってお互いが何を考えていたのか。どういう食い違いがあったのか。それがしっかりとお互いが理解すべき問題となります。これをあやふやなままにしておいても、発展することはありません。それをお互いで明らかにし、そしてそれに向けて自分は何を行なうのか、それを本当に自分なりに分析しながら見つけていく必要があります。

一般に家庭において、対立やけんかも起こるでしょう。でもそれぞれ自分の置かれている立場、相手の置かれている立場の違いから起こることが多く、自分の立場と相手の立場を理解できた段階で相手を許せたり、自分が我慢できたりする場合があります。したがって自分の世界に入ったままで相手を非難したり、相手を責めていても、何も問題が解決しない場合があります。一般に家庭で対立があったとき、自分の立場と相手に立場をよく理解し、それにおいて自分はどういう行動をとっていくのか、どういう接し方をしていくのか、常にそういう考え方を身に着けるようにしておいてください。


C来年は新たなる波動がやってくる

さて、私たちは別の話題をして終わりにいたします。今年もいろんな人がここで学びを重ね、大きく成長した人もいて、私たちもとても有意義な1年を拝見させていただきました。今、地球上の人間が私たちと共に学び、成長することができる人はまだそんなに多くはおりません。その少ない人間にでも、私たちは大勢の者たちが常にやってきて、全力を出してお話をし、皆さん方を知ろうとしてきました。皆さん方もほとんどの人は私たちを信頼し、心を広くし、すべて受け入れてくれました。そして本当に自分の内面を見つめ、大きく成長した人、自分のすべてを明らかにし、どんどん古いエネルギーを手放した人、たくさんおります。

こういう学びを共にすることができ、私たちの方から皆さん方にお礼と感謝を述べておきたいと思います。来年はさらにいろんな存在たちが地球にやってきます。これまで地球に来ることができなかった新たなる存在がかなりやってくる予定を造っております。それに応じて話す内容や皆さん方の学びがどう変わっていくのか。私たちもとても興味を持っております。ただ一人ひとりによく理解していただきたいのは、皆さん方自身の成長は自分で行なうべきものであり、いくら私たちが声を大にして訴えても、皆さん方が実践しなければ何一つ成長には結びつきません。私たちがいくら人を愛することや自立することを訴えても、それが現実に結びつかなければ何の意味もないのです。まだまだ人を愛する、自分を愛するということが具現化できていない人がたくさんおります。どのようにしたら、いろんな人と同じように接することができるのだろう。それで迷っている人がたくさんおります。

来年はいろんな存在たちが別の観点からいろんなアドバイスをしてくれるでしょう。そして確実に皆さん方が最後の最後までこの地球に残り、地球の波動の高まりと同時に皆さん方も波動を変え、この地球を喜びに満ちた惑星に変えていかれるのを是非ともやっていただきたいと望んでおります。皆さん方が私たちを求める限り、私たちは何度でもここにやってきます。皆さん方が私たちを望むから、私たちはやってこれるのです。こういう関係の繋がりを常に維持し、私たちが少しでも役に立てれば私たちはとても喜びを感ずることになります。

皆さん方一人ひとり、いろんな問題を抱え、悲しみやつらさを抱いていることもよく分かっております。少しでも解放されたい、少しでも楽になりたいと思ってやってきている人もたくさんおります。時間がなくてすべての人にいちいち応えることができませんでした。でもこれからは少しでも皆さん方との繋がりを強くし、一人でも多くの人が私たちとの繋がりを明確に造って新たなる地球に向かって満足した生き方ができるようにやっていきたいと思っております。

今年1年、皆さん方と共に学びができたことを私たちも嬉しく思っております。今年はこれで終わりになります。そして来年はまた新たなテーマがたくさん用意されております。一つひとつ自分のテーマに見合ったものを探して、自分たちの成長に役立てるように学びを続けていってください。それではありがとうございました。


(c)1998 CentralSun
前へ戻る