私たちはこういうキリスト思想を前提にはしておりません。したがって私たちがキリスト意識であるという表現を使った場合に、はたしてどれだけの人が真実を理解してくれるでしょうか。私たちはキリスト思想を前提にする考えはなく、またそれを真実として伝えるつもりもありません。皆さん方一人ひとりが造り出したものは自分で引き取らねばなりません。私たちが皆さんに変わって罪を背負ったり、すべてを元に戻すということは許されておりません。しかし私たちはキリスト意識の仲間です。何をもってキリスト意識という言葉を使うのでしょう。
皆さん方の心の中に、自分を大切にしたいという気持ちはあるはずです。自分がつらい目に遭った。悲しい目に遭った。そんな自分を励まして立ち直り、とにかく自分は自分でやっていく。自分は必死になって生きていく。そういう気持ちを持つ場合があると思います。自分は生きねばならない。とにかく自分は生きていく。自分が生きるためには何が必要なのだろう。一人で生きていても楽しくはない。でも皆と一緒に経験しようと思うと、いろんな問題が起こり、スムーズには進んでいかない。そういうはざまの中でいろいろ言い合ったり、考え事をしたり、感情を出したりして過ごしていきます。
皆さん方の気持ちの中にある、それでも自分は生き続ける、自分は一生懸命、生きる。この生きるという思いは皆さん方の魂から流れてきます。魂がある限り、皆さんは生きようという意思が必ずわいてきます。魂は皆さん方の肉体に生きるエネルギーを流し、生きる喜びを見つけようとしていろんな経験を造り出していきます。自分が生きようとしても、うまく思いが達成できず、悩んだり、立ち止まってしまう。何とかしてうまくいく方法を早く理解したい。何とかして解決策を見い出したい。そして皆さん方は無意識のうちに、キリスト意識を求めていきます。
皆さん方からその時に、何とかして助けてほしい、何とかして教えてほしい、という思いが出されるのです。その思いを宇宙が受け取ったときに、その思いの波動に応じて答えを戻していきます。それがどういう種類の願いなのだろう。自分のエゴを満たすためだったのか。本当にほかの人が楽しくなることを考えて出された願いだったのだろうか。その人の波動を調べた上で、その人に相応しい波動が送り返されます。皆さん方はその時にインスピレーションとして受け取ったり、直観として受け取ったりして考え事を進めていきます。
皆さん方が何とかして先に進みたい、解決したい、前進したい、という思いは自分を生かすキリスト意識です。同じように、隣の人が迷っている、混乱している、先が見えていない、救いを求めている。自分がそこにいるときに、自分はできる限りの力を発揮して援助したいと考える。少しでも楽になれるように、答えが見出せるように接していく。これは隣人へのキリスト意識です。地球が危ない、地球が苦しんでいる。自然が破壊され、生命が脅かされ、地球が悲惨な声を上げている。何とかして地球を救ってあげたい。地球を何とかして楽にさせてあげたい。これは地球へのキリスト意識になります。
いろんな意味に応じて、キリスト意識が姿を変えていきます。その根本にある共通のものは、尽くす、一生懸命自分を投げ出して身を尽くす、ここからやってきます。この根本的な波動をキリスト意識と呼んでいました。したがってこれはキリスト思想やキリスト教とはまったく関係のない波動といえます。でも日本人の多くの人は、キリストという名前を聞くだけで宗教的な波動を引き込んでしまいます。そういう意味において、キリストという名前を使うことにとても抵抗のある人がたくさんいます。
したがってキリスト意識が日本人とつながっていない。いわゆるキリスト教徒が考えているキリスト意識は日本人には中々つながっていません。しかし日本には尽くすというエネルギーがあります。これは日本特有のものといえます。しかしこれは西洋でいう本来のキリストの意識にかなり似たエネルギーです。親のために身を尽くす、子供のために身を尽くす、会社のために身を尽くす、国のために身を尽くす、皆、キリストの現れです。したがって本来のキリスト意識を理解するには、キリストという言葉で解釈せようとせずに、いかに自分が相手のために身を尽くして行動することができるか、それを先に考える方が良いと思われます。
では自分がそういうキリスト意識、尽くすというエネルギーを活性化させ、自分がキリストの意識を具現化するにはどのようにしていったらよいのか。少なくとも、尽くすという波動は妥協を許してはおりません。中途半端で終わらせたり、途中で投げ出したり、好き嫌いで進めている人は尽くすという波動からは遠ざかってしまいます。この本来の波動は好みや雰囲気で行動するのではなく、本当に必要だと思うことを徹底してやっていく。相手が望んでいること、求めていることが解決されるまで、徹底的に尽くしていく。こういう波動です。
できるだけやって、もう自分は疲れたからあとは相手にまかせる。これは本来のキリストの現れではありません。自分はただ手伝って上げたという満足感しか残らないのです。そういう意味において、キリスト意識はとても厳しい側面を持っております。投げ出すことは許されず、好みで選ぶことも許されず、必要なものを徹底的に終了させておく。こういう厳しさが伴います。キリスト意識を具現化するためには、何が今必要で、相手が何を求めているのか、それを本当に理解することが出発点になります。自分の好みや自分の気分で決めるのではなく、相手が何を求めているのか、相手が何で苦しんでいるのか、それを理解することが出発点なのです。自分の都合で、自分のできることだけをやって、それで自分は満足する。これはキリスト意識とはまったく違います。
このキリスト意識が皆さん方に早く目覚めてほしいと願っております。一人ひとりはもうすでに心の中で宣言をしており、自分はいずれキリスト意識と一体になると約束しました。ただその厳しさに耐えることができず、途中で投げ出したり、後ろを向いてしまう人がたくさんおります。しかしキリスト意識はそれでも一人ひとりをしっかりと見つめ、導き、仲間として見ております。キリスト意識はこれからの時代において重要な役割を演じていきます。古い価値観にしがみついているものを新しい価値観に変えていくために、多くの人が混乱し、行き場を見失い、方向性が分からなくなるでしょう。そういう人々共に一緒に歩んでいける者はキリスト意識の持ち主です。その迷いを理解し、方向性を理解し、一緒に歩いていく。これは実現できるからです。自分の心の中にあるキリスト意識、皆さんはそれを本当に信じて自分が具現化できるように意識を高めていってください。
日本人はあまりにも情報に依存しすぎております。真実であろうが、偽物であろうが、全部それを頭に詰め込み、その中からまた正しいものと正しくないものを分類しようとしております。そんな必要はまったくありません。初めから自分の必要なものだけを取り入れ、ほかはほとんど無視して何も問題はないのです。キリスト意識にしても、サナンダにしても、いちいち名前や中身を理解する必要はありません。ただいかに自分が執着のない生き方を実現し、解放された生き方を身に着け、楽しく楽しく過ごしていくか。それで十分なのです。
今までのいろんな情報によってあまりにも多くの人が混乱をしております。しかし皆さん方だけは早く目覚めていただき、普通の生き方で大丈夫なんだ、何か特別なことをしたり、特別なワークをやって新たなる時代に迎えられる。そういうことは一切、ないということです。ただ今までの執着や概念があまりにも大きすぎるために、手放すのを恐れたり、心配になったり、ついついしがみついてしまう。そのために余計に混乱が起こるのです。自分はどういう概念にしがみついているのか。一人ひとりがそれを本当に考え、手放していき、楽な生き方を身に着けられるように是非ともしていただきたいと思います。
それでは少し、休憩をして次に移ります。ありがとうございました。
あなた(Mahoさん)の心の中にこれからの時代を変えるぐらいの大きな秘密が隠されております。いつどの時点でそれが表に出るかはまだ決まっておりません。あなたが自分を見失うことなく、恐れることなく、正直に自分の生き方を進めていけば、いつかは必ずその秘密が明かされるでしょう。心から感じているもの、沸き起こってくるものを常に心の支えとして自分の生き方につなげれるようにやっていってください。
あなた(Atsuさん)の本質的な波動の中に、自分をしっかりと表現させ、確実にこの地球と繋がりを造るという思いがあります。あなたのその真剣な思いはとても強く、自らをこの地球に捧げようという強い決意でやってきております。その地球への思いは確実に届き、あなたのハートと地球を密接な関係でつなげております。その心の中に、目覚めつつある奉仕のエネルギーが次第に愛に変わり、キリスト意識に変わっていくでしょう。あなたは自分がここに生まれていることにだんだん理解が深まっていき、捧げること、尽くすことの意味が分かってくるでしょう。自分の生き方、生きていること、本当に満足できるやり方に変わっていきます。一つひとつの言動を地球の上でしっかり歩いているという思いを持ちながら、これからも進めていってください。
あなた(Haruさん)のハートの中にあなた自身の輝きを、そのままでは光らせないようにしてしまう波動が同時に存在しております。これは自分を輝かそうとしすぎて、逆に輝かなくなってしまう波動です。自分が輝こう、輝こうとして輝いていない自分に意識がいき、自分が輝かなくなってしまいます。輝かせようとするのではなく、ただ今、輝いている。そのままで輝いている。そういう安心感があなたから消えてしまっています。自分自身、それで十分であり、何も問題がないということ。自分の真の輝きをただ認めるということ。あなたを救う、あなた自身のキリスト意識です。
あなたはあまりにも正直なゆえに、あなた自身が自分を自分で責めてしまいます。正直なのは問題ありませんが、それを苦痛に感ずるぐらい、自分自身を責める必要はありません。自分をもっと楽に解放させ、よりスムーズな流れができるように、自分自身を優しく温かく見直していってください。
あなた(Mieさん)は自分自身を生かすために、自分の行動すべきやり方をいろいろと悩んで進めていきます。自分は本来、とらわれがなく、スムーズに生きることができる。にもかかわらず、いろんな障害が起こってきて、思った通りに運んでいかない。何が違うんだろう。どこが違うんだろう。あなたの心の中に現実を引き寄せるパターンがあります。あなたが望んでいる現実と、あなたが引き寄せる現実が常に違ってきます。あなたが望んでいる現実はあなたが呼び寄せている現実といつも違うのです。そのために自分の思った通りに展開していかない。自分が引き寄せた現実、それはどこからどう現象化されてきたものか。あなた自身の心から生み出されたものです。あなたの心の中にあるそのエネルギー、まだ自分でそれに気づいていません。したがって自分が望んだものと引き寄せたものが常に食い違ってしまうのです。
自分の引き寄せた現実、それを素直に認め、それがどこから来たものであるかを分析することによって初めて現実を自分のものにすることができます。今はまだ、引き寄せた現実を理解しようとせず、ひたすら思いで現実を変えようとしております。しかしそれでは現実はいつまでも食い違ったままであり、あなたのものにはなりません。自分を解放させるために、自分の心をもっと見つめて自分のエネルギーの状態をよく理解して現実を変えていけるように工夫をしていってください。あなたがキリスト意識とつながるのは、自分に本当に目覚め、自分が動けるようになってから、初めて自分についてのキリスト意識が目覚めていきます。まずは自分を、自分の現実を引き寄せる本来の自分と繋がりを造り、自分のものにできるように練習をしてみてください。
あなた(Hiroさん)の心の中にはあなたにはまったく認識されていないキリストがおります。このキリストはあなたが人のために何かをしたいと思うときに自動的に発動され、あなたにいろんなアドバイスをしていきます。人のために少しでも良い結果が得られるように、少しでも良きアドバイスができるように働きかけをしております。このキリスト意識をあなたはまったく感じておらず、意識しておりません。でもあなたの思いによって少しずつ少しずつ確実性が増し、確かな情報を受け取ることができるようになっていきます。あなたの心の中のキリスト意識を大切に大切にしながら、自分も素晴らしい人生を歩んでいけるようにもっていってください。
心が落ち込んだり、ふさいだりしているとき、あなた(Reiさん)は自分のエネルギーがとても弱くなり、いろんなものを引き込んでしまうケースもあります。自分のエネルギーが弱いときに影響をとても受けやすく、あなたは一生懸命、真面目にやろうとしてもコントロールが乱れてしまうケースがあります。心がうまくコントロールできない。この大きな理由はあなた自身の心をあなたがまだ正直に理解していないこと。自分の本当のことをまだ見ようとしていないこと。ここから起こってきます。あなたの心の中をよく見つめ、調べたときに、そこに秘められている優しさ、素直さ、それがまだあなたに理解されておりません。自分の心の中の正直な自分、これと出会っていないのです。自分はどうしても嘘をついてしまったり、ひねくれてしまったり、変な思いを出してしまう。それがいつの間にか自分だと思ってしまい、自分の本当が分からなくなってしまったのです。
自分が本当の素直な本来に戻るために、あなたの内なる魂があなたへキリスト意識を湧き起こさせようとしました。あなたはそれによって心が少しずつ安らぎ、自分を許せるように持っていくことになるでしょう。心から湧き出る思い、自分を素直に認め、自分を優しく包み込む思い、それによってあなたは自分を取り戻し、自分の生き方ができるようになります。あなた自身の魂の叫び、これが今、あなたに一番近いキリストの意識です。でもあなたはそれによって自分を取り戻し、自分がキリストになっていくでしょう。
あなた(Michiさん)の大いなる仲間たちがあなたを確実にキリスト意識に導き、あなたがキリストとして行動し、仲間たちをしっかりと守っていくでしょう。この地球において、経験し、身に着けたもの、あなたはそれを大切なものとして新たな自分に変わっていきます。自分が自分であるために、あなたは自分にテーマを与え、自分で歩んできました。そして自分の心が光に戻るに連れ、自分の波動が確実に高まっております。いずれあなたに大きな波動の変化がやってきて、新たなる波動をいくつも受け取ることになるでしょう。来年は今年よりも頻繁に波動の変化が訪れ、自分でも混乱するかもしれません。一つひとつを確実に乗り切り、自分を見失うことなく、ひたすら宇宙の仲間に戻れるように波動を高めていってください。
私たちはあなた(Naruさん)自身の波動の中にうまく溶け込むことができない。その理由を述べておきます。あなたの心には本質的に私たちを排除するエネルギーが入っております。自分の考え、自分の思い、自分のやり方が入っており、それにそぐわないものは受け入れない波動があります。そのためにキリストやマイトレーヤ、サナンダがやってきても、あなたの心の中には入っていけないものがあります。排除するエネルギー、これはあなたが自分を否定しているところから始まります。自分を好きでない、自分がいやだ、これがこの出発点でした。自分を拒む、自分がいやになる、自分から離れる、それによってキリストが居なくなり、離れていきます。あなたの心の中に受け入れるエネルギー、認めるエネルギー、ひとつになるエネルギー、それらを早急に造り上げることが必要になります。自分を好きになる、自分を認める、あるがままの自分でいる、それを行動できるように注意をしていってください。
キリストはあなた(Keiさん)に愛され、あなたと共に歩み、あなたの声によって勇気づけられ、あなたの優しさによってあなたの下に戻ってきました。自分を愛し、多くの者もこよなく愛し、自然界のすべてをそつなく愛する。キリスト意識はそういう生命ある者たちの励ましと共に存在し、成長しようとする思いに応じて現れを変えていきます。成長を拒む者、否定をしたり、恐れを持ったり、逃げる者にはキリスト意識は見えません。解決して前に進みたいと思う者、努力して少しでも改善したいと望む者、そういう者にキリスト意識は現れていきます。
もしキリスト意識の証を感じたければ、成長したいと思うと同時にあなたに伝わってくるもの、囁きかけるもの、流れてくるものを感ずる練習をしてみてください。目の前の者が悩みを持って困っている。どうアドバイスしたら気づき、楽になるんだろう。相手の心をじっと見つめてみる。本当に悩んでいるんだろうか。ただしゃべりたかっただけ。自分の正しさを認めてもらおうとしていただけ。そういう者にはキリスト意識が何も動かないときがあります。自らの愚かさに目を向けようとしない者にはキリスト意識が動けない場合があります。しかしそんな自分をも確実に自分で認め、その現状から打破したいという思いを持つと、キリスト意識は現れてきます。人に応じてキリスト意識の現れが違うために、どういうエネルギーでキリスト意識とつながるのかを(テープ反転)。
私は2000年前、キリストという名前をあまり表に出すことなく行動をしておりました。むしろ愛をたくさん口にし、人々が本当に愛することがいかに大切なのかを説いてきました。にもかかわらず、今においては愛の大切さよりもメシヤによって救われるという思いの方が強く広がっている感じがします。キリストは一人ひとりにつながることができます。でもそれは皆さん方が使わなければ、何の意味もありません。自分のために、隣人のために、家族のためにキリスト意識を使っていく。自分がキリストとして行動していく。その本当の意味を今日、理解して身に着けていっていただきたいと思います。
皆さん方の心をよく見て、とても強く感じたものがあります。尽くすということがまだ分かっていない。自分を犠牲にするということがどうして良いのかが分からない。そんなのが感じられます。自分の身を犠牲にして他人のために尽くす。自分が死んでしまったら、もとも子もない。確かにそうでしょう。肉体はとても大切です。人々とお互いに会話をし、楽しい話をすることはとても大切です。でも相手は自分が何をして良いのかが分からず、自分の進むべき道も分からず、迷っている者がたくさん居るときに、自分はただ楽をして生きていく。これが本当に良いでしょうか。自分の所為でそうなったのだから、カルマだからといって無視して良いでしょうか。
キリスト意識は、良い悪いは関係なしに、何とかしてほしい、助けてほしいというエネルギーがあればすぐ発動されてしまいます。したがって皆さん方はほかの人からの訴えを聞いたときに、それが本当にその人のために役に立つのかどうか、その人の成長に結びつくのかどうかをある程度、考える必要があります。そして本当にその人のために必要だと思うときには、自分は徹底的にキリスト意識を使う必要があります。しかしそれがその人のエゴから出たもので、自己満足に終わり、さらに鼻を高くするような人間の場合にはキリスト意識は動きはしないでしょう。だからといって、自分の頭で考えて相手を非難したり、批判することは許されておりません。そこにキリスト意識の学びがあります。
一人ひとり、自分がどういうキリスト意識を使えるように成長していくか。自分はどういう状況にまで対応できるようになったのか。そういうことによりキリスト意識がどんどん変化していきます。つまりただキリスト意識とつながればよいというものではなく、その場その場、相手に応じてどのようなキリスト意識を発動していくのか。これがテーマであるということに気がついてくるでしょう。ただつながるというのではなく、いかに使うか。その本当のところを今日は是非とも、理解していただきたいと思っております。今度、皆さん方と出会うときにはまたまったく別の面からキリスト意識と出会えるのを楽しみにしております。それではありがとうございました。