こういう状態がまだこれからどの程度続くのか。少なくともほかの国々の場合は、とっくの前に人民が立ち上がり、腐敗した政治から自分たちの手で新たなる歴史を造り、正しい見識を持った者が指導者に就いていくでしょう。しかし今の日本人はそこまでして日本を守ろうとする人間がほとんどいなくなり、誰かがやってくれる、何とかなる、このままで大丈夫、という雰囲気でただただ毎日を過ごしております。
もし人民が何一つ行動することなく、ただ一部の者たちにすべてを任せていると、根本が何一つ変わらず、人民には何も知らされず、一部の権力のある者たちだけで細工をしながらこの日本を自由に動かしていくでしょう。今の普通の日本人の中で、自分たちのために何が必要であり、どうあるべきか。それを的確に見抜くことができる人間がほとんど存在しておらず、誰かに任せておく、そのままにしておくという傾向がとても強く残っております。
日本はこれからどのように変化していくのか。まず日本を創った大いなる存在がいて、この存在の思いはこの日本という土地を早く神に明け渡し、一人ひとりが神となって行動できる条件が整うために仕組みを完成させたいと願っております。この思いを感じて、多くのマスターが日本に関与し、目覚めた者たちを中心に新たなる日本を造らせようとしていろんな波動を送り込んでおります。
一部の者たちは新しい光を降ろし、エネルギーを浄化し、新しい価値観で生きることを身に着けようとしております。こういう一部の者たちがお互いに協力し合い、人々の意識を変えるぐらいの強さを発揮すれば、日本は変わる可能性があります。しかし今の状態において、確実に目覚め、新たなる生き方を身に着けている者がそれほど多くなく、逆に権力のある者にすがりつく、また逆に権力を身に着け、より強くなろうとする人間がおります。
いわゆる宗教の世界でメシアとして崇められている者、彼らは結局、権力の座について何も分からない者を利用しようとしているだけであり、根本が何一つ変わっておりません。新たなる波動の世界に入り込んで新たなる生き方をするためには、権力の座に執着している者や、何も分からない者をただ利用しようとするやり方をただちになくしていき、人々の意識が活性化し、目覚め、新しい時代に向いていくように調整していく必要性があります。
これからの時代がその方向性に向いているのかどうか。今、日本という国は一部の権力のある人間たちだけで自由に操られており、思う存分に利用されております。普通の人間がいくら声を大にして叫ぼうとも、彼らはまったく聞く耳を持っておりません。なるべく何もなかったことにして、人々に黙っておく。波風立てないようにして、問題を小さくしておく。ひたすらそういうやり方でその場を凌ごうとしてきます。
日本が変わるためには、皆さん方一人ひとりのレベルから、自分たちから変わらねばなりません。上から変えようとしても、新しい権力を持った人間がまた同じように人々を利用しようとするだけであり、何も変わりません。権力のある者の顔触れをただ変えさせようとするやり方はもう無意味だということに気づく必要があります。今、必要なのは皆さん方一人ひとりの生き方がどう変わっていくか。自分からどのように生き方を新しくしていくか。今はそのレベルに入ってきております。
新しい生き方を身に着け、新しい価値観で、新しいエネルギーを身に着けて生きていけるように、と思う人が少しずつ増えてくる。新しい考えの持ち主は多くの人から否定されたり、無視されたりするでしょう。でも新しい生き方の人はそれで挫けるわけではなく、落ち込むわけでも、自慢するわけでもなく、ただ自分のペースで生きていきます。自分の生き方をいかに自分で造り上げ、自分で歩いていくか。今、鍵を握っているのはこういう人々になってきました。
皆で力を合わせて政府を変えよう。今はそういう力も失われております。一人ひとりが自分の生き方を自分で変えていく。今、与えられているのはこのエネルギーだけです。自分が自分の生き方を変える、それに目覚めた者が次々と行動に移していく。それによって日本人の生き方が変わり、価値観が変わる。社会も変わらざるを得なくなってきます。これがこれからどの程度、増えていき、社会に影響を与えていくか。政治家の一言よりも、一人ひとりの生き方の方が優先されるようになっていきます。
皆さん方一人ひとりの生き方が現実であり、真実であり、否定できないものです。政治家から流れてくる偽りの情報は真実ではないことに気がついてくるでしょう。もうそういう人間たちに利用されることなく、かといって日本を見捨てるわけではなく、日本を本来の日本に戻し、新たなる神の国として復活させる。そのためには一人ひとりが真実の道を歩み、真の光と共に歩いていく。これしか方法がありません。
大きな組織をつくって、その力で日本を変えようとか、力のある人に頼み込んでそこから日本を変えてもらおうとか、皆で一つになって大きなエネルギーを造ろうということが意味のないことに気がついてきます。自分が光とつながり、自分が日本でしっかり生きるということ。日本が生き残る条件は唯一、これしかなくなっています。誰かに頼るものではなく、何かに頼るものでもなく、自分が自分の光を信じて、真実の生き方を続けていく。これが唯一の方法です。これから社会がどのように混乱し、政治家が無責任な発言をしたとしても、皆さん方の生き方はただ一つ、自分は光とつながって真実の道を歩むということ。常にこれだけは忘れないようにしておいてください。
だからといって日本が崩壊するとか、日本らしさがなくなるというわけではありません。これら崩壊しつつあるエネルギーは本来の日本のエネルギーではなかったものです。別のものが日本に入り込んできて、日本を自由に操ろうとして知らず知らずのうちに日本人の心に植え付けたものが、皆、一緒でなければならない、といっておきながら、自分と違う者を差別したり、非難したり、仲間だけで集まるというエネルギーを造り上げてきました。仲間であれば何でも面倒を見て、自由に言うことを聞いてあげ、まったく見知らぬ者には挨拶すらもしない、という極端な行動が造られてきました。
これは本来の日本人のエネルギーではなく、別の者が日本に埋め込んできたエネルギーです。日本が新しい日本に変わるためにはそういう持ち込まれてきたエネルギーを次々と手放していく必要があります。日本が新しい波動に変わる前にそういう不要なエネルギーをいかに手放していき、日本人の心を解放させていくか。これが大きなテーマになっております。
これからは一人ひとりが自分の人生を歩むことになります。では家族、兄弟という関係はどうなるのか。日本人は元々は集まりで活動し、暮らしていました。長老のような人間を中心にして智慧を授かったり、生き方を学んで仲良く暮らしてきました。そういう生き方そのものは何も問題がなく、一人ひとりが自分の生き方をしたとしても、通用するやり方です。これからの日本でどのように皆さん方が生活の仕方を変えていき、人間関係を変えていくか。その大きなところがこの家族関係にあります。
今、家族がどんどん崩壊しつつあり、親子の間でもコミュニケーションがどんどん減っていき、分かち合うというエネルギーが失われてきております。個別化の方向にいくとしても、親子のコミュニケーションをなくすという意味ではありません。親の束縛を減らしたり、コントロールを減らすことは大切ですが、コミュニケーションを減らす必要はありません。しかし多くの若者が親から離れようとする。中々コントロールを手放すことができないために、子供が逃げていくのです。まず親の立場にある者はいかに子供をコントロールしないで、なおかつ同じ環境の中で一人の人間としてお互いに認めて生活を続けていくかを...(テープ反転)。家庭の中で意識的に目覚めつつある人は、親子の関係においていかに自分は自分の道を歩きながらまた子供やパートナーを同じように認めていけるか。その学びを本当に続けていきながら、新しい時代に向けて自分の生き方を確立させていただきたいと思います。
日本全体が変わるためにはこれから急速度で目覚めた人々を活性化させる必要があります。しかし急速に変わるというのは危険な要素も含んでおり、カリスマ性のある指導者や超能力的な人が現れると、日本人の多くの人がすぐにそれについていく傾向があります。誰かに付いていくとか誰かに合わせるというやり方ではなく、自分は自分の生き方をする、それによって一人ひとりが目覚めていく。こういう人が確実に、着実に増えていけるようにと、私たちはいつも考えております。
今、そういう状況にある人が潜在的にはたくさんいても、具現化している人がほとんどおりません。皆、心弱く、心配だとか、何をして良いのか分からないとか、もっと明確に教えてほしいという気持ちを持って中々動けないでとまどっております。もしそういう潜在的に一人で行動できる人がいれば、何とかうまくお互いに有意義な話をして自然に気づき目覚めていけるような接し方をしていっていただきたいと思います。
日本という土地がまだまだ秘密の状態にあり、ほとんどの海外の国には理解されないままで動かされております。日本人が本当の力を発揮し、本当の生き方を行なえるようになると少しずつ日本についてほかの国々が注目するようになっていくでしょう。政治家がどうであろうと、知識人がどうであろうと、関係なしに目覚めた者たちが本来の光ある行動を次々ととっていく。ファッションや流行などまったく関係なしに自分の生き方を進めていく。自分の能力を活性化させ、満足した生き方を進めていく。そういう人々が次々と増えてくると、社会の在り方も変わってきます。皆さん方がぜひ、その一翼を担って、まだ気づいていない人々のために何らかのチャンスを造ってあげていただきたいと思います。
確かに焦ったり急ぐ必要はありません。だからといってのんびり、何とかなるという感じでやっていたのではまったく前に進みません。自分については厳しく、ほかの人については寛容に接していく必要があります。一人ひとりの生き方、もっともっと真剣に真実の道を歩むように引き締めていっていただきたいと思います。それではここで少し休憩をとります。ありがとうございました。
それがここにきて急速に成長が停滞し始め、日本に依存していた分だけ、今、危機感が強くなり、日本に援助していただきたいという雰囲気に変わってきております。ほかのアジアの国々はそれなりに文明国としての生き方を学び、西洋的な価値観を取り入れ、競争することや経済的に豊かになることを学んできました。これが長く続かなかったのは、完全にそのアジアの国々が日本のように西洋的にならないようにするための配慮から起こされたものです。もしこのままずっと経済的に成長を続けていけば、ほかのアジアの国々もいつのまにか西洋文化に染まってしまい、比較をしたり、個人主義に走ってしまう傾向がありました。
そうならないうちに、経済の流れを少し混乱させ、改めて自分たちの本来を見つめ直す、もう一度原点に戻ってどういうやり方が自分たちの国では一番相応しいのか、自分たちの民族と習慣に照らし合わせた場合、どういう生産形態が一番適切なのか、それを考えていただきたいと思い、今、停滞期間を与えております。さて、その間に完全に西洋的なやり方を身に着けた日本の企業は大きな節目に入っております。もう今さら本来の日本のやり方とか、日本の習慣に戻すということはできなくなっております。ではどういう風にして日本の企業が立ち直っていくのか。
単純にアメリカやヨーロッパの手法をさらに取り入れ、その通りにしても、企業は回復しないかもしれません。実際の労働者、一般の会社員そのものの意識構造が非常に複雑であり、完全な西洋風でなければ、本来の日本風でもありません。会社員の意識そのものが会社のやり方とは噛み合わなくなっているのです。西洋の場合にはいろんな混乱があっても元々会社のエネルギーも個人のエネルギーも同じような波動であり、役割を終えれば企業はそこで解散し、新しい企業へと変わっていく、これは当たり前のように受け入れられおります。しかし日本ではなるべく長く存続させようとする力があり、その場のエネルギーや状況に合わせて自由に形を変えながら長く生き残る。そういう特質を身に着けております。
今まで日本を支えてきた企業が生き残ってきたのは、そういうエネルギーであり、時代の流れに応じて、社会の変化に応じて、うまく会社の形態を変え、やり方を変え、そして奉仕の仕方も変えてきました。しかし今は社会がかなり変化し、価値観が多様化し、今までの変化の仕方では対応しきれない状況になってきております。
こういう時代において、企業が生き残るためにはどういう体質になり、どういうやり方でやっていくのか。おそらく企業という形態で多くの社員を雇い、効率よく運営させるというやり方自体がだんだん日本に合わなくなってくる可能性があります。確かに少し前の日本人は皆が同じ服を着、皆が同じ作業を行ない、大量生産をするのにとてもすごい力を発揮してきました。日本を支えた経済力の強さはまさにそこにありました。皆ががんばって、とてつもない仕事を的確にこなす。日本人の強さでした。でも今は価値観が多様化し、一人ひとりがまったく違うやり方を身に着けようとしている。したがって大量生産はもう日本人ではできなくなってきて、ほかのアジアの国々に任せたり、産業用のロボットだけですべて造ってしまう。そういう傾向に動いております。
日本人ができる企業の在り方は何がよいのか。今まで日本人は創造すること、編み出すこと、という能力を押さえられてきました。言われたことをただ行なう、言われたとおりにする、というのを小さいころから教えられてきたために、労働者として使うためには非常に良い訓練がなされてきました。そしてそれゆえに工場において力を発揮し、経済大国を造り上げました。でも今は労働者に相当する日本人がうまく機能しなくなっております。ではその時に、企業が残るためには労働者をあてにするのではなく、開発面や創造性を使うもの、新たなる発想で工夫し、新しいものを生み出していく。そういう能力をうまく使いこなし、その場その場で必要なものを的確に造り出して社会に貢献していく。そういう企業の在り方が望まれていきます。
今までは過去に行なったことを材料にして、何か問題が起こっても同じようなやり方ですぐに対処する。ほとんど同じやり方でそのままその場を凌いでいく。そういうやり方が普通でした。それが結局、時代に合わなくなり、うまく機能しなくなってきております。やはり今の時代で必要なもの、今、その場所で必要なもの、それを的確に判断し、一つひとつを的確にこなしていく能力が必要とされます。的確に状況を判断し、見抜いて創造力を発揮して一番良いものをそこに奉仕していく。こういう能力です。
もし企業でそういう能力を身に着けた者がたくさんいれば、その企業は的確に奉仕し、社会に貢献し、生き残ることができるでしょう。人々が社会で求めているものを的確に把握し、そしてうまく提供していく。人々が望んでいるものをうまく発掘してサービスしていく。これが企業の強さに変わっていきます。ではそういう能力を日本人が身に着けているのかどうか。今まではそういう能力が養われていなかったために、すぐに創造性を発揮しなさいとか、うまく判断力を養いなさいとかいっても、身に着けている人がほとんどいませんでした。でもこれから日本が生き残るためにはそういう能力が一番必要であるということ。
もし皆さん方の家庭で、これからの時代を担う幼い子供たちがいる場合には、そういうところに意識を向け、創造性や洞察力、的確に見抜く力、自分でやってみる、その場その場で必要なものを判断できる能力、そういったものを養うようにしていかれる方が好ましいと思われます。言われたことをただ行なうという人間はもう通用しなくなってきました。状況をうまく判断して自分の判断で対処していく。そういう能力です。それは自分の子供に限らず、ほかの子供でも接する機会があれば、そういう能力が身につくような接し方をしてみる。それが必要と思われます。日本がそういう観点で企業がうまく活性化し、必要なものをうまく社会に貢献していけるようになると、それはそれで社会に大きな変革が起こってきます。
またほかのアジアの国々もそういうやり方を見て会社の在り方を考え直すでしょう。単なる量産品ではなく、社会に貢献できるものをうまく反映させていく。自分たちの国の持っている能力や人種の特異性、いろんなものを加味してその国でしかできないものをサービスしていく。場合によってはあるアジアの国々がほかのアジアの国々のためにとても良い能力を持っている場合があります。これは今までの単なる大量生産のレベルでは分からない状況でした。これから自分たちのできる能力を存分に発揮するような時代になっていくと、お互いの国々で協力し合ったり、補い合ったりして素晴らしいものを提供していく可能性があります。日本が仮にできるとすれば、そういうレベルで自分たちが新しいものを生み出し、やり方を身に着け、ほかの国々と一緒になってより素晴らしいものを提供していく。そこに意識を向けていっていただければと思っております。
これからの時代の流れによっていろんな国々との繋がりが強くなってくるでしょう。ぜひとも、ほかの国々とうまく連携を保ちながら、エネルギーをうまく効率よく変えていける仕組みを造り上げるようにしていってください。
今までの話でいろんなアドバイスがありましたが、最終的に判断するのは皆さん方一人ひとりの自由意志です。自分の感性で自分の一番やりたいこと、自分の一番ぴったりするものを選んで魂と共に活動を進めていってください。私たちはここまでにいたします。ありがとうございました。