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1998/11/15■月例セミナー[日曜日]から

宇宙の法則は人間を光の世界に導く

@真の光を見抜けない人には正邪の基準が必要となる

私たちは皆さん方の先ほどの話を聞いていて、少し本質的な考え方を説明したいと思います。皆さん方が現実の中で体験を通して学ぶものにはいろんな意味があり、一人ひとり持っているテーマも違います、しかしそれはお互いに必ず関与しており、自分だけのテーマと思ってもどこかでほかの人のテーマと関連があります。一人ひとり個別のテーマであり、自分だけのテーマではあっても、お互いにつながっているところがあります。

皆さん方が学びをするときに、お互いに関連があるという感覚で考えることが難しくなっているようです。同じテーマとして考え、同じ結論を出さないと気が済まない人、まったく違うテーマとして考え、何の関連もないとして繋がりを切ってしまう人、このどちらかに分かれることが多く、お互いに何らかの関連があり、お互いに学び合うことによって両方がさらに成長していく、という感覚があまり身についていないように思われます。

先ほどの母親と子供の間における金銭を盗むという行為に関しての話で、ほとんどの人が何のために盗むのか、というところに意識が向いておりました。これはある意味では、その行為の動機が大切だという学びから身についた意見といえるでしょう。確かに動機は大切ですが、物を盗む時にはその時の動機としてほとんどが自分にはないものをそこから手に入れて自分が少しでも楽しくなろうとして手に入れていく。場合によっては友達のためにそれを持っていく。友達から無理やり強要されたので仕方なく持っていく。そういうことが挙げられると思われます。つまりこのときには、細かな理由ではなく、仕方なく持っていくのか、喜んで持っていくのか、罪悪感を持ちながら持っていくのか。ここに意味があると思っておいてください。

つまりどういう理由か、どういう原因かを探り出してもそれ自体はあまり本来的な理解には影響を与えません。(そうではなく)楽しんで持っていく、罪悪感を持ちながら持っていく、悪いことだと知っていながらやむを得ず持っていく。こういう心の持ち方、これを動機という風に表現しています。したがって動機という意味がある意味ではまだちゃんとは伝わっていないという感じがしました。どういう気持ちでその行為を行なったのか。その気持ちというところに意識を向けてみてください。

では子供が本当に自分のために楽しくなることを願って持っていった場合。子供はそれによって楽しいひとときを過ごすでしょう。それによって親が困るとか、親がどれだけそれによってつらい状況になるのかはまったく考えてもいません。罪悪感がほとんどないという状態です。子供の心に罪の意識が一切なく、親の物を奪ったという意識もほとんどないときには子供自身の行動自体には何も問題は起こってきません。親がそれを見て腹を立てる、怒る、怒鳴るという行為をとった場合、親が発したエネルギーが自分にそのまま戻ってきます。親が子供に対していろいろ怒鳴り散らし、不等なエネルギーを与えた場合に、そのまま自分に戻ってきます。

でも親は正しくないことを子供がしたと判断するでしょう。親の頭の中には善悪の概念ができており、正しくないことを子供がした、だから子供が間違っている、子供を正さなくてはいけない、という心理が働いております。何を持って正しいと判断し、何を持って正しくないと判断するのか。これは親の問題であり、子供の問題ではありません。ではすべてが親だけの問題で、子供は何一つ悪くはないのか。子供は子供の世界における価値感があります。友達と楽しく遊ぶ、一緒になって仲良く遊ぶ、あるいは親の言うことを聞く、先生の言うことを聞く。これを正しいこととして身に着けております。

したがって親から今まで怒られたことがない場合に、親からは善悪の基準がまだ教わってはおりません。親に対しては何をやっても良いという風に考えていきます。そういう感覚の時に、親が急に子供を怒鳴り散らした場合に、子供には何故それが悪かったのか、それがまったく分かりません、したがってもし親がその概念を本当に子供に教えようとする場合には、少なくともそれ以前に何が正しいことで何が正しくないかを表現しておく必要があります。それを何度も伝えているにもかかわらず、子供は親の言うとおりにしなかった、というのはまだ子どもがその概念を身に着ける時期には来ていないという意味があります。つまり親の考えた善悪の基準が子供にはまだ当てはまらないということです。

言うことを聞かないときに、親は、では今の自分の子供に見合った価値観は何であるのか、自分の子供は何を正しいと考え何を正しくないとしているのか、を理解していく見方が必要になっていきます。友達のためだったら何をしても良いと思っているかもしれない。先生の言うことを第一に考えているかもしれない。その子供の価値観を良く考えてみる必要があります。その概念と自分の概念が違っていた場合、子供の概念を少しでもより高いレベルに持っていかせるためにはどうしたらよいのか。少なくとも自分の概念をそのまま押し付けるのではなく、今、子供の持っている概念から少しでも先へ進ませるということ。こういうやり方が必要になってきます。

いずれにしても子供は概念を造り上げ、何らかの基準を造っていきます。そして正しいこと、正しくないことを次第に覚えていきます。ただいつ、どの時点で何が正しいと判断するか、は人によってかなり違ってきます。皆さん方の今の学びでは本来、正しいもの、正しくないものはあり得ず、宇宙から見たらすべてがエネルギーの流れという風に理解してきています。じゃぁ、判断することや善悪の基準はまったく必要がないのか。これはとても大きなテーマです。

すでに何が光であるかを見出し、自分の力で光に向かって進むことができる人にとっては善悪を判断したり、相手の非を咎めたりする必要は何もないでしょう。自分は自分の力で光の世界に向かうことができるからです。でもまだ何が光で、何が光でないのか、それの見極めができていないという人にとっては真の光と真の光でないものを見分ける能力がやはり必要とされます。まだそういうレベルに達していない人に、善悪はないんだよとか、正邪はないんだよということは本来、好ましくはありません。真の光を見抜く力を養うことが必要なのです。その人の意識レベルが今、どこにあるのか、どういう学びをしているのか、によって皆さん方の行動の仕方を変えていく必要があります。

宇宙の法則は皆さん方の現実を通して一人ひとりが成長し、大いなる光の世界に戻ってくるためのアドバイスをしてくれます。それは自分に流されるエネルギーであり、ほかの人にはほかの人の法則が関与しております。しかしほかの人と自分が同じ体験をして困難を味わったり、つらさを味わっていて、お互いに議論し合うとき、何を基準にしていくのか。その時には一人ひとり自分の体験から自分の真実を口にする必要があります。自分の法則の流れではこうだった、自分は今までこうやってやってきた、自分の現実だといつもこうなる、それを素直に話すことが必要になります。

それを聞いている相手がそれを受け入れるかどうかは別問題であります。ただ別問題ですが、関連があるということ。つまりまったく無関係ではなく、必ず何らかのつながりがあり、自分の成長のためのヒントを持っているかもしれません。したがって自分を一切語らず、ただすべてを相手に合わせて話したり、自分の体験ではなく他人の体験や他人の真理を話している場合、これは本当の学び合いにはなっておりません。自分の体験から自分が身に着けたことを話す。自分のことを話す。お互いがそれをすることによってより高い真理を見つけることができるのです。しかしお互いが自分を一切語らず、他人の言葉を、他人の本の知識をただ口に出している場合には、お互いに何一つ学ぶことができない場合があります。

よく、ほかの人の言葉でも全部意味があるからとか、何らかの学びがあるからといって、すべてを受け入れる人がおります。それは自分の真実を語っている人にとっては正しいことですが、自分の真実を語っていない場合、必ずしもすべてが自分に当てはまるとは限りません。その時々の状況によって自分には当てはまらなかったり、関係なかったりします。自分の真実を自分の口で語り合う。それによって成長がもたらされ、お互いの繋がりも見えてくる。これが現実を理解する大きなヒントになってきます。


皆さん方の心の波動の中に、皆さん方の現実を造り上げる大きな源が入っております。これが自分の持っている能力に応じていろんな現象を引き寄せ、気づきを与えていきます。自分が体験している現実は自分だけのものです。でもほかの人はほかの人だけの楽しみを持っております。自分には理解できない楽しみを持っていることもあります。その他人だけの楽しみを自分も味わってみたい。自分も少しそれを感じてみたい。こう思うときがいずれやってきます。ほかの人はどういう楽しみを持っているんだろう。どういう素晴らしいものを身に着けているのだろう。そしてその人といろいろコミュニケーションをとる。その人の波動を自分のものにしていく。

皆さん方がその楽しさを身に着け、成長する喜びを感じていったときに、意識的な変化が起こってきて、自分と他人が本当につながっていて、お互いにやり取りできて、本来、同じところからやってきている、でも違う能力を持っており、違う側面を持っている、自分にはないものをほかの人が持っている、と分かってます。それは素晴らしいことであり、それを理解することが喜びでもある。そういう意識に変わってきます。自分にはないほかの人のいろんな能力をどんどん確かめていって、喜びを分かち合っていく。こういう気持ちになってくると、ほかの人のいろんなことを知りたいと思い、その人の心の世界を自分で味わいたくなってきます。

皆さんがハグをしたり、お互いに抱き合って相手のエネルギーを感じた時に、流れてくる素晴らしいエネルギーは本当にその人の持っているエネルギーであり、皆さん方の体の中にも少なからず影響を与えていきます。初めは実感がないかもしれませんが、それがどんどん強くなり、深くなってくると、自分も何らかのエネルギー的な変化が起こってきます。そして現実を変える能力が変化してきたり、人間関係が変わったりしてきます。相手のエネルギーが自分に入ってきてそういうエネルギー的な変化が起こると、法則の現れも変化してきます。

人によってはそういう親しい人が現れてきて、親しい付き合いをすると、考え方が変わったり、現実が変わったり、意識が変わったりする場合があります。これは本当にエネルギーが自分に入ってきて、影響を与えた場合。それによって少しでも楽しくよりよい人生が送られるようになれば、それは良いエネルギーを身に着けたといえるでしょう。そうやっていろんな人とエネルギーを交換し合い、どんどん自分の現実を良くしていく。それによって、満足した人生を送ることもできます。自分の法則をそうやって変えていくことも可能です。皆さん方の法則はそうやって人間関係によっても変化し、自分の意識によっても変化していく。それをまず覚えておいてください。


これからの人生は少しずつ皆さん方にとって納得のいくものに変わっていくでしょう。現実が理解でき、自分の方向性が分かってくるからです。そして人間が本当に楽しくなり、愛することの喜びを身に着け、そして成長することも喜びとなってきます。そうやってお互いに楽しく学び合いながら、成長していくことを続けてください。それではここで少し休憩にします。ありがとうございました。


A現実の意味の解釈の仕方も一人ひとり違う

Akeさんの法則性のエネルギーの中にあなた自身が成長するためのコントロールを握っている仕組みがあります。あなたが学びを終えるときに、このエネルギーが常に管理しており、次のステップに入るときにそれまでに身に着けてきたもの、理解したものを整理し直し、次の学びで必要なものを造り上げていきます。その段階において、あなたの法則性のエネルギーがすべて整理し直され、次の段階に見合うように変化が起こってきます。

したがってあなたが新たな学びの段階に入るときには、それまでに理解した法則のエネルギーが変化していくケースがあります。それによって自分なりに身に着けた生き方、身に着けたやり方が当てはまらなくなって、より高いレベルで自分に関与する場合があります。

こういう変化がこれまでに何十回か起こり、その都度自分の学びに影響を与えてきました。したがってこれからは新たなる学びに入ったときには、今までに身に着けた現象の現れや理解の仕方も少し変える必要があるということ。新しい感覚で理解する必要があるということ。それを意識するようにしてみてください。


Isaさんの現実の流れ方があなたにとって自分の手ではまだつかみきれない波動になっております。自分の現実をコントロールしようと思ったら、まだ何をどうして良いのか、見当がついていない状態にあります。あなたの現実化のエネルギーとあなたの心との接点を見たときに、あなたの意思思いが素直に現実に現れにくい波動になっております。あなた自身の思いがまだ現実を造るだけの強い波動になっておらず、ある意味ではそのまま任せておく、流れを信ずる、という波動になっており、自分の意思で現実を造り変えるという波動が弱くなっております。

この現実を自分のペースで持っていかせるためには、自分の意思で現実を動かしていく。自分の思いによって現実が変わっていく。それを本当に信ずることが必要になります。このエネルギーが弱いときには、あなたの意思とは別に現実が流れていきます。その場合には、周りの人間やより大きな影響力を持つエネルギーによって流れていくために、あなたはほかの者に利用されたり、使わされるケースが起こってきます。ほかの人に利用され始めたときは、自分の意思が弱い、流れに負けている、という雰囲気と思って、自分で自分の現実を造るように意思を強くする練習をしてみてください。


Hiroさんの波動の中に、あなた自身の法則を自分で修正する働きがあります。普通の法則の場合には、自分の現実を造るときに、その法則のエッセンスが現実に影響を与え、現実を動かしていきます。しかしあなたの場合には、あなたの波動がまず現実の枠組みを造り、それに合うように法則が変化されていきます。したがって法則だけを個別に見た場合に、ほかの多くの人とはその現れが違うように見える場合があります。

あなたの場合にはまず自分自身の現実の造り方を理解し、そのあとで法則がどうそれに変化されていくか、変わっていくかを理解した方が分かりやすいかもしれません。自分の現実がどのように進んでいき、展開していくか。自分の意思や自分のもっている波動がどのように現実を組み立てていくのか。それを考え、そのあとで流れを造る法則を学んでみてください。


Mieさんの現実は、あなたの本質的なレベルで表現しようとする学びと、あなた自身が自分で避けている体験、そしてそれに関与する法則、これらの複合によって現実が展開されております。あなた自身を導こうとしている現実化の流れと、あなた自身の心の中で避けている流れがあり、それの複雑な葛藤が常に現実に現れております。これはあなたの意識からすれば、どうでも良いこと、面倒臭いこと、あまり関与したくないこと、という風に見えてきます。

それは実際にはどうでも良いことではなく、そのままで良いわけでもなく、何らかの気づきが必要であり、むしろそれをしっかりと理解するようにと法則が流れていきます。いつになっても常に付きまとう問題があったり、常に無視しようとしても現象化されてきたり、その話を耳にしたりするときは、それは無視できないという意味であり、むしろそこからあなたの成長が必要であるということを教えようとしております。

この体験を造るエネルギーはあなたの意識に応じて変化していきます。これまでの流れでその進化が少しずつ弱まってきております。あなた自身の心に成長することやさらに理解しようとする思いが弱くなってきており、自分を新たなる段階に持っていく流れが押さえられてきております。自分はそれで良いという意味ではなく、さらなる発展が必要であり、光にどんどん近づくことが必要であるということ。あなたはそれをまだ理解しておらず、また今の自分で良いと理解しているところがあります。

大いなる光の中に入るまでは試練があり、つらいこともあり、悩みもあるということを覚えておく必要があります。すべては光の中に全部入ってからそのままで良く、別に苦労しなくても良いという感覚を身に着けるということ。まずはそれを自分なりに理解しておいてください。


Taeさんの法則の波動はあなたの現実化の法則に強く影響を与えております。現実を通してすべてが理解できるように、現実をくまなく調べるだけですべての法則が理解できるように現象化されております。人間関係はとても大切な現れであり、あなたに関与する法則の7割ぐらいは人間関係で学ぶことができます。その人の考えていること、自分が考えていること、お互いに食い違いがあったり、理解できないときに自分がどういう考え方をし、何を学んでいくのか。あなたが必要とする学びに応じてあなたの考えと違う人間を集めてきます。その考え方の違いを学びとするならば、常にあなたの考えと違う学びの分だけ違う考えの人間が集められてきます。人それぞれの認識の仕方、判断の仕方、それがうまく組み合わされ、現実の中で成長を理解し、ほかの人間を理解し、自然の仕組みが理解できるように造られております。

心の波動の中にあなたの本質的な導きの波動が現れており、あなたの現実のほとんどが人間関係で展開できるように仕組まれております。人間関係を疎かにして、自分一人で何かをやろうと思っても、うまくいくことはほとんどありません。あなたを流れるエネルギーのほとんどはお互いの関係の中で成長するように造られております。人との話し方、接し方、争いにおいても一つひとつが現実を造っていきます。あなた自身の心の波動を大きな人間に向けて広げていくと、現実がより豊かなものに展開していきます。自分の現実を常に人間を前提にして進めていく意識を確立させてください。


Yukiさんの法則性の波動がかなり頻繁に変化しやすい特徴を持っております。一つの法則でもその時々で現れ方がかなり変化する特徴があります。したがって自分なりに理解した法則でもこの現れは時と場合によっていろいろ違っていたり、現実の造り方が違う傾向があります。したがって現実の表面だけで法則を理解しようとすると、中々その真の姿が捕らえにくいケースがあります。自分なりにいろいろ考えてこうやればよいと思ったつもりでも、それをやってみるとまったくうまくいかなかったり、全然別の形で戻ってきたりする場合があります。

これは法則の現れがその場その場で自由に形を変えて現れてくるものであり、あなたにとって極めて特徴的な波動といえます。この波動が造られたのはあなたが自分の現実を造るときに、自分の自由な発想で何でもできるということを条件としたために、法則性もかなり自由にあなたに接するように創られました。法則はこうでなければいけない、法則はこうあるべきだという概念すらも、あなたの波動には通用しなくなり、自由に形を変えることができるように仕組まれたものです。

したがってあなたから見た場合には、法則でさえもこれが法則だとか、こうでなければならないということが当てはまらない状況になっております。ではどのようにして自分は理解し、学んでいくのか。その法則を自分なりに調べ、さらに高いレベルで、何を法則にしているのか、何がその根本なのかを見ぬく力、これが必要になってきます。これは普段の意識レベルとは違う、高いレベルの話となります。したがって今の時点ではすぐには理解が難しいかもしれません。

でも自分の身の回りにあるいろんな現象を少しずつ整理し直し、一つの法則がいくつかに形を変えて現れているもの、その時々によって自由に現れ方を変えるものを整理していき、その根本に流れていく法則的なものを認識する練習が必要になるでしょう。でもそれによって自分はどれだけ自由度が活かされているのか。ほかの人に比べ、自分はどれだけ自由のある法則の中で動かされているのか。それを理解できるようになっていくでしょう。あなたの自由な法則を自分の現実で良い方向にもっていくために、あなたがもっともっと自由を楽しみ、自由な世界の中で成長させていく喜びを味わっていってください。


あなた(Reiさん)の体を通して現れる現実化のエネルギーであなたの心との兼ね合いがとても面白い状況になっております。心は現実化をする一番の基本であり、心のエネルギーで現実を引き寄せていきます。そしてそれぞれのテーマが与えられ、やるべき選択肢が用意され、自分はそれを一つひとつ選んでいきます。しかしあなたの現実化の流れは自分だけの学びのペースではなく、周りの人の学びのペースに合わせて変化していくように創られております。したがって自分はただ自分の学びをしていればよいというわけではなく、周りの人の兼ね合いによって自分の流れが変化していき、それによって周りの人がうまく進んでいく。周りの人がそれによっていろいろ気づきが得られる。そういう現実の仕組みとなっております。

あなたの体から出てくるエネルギーはほかの人の現実にもいろいろと影響を与え、ほかの人の現実に合わせてあなたの現実が展開していくのです。これはあなたにとっては一見、好ましくないように思えるかもしれません。でも実際には相手のペースで現実が造られようと、自分のペースで現実が造られようと、人間の意識ではほとんど差がありません。常に同じように感じられてきます。ただ宇宙レベルで見た場合に、あなたはほかの人の手助けをしているように映っていきます。

したがってあなたはただ自分の現実を過ごしているだけで、ほかの人の現実の手伝いをしております。自分が何の役に立っているのか。自分はどう奉仕したらよいのか。あなたはただ現実を自分のペースで進んでいくだけで、ほかの人の現実に手助けをしております。そういう現実もあり、あなたはそれだけで十分な役割を演じているということも覚えておいてください。


Hiroさんの法則の中に、これまでの学びが整理されないうちは次の段階には進まないという強い波動があります。これは人によってその強さが違い、場合によっては大きなサイクルの変わり目にくるまでは小さなサイクルでやり残したことはそのまま次に持っていくという波動の人もおります。あなたの場合には、厳密に今は今の段階でしか学べないことをしっかりやり、それを持ち越して次のところにはいかないという強力な波動が働いております。これによって確実に一歩一歩進むことができます。ただ、瞬時にしてすべてが変わるとか、瞬時にしていろんな経験ができるという状況はそんなに多くはありません。でも確実に一つひとつ積み重ねて進むことが前提となってきます。

こういう波動を身に着けていると、自分は確実に進むことができ、大きな流れに入るときでも、今まで身に着けたものをしっかりと自分のものにして入ることができます。一般に周りの人の意見で混乱したり、不用意なエネルギーでごまかされることもそんなに多くはないでしょう。ただそのために大きな感動、大きな喜びが見つけられない可能性もあります。したがってあなたなりの生き方として、そういうコツコツした生き方の中でいかに楽しく、いかに満足するものをたくさん見つけていくか、いかに大きな発見をしていくか、それによって楽しさがかなり変わってくるでしょう。自分なりにいろいろやってみて、大きな楽しさを見つけていく、というのを試みるようにしていってください。


Eriさんの体の仕組みに、いろいろ変化が起こり始めており、あなたの肉体的なエネルギーと現象化のエネルギーの間が今、まだ明確に表現できない状態にあります。肉体は現象かを引き寄せる大切なものであり、肉体が変化すると現象の現れ方も変化していきます。今、その肉体の部分のエネルギーが調整されており、現象化の流れが変化しつつあります。少しずつこれは落ち着き、自分の現実が見えるようになってくると、あなたの生き方は少し意識が変わるかもしれません。

主に、自分がどういう立場で、どういう認識で生きていくか、どういう観点で行動していくか、という認識が少し変化してきます。それによって自分がの立場がどういうもので、他人のためにはどういう行動をし、自分のために何を為すか、常にここに意識が向いていき、自分と現実との兼ね合いが別の観点で見えるようになります。

あなたの現実が自分の意思や思考だけではなく、より高いレベルで造られたものであり、自分はその造られた現実の中で必要な体験をしていく。その中で自分はどの体験を選んでいくのか。どういう立場で、どの体験を選ぶか。そういう風に認識されていきます。いろんな選択肢がある中で、自分はどういう立場で、どの選択肢を選んでいくのか。そういう感覚が身についてきて、いろんな人との関わりや自分の世界がより大きな視点でとらえられるようになっていくでしょう。

その時点においては、その裏に流れる本質的なものが何となく理解でき、あとは自分の意思によって選択肢を決めていくという生き方になっていくでしょう。まだしばらく時間がかかるかもしれませんが、体のエネルギーの変化が一段落するころには新たな観点で生活できるようになっているということを理解しておいてください。


Moriさんのエネルギーで自分の現実を持っていかせるときに、自分という意識がそこにどこまで影響し、自分がその現実の中で何を身に着けてくるのか、を常に知らせようとする波動があります。自分が現実を体験しているときに、その意味や方向性、考え方を常に知らせようとする波動があります。その現れはほかの人から出る言葉であったり、たまたま手にした本であったり、人の噂であったり、目にした文字であるかもしれません。そういうところにいろんなヒントが隠されており、あなたの方向性や意識の持ち方を教えている場合があります。あなたはそれによって自分が今、何をし、どこに向かい、どうすればよいのかをチェックすることができます。

現実の中にそういう波動が明確に現れており、そこに意識を向けると、それはさらに詳しい情報をたくさん与えてくれるでしょう。あなたはそれによって自分一人で学び、成長することもできます。これからの現実の見方、意識の向け方をそういう観点で見直してみて、自分の現実を自分でうまく持っていく工夫をしてみてください。

Bいろんな現実の造り方を楽しむ

さて今日は皆さん方の現実を理解し、自分のペースでもっていくために一人ひとりに大きな影響を与えているエネルギーは何であるのか、どういう見方で現実と付き合ったらよいのか、という観点でお話をしてきました。皆さん方の現実は自分の心で造り出したものであり、自分固有のものです。でも実際にはいろんな人間がそこに関与しており、一緒になって学ぶという意味も入っております。自分だけの現実でありながら、お互いに学んでいく。お互いに経験していく。素晴らしい場が造られております。

ほかの人の現実がどのようにして造られ、自分とどういう関わりをもっているのか。それを知ることもとても意味のあることです。いずれは皆さん方もいろんな現実の造り方を学ぶことになります。今、与えられた肉体では今の現実の造り方が支配的かもしれません。でも今度は別の肉体で、別の現実の造り方をやってみよう。別の仕組みで現実を体験してみよう。そういう気持ちが沸き起こってくると、またいろんな肉体を選び、自分で人生を歩みたくなってくるときがあります。

三次元の生活を体験するにも、いろんな楽しみ方があります。自分と現実をつなげる法則を理解し、自分でコントロールし、現実を楽しく持っていく意思を高めるようにしていってください。それではここまでにいたします。ありがとうございました。


(c)1998 CentralSun
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