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1998/8/16■月例セミナーから

天皇は人間ではなくエネルギーに意味がある

@日本人の役割を正しく演じていくように

私たちはこれからの皆さん方の意識的な流れをいろいろと創り上げていく仲間と思っておいてください。皆さん方は日本人という人種的なエネルギーの中で学びを重ね、体験をし、そして本来の自分に目覚めていくためのいろんな仕組みを創り上げていきます。

日本人としての役割、それと一人ひとりが行うべき役割は必ずしも同じものではありません。人によっては日本人としての役割と自分の役割がまったく違う場合もあります。例えば、日本人は協調的で他人の心を理解し、うまく全体が進むように意識的な流れをつくっていきますが、その中においてある人は自分の目覚めや自分自身の能力を活性化することだけに力を入れる人もいるでしょう。日本人としての働きと一人ひとりの働きは必ずしも同じではありません。

ここに集まった人々の大半の人は、本来の日本人のエネルギーとは少し違う役割を持っております。今まで自分が日本人として何を為すべきか、それをいろいろと考えてやってきた人もいるでしょう。でも、その答は中々自分でも分からなかったはずです。日本人としての役割が地球人の意識の流れと共に変わっていき、また日本の状況によっても変化していきます。

今、日本人に流れている役割のエネルギーはかなり変わってきており、本来の計画とは違う方向に進みつつあります。そういう状況にあっても、個人の役割はそれほど変わっていなかったり、本来の魂の目的通りに進んでいる人もおります。日本人の流れがこれから急速に変わっていったときに、一人ひとりはどういう役割を担っていくのか。

実際には一人ひとりの役割そのものはあまり変わらない場合があります。でも、日本人に要求される役割が変わってくる。つまり新しく生まれる人々が新しい役割に応じて生まれてきます。日本人の流れが変わるに連れて新しく生まれる人が変わってくるのです。そういう状況において、これまで体験を重ねてきた皆さん方のエネルギーがどういう状況になっていくのか。

私たちの観点から見ると、今の日本人は自立心が完成されておらず、ほかの人種に対する見方も偏見的なところがあり、世界の中で自立して活動するという状況にはまだ至っておりません。日本人同士で集まってしまう。仲間を作ってしまう。そういう傾向があり、ほかの民族と一緒にひとつのことを成し遂げるという力がまだそれほど確立されておりません。

今、皆さん方が身に着けるべきエネルギーはそこにあります。いろんな国の民族と交流を取り、意識を分かち合い、成長し合う。こういう経験がこれから必要になってくるでしょう。一人ひとりはそういう方向に向けて、努力をしようとしており、またそれだけのエネルギーも持っております。でも、勇気がない。つい避けてしまう。これが弱さとなっております。

ほかの民族と対等にやっていける。これを身に着けるためには、日本人という枠で自分をつくるのではなく、一人の人間として自立し、ほかの民族も個別に一人ひとりを見ていく。そういうやり方が必要になってきます。

確かにほかの民族、ほかの国の人という考えは理解しやすいでしょう。習慣やしきたりがそういう単位でできているために、そういう風にまとめた認識した方が交流しやすい場合もあります。でも、最終的に個人で分かち合うためには、一人ひとり個別の人間であるというのを理解し合うことが必要になります。

日本人がこれからどういう方向に向けてエネルギーを使い、進んでいくのか。自分の国だけを守ろうとすると、それはうまく進まないでしょう。ほかの国々と一緒にうまく進めていく。なるべくお互いがうまく行くように考えていく。そういう方針であればスムーズに進んでいくでしょう。今自分に与えられた環境、その中から自分はどう行動すべきか。それを良く考えるようにしてみてください。


A一人ひとりが天皇のエネルギーを降ろすことができる

私たちはこの日本に新たなるエネルギーを降ろす役割を持つマスターです。先程、皆さん方に新たなる天皇のエネルギーを感じてもらいました。天皇はシンボルであり、実体と一緒に考えないようにしておいてください。エネルギー的に見た天皇は地球を安定させ、光としっかりと結びつけ、大いなる時代に向けて光を放つというシンボルがあります。これを地球に定着させるために、何らかの仕組みが必要であり、それを担った人間が日本の天皇ということになります。

しかし、今、皆さん方が信じている日本の天皇は必ずしもこの日本の本来の天皇のエネルギーを保っているわけではありません。当初の時点からいろんな状況が起こり、本来の日本への天皇のエネルギーが流れないまま、今に至っております。そのために天皇はいつの時代でも定着することなく、人民からも必ずしも正当に評価されず、正しく扱われていない状況にあります。

この天皇のエネルギーが正しく流れない限りは、地上における天皇も正しい活動をすることができません。これを正しく流すためには、本来の天皇のエネルギーを何らかの形で日本に定着させることが必要となります。今、そのためにいろんな仕組みが造られ、場合によってはそれを使命として活動している人もおります。

ここにおいてはその中の一つの役割を演じていただくことになります。一人ひとりが自分にできる範囲内で天皇のエネルギーを降ろし、自分の体を通して地球に流していく。それによってこの地球に天皇のエネルギーが定着していき、日本人を入口として地球が変わっていく。そういう役割を演じてもらうことになります。したがってここにおける天皇は肉体を持つ天皇ではなく、エネルギー的な天皇を意味します。そして皆さん方一人ひとりが天皇の役割を演ずることになります。

しかしこれはあくまでもここに集まっているメンバーに当てはまることであり、ほかのグループには当てはまりません。ほかのグループでは実体を持った天皇という人間だけを天皇として崇め、ほかの人間は普通の人間として役割を演ずる者もおります。それぞれ意味があり、役割が違い、やるべきことも違います。そういう流れの中で、先程からの話を確認していただきたいと思います。


皆さん方の体を通して地球に流すべき天皇のエネルギーは主に優しさやいたわり、思いやりをベースにしながら、人種の違いを越え、言葉の表現を越え、知性や感情を越えて一つに繋がっていくエネルギーを特に現しております。この場合の天皇のエネルギーはある意味ではつくられたエネルギーであり、そして意図的に皆さん方に流されております。

この天皇を計画した大元の存在たちがそれを指導しており、皆さん方の意識に応じてそのエネルギーが流されております。一人にひとりに今一番相応しい天皇のエネルギーを流していきます。自分はどういう役割で天皇と繋がるか、それを感じてみてください。


B天皇というシンボルがもつ意味

私たちは日本という国において光を創り、世界をひとつにする役割を持っておりました。必ずしも日本が優秀という意味ではなく、日本人を通して世界に働きかけるという意味でした。でも、それが当初のころから自分が神であり、愚か者を早く変えさせるという人間的行動に走ってしまい、私たちの思いは伝わることなく歪められ、誤解されて時代を経ていきました。

今、皆さん方が理解している天皇は形だけのものになり、エネルギー的に感ずるものがほとんどなくなっております。でも、それでも日本人の心の中には天皇を愛するものがあります。自分たちのシンボルであり、天皇があるからこそ、日本人としてまとまることができる、という思いを持っている人がいます。

でも、それが日常生活にどれだけ生かされているでしょう。相手を罵り非難しているとき、自分たちの共通の目標が天皇であることをどれだけ理解しているでしょうか。多くの人に分かってほしい。天皇を名前だけにしておくことなしに、自分の心の中に作り上げてほしい。

せめて日本人が認め合い、思いやりを持った気持ちに変わってくると、それは強いエネルギーとなってほかの国にも影響を与えていきます。ほかの国々も今、疲れてきております。争いや競争、物質社会での疲れが今、一気に押し寄せてきております。争うことなく、罵ることなく、単にそれぞれが分かち合うという社会を早く実現させることにそろそろ気がつくことになるでしょう。

その時、日本人がそれを演じていけば、ほかの国はそれを模範にすることができます。皆さん方の心の中にその種を入れておき、今日から1日ずつ養っていき、自分から率先して平和な社会をつくっていく。それを一人ひとりが演じていっていただきたいと思います。もはや自分がその中心であり、また目の前の人もその中心であり、お互いに実現させる仲間である。そういう天皇の形を作り上げていってください。


C希望を持つこと

私たちは何千年もこういう時期が来るのを待っていました。いつの時代でも皇位継承に関して争いがあり、自分たちだけが中心になろうとして時間が過ぎてきました。もうそういう時代を手放して、お互いに認め合えるような社会に作り替えていってください。


一人ひとりが自分なりの天皇を造り、地球に定着できるように私たちも協力をしていきます。これからの日本をあまり簡単に考えず、また否定的に捉えないようにしてください。皆さん方がしっかり行動すれば明らかに日本は変わり、世界も変わります。そしてそれが唯一の方法なのです。ですから希望を持ってこれからの時代を作り上げていってください。私たちからもお願いをしておきます。


それではここで少し、休憩をとります。ありがとうございました。


D地球規模、宇宙規模で考えていくように

私たちは皆さん方の意識的な成長を管理している仲間です。これからの時代の変化において、いろんな点で混乱を感じたり、自らの心について考えることがあるでしょう。もう多くの人は新たな流れの中に進んでおり、これを止めることはできません。そして日本人も世界の中における役割として進んでおり、一人ひとりが自分なりの活動を始めることになります。

この日本の流れの中で、今、一番気をつけなければならないものは、一人ひとりがこれまで身に着けてきた考え方や思考の持ち方をいかに高めていき、自分の成長に結びつけていくかということであり、とても大切な状況になっております。

あと数十年もすると、この地球はまったく変わった状況になり、今ここで学んでいることもまったく違う内容になっていくでしょう。世界の様子が一変し、自分の生き方も変わり、学ぶべきテーマもまったく違っていきます。でも、自分が何を為すべきか、自分は何を目標として生きるか、その本質的なところは変わっておりません。

自分がやるべきこと、その本質は常に同じです。ただ社会の状況や時代の流れによって現れが違うだけとなります。自分がどういう役割を演じていくか。それは一人ひとりの心の中で明確につくられております。自分でそれを理解し、行動できるようになってくると、恐れるものがなく、不安を持つこともなく、自分は堂々として行動できるようになります。


これからの流れで自分たちが自分に目覚め、自分の生き方を楽しめるようになってくると、自分が地球にやってきた意味や約束したこと、いろんなものが次々に明らかにされていきます。多くの仲間たちが一人ひとりに手助けをし、思い出せるように仕組んでいくでしょう。一人ひとりは自分のペースで成長し、そして逞しく成長していきます。

そういう流れの中で、皆さん方に一番気をつけていただきたいことはこの地球はとても大切な惑星であり、これ以上破壊することは許されず、人間がこれ以上乱れることもなく、お互いに認め合うことができるように少しでももっていくということを常に理解しておくこと。それを本当にやっていっていただきたいと思います。

毎日の生活をしていると、つい地球のことを忘れ、目先のことにとらわれてしまいます。確かに目先のことが大切であり、自分を苦しめることがあります。でも、むしろ地球的な規模で考え、その観点から眺めると目先のことが何でもなくなる場合があります。なるべき広い視野で物事を決め、そういう考え方を身に着けていくと、もっと楽な生き方が身に着いてきます。そういう広い視野を持った生き方、それを常に心掛けていき、そして地球の規模で考えていかれるのを望んでおります。


E心の大切さを感じて天皇のエネルギーを定着させる

古代の天皇はそれなりに意識し、本当に皆を思い、一つにまとめようとしていた。まだ周りの者の助けが得られ、新たなる日本を創ろうという意欲も高かった。しかし自分の地位を守る必要が出てくると、そこに意識が向かい始め、人々を守ることよりは自分を守ることに意識が変わってしまった。それによって天皇の歴史が争いと抗争の中で進むようになってしまった。

これからの天皇がどのように変化していくか。それはある意味では天皇の自覚でもあり、また日本人自身が何を期待するかによってかなり変わってくる。天皇は日本人の心のシンボルであり、政治的な意味や経済的な意味はそこにはない。したがって政治や経済に意識を向ける者は天皇とは別のものを作り上げてしまう。

経済よりも心が大切、心をまず第一に考える。そういう人間が増えてくると、天皇が復活しやすくなる。したがって今、日本人に与えられた選択肢として、今まで通り政治や経済を第一に考える者は天皇を単なる名前だけのものに留めてしまう。しかし日本人の心を大切にする者は天皇を第一に考える状況を造り出していく。日本人の考え方、それによってもかなり変わってくる。

今、天皇自身、大きな流れに巻き込まれており、自分で自分をコントロールできなくなっている。しかしいつかは必ず蘇るように創られている。ただそれがいつどのようにして復活するのかは日本人の意識に依存している。日本人が心の大切さを感じ、金銭や物質が必ずしも第一ではないということに理解が及んだときに、天皇の本来のエネルギーが流れていくことになる。

一人ひとりの心の中の天皇を復活させるためにも、まず自分が心の大切さを感ずることが必要となる。自分がそれを実感せずして、天皇を復活させようとしても、それは無駄なことになる。まずは自分が心を大切に行動するようになり、そこから天皇のエネルギーを復活させるように動き出していってほしい。


これからの日本の流れの中で、天皇がどういう位置を占めていくか。必ずしも政治的な権力は与えられず、指導者としてのエネルギーも流れてこないかもしれない。それでも日本人の心を現すシンボルである。それによって日本人は天皇と心で繋がっていることを実感していく。一人ひとりの心が天皇と繋がると、一体感を強くし、ほかの日本人との繋がりも強くなっていく。

そして日本人に限らず、ほかの民族との間でもその一体感を感じるように変わっていく。自分の心が天皇という偉大なエネルギーに強く関係し、この地球に影響を与えていくことが実感されていく。一人ひとり、そういう流れを良く理解した上で、行動を進めていってほしい。


大いなる仲間たちが祝福のエネルギーを与えて終わりにしよう。


いずれ皆には天皇を送り出した本質からの言葉が流される日がくるだろう。それまでは今、それぞれが感じた天皇のエネルギーを自分のものにするように練習をしていってもらいたい。それでは今日はここまでにします。ありがとうございました。


F参加者の感想から

・天皇のエネルギーで感じたO(楕円、鏡? 銀?)、水色の空に浮かぶいくつものまゆ玉のような白いもの(雲)。大和のエネルギー(大いなる波)と日の本のエネルギー(きらめくクリスタル)と共に自分の大切な心=本質としてしっかりと育てていきたいと思いました。煙草のような害といわれるものでも何でも喰っちゃって飲み込んで、ハートのところで転換・活性化。嫌いなものを、自分に合う好きなもの…煙草を紫煙…人と人とを繋げるものへ。個人セッションに続き出てきた今年中にクリアーするべきテーマ。しっかり輝いたろ!

・@日の本のエネルギー:ウキウキワクワクするような笑いさざめき。軽やかに、時に重々しく活動する感じ。
 A大和のエネルギー:穏やかな明るさを伴った柔らかい感じ=田園風景的。ただし日の本、大和共に丹田に力が入っていました。しっかりと。
 B天皇のエネルギー:一変して光が降り注いできて、身体をどんどん深いリラックス、安らぎに導く強い強いエネルギーでした。皆にこのエネルギーを。
 繋がった天皇のエネルギー:呼吸停止とともに「揺るぎない調和」のエネルギーを感じました。

・自分なりの天皇のエネルギーを感じながらハグをしたときに、私自身は自分を支えるものを感じました。他の人は横へ広がるもの、自分が上へと向かうもの、二つのエネルギーに向かっていくもの、中心から沸き上がっていくようなもの、それぞれいろいろで興味深かった。ハートの中の光の種でふんわりまとめていく感じがしました。祝福のエネルギーは流されそうになるくらい、強い水の流れのようでした。

・前段の日本の歴史の話は興味深く聞けた。これから歴史においても、隠された部分が明らかになってくる気がする。
 天皇のエネルギーを流してもらったが、両手がピリピリとかなり力強いものを感じた。個人セッションで指摘を受けた自らのテーマ「喜びを感じる」。私も含め、今一人ひとりの日本人の目覚めが早急に求められているのだろう。自分の心をしっかりと見つめ、成長したい。

・昨年から今年の初めまでずっとエネルギッシュに生きられた(することが皆、うまく行っていた)のに、今春からはずっとフィールダウン状態で気分が深く沈んでいました(することが皆、うまくいかないのです)。今日、セミナーに参加して、エネルギーを受けて何かホッとした気分になりました。
 今までの天皇の知識は人間が勝手につくってきたものが多かったのにはビックリしました。


(c)1998 CentralSun
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