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1998/3/16■月曜交流会から

魂は人間の言動をただ見つめている

@感情的な言動についても正しく分析する

さて、私たちは先ほどの話の中から少し説明をしてから話を進めます。まず、Sさんの話の中で、他人のグチとか話を聞いていて、自分が不快な気持ちを持ったときに、どのようにして自分を見つけていくか。これはほかの人にとっても、いろいろと経験されていることと思います。

自分があまり興味をもっていなかったり、別の考えを持っているときに、トクトクと話をしてきて、それを聞いているだけでも厭になってきたり、早くやめてほしいという思いを持ったとき、実は本当にその時に一番のテーマが入っています。自分がそこから逃げ出したり、避けようとしている気持ち。自分は何から逃げようとしているのか。

一般にはただ単に自分とは意見が合わず、興味がない。あまり自分はそれに入り込みたくはない。そういう思いで避けているものと思われます。でも、実際にはそういう思いとは別にまったく別の現象が心の中で葛藤しております。

それはまず自分の考えを逆に理解してもらおうと思っても、ほとんど無理で初めから諦めている場合。自分の考えを何とか説明しようと思っても、相手には受け入れられず、それがどうしても自分にとってうまく進みようがない場合。そういったときに、いろんな葛藤が起こってきます。ただ聞くだけにしか過ぎない。自分はもっと別のことを考えて、もっといろんなやり方があると想像しているのに、相手が一方的に話をしてくる。

つまり自分の心の中にも、何とか知ってほしい、分かってほしい、理解してほしいというエネルギーがあるのです。そのエネルギーがそういう現実化を造り出していきます。自分の心の中に、何とかあの人に分かってほしい、何とか自分の気持ちを知ってほしい。これがほかの人が、トクトクと自分に話をしてきたり、分からせようとしてやってきて起こる現象です。

したがってそういう現象が起こったときには、自分の心を素直に見つめて、自分がそれを何とかしてうまくやり過ごす方法があるかどうか、もっと良いやり方が何とか見つかるかどうか、そう考えていること自体が、自分を認めさせようとか、相手に言い返してやろうという気持ちをつくり、また現実化をつくっていきます。したがって相手がいくら話をしても、そもそもそれに興味がなければ、本来、何の気持ちも湧いてきません。本当に自分に関心がなければ、相手が何を言おうとも、自分はまったく何の心も動きません。

自分の心が何も動かないというのではなく、心に何らかの変化が起こっているとき、それは自分の心にもそれに反応するエネルギーがあるということです。そうやって自分の心を見つけていき、今度はそれをいかにして手放していくか。自分の思っている気持ちや言おうとしていることを、納得してほしい、分かってほしい、こういうエネルギーを手放すのには、自分自身の表現の仕方を少しずつ変えていくことから始まります。

なぜならば、普通、そういう人は自分の言いやすい人と言いにくい人を造り上げているケースが多く、言いやすい人にはどんどんと自分の意見を言い、言いにくい人には黙っているというケースがあります。そしていいやすい人にはトクトクと自分の思っていることを話していく。こういう場合には、自分自身の表現の仕方をうまくコントロールし、どの場合の人にでも同じように、ただ素直に自分を表現する。しかしそれに同意を求めるとか、納得させるとか、反応を期待するということをしないように表現することが必要になります。

ごくわずかでも、反応を期待したり、同意を求めようとすると、お互いの間でそのやり取りが行なわれてしまいます。そういう表現の仕方を少しずつ工夫することによって、自分がどこまで相手の中に入り込んでいくか、相手はどこまで自分の世界に入り込んでくるか。それを学ぶことができます。自分の表現、それを自分なりに工夫しながら、今後の展開を工夫していってください。


Tさんの話の中で、自分の感情についての説明がありました。今まで思っていた感情というイメージと、昨日理解した感情という点の違いが自分なりに分かった。そういう発言がありました。しかし今、あなたが学んでいる感情はもっともっと奥の深いところにあります。まだその感情が何を契機にして、どのようにして心の中に沸き起こり、そしてどういうあなたの表現方法を通じて相手に伝わっていくのか。そこのところの流れがまだ明確には理解されておりません。それを全部、ひっくるめて感情という風に理解しております。

したがって自分なりにそれを分析するためには、さらに奥深いところにある自分自身の心の中と、それを誘発させた相手の言葉、現象、それと自分の心の中のエネルギーがどのように反応して心の中に沸き起こり、そして自分の頭にそれが上がってきて自分の言葉や表現を通して相手に発せられていくか。それをもう少し、細かく分析することが必要でしょう。

それによって初めてどこまでが自分の感情で、どこまでが自分の概念による表現であり、それをコントロールするためにはどういう思考の持ち方、どういう心の在り方が必要なのか。それが改めて理解されてきます。したがって感情をコントロールするためにはある程度思考が必要であり、自分なりの訓練も必要となります。

ただ単に沸き起こるものすべてを感情として一つにしてしまうのではなく、その根本のもの、相手から発せられた表現、それによって誘発される心の中のエネルギー、そしてそれによって動かされる自分の思考と概念、そして自分の表現方法を通じて相手に流されていく感情のエネルギー、これらをもう少し細かく分析してみてください。


Kさんの質問の中で、シンボルの意味というのがありました。確かになくしたものというのはそれぞれ意味があります。ただ、その時々の状況によって意味はまったく違ってきます。なくすというのはある意味ではもう必要ないうという意味ですが、それがすべてではありません。

例えば、傘がなくなった。これはある意味ではあなた自身の必要なときに使うもの。でも、予備がたくさんあるために、絶対的に必要なものではないというもの。単にそれのシンボルです。つまり、必要なもの、それは本来、最低限、自分が使うところにあれば問題がないものを、まだ予備としていくつかあるときに、それをなくしてもあまり自分に大きな問題を与えてこない。

これはあなた自身の概念の中に今まで勉強してきたいろんな知識、いろんな情報、それは自分にとってはじめは必要だと思っていろんな学びをし、次々と概念を造り上げてきたもの。でも、それは本当に必要だったかどうか。ただあるだけで安心、知識があるだけで安心。いざというとき使わなくても、それを持っているだけで安心。そういう意味でいろんな知識を身に着け、そしていざというときには意外と使わなかったりしていました。もうそういった概念を手放す必要があるということ。本当に必要な知識だけを常に手元に置き、そうでないものは手放していくということ。そういう意味があります。

コピーのカウンタにしても、あなたはたくさん覚えておき、たくさん手にして、自分だけのものとして周りにおいておく。これがコピーの意味です。自分が持っていなくとも、コピーして自分の手元においておく。自分だけのものとして身近に置いておく。こういうコピーももうあなたには必要ないということ。他人のものをコピーするのではなく、自分自身の生き方を自分で造り上げていく。自分なりの本来のものを自分で造っていく。他人の知識をそのままコピーしたり、誰かの教えをそのまま受け入れるということはもう必要ではないということ。そういうシンボルと理解しておいてください。


A魂への思いがずれている

さて、それでは今日の話に移ります。


今日は少し違う話をしたいと思います。今までそれぞれが自分の魂や生き方について、ここから知識を学び、自分の本来なるものを見つけようとしてワークを続けてきました。自分は今、生きている。人間として生きている。その喜びに目覚めようとしております。同時に、魂という存在をなるべく具体的に理解し、そこと繋がることによって魂の喜びを自分のものとしようとしています。

そしてさらには自分を創り出した大いなる存在たちと繋がることにより、宇宙における自分自身の存在自体をも理解しようとして、学びを重ねております。そして何人かの人はすでに魂のエネルギーを感じ、自分の内なる本来のものとも接触したりしております。でも、地球に対して思いを持った人がどれだけいるか。確かに自分を大切にし、自分を成長させ、自分が神と繋がることは大切なことです。

でも、皆さん方がこの地球にやってきた一番の目的は、この地球をいかに本来のエネルギーに変えていくか。それを本来は考えて地球にやってきました。ここにいる人々のほとんどすべてが地球に来たときには、地球は少々の争いが演じられてはいても、まだ大いなる可能性があり、希望があり、これからどんなに素晴らしい地球が演じられるのだろう。それを考えて地球に降りてきました。

いろんな人間たちが集まり、いろんな生命が共存し、そして宇宙の中でもひときわ素晴らしい働きを担っているこの地球に自分たちが今、やってきて本当にいろんな生命が交わることの喜びを造り上げていくのを目標としてやってきました。そして誰もがその素晴らしい地球を想像し、真に決意を持って地上に降り立ちました。

いざ人間の肉体を身に着け、地上で活動を為すと、お互いに非難し合ったり、自分を正当化しようとする行動が先に立ったり、自分の惑星の方が素晴らしい文明だと自慢をしたり、地球をおかしくする波動を次々と出していく言動がとられるようになってしまいました。

ほとんどの人は二回目か三回目の転生の時点で完全に本来の役割を忘れ、自分の出身の惑星も見失い、ただただ相手を非難する言動をとるのが普通になってしまいました。もうあとはただ地球人類のエネルギーの中で排斥し合ったり、非難し合ったりする行動ばかりを繰り返すことになってしまいました。魂といっても、もうそういう状態にあっては適切な処置を施すことはできず、ただただその人間が魂に意識を向けるのを待つばかりとなっておりました。

ここに来ている人で、ほとんどの人は30回以上は転生を重ねております。中にはまだ数回という人もおりますが、大部分の人は30回以上の転生をしております。そしてその中で身に着けてきたエネルギー。自分がいかに素晴らしい人間であるか。自分の持っている良さや素晴らしさをいかに認めさせるか。このエネルギーがたくさん、身に着けられてきました。

今、多くの人が、早く魂と繋がりたい、早く宇宙と一体化したい、と考えてワークをしたり、宇宙にアドバイスを求めたりしています。もし、魂の思いを本当に感じようとするならば、先程の魂のレベルまで自分の意識を持っていってください。魂が何度も何度もアドバイスを渡しても、地球上で次から次と非難ばかりしている自分。自分の正当化ばかりを繰り返している自分。そして今になって、初めて魂に繋がることができたと言って、助けてください、早く地球から戻りたい、自分の役割を教えてください。

魂は本当にどういう思いを持っているのか。誰一人、感じようともしません。ただただ自分の為に、魂に縋っている。早く楽になろうとしている。今まで何千年、何万年とただ皆さん方にエネルギーを流してきた魂の思いをどこまで理解しているのか。ここにいる約三人は途中で完全に魂を別のものに明け渡し、魂から離れた人なのです。超能力を得るために別のものにすべてを任せた。そして今になって初めて魂からアドバイスをもらう。魂からメッセージをもらう。そんな魂の気持ちが本当にあなた方に伝わるのでしょうか。

魂の本当の思いは、どうしてお互いの人間同士がもっとごく普通に、自然に交流し合い、分かち合い、愛し合うことができないのか。人間同士が楽しく、交流していれば、魂はそれ以上の注文はありません。でも、何一つ、愛を発しない人間に限って、すぐ、神様お願いします、魂さん、助けて。これが今のあなた方の姿です。

魂の本当の思いはまったく別の感覚です。魂と繋がろうとしている人でも、何を目的として繋がろうとしているのか。普通の人間よりは優れているという証を手に入れたい。自分が早く繋がって自慢したい。自分の能力を早く活性化させて、素晴らしい人間でありたい。そういう気持ちを持っている人に、どうして魂が協力をすることができるでしょうか。

皆さん方は魂についての認識を、かなり粗い波動のものとして概念を造っております。皆さん方一人ひとりの魂はすでにこの宇宙で十分に進化を為し、いろんな経験を身に着け、本当に素晴らしいエネルギーを使いこなしております。ここの三人はすでに人間としての進化を終えたところからやってきています。いろんな惑星において、素晴らしい経験を次々と身に着け、魂の最高の状態を持って地上に降りてきた人もいます。

それを単なる人間のように波動を粗くして考えてしまったり、感情がある生命体のように限定してしまったり、魂をかえってそれにより身動きできないように造り変えております。皆さん方が魂として造り上げた概念の形でしか、魂は皆さん方に作用することはできないのです。本当の魂の能力を自分に発揮させようとするならば、魂が魂が本当に持っている素晴らしさを全部、認めることが必要です。

一人ひとり、毎日毎日、いろんなエネルギーを体から放出し、非難したり、憎んだりしているのをすべて理解しながら、ただただそれを見守って許している魂。何十回もの転生において他人を呪ったり、他人を殺めたりしながらも、ただただそれを見守ってきた魂。それだけの大いなる愛を誰も魂に感じておりません。困ったとき、本当にアドバイスを欲しいときだけ、すぐに魂に答を求めようとしております。

一人ひとりが造り上げた魂の概念は本当の魂の1万分の1にも相当しません。はるかに素晴らしい存在です。それを根本から改めない限り、真の魂と繋がることはできないのです。自分の造り上げた概念による魂という範囲内で繋がることはできても、魂は喜びはしません。そういう人に限って、その概念を魂と信じ込み、それをほかの人にトクトクと説教する人間がいるからです。

自分の造り上げた概念で魂を感じても、それを決してほかの人には押し付けないことです。魂のホンの一部としか繋がっていないということをまず理解しておいてください。しかし、魂は一日も早く皆さん方と本当に分かち合い、今まで地球上で苦しんできたいろんな心を本当に癒してあげようと思っています。

確かに魂をまったく無視し、勝手に行動してきた人が大半でした。でも、魂はそんな人にあえて、謝ってほしいとか、何かしてほしいなどという思いはいっさい持つことはありません。すべてを許し、むしろこれからの本来の働きのために、一緒になって頑張ろうという呼びかけをしております。

自分が思い抱いている魂の概念は本当にちっぽけなものであり、まったく想像を絶する領域として魂があるというのをまず理解をしておいてください。


B三次元の地球を変えることが人間の役割

私は、この場のある一人の女性の魂として発言をいたします。今、話があったように、私たち自身もいろんな思いを抱いて地球にやってきて、仲間をいろいろと作って、人間をこの地球の三次元と呼ばれている領域に降ろしていきました。しかし、それにあたっていろんな準備が必要とされ、実に困難な問題がたくさん沸き起こってきました。

初め、地球に来たときにはごく普通の惑星の雰囲気で仕組みを造り、体験の場を造ろうとしていました。しかし、実際にいろんなエネルギーを造り上げていくうちに、それがこの地球にはうまく適応できないことが分かり、そのためにいろんな修正が行なわれてきました。この地球で体験をしようとしていろんな準備をしたり、計画を造ってもこの地球の磁場のエネルギーとうまく噛み合わず、常に微妙な調整が必要とされるのです。

したがって完全に満足できた計画にはすることができず、どうしても中途半端な段階で経験のエネルギーを造らざるを得ないということが分かりました。そのために本当にすべてがうまくいくのかどうか、ちゃんと目的を達成して終えることができるかどうか。これは私たちにもまったく分からないまま、人間を降ろしていくことになりました。

そのために大勢の仲間を常に周りにもっていき、不都合が起こらないように、地球がおかしくならないように、周りからいろんな手助けをしながら、その人間の進化を見守ることになりました。しかし、この地球のエネルギー場は本当に特殊であり、私たちの体験してきた知識だけではうまく展開できないというのが本当によく分かりました。

人間の持っているエネルギーそのものが私たちが学んできた人間とはかなり違っていました。そしてその違いがさらに人間によってかなり個別であり、私たちの造り上げた人間のエネルギーとほかの存在が造り上げた人間のエネルギーではまったくその働きが違っていました。

したがって人間関係をうまく持っていかせようとしても、考え方やエネルギーがまったく違うために、常に愛や喜びを表現するということが困難な現実になってしまいました。それを少しでも改善させようとして私たちなりに必死になっていろんな愛や喜びが身に着くような現実を創るように努力してきました。

少しでもほかの人から喜びが伝わってくるように。絵を観たら喜びが感じられるように。異性との関係でも、なるべく心が広がっていくように。いろんなことを工夫しながら、現実を創り出してきました。しかしそこで体験している人間という存在から発せられるエネルギーの大部分は、不満や不平であり、喜びというものがほとんど伝わってきませんでした。

思う通りにならない。自分は不幸だ。自分だけがつらい。分かってくれない。あの人は卑怯だ。ずるい。意地悪だ。つまらない。そういう波動ばかりが私たちに伝わってきました。たまに、異性と出会って、心がワクワクしたり、本当に安心できる状況に陥っても、その人がいなくなると、また、寂しい、独りぼっち、分かってくれない、という状態に戻ってしまいます。

どうしたら、そのままでも十分に喜びが見つけられ、満足して生きるということに気がつくのだろう。どうして隣の人と素直に話ができないのだろう。どうして動物に興味を示さないのだろう。いつもそういう思いを持っておりました。そして約40回以上の転生をその後繰り返して、やっと今、私たちに意識を向けてきました。

その間に身に着けたエネルギーのほとんどが、自分は独りぼっち、誰も分かってくれる人はいない、早く地球から離れたい、早くアセンションしたい、そういう思いばかりです。でも、私たちは責めるつもりはありません。しかる意思もありません。むしろ、本当に一緒になって新しい人間としての生き方を考えていこうと思っています。

私たち自身、計画が完全でなかったのは認めざるを得ません。この地球にこういう仕組みがあるというのは私たちにはまったく理解できなかったために、ここまで地球が悪化するということは想像もできなかったのです。人間によってほかの生命が次々と苦しむという状況は想像もしておりませんでした。人類同士が大勢集まって争う。信じたくはありませんでした。

確かに、私たち自身、過去の惑星において、争いや戦争を体験したことはあります。でも、その原因は私たちなりに理解できたために、二度と過ちを犯すことはないという自信がありました。でも、それはすぐに無駄だということが分かってしまいました。ここの地球の人間のエネルギーはとても強く、私たちのエネルギーでさえも封じ込められてしまうのです。人間一人ひとりの発するエネルギーの方が私たちよりはるかに強いのです。私たちの方で、いくらこうしようと思っても、人間の思い込みや概念で造られたエネルギーの方がはるかに強いのです。そのためにどうしても、人間の思いによって現実が進んでしまいます。

でも、今、こうやって人間と魂がお互いに協力し合えるように変わってきました。まだまだ完全に私たちの思いが伝わるわけではありませんが、その雰囲気が少しずつ、感じられてきます。でも、私たちにすがったり、私たちを絶対的な解答集のように思われても、それは意味がありません。あなた方が造り出した問題がたくさんあるために、それはあなた方が自分で解決せねばならないのです。

私たちは私たちが考えていなかったことに対して学びがあり、私たち自身がその回答を見つけていく必要があります。それについては私たちの学びですが、それとは関係ない、あなた方の現実において、あなた方が為したことはあなた方の責任において解決せねばならないのです。それは私たちに相談を持ってこられても、私たちにはどうしようもできないのです。あなた方が造り出した問題はあなた方が自分で解決するというのを本当に理解しておいてください。

今、こういう時期において、皆さん方が魂や本質の方に意識を向け、自分を変えていこうとしています。でも、魂や本質と繋がるからといって、超能力的なエネルギーを使えたり、肉体が変わるというような思いはいっさい持たないようにしておいてください。あくまでもあなた方は肉体を持った人間です。肉体が活動することに意味があるのです。肉体を持つ者同士の間で交流があり、学びがあり、そして愛があります。そこから逃げ出そうとしたり、早く戻ろうとする考え自体が私たちにはまったく意味のないものです。

私たちと人間が協力するというのは、人間は三次元の体を有効に使って三次元の現実を素晴らしいものに変えていくということ。私たちは私たちの世界において、地球を素晴らしい地球に変えていくということ。こういう協力体制です。したがって私たちのテーマはこの地球において、いかにいろんな魂がこの地球上で自由に活動でき、人間に働きかけをし、そして人間とうまく一体化できるかどうか。それが私たちのテーマです。私たちの世界において、地球と宇宙をうまく繋げることが私たちのテーマです。

でも、皆さん方は三次元世界の地球を素晴らしいものに変えていく。いろんな肉体を持った人間同士が学び合い、喜びを分かち合う。いろんな生命の存在たちと喜びを分かち合う。それが皆さん方の役割です。別に、皆さん方が魂の世界に来て、魂の手助けをする。それを望んではおりません。肉体を有効に使ってもらう。肉体を使って喜びを表現していく。それこそが人間の役割であるというのを本当に理解していただきたいのです。多くの人が根本から、何か勘違いをしているように思われます。


C自分という思いを早く手放す

魂の世界から私も話をいたします。これまでの学びでも何度も伝えられたように、私たちは肉体を造り、そしてそこであなた方を生かしております。しかし、これがどのように変わっていき、地球自身がどう変化していくか。私たちにもまだ分からないことがたくさんあります。今、肉体を持って活動している人間という生命体から発せられてくるエネルギーがすべての鍵を握っているのです。

争いの波動を多く出せば、地球はさらに争いに巻き込まれていくでしょう。喜びの波動をいっぱい出せば、地球は喜び溢れるものに変わっていくでしょう。皆さん方の想念が造り上げていくというのを本当に理解していただきたいのです。いくら私たちが頑張っても、宇宙の存在たちが全力を出そうとも、皆さん方の想念がまったくそれに合わなければ、地球は変わらないのです。

一人ひとりの想念が本当に宇宙の思いと一つになるように。それによって初めて三次元の世界が変わっていきます。皆さん方はまだ、自分のことを考えています。自分が幸せになれるかどうか。自分がうまくいくかどうか。自分が、自分が、自分だけが... すべてがこの思いで動いていっています。自分という思いを早く手放して、地球人類が本当に喜びに溢れ、お互いに認め合うように、という状況になっていくのを望んでおります。


それでは少し休憩をとって、後でまた続きをやっていただきたいと思います。それではありがとうございました。


D自分の正しさに自信を持つこと

さて、今の話の中で、いくつか先に説明していきます。自分が日常の生活をしている上で、どこまで自分を本当に表現しながら、ほかの人のことを考えてあげたり、魂のことを考えてあげたりするか。この調整をどううまく組み合わせていくか。まず、ほとんどの人は今の環境に一番大切な意味があり、そこで経験していること自体に意味が入っています。

ほとんどの人はそこに自分の価値観を入れて、この環境が良くないとか、あの人が可哀想とか、自分がつまらないとかいう感覚を入れております。本来はそういう感覚自体が無意味なものであり、自分はただその環境で自分の経験を進めていく。それだけに意味があります。

ただここで一番難しいのは、自分は愛を育んでいく必要がある。そのためにはいろんな人間や生命との間で喜びを見つけていく必要がある。しかし目の前にいる人間たちがあまり喜びを発することなく、むしろ環境のつまらなさやくだらなさばかりに入り込んでいる。自分としてはそれに合わせることが愛であり、また場がうまくいく。

これは多くの人にとって、いろんな葛藤を湧き起こしているようです。正しいと思うことをやろうとすると、場がおかしくなり、場に合わせると自分の信念が揺らいでしまう。つまりこういう人が学んでいるテーマは、自分の意思の強さ、そして行動力、といったものを学ばされております。

自分が正しいと思うことを造り上げながらも、実際にほかの人の前に行くと、ほかの人の価値観に合わせていく。それは一見、その場を楽しく、良いものにし、一見、自分は良い環境を造る手助けをしているようにも思うかもしれません。でも、それによって造られるエネルギーは、正しさよりは自分たちだけが楽しければよい、自分たちだけが面白ければよい、正しさなんか別にどうでも良い、というエネルギーを造り上げていきます。

今、日本のあちこちで若い人たちが、ただ自分勝手なことをして、社会には無関心という人々もいます。実はほとんどそれと同じエネルギーと思っても良いぐらいの、自分勝手なエネルギーなのです。ただ楽しければよい。確かに楽しいことは大切です。喜びのエネルギーを地球に与えることは役割です。

でも、自分が正しくないということを心に持ちながら、喜びを造り上げようとしても、それは地球には何の喜びの波動も与えません。正しくないことをしているという思いによって、地球がぐらついてきます。地球自身は正しくないという思いを受け取ってしまうのです。地球は楽しいことよりは、まずはじめに正しさを得ようとします。また、正しく在りたいというのが本質に入っています。したがって正しくないという思いを持って皆に合わせて楽しくしようとしても、それは本来のエネルギーには繋がっていきません。

ところがここで一つ、難しい問題があります。では、正しいと思って、皆が一緒になって話をしている場合。これは本当に心からそれを正しいと信じ、何一つ問題を感じなく、ただ楽しくしている人がいる場合には、それはそれで真実なのです。そして地球にとってそれは正しいエネルギーが流れていきます。

つまり、皆でただ楽しく和気あいあいとやっている場合でも、その時の心の持ちようが一番大切であり、矛盾を感じたり、おかしい、あるいは罪悪感を感じながら楽しくしていると、それは地球には良い波動は伝わりません。しかし、それこそが正しく、それで十分であるという思いを持って楽しいことをしていると、地球には楽しい波動が伝わっていきます。

したがって、その価値観は一人ひとり違うために、自分は正しくはないと思っても、その人にとって正しい場合にはそれは正しいことであり、自分がとやかく言う筋合いはないのです。したがってほかの人にお説教するとか、教えて上げるという波動自体がまったく無意味なのです。それぞれ自分の価値観において正しいという行ないをやっている限りは、正しいというエネルギーが地球に流れていきます。

さて、では本当に皆が正しいと信じて、全員が本当にサボったり、自分勝手なことをしているときには、どういう状況になっていくか。それは本人が正しいと思っても、魂のレベルで正しいと思っていないときには、実はそれは正しい情報としては地球には流れていかなくなってしまいます。地球の本質は魂の世界と通じているために、地球が望んでいる正しさは魂の感じている正しさです。

したがって魂の正しさを確実に一人ひとりが受け取り、それにしたがって正しいという行動をとっているときには、地球は本当に正しいという価値観を体験することができるでしょう。したがって自分たちがただ勝手に正しいと感じて、魂とは違う価値観で行動していると、その者たちには明らかにそれは正しくないという現象が造られていきます。

つまり、そこへ別な人がやってきて、それは正しくないよ、と誰かに言ってもらう現実を造り出していきます。したがって本当はそれが正しくないときには、それは正しくないと発言する人間が必ず造られていきます。それを誰が演じていくか。それは自分なりに正しくないと感じた人間が演ずるように仕組まれていきます。しかし、それも、本当にその人が行動に移すかどうかはその人の自由意志です。

正しくないと思っても、それを言うと怒られるから、黙っている。それを言うと、友達から嫌われるから、黙っている。そうやってせっかくそういう役割を持って用意された人間でも、結局は黙ってしまうこともあります。最終的には一人ひとりの自由意志であるために、人間にすべてが任されております。


E魂の使命を聞くより自分の人生を改善するように

さて、先程の続きを始めます。

魂という存在が先程のような感じで皆さん方に思いを伝えました。その時点で理解できたかもしれませんが、皆さん方に対する見方が、かなり違う見方で伝えられてきます。皆さん方を説教するとか、懲らしめるという気持ちは何一つ持っておらず、むしろ早く一緒になってこの地球を素晴らしい惑星に変えていきたい。とにかく地球が本来の光に戻ること。これが第一優先なのです。

この地球が素晴らしい惑星に変わるために、皆さん方がどんどん働きを為すのであれば、それはそれで魂はすべてを許していきます。仮に魂の本来の計画とずれることがあっても、皆さん方の行動が地球に役に立つと判断された場合には、魂はすべてを許していきます。

多くの人が、魂の役割を知りたい、魂がどうしてほしいか教えてほしい。そう伝えてきました。魂のレベルからすれば、それは人間には必要ないことです。人間の世界で、とにかく地球が少しでも明るくなること、少しでもお互いが愛し合えるようになること、これが第一優先なのです。魂の願いを聞くということは第一優先ではないのです。

そのために本当に皆さん方には、魂と繋がることも大切ですが、隣の人と楽しくすること、身近にいる人と楽しくすること、これもそれと同じくらい大切なことであると、本当に理解してほしいのです。仮に魂と繋がったとしても、友達は誰一人いない、そういう状況を望んではおりません。

やはり多くの人々と分かち合い、成長し合う。そして地球が少しずつ光を取り戻していく。それこそが私たちの本当の願いなのです。確かに魂と繋がることは大切であり、魂がやろうとしていることを三次元世界で実行することは良いことです。でも、だからといって、人間同士で争いを起こしたり、余計に混乱するような状況は望んではおりません。まずは人間同士が本当に楽しく過ごせる環境を造り出す。それを本当に理解して欲しいのです。


F魂の概念を三次元的なものに固定しないように

さて、私たちは今日は魂との関連について、皆さん方の意識を少し変えていただこうと思っておりました。まだまだ皆さん方の認識レベルで、自分と魂との関係を理解するのは難しいように思われます。皆さん方の概念をあえて使うとすると、魂というのは7次元、8次元、あるいはそれ以上の次元と認識しておいてください。ただ、その次元という概念が、一人ひとり、皆違っております。したがってこの数字に必ずしもこだわらないようにしておいてください。

たとえどのように概念を造っても、それだけの次元とこの三次元という場においては認識や行動の仕方がまったく違うということはおそらく想像できるでしょう。そういう意味において、魂を三次元、四次元的な存在のようにはもうイメージしないようにしておいてください。


G自然や宇宙の中から正しさを見つけるように

さて、私たちは今の話の中で、また少し話をして終わりにいたします。一人ひとりが自分なりに考え方を持ち、人との兼ね合いの中で、どれが良く、どれが正しく、どうすれば良いのかを論じ合っていきます。でもいくら人間同志が話し合っても、結論が出ることはないでしょう。それぞれが自分の観点で話を進めるために、絶対的に正しいということには巡り会うことはありません。

したがって正しいかどうかを論じようとしても、結局はそういう価値観をたくさん持った人の考え方に自分を合わせていく。そういう状況になっていきます。自分一人だけが違う考え方をもち、ほかの人が皆同じ考え方をしていると、普通はほかの人の考え方を正しいものとして認識されるかもしれません。その時、自分一人が違っていても、自分自身の正しさを自分で貫く必要があります。

本当に自分が正しいと信じている場合には、自分の正しさをずっと維持することが必要です。仮に自分の正しさを相手に合わせてしまうと、自分が正しいという価値観が常に人によって変わるという状況になり、いつまでも自分の正しさが造られることがありません。人によって、その都度変わってしまいます。人に左右されず、自分の考え方で正しさを追及していく。そういう意識の持ち方を造り上げるようにしていってください。

自分の正しさ、それを理解するためには、やはり自分の内なるもの、そして宇宙の真理、大自然の法則、そういったものに意識を向け、そういうものの中から正しさを見つけ出していくことが必要です。人間同士の話し合いではなく、宇宙や自然の中から正しさを見つけ出していってください。

それでは私たちはここまでにいたします。ありがとうございました。



(c)1998 CentralSun
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