ずっと昔は人間の目にも見えたので、人間と仲良く過ごしていました。でも、人間がものを造ったり、人間だけで生活するようになってから、ほかの生き物との繋がりがどんどん薄くなってきて、人間は人間だけ、ほかの生き物は生き物だけという風に暮らすようになってしまいました。
でも、今、また人間とほかのいろんな生き物たちが一緒に生きるということをこれから体験する状況になってきます。今日はその、ほかの生き物が皆さん方といろんなお話をしようと思って、ここにやってきていました。いろんな生き物といっても、必ずしも動物ではありません。人間の目には見えない生き物がたくさんこの地球で生きています。
お花の周りにはいろんな生き物がいて、周りで遊んだり、歌ったり、躍ったりして楽しく過ごしています。時々、小さな子供のところに行って遊んだり、ふざけたりすることもあります。でも、大人になるとまったく見えなくなるので、普通、子供にしか現れてきません。したがって子供はそういう生き物を見たり、感じたりしやすい状況になっています。
その時に本当にお話をして、いつも友達のように接していると、子供もそういう生き物からいろんなことを教えてもらって、それだけで楽しいことをやったり、面白いことを身に着けて成長していく子供たちもいます。でも、大体、中学生ぐらいになるとだんだん見えなくなってきて、いつの間にか社会というものについて認識が深くなっていって、そういう生き物との繋がりが薄くなっていきます。
社会というところにだんだん意識が向いていくと、どうしても不満や苦しみ、つらさといったものが自分にどんどん見えてきて、それによって私たちとの繋がりが薄くなってしまうのです。というのは、そういう生き物たちは苦しさとかつらさとか、不幸とかいった思いをあまり楽しいとは思っていないので、そういう思いをいっぱい持っている人には私たちはあまり近づかないようになってしまいます。
ですから、本当は大人になっても常に楽しく、子供のような感覚で生きている人には私たちが見える人もいます。ですから、私たちが見えなくなるということは、社会にどんどん進んでいって、つらさとか苦しさとか悲しさにどんどん向いていってしまった人と思っておいてください。
でも、これからはまたそういう生き物と人間が一緒に楽しい生活をしようと思っています。そのためには毎日を楽しく、悲しみもつらさもないという思いで接してくれると、いつも周りにやってきて皆と遊ぶことができます。これからもそういう風にして一緒に遊んでいきましょうね。
これは地球全体にとってとても寂しい状況でもありました。人間はそれによってさらに人間同士の争いを強くもっていって、どんどんほかの生き物との繋がりを切ってしまうことになりました。今、皆さんのところにやってきた仲間たちは皆、この地球で楽しく、そして地球のためにいろんなことをやっている生き物たちです。
でも、何とか早く人間と仲直りして、楽しく過ごしたいと考えている仲間たちです。ですから、皆さんの方からも友達になろうという気持ちがあると、仲間たちはどんどんたくさんやってきて、一緒に遊んでくれます。それを信じてこれからも皆さんの家にいっぱい仲間たちを呼んでみてください。本当に現れてきます。そうやってお部屋全体を楽しくしたり、皆で遊び合って過ごすということもやってみてください。
これは子供といっても、自動的にその役割が与えられていきます。必ずしも子供は意識を持つことはありませんが、普通、自然に行なっている行動の一つひとつが必ず何らかの役割をそこに持っております。一般に家族の中で、何らかの刺激を与えたり、あるいは和やかにしたり、また子供の成長を通して家族全体の意識が変化していく、成長していくという役割も担っております。
子供がいる家庭と子供がいない家庭では意識の成長の仕方がかなり違います。子供がミルミル大人になり、子供と思っていても十分に社会で一人として行動できるような強さをいつの間にか身に着けていきます。そこにおいて全体のまとまりとか秩序といったものをどのようにしてつくっていくか。
一般に母親の方ではどうしても上から考え、全体を常にまとめようとして何らかの仕組みをつくったり、ルールを考えたりする傾向にあります。でも、それは子供にとっては束縛にしか感じない場合があります。でも、子供の言うなりにしておくと、ほとんど母親の概念には合わない言動ばかりがとられるために、母親がどうして良いか分からず、ついまとめようとしてルールを造り上げていきます。
一般に、これからの時代においては、子供の言動の一つひとつがとても大きな意味を持ってきます。今までの生き方を根本から変え、新しい発想を身に着けさせるために子供がいろんな役割を演じていきます。両親はそれをいかに受け入れることができるか、しっかりと受け止めることができるか、その学びを続けていくことになるでしょう。
また両親も、お互いのパートナーシップがかなり変化していきます。それまではどちらかが主導権を取り、どちらかが合わせるという生き方で調和が保たれてきました。しかしこれからはそういうやり方は適応できなくなってきます。お互いに自分がやりたいことをやるというエネルギーになっていくために、片方が片方に合わせるという生き方が不都合になってきます。
したがってそれぞれが自分のやりたいことをやりながら、相手を認めていく。こういう思いを確立することが必要になります。これを家庭全体で見た場合に、子供をしっかりと認め、相手のパートナーもしっかりと認めながら、自分は自分で確立していく。これが家族の中で必要とされてきます。
こういう個人としての生き方が確立されて、なおかつ家族としての絆がそこで必要とされる。この場合の絆というのは、ルールではなく、執着ではなく、また束縛でもないというもの。この家族の絆とは何であるのかをこれから学んでいくことになるでしょう。お互い、決めたわけでもなく、また習慣で造られたものでもないというもの。人間性として感じている家族の絆、これを学んでいくことになるでしょう。お互い、そういったことを考えながら、家族の中での自分の役割といったものを考えるようにしていってください。
子供といっても、この二人はかなり成長しているところがあります。意識的にも、または動的にもかなり宇宙について十分についていけるだけの資質を身に着けております。ですから、なるべくその資質がさらに光り輝き、これからの社会のために貢献できるぐらいの強さを身に着けていかれるのを望んでおります。
それでは今日はここで終わりにいたします。ありがとうございました。