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1997/11/13■滋賀県特別セミナーから

思い込みによって苦しい現実を造り出している

@あえてつらさや苦しみのエネルギーを経験する必要はない

私たちは今、あなた方の背後にあるいろんな領域から集まってきております。今、少し、これについて説明をいたしましょう。皆さん方がこういう現実の中で、一つの場所を共有してお互いに学び合い、自分の成長のために活かそうとしてやってきております。こういう現実がどのようにして造られてきたのか。そこから説明をしたいと思います。

多くの人はここに来るときに、本当にこれが自分にとって役に立ち、自分のこれからの人生にどのように活かすことができるか。ここに来ることによって今まで自分で理解できなかったことがどれだけ理解できるようになってくるか。自分にとって役に立つ情報が何であるのか。そういったことを考えながら、やってきました。

一人ひとりのそういう思いがだんだん強くなり、そしてここで話されるテーマのようなものが決められていきます。例えば、今日は三次元の現象ということに関してテーマを造っておりますが、ほとんどの人は必ずしも具体的な三次元ではなく、もっと漠然とした感じの現象のことを想定しており、そもそも宇宙というのがどういう風になっているのか、人間というのは何であるのか、そういったことに興味を持ってやってきております。

したがって私たちがここで話をするという場合には皆さん方の思いをある程度満足させることを考えながら、テーマに従って話を進めるということをつくっていきます。そして先ほどの話にもありましたように、特に金銭とかパートナーに関する話題がほとんどの人にとって興味があり、自分に対してどのように現象が進んでいくのか、その答を見つけ出そうとしております。

今、こういう状況の中において、まず初めに三次元の一般的な世界というものが本当はどういうものであり、一人ひとりがその中でどういう役割を演じているのか。それを少し、話したいと思います。この三次元という世界は皆さん方にとっては本当に現実であり、自分がそこで体験している本当の世界です。痛みがあれば苦しみもあり、別の人が明確に存在し、お互いの間でいろんな問題も造られている。

そしてこの三次元の生活を行なうことによって成長という仕組みが与えられ、喜びを感ずることもできる。こういう三次元の世界というものが人間の思いによって造られ、一人ひとりが自分の現実を造っていきます。人間以外の動物は必ずしもこういう感覚を身に着けてはおりません。人間が感じることのできる感覚器官がこの地球上ではかなり進化したレベルであり、それによって豊かな三次元の社会を造っております。

ほかの動物たちが感じている現実というものはこういう三次元とはまったく違う現実であり、そこではその動物ならではの喜びや幸福感が得られるように造られております。その動物から見た場合の社会は皆さん方が社会とはまったく違っております。したがって動物ごとに違う現実があり、人間にもそれぞれ違う現実が造られております。

ではこの地球という惑星において、共通の三次元という世界が存在しているのかどうか。この地球という惑星自身が一つの生命体であり、地球自身が思いを持ちながら活動しております。地球も自分で呼吸をし、思いを馳せ、エネルギーをやり取りしていきます。それによって地球上のいろんな変化が起こされていきます。

人間がこの地球という惑星にやって来たときに、この地球という惑星のエネルギーの中に入り込み、そしてこの地球上で体験できる基礎的なエネルギーを造り上げていきます。人間という生命形態をいろんな手段を通じて造り上げ、その中に意識を降ろしていって人間という生命体の中で活動していきます。

したがってその意識というものが人間という生命体の中で活動し、さらに人間の生命体の感覚器官を使うことによって地球の現実を自分のものとしていきます。地球はいろんな生命に対して、自分のエネルギー場を提供しているのです。一人ひとりはそうやってこの地球の中に降り立ち、人間という体を使って学びを進めております。

この人間という生命体が自分の学びのために自分のやるべきことを造り、それにしたがって毎日の流れを造り上げていきます。人間が経験すべきこと、やるべきことがあらかじめ造られており、それに従って自分は予定を造っていきます。今、多くの地球人は新たなる時代に向けて意識の変換が必要とされております。今まで、人間として理解してきた自分隊の意識が大幅にこれから変わっていく必要があります。

人間は今までいろんな経験を重ねながらも、つらさや苦しみ、いわゆるイヤなことをたくさん経験してきました。それらの人間によって造り出された苦しみのエネルギーが地球にそのまま残っており、地球自身が苦しいエネルギーでたくさん囲まれてしまいます。これを少しでも光あるエネルギーに変えていく。これが一人ひとりのテーマとなっております。

そのためにそれぞれの人々は地球の抱えているつらさや苦しみのエネルギーを自らの体験によって光に変えていくという役割が与えられております。それぞれの毎日の現実の中でのイヤなこと、これは本来は地球自身が抱えていたエネルギーを光に変えるために皆さん方が選んできたものです。ところが実際にはそのイヤなことを経験することによってさらにイヤなエネルギーを造り出し、それまで以上の苦しみを地球に残すことになってしまいました。

今までの皆さん方の生き方がそういう生き方であったために、つらいエネルギーがより多く造られてしまう結果になったのです。でも、地球はもうそういう経験を必要とはしておりません。つらい経験をさらにつらくするという経験はもう地球は望んでいないのです。したがって今、人間がすべきことはいわゆるつらいエネルギーをわざわざ経験して光に変えるというのは極めて困難であり、もうつらさをあえて選択することはしない、はじめから楽しいことを選択して喜びを大きくしていく、今こちらの方へと地球自身の思いがかなり変わってきております。

つらいのを経験して光に変える。これが人間の手によって為されなかった上に、これからも為される可能性がほとんど見えてこないからです。つらさを経験し、光に変えるためには相手を許し、自分を認めるという生き方が必要とされます。今の時点においてこういう生き方を確立しているものがほとんどいないために、つらさを経験して光に変えるということが困難な状況にあるのです。

したがって地球自身はつらさのエネルギーをもうこれ以上、選択することを望んでおらず、できるだけ毎日をただ楽しく、有意義に過ごして喜びの波動をいっぱい造り出してほしい、と考えるようになってきております。さてこういう地球の思いと一人ひとりの抱えている毎日の現実、これがどのような関係になっていくか。

多くの人は経験すべきことがあらかじめ決まっており、いわゆるイヤなこともそれによってはじめから決められているものとして認識してきました。したがっていくらつらくても苦しくても、これは決まっていることであるために、我慢する、そのまま受け取るというやり方で学びをしてきました。でも、現実的に我慢するとかそのまま何とか持ちこたえるというやり方は必ずしも喜びの波動にはならないために、地球にとって好ましいエネルギーという風に現れることはありませんでした。

今の時点において、つらいのを我慢するとか、何とか言い聞かせて良い方向に行くように思い込むというやり方自体が合わなくなってきております。でも、皆さん方のそれぞれの体の中には経験すべきエネルギーが確かに造られており、それを一つひとつ選択することがはじめから要求されておりました。

今まで多くの人が、いわゆるカルマとかいう表現で自分と他人との関係を考えたり、自分と社会との関係を認識してきました。そしてイヤなことやつらいことがあると、それはカルマからもたらされたものであり、仕方がない、甘んじて受けるというやり方が定着しておりました。ところが、先ほどの理由により、地球自身はもうそういうエネルギーを経験することを望んではいないのです。

さて、これによって今、皆さん方の現実が大きく大きく変化しようとしております。なぜならば、いわゆるカルマとして呼ばれていたエネルギーを皆さん方に流していたいわゆる魂として呼ばれていた者たち、ここからエネルギーが流されることが変わってきているのです。カルマのようなエネルギーとして流す状況が次第に減ってきているのです。

にもかかわらず、一人ひとりの生き方が今までと変わっていないために、今までと同じようにつらいことがあって当たり前、我慢して当たり前、苦しくても我慢する、こういう生き方がもう身に着いてしまっているのです。せっかく魂の方からはもうカルマのようなエネルギーを流さなくなっても、皆さん方の方からわざわざそれを選んでしまうのです。それによってある意味では皆さん方自身が、自分で自分をごまかしてもいるのです。

今までがそうだったから、これからもそう。今までいつもつらいことがあっても我慢してきた。だからこれからもつらいことがあっても、我慢できる。今まで何とか一人で頑張ってこれた。これからも一人で頑張っていける。実はこういう生き方はもう通用しなくなってきているのです。皆さん方が本当に意思を強くし、自分を確立していけば、つらいとか苦しいというエネルギーはもうほとんどやってこないのです。

皆さん方が本当に望めば、喜びを分かち合う人間が次々と集まってきます。地球がそれを望んでいるからです。多くの人は、今までいくら願ってもうまくいかなかった、思い通りにいかなかったというでしょう。確かにそうでした。今まではいくら自分が願い事を求めても、魂自身はそれを望んでいないことが多かったために、魂からは別のエネルギーが流されてしまうのです。

いくら自分は素敵な人に出会いたいという思いを出しても、魂自身は前世でのいろんなトラブルを解消しようとして、前世と問題のあった人間ともう一度同じ経験をしよう、という状況が造られておりました。でも、もうこれは現実には反映されないのです。皆さん方は自分の意思で自分の現実を創る時代に入っていくのです。自分の意思で自分の現実を創っていく。この大切さをまだまだ理解していない人が多いのです。

いくら自分が思っても、なるようにしかならない。どうせ、やることは決まっている。こういう風に認識している人が多いのです。でも、何度も言いますが、もうそういう時代は終わりに入ってきております。これからは自分が望むことが本当に現実化していきます。さて、自分の望むこと。一人ひとり、自分の現実を明確に造っております。

一般に、出会う人間でも、自分の成長に役立つ場合や神が認めた場合には、自分の出会いたい人と出会うことができます。自分の成長を早めるために、こういう人に出会いたい、自分の成長をもっともっと早くするために、こういう人々が集まってくると良い、という思いを持っている人はそれが現実化しやすい傾向にあります。ただ、人によっては物事のほとんどを否定的に考えてしまう人がおります。

こういう人が来るとイヤだ。こんなことが起こると困る。そういう感じで、いろんなことに否定的の念が先に沸き起こってしまう人、こういう人はそういう否定の現実を造りやすいのです。つまり、思ったことが現実化するという場合には、良いことも悪いこともそのまますべて現実化してしまうのです。なぜならば、宇宙には本来、良い・悪いという価値感がないために、人間の思ったことはすべて現実化してしまうのです。

今まで、魂の方で皆さん方のエネルギーをコントロールしていたのは、そういった意味であまり否定的な現実が起こらないようにするために、わざとエネルギーを調節しておりました。すべてを皆さん方の自由意志に任せると、否定的な思いもすべて現実化してしまう。そのためになるべく現実化が遅れるようにいろんな調節をしていたのです。でも、これからは皆さん方の思いが本当にそのまま現実化していきます。

さて、それでは否定的な思いをたくさん持ち続ける人はどうなるのでしょう。人間は波動の似た者同士が次第に集まってきます。本当に成長を望み、光ある社会を造ろうとする者はそういう者同士が集まってきます。物事を何でも否定的に考える人はそういう人々が自然と集まってきます。否定的に考えてしまう人同士がお互いに相手を非難することもあるでしょう。そういう風にして人間のいろんな変動が始まり、波動の同じ者同士が集まってきます。

本人にとっては自分と同じ波動の持ち主がどんどん近くに集まってくるために、自分を知るためにいろんなことが分かってくるでしょう。そこで気づき、さらに高い波動へと変わっていく者がいれば、その場に完全に甘んじてしまい、それで良しとしてしまう人間もいるでしょう。人間がこのようにして次第に集まり方が変わってきて、それぞれの波動に応じた社会が造られていきます。

このような現実がそれぞれの中でも造られ、自分はその現実を通して成長していくことになります。今のこの時点において、皆さん方がこれからどのように変わり、意識を変えていくことができるか。自分の現実を自分のものとすることができるかどうか、とても大切な時期に入ってきております。

ある程度、人間がいろいろと集まってきて、新しい波動の者同士が集まってくると、そこにおける人間性がかなり変わっていき、スピリチュアル的なことに目覚めている者はさらにその能力を高めていくことになるでしょう。そして自分の本質となっているより高いレベルの精妙な部分と明確にコミュニケーションをとることができ、自分のやるべき役割や地球における位置づけなどが理解されていくでしょう。

そういう人間にとっての現実は今とはまったく違う現実に変わっていきます。自分だけの個別の現実という認識がどんどん薄れていき、その集まり全員で何か一つを行なっている。皆がそれぞれ現実を担当して、全体で地球のために貢献している。そういう認識へと次第に変わっていきます。個別の人間ではなく、人間の集まりで一つの大きな生命体という雰囲気がだんだん現れてきます。

こういう人間が次第に増えていくと、地球そのものの現実がまた大幅に変わっていき、必ずしも一つの現実ではなく、複数の現実が同時に進行することが明確に分かってきます。そしてそれぞれの現実をいろんな人間たちが同時に経験し、地球のために奉仕をして地球は大幅に変わっていくでしょう。こういう流れの中において、今、皆さん方が現実をいかに楽しく、意義のあるものに変えていけるか。

まず一番必要なのは、先ほど言ったように、本来、もうつらいとか苦しいとかいうエネルギーは魂から流れてくることはほとんどなくなってきます。あとは皆さん方が今までの習慣でついそれを選択してしまったり、あるいはそれを真実と思い込んで、同じことを繰り返してしまう、これが一番の問題となってきます。もうあえてそういう否定的な現実を選択する必要がないということを本当に理解してください。そして自分の手で喜びを見つけ、満足を感じていく。そういう現実を本当に造り出して欲しいのです。

そうはいっても、やはりつらい。そういう人がいるかもしれません。確かにはじめはすぐにはうまくいかないかもしれません。でも、本当に執着をなくし、その現実化のエネルギーを断ち切ってしまうと、もうそういう現実が何度も押し寄せることがなくなってしまう。そのためにこれからは今までの執着的なつらい現実はもうやってこないということを本当に信じた上で、一つひとつの現実を造っていっていただきたいと思います。

さて、そういう素晴らしい現実に変えていこうとする場合に、皆さん方にとって一番影響を与えているパートナー、これがどう変わっていくのか。まず、先ほど話したように、一人ひとりの意識レベルの波動の調整があり、自分と同じような波動の人間たちだけが集まってきます。たとえ、パートナーといえども波動がかなりズレている場合にはどうしても気が合わなくなり、一緒に居ても満足感を感じなくなってきます。

自分にピッタリとするパートナー。それが意識レベルの波動の似たような者同志だけになり、我慢したり無理して合わせるといったやり方が自分には堪えられなくなってきます。もうその時点において、今、世の中一般で認識されているパートナーシップはほとんど意味がなくなってくるでしょう。

でも、だからといってそれがすぐにやってくるとか、もうそれを前提にして生活するということは必ずしもしないようにしてください。まだまだ経験すべきことがたくさん残っており、それがすぐに実現されるというわけではありません。ただ、方向性としては、形式的なパートナーシップではなく、本当に波動が合うパートナー、こういう関係で自分の身の回りが進行していくということに変わっていきます。

職業というものに対しても、これから大きな変化がやってくるでしょう。企業という形態そのものがだんだん維持するのが難しくなってくるでしょう。組織のエネルギーがだんだん弱まってきており、あくまでも一人で活動する、自分は一人で満足することをやる、こういうエネルギーへと変わってきているからです。ただ、やりたい者同士が集まって、それで何かをする、波動の同じ者同士が集まって、それで一つの機能をする。これは残るでしょう。

そういう意味において、今、自分は何をやりたいのか。自分のやりたいことを自分で見つけて、それをひたすらやっていく。こういう思いを持っているものがこれから力を発揮していきます。そして何をして良いか分からない、何をして良いのか教えてほしい。こういう人々はそのままでは社会で生きていくのがだんだん難しくなっていく可能性があります。自分の喜びは自分で見つける。これは最低条件となります。自分が満足することは何であるのか。自分のやりたいことは何であるのか。これを本当に自分で見つけていく作業が必要となってきます。

さて、こういう風にして、今、現実化の流れが大幅に変わってきております。今、一人ひとりがどのような現実を望み、自分でどのように持っていきたいか、いろいろ思いがあるでしょう。少なくとも、問題となっているところや否定的なところにあまり意識を向けることはもうしないようにしておいてください。それにとらわれると、その現実が何度も何度も襲ってきます。ですから、もう自分が経験したくないことにはもう意識を向けないようにして、ただ喜びを感じる方向へと意識を変えていってください。それによって少しでも現実が変わってくることが実感できると、あとはもうその変化が速くなってきます。

自分の現実がこれからどんどん変わっていく場合に、喜びや楽しみというものをどのようにして理解し、認識していくか。自分の思いが現実となって現れてくる。その時に今まで願ってもいなかったこと、意に反して別のことが起こったときには、そこに必ず何らかの意味が入っております。何故、そんなことが起こったのであろう。常にそれを考え、少しでも分の願っていた方向へ進むように心の持ち方を変えていく。そういうやり方をこれから何度も何度も練習する必要があります。


A思ったことが現象化する

私たちはこの現実についてまた少し説明をしたいと思います。今の話で、皆さん方の思考の使い方が少しずつこれから変わってくることを説明しておりました。皆さん方の思考が少しずつ変化してきて、現実の中に自分の思いがかなり反映されていることが理解されていきます。その場合に、自分にとって満足する現実、喜びに満たされた現実というものがどのようにして造られ、さらにほかの人にどのように影響を与えていくか。

自分はいろんな考えをする。こうあったらよい。こうしてほしい。こういうことがあるとよい。いろんな思いを発します。この場合の思いでも、かなり表面的で不安定な思いの場合と、明確に思考で造られた思いがあり、それらはまったく違う働きをしていきます。明確に論理的に造られた思考のエネルギーは確実にその現実を造り出し、必ず未来にそのエネルギーがやっていきます。

漠然とした思いでは必ずしも現実が明確には造られませんが、そのエネルギー自身は残っており、何らかの形で影響を与えていきます。そして明確に造られた思考のエネルギーがいつか、その現れる時機を見て自分に戻ってきます。その時に、自分はほかの人からこうされたい、ほかの人にこれをこうしてほしい、そういう思いを発していると、その人との関係の間に特別なエネルギーが造り出されていきます。

自分はあの人にこれをこうしてもらいたい。このようにして造り出されたエネルギーはお互いの間のエネルギー的な繋がりを造り上げてしまいます。そして自分はほかの人から何かをされるという繋がりをつくっていきます。それがいつ現実化するかというタイミングはまた別に造られていきます。したがって自分が思ったことはいつかは現実となって現れてきます。

でも、ほとんどの人にとって、いくらそう思っても、あの人は何もしてくれなかった、その人は何もやってくれなかった、と思いかもしれません。でも実際には夢で見たり、別二次元で行なっていたり、想像したりという形でそれが現れております。したがって自分が造り出したエネルギーはすべてが三次元の社会で明確に戻ってくるわけではなく、夢や思いという感覚で戻ってくる場合もあるのです。

では夢で終わらせる場合と現実化する場合とでは、現実化する場合とではどこが違ってくるのか。今まではこのコントロールを魂が行なってきました。今回の人生の中ですべてを終わらせてしまう場合には夢で終わらせてしまったり、空想で終わらせてしまう場合があるでしょう。今回の人生でもう出会うケースがあり得ないという場合には現実ではなく、ほかの手段を通じて実行されていくからです。

でも、これからは必ずしも魂がそこまでは介入することがなくなる可能性があります。その時には自分がそのコントロールをしていく必要があります。ではほかの人から何かをしてほしいというエネルギーを出したときに、現実で起こるのか、夢で起こるのか。基本的には現実で起こるということを前提にしながらも、今回の人生の流れにおいてそれを経験する現実があり得ないという場合に、そのエネルギーは残ったままになってしまいます。つまり今回の人生で必ずしもすべてを終えることはできず、また別の人生を造り出したり、別の機会を見てそれらの現実が起こるようにしていきます。

さて、そういう流れの中において、今、皆さん方は現実というものを少しでも満足する方向へと変えていきたい。そういうときには、相手をコントロールしようとせずに、純粋にただ一緒に居る、一緒に分かち合っている、こういう思いを持つようにすると、現実化が早くなります。何かをしてほしいとか、何かをしてもらうとかいう、相手をコントロールするエネルギーを出すと、これは必ずしも現実にはならない可能性があります。

しかし、一緒に学び合っている、一緒に分かち合っているという思いを持つと、現実化が早くなっていきます。宇宙の流れから見て、それぞれが成長する方向にある現実は現実化が速く進むのです。そういったことを前提にしながら、これから思いの持ち方、思考の造り方を考えていってほしいと思います。皆さん方の現実がこれから少しでも願い通りにいくように、思考の造り方を変えたり、現実の進み方を変えていかれるのを望んでおります。


B挨拶

さて、今の現実ということについて、ここでいったん話を終えることにします。しばらく休憩をしてから、また次にいきましょう。それではありがとうございました。


C現実には過去世の影響はほとんど現れていない

今晩は。さて、先ほどとは少し違った話をします。今、皆さん方が自分の現実というものに対して、どこまでが決まっていることであり、やるべきことであり、どこまでは自分の自由意志で変えられるのか。これにかなり関心を持っている様子がうかがわれました。ほとんどの人は運命的なもので家族がつくられ、自分のやるべきことがつくられ、そして人生を歩んでいるかのように理解しております。

確かに今までの学びの中において、過去世というもののエネルギーによって家族に何らかの意味があり、自分の日常の人間関係においても影響を与えているという風に理解されていました。しかし、実際に過去世のエネルギーが皆さんに関与しているのはごくわずかのエネルギーであり、ほとんどは皆さん方の意思によって造られております。過去世によって自分の人生が苦しくなったとか、つらくなったとかいうのにはほとんど影響しておりません。

確かに、過去世のエネルギーによって夫婦となったり、パートナーが結びついたりするという現象は否定できません。でも、だからといってそのお互いの関係で常にイヤなことがつきまとったり、一定の災いが常に演じられるということは必ずしもあり得ないのです。では何故、今まで過去世の影響によってお互いがおかしいという風に理解されてきたのか。ほとんどの場合には、お互いが生まれてくる前に約束をし、やるべきことを決めていることがあります。特に夫婦となる場合や、仕事で重要な働きをする場合には、お互いに前もって決めていることがたくさんあります。

ただ、その場合に、夫婦となるからといって、その人生すべてが明確に決められるわけではなく、ほとんどの場合には一つか二つぐらいの学びの種を持ってくるだけであり、それによってずっと引きずられるということはほとんどありません。自分の自由意志の方が実際には強く影響します。にもかかわらず、うまくいかない、思い通りにいかないという状況が常に繰り返されるのは過去世のエネルギーだけではなく、皆さん方の社会を造っている習慣とか概念、規則、こういったものがかなり影響を与えているのです。

親の言うことだから聞かなくてはいけない、兄弟における関係、女性だから... こういった一般的な思い込みが現実に影響を与え、それによってお互いの間にいろんな現象が造られていきます。したがって必ずしも過去世ですべてを解決できるわけではなく、一番大切なのは皆さん方の日常の生活における行動の在り方や考え方、これが本当に素直に自分の思考から造られているかどうか。これが一番、影響を与えていきます。

何か行動しようとする場合、恥ずかしいから、ほかの人から変に思われるから、まだ言いたくない、とりあえず目立たないようにしておこう。こういうエネルギーが自分の周りにたくさん染み付いており、それによって自分の本来の思考が正しく反映されず、結果的に言動が不可解なものになってしまいます。それを多くの人は過去世の所為にしたり、ましてや幼少時のころや別の理由によって、あたかも自分の責任ではないかのようにしてしまう傾向があります。

でも、実際には今、自分が勇気を出して行動すれば十分にできることがたくさんあるのです。勇気を出して表現する。勇気を出して今までの自分から脱皮する。もう今までの自分の概念にはとらわれない。こういう生き方が一番大切なのです。それをほかのいろんな所為にしてしまう。これは現実を変えたくない自分への甘えであり、また行動力のなさを示してもいるのです。本当に自分が満足したい現実を造りたい。本当に思い通りに現実を造り変えていきたい。それを願っている人は、自分の思いをどんどん表現し、行動に移すことが必要となります。

本当に自分の思いを表現し、行動に移していくことができれば、過去世とか過去のいろんなエネルギーにはほとんど影響されなくなってしまいます。自分自身が本当は何を望んでいたのか。自分はどうありたいのか。本当にそれを理解して行動に移す。これが今の皆さん方にとって一番必要なエネルギーです。


D女性らしさの本質はただおとなしいことではない

私は女神としてお話をします。多くの日本の女性がこれまで自分ということを表現できず、しきたりに従ったり、世間体に合わせて生きるという生活を続けてきました。ある意味では家庭を守るためにとられた方法かもしれません。ほかから非難されないように。変に思われないように。なるべく目立たないようにして行動していく。日本の社会の至るところにこういうエネルギーが存在し、女性をなるべく目立たないように、ただ言われるまま従っていくようにと造り変えられてしまいました。

この女性のエネルギーが日本において急速に変化してきており、自分を表現する、美しくある、こういうエネルギーが盛んに流されてきております。ところが、男性のエネルギーがほとんど活性化されていないために、男性そのものは、ただ働く、ただ言われたことをやるというエネルギーのままになっております。何故、このような状況になってしまったのでしょう。

長い歴史において、男性が女性の上に立ち、女性を導いていくという時代が続いていました。女性は家庭を守る。女性はいつの間にか表には出なくなり、ただ家庭の中で守り続けるというエネルギーに変えられてしまいました。ところがここにきてエネルギーが急速に変化し、女性性を表に出すように、人間性を表に出すようにというエネルギーが急速に流れてきて、女性の目覚めが一番と進んできております。

しかし、女性が急速に変化してきたのは必ずしも女性のエネルギーの現れではなく、男性的なエネルギーを使って女性が変わってきたのです。表に出たい、もっと成長したい、もっともっと表現したい。こういうエネルギーが女性に注ぎ込まれ、それによって女性が活性化されてきました。

それに対し、男性に対しては協調性やお互いに和を重んじる方向へとエネルギーが注がれてきました。つまり男性に女性エネルギーがたくさん流されてきていたのです。そのために男性は個性を表現するということがとても困難になり、ただ合わせていくという方向に変わってきました。ここにおいて、男性と女性がうまくやっていく。これを昔からの概念と今の動きを混同してしまうと、とても不可思議な状況になってしまいます。

今の男性は必ずしもかつてのように自己主張をせず、勇気を持って行動するというエネルギーに満ち溢れてはいないのです。また、今の女性もかつてのように、ただ和を重んじてニコニコしているというエネルギーだけでもなくなってきているのです。女性らしさ、男性らしさというのは何であるのか。今までほとんどの人は、強い、これを男性的なものとし、やさしい、これは女性的なものとして認識してきました。でも、そういった認識自身が通用しないということ。女性と男性はそういう特質の差ではなく、もっともっと別の意味が入っているということ。

女性は自然と一体となって場を造り上げることができ、感情を通していろんな生命と交わることができます。男性は工夫し、発見し、成長することの喜びを感じることができます。女性と男性は競い合うものではなく、お互いに自分の特質をいかに活かして喜びをたくさん見つけ出していくか。相手の欠点を指摘したり、できないところを散々突っ込んでいくのではなく、あくまでも自分の能力を活かして、相手を認めてあげ、優しさを持って尊重してあげる。

女性らしさ。ただ単におとなしくしているのではなく、ただ従うのでもなく、しっかりと愛を表現していく。男性らしさ。ただ力づくで先に行くのではなく、先に行った喜びをほかの人にも与えてあげる。発見した喜びをほかの者にも与えていく。争うというエネルギーがあると、現実はいつまで経っても楽しくはなりません。許す、認めるということによって現実はスムーズに展開していきます。

現実を変えよう、変えようと思うと現実が混乱をきたしてきます。現実を素直に認め、そこから喜びを見つけていく。現実を体験していること自体に喜びを見い出していく。今、生きていること自体で満足を感ずる。ここが喜びなのです。現実を良い方向に変えようと思うと、今という現実には満足していないというエネルギーが戻ってくるからです。

ですから、現実を良くしようとか、うまく変えようという気持ちはなるべく起こさないようにして、もう今、すでにこの現実が喜びである、宇宙が自分に与えてくれた最大の喜びが今のこの現実であるということ。これを心の底から感じていただきたいと思います。

多くの人々が争ったり、混乱の中にいた。それは現実を見失っていたからです。現実が自分にとって今、体験している素晴らしい場であるということ。この今の現実によって自分は成長することができる。本当に現実を楽しんでいただきたいと思います。


E現実というメッセージにもっと目を向けるように

あなた方の魂の管理者として最後にお話をいたします。今日、ここでいろんなワークが行なわれ、それぞれが自分を表現し、自分の魂と一体となって学びを重ねてきました。自分は何であるか。これに興味を持っている人がたくさんいるでしょう。今すぐにとはいいませんが、少しずつ自分について理解が深まり、やるべきことが理解されていくでしょう。そのためにも現実というものにもっともっと意識を向けていただきたいと思います。

なぜならば、現実には魂からのメッセージが至るところに入っており、現実を通していろんな学びをすることができます。一つひとつに思いが入っており、意味が入っております。それを理解しようと思うか思わないかで、かなり生き方が変わってしまいます。魂からのメッセージがいろんなところに入り込んでいる。

自分のやるべきことや残っている課題などをいろいろと伝えてくれております。自分がこの現実を通して理解を深め、成長し、そして意識を宇宙に拡大させていく。皆さん方の一人ひとりがこれを目標にしてこれからも楽しんでいっていただきたいと思っております。私たちは今日はここまでにいたします。ありがとうございました。



(c)1997 CentralSun
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