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1997/10/22■水曜瞑想会から

個体と全体、自分と集合をどのように組み合わせるか

質問
−瞑想で見たビジョンなど
−ホームレスの存在の理由

@ホームレスは心の奥底に潜む心理を見せている

私たちは今の瞑想をずっと担当していた存在たちです。自分たちの肉体の遺伝子を活性化させる。これはエネルギー的に見ると、それなりの効果は得られます。ただ、実際には三次元の現実生活の中においても、それなりに練習してみたり、そういう意識を持つことも必要となります。

ですから、エネルギーだけで終わらせるのではなく、日常生活において、自分がもう普通の人間という領域を超えて、新しい人間として地上で活動しているという意識を持っていただきたいと思います。

皆さん方が今日、体験された12の遺伝子、これは本当に地球にとってはとても不幸な状況をつくりました。本来は素晴らしい人間としてこの地球上で生存している予定であったのですが、ほかの惑星のいろんな思惑により、ほとんどの遺伝子が封印されてしまい、最低限活動できる遺伝子しか活性化されない状況にありました。何も覚えていない、テレパシーもテレポートもできない。皆、この封印された遺伝子が影響しております。

でも、いずれは新しい肉体に移り変わったときに、それぞれが活性化させた範囲内でそれらの能力が使えるようになるでしょう。それぞれが本来の人間として少しでも有意義で満足した生活が送られるように、自分自身の遺伝子の活性化を努力するようにしていってください。

それではまず、質問の方からお応えをしていきましょう。まず、Hさんの質問ですが、薄いピンク色の旗のようなものという表現、これはあなたの活性化された遺伝子のちょうど今の状況を示しております。本当に全部、活性化された場合に、それぞれがピンク色に美しく輝き、あなた自身の肉体の隅々にまでその光が流れていきます。

今、現在はまだ、その本来の特徴が現れていないために、何か角ばっていたり、ぎこちない雰囲気のように思えたかもしれません。12の遺伝子がそれぞれ完全に機能すると、全体的な調和がとられます。12という数字ではなく、一つになって新しいエネルギーや光を放出していきます。そしてそれが自分自身の肉体を根本から変える働きを行ないます。自分自身の肉体、もっともっとこれから移り変わって、素晴らしい機能があるということを信じておいてください。

地球人類に吹きかけた息や唾液という表現ですが、これもあなた自身の本来の働きを現しております。自分の呼吸の一つひとつが地球にエネルギーを与え、自分の動き一つひとつが地球に喜びを与え、そこから感じた喜びの一つひとつが宇宙を和やかにしていきます。自分が大きく息を一回吹きかけると、皆がそれを受け取って豊かで幸せな雰囲気を感じとっていく。あなたはそれを見て、また楽しい雰囲気を感じるでしょう。

そこで一人ひとりがどういう喜びを発しているか。どういう息の吹きかけをしたら、本人が目覚めていくか。いろんなシンボルが入っております。自分なりの働きと照らし合わせながら、自分をまた分析していってください。


さて、Kさんの質問のホームレスというテーマです。日本においてはこういう人々が何か社会からのけ者にされているような人間として扱われております。これはまず日本人自身がいろいろと考えさせられるテーマとなっております。日本人はほとんどの人間が同じ方向に向かい、同じ服を着て、同じ結論を出す、これを当たり前と思い、また正しいことであると信じてやってきました。

でも、当然のことでありますが、これは宇宙の願いではなく、一人ひとりが自分の光を放つこと、これが本来の宇宙の願いです。したがって皆で同じことをやるということは必ずしも好ましくないという状況を造り出す必要があります。ある者は反発する感じで、ある者は破壊するような感じで、そういう現象を造り出していくでしょう。

このホームレスという存在も同じように、人間は食べるために働き、家庭をつくり、何も問題なく一生を終える、こういう価値観の定着を根本からなくしていこうという働きからつくられております。ただし、彼ら自身がすべてを理解して行なっているわけではありません。無意識のうちで社会に反発する気持ちを持っている人もいるかもしれませんが、全部ではありません。やむなく、こういう状況に陥った人などもおります。

これらのホームレスはそれなりに人間の役割をたくさん演じております。制限を否定する。人から押し付けられた概念に従わない。急いでやったり、焦ったり、頑張ってやるということをしない。皆に合わせるということもしない。こういうエネルギーをそれぞれ持っております。

ただ、自分の人生を自分でつくるとか、自分の楽しみを見つけ出すというエネルギーも持ち合わせておりません。したがって彼ら自身が宇宙から見て、好ましい生き方とかいう表現をとっているわけではありません。彼らにも学ぶべきものはたくさんあり、そして自分を成長させるために必要な経験もたくさんあります。

この種の人間は普通の人からみると、ある意味ではとても扱いづらい人間といえるでしょう。彼ら自身の行動に悪いところがあるわけではなく、また危険な人間というわけでもありません。ほとんどの人は存在自体に疑問を持っております。でも、彼らは生まれてきて、今、生きなければならない状況にあります。存在を否定する理由はどこにもありません。彼らなりに一生懸命、生きている姿です。

では、彼らは人間に何を与え、役割を演じているのか。日本においてはとりわけ、先ほどのような社会通念を崩壊させたり、自らの概念を押しつけようとしている人に反発する形で現象化されております。でも、どの人間もその奥底には、自由でありたい、仕事なんかしたくない、楽に生きたい。こういう気持ちも持っているのです。

日本人のそれぞれの心の奥底にこういう、何もしないで、楽して、そのままで生きていきたいというエネルギーがあるのです。彼らはそれの現象化された人間といえるでしょう。したがって人間一人ひとりの奥底の願望を彼らは見せてくれているのです。仕事もせず、何も考えず、ただ楽してそのまま生きていきたい。こういうエネルギーです。

普通の人が彼らにどのようにして接してあげられるか。彼らは人から指図されたり、命令されたり、いろいろ注文付けられることを望んではおりません。ただ、生きていればそれでよいのです。したがって普通の人が彼らに何かをさせようとか、してもらおうとか、命令するとかは彼らにはまったく通用しないでしょう。しかし、彼らの存在を否定することもできません。自分たちの心の奥底に楽をしたいという気持ちがある限り、彼らはそれを見せつけてくれます。

したがってもし、彼らの存在を目の前からなくしたければ、自分自身の心の中に、楽したいとか、何もしないでこのまま過ごしたいという気持ちを無くすことが必要となります。こういう気持ちがある限り、自分はそういう存在に出会うでしょう。

また、彼らに不快感を感ずる。大体、仕事を一生懸命にやっている人が彼らに不快感を感じます。人間は働くべきである。家族を守るべきであり、社会のルールを守るべきだ。こう考えている人間ほど、彼らに不快感を感じます。でも、それはそうすることによって自分がマトモに働いているということを正当化したいだけです。自分は家族のために一生懸命やっているということを正当化したいだけです。

もし、自分がそういう環境になければ、ムキになって彼らを否定する人はそんなにはおりません。いろんな意味において、彼らを見て何を思って、どうしようと考えるか。その時の自分の心をやはり見る人があります。それが自分のテーマであり、今、自分が彼らから教わっていることです。

自分の心の分析のために、彼らをまた鏡として使ってみてください。


A日本人の特殊性である集合意識をどう活用するか

それでは私の方から少し、説明をいたします。今日行なった瞑想の中で、日本人の遺伝子について、いくつかのワークが行なわれました。日本人はほかの人種とはまた違う遺伝子の構造をとっております。とりわけ、集合で行動するということに長けた遺伝子の構造となっております。したがって皆さん方は一人ひとりの行動を認めながらも、全体としてうまくいくというこの集団の在り方、行動の仕方にいろいろと学ぶべきものが残っております。

日本人は諸外国から見ても極めて不可思議な民族であり、理解できない民族として知られております。これは特にこの集団性に特徴があります。一人ひとりをみると、何も目立つところがなく、表現力は弱く、何を考えているのか分からない。でも、全体で何か素晴らしいことを常に完成させてしまう。これは日本人のかなり特殊能力といえます。

そういう意味で、日本人全体の遺伝子を活性化させていくというのは、とても大きな意味があります。自分たち自身の能力の活性化、日本人としての能力の活性化。全体と集合、個人、個性、これらの絡み合いをどううまく組み合わせていくか。皆さん方にそういったことをこれからも意識していただきながら、自分たちの成長をしていっていただきたいと思います。

私たちはここまでにします。ありがとうございました。



(c)1997 CentralSun
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