一人ひとりにとって成長という意味がかなり違っております。ただ単に知識を獲得し、宇宙の仕組みが理解できてくればそれで成長したと勘違いしている人がおります。自分が何であるか、これを探ろうとして熱心に熱心にワークを続け、自分の情報をいっぱい手にいれた人もおります。自分のつらさを少しでも取り除き、楽に楽しくやっていける方向で本来の光を輝かせようと努力している人もおります。
私たちの観点からして、本来の成長ということは一人ひとりの生き方そのものがまず変わってくる必要があります。いくら頭で理解し、エネルギーを身に着けたとしても、生き方が変わらない以上、成長したとはいえないのです。仮に知識をいっぱい獲得しても、現実の生活に何一つそれが活用されていなければ、成長したとはいえません。同じように、エネルギーをいっぱい身に着け、いろんな感受性が高くなっても、現実の生活が何一つ改善されていなければ、成長したとはいえないのです。
逆に、知識やエネルギーが何一つ理解できず、ほとんどこういうワークに参加しなくても、その人の生き方がどんどん本来の神の思い方向に変わっていっている場合、これは成長しているといえるのです。一人ひとり、自分にとって成長ということが何であるのか。必ずしも、皆さん方、成長していないということを言っているのではありません。そこはよく理解しておいてください。
中には、ここに来る前と今とでまったく違う人もおります。それまでは自分の生き方に常に不満を持ち、周りの不愉快さばかりを気にしていた人たちが、今ではすっかり自信を身に着け、自分のペースでノビノビと生きるようになった人もおります。
でも、あえて私たちが今ここでテーマにしているのは、そのように変わって、生き方が変化してきても、自分の本当の心から湧き出てきた変化であっただろうか。ここで教えられたからそうであるだろう。ここで伝えられたから、その通りにしよう。そういう思いで生活を変えた人も少しはいるのです。できれば、ここで言われたからとか、ここで伝えられたからというのではなく、あくまでも自分の本心に戻り、そのレベルで自分の生き方が変わってくる。本心に戻って変わるというのは、本当に自分が望んでいるのは何であったのかに目覚めることです。本当は自分は何がしたかったのか。
ほとんどの人は家庭生活において、いろんな経験をしております。自分の思っていることを伝えようとする。でも、相手は必ずしもそれを受け入れず、逆に向こうも表現したいことを伝えてくる。お互いに接点がないときに、お互いに自分の主張をし続ける。こういう家庭生活を繰り返していくと、だんだん不満やコントロールのエネルギーが強くなってきて、それによって自分の人生をすっきりさせようとする方向へ向かう場合があります。
言うことを聞いてもらうか、相手に合わせるか、どちらかの選択肢になってしまい、自分にとって相手が何であったのか、自分は相手にとって何であったのか、という疑問を持ち始める人もおります。こういう家庭生活の中で、お互いが本当に納得し合い、そして成長していくということはどういうことであるのか。自分が成長するということ。相手が成長するということ。これはどういう関係であるのだろうか。
一人ひとりの心の中にいろんな思いが入っております。私たちは今、人間の世界でエネルギーを感じ、皆さん方とコミュニケーションをとろうとしております。皆さん方は自分なりに、自分はどうしようか、いろいろ考えております。多くの人は何か自分にやましさがあるかのようなエネルギーを出しております。私たちが人間の前にやってきて、話をする。多くの人は、何か教えられるとか、怒られるとか、伝えられる、そういう雰囲気を自然に出してしまいます。したがって成長するということは、あたかも学校の先生の前で良い点をとるかのように自動的に反応しております。
私たちが学校の先生ではなく、採点するわけでもなく、それぞれの自由意志に任せた場合に、それぞれが成長するということが何を意味するのか。多くの人たちがいろいろ混乱をしております。毎日の生活の中で、分からないことや困ったこと、面倒なことが起こったとします。それには必ず何らかの意味が入っております。ただし、それは混乱を無くしたり、トラブルを解決することに意味があるのではなく、その現象を通して何を学ぶか、その現象が自分の心のどういうエネルギーによって現象化されたのか、それを理解することです。
多くの人は三次元的な現象を解決しようとしてそこに意識を向けていきます。でも、それは本来、意味のないケースがあります。現象を解決するのではなく、自分自身の心の作用がどう影響していたのか。それによって現象がどう動いていくのか。まずはそれを理解することが必要なのです。そしていろんな現象、そこに自分のいろんなエネルギーが影響していたということが理解される。
そうすると、その現象を解決する場合に、三次元的な対策を行なうのではなく、自分の心そのものの在り方を変えたり、自分のエネルギーを調整することによって現象が変わるということがだんだん分かってくる。三次元のいろんな現象に意味があり、自分の心の映しであり、自分の意思によって変えることができる。これが分かってくると、自分の意思で現象を自由に動かせることがだんだん理解されてきます。
一人ひとりの宇宙観がそれによってかなり変わってきます。今までの自分の苦しみとか悲しみとか思っていたもの、自分が勝手に創り出したものだということがだんだん理解されてきます。自分で創り出した現象を自分で理解し、自分で克服していく。自分の現実をすべて責任をもって受け止め、的確にこなしていく。皆さん方の成長を理解するには、これがどこまで身に着いてきたか、どこまでこういったことができるようになったか。それによって理解することができます。
現実をうまく処理できていない人。これは成長しているとはいえないのです。自分にとって、成長するということがどういうことなのか。
現実の仕組みをどこまで理解できるようになったか。自分の意思で現実をどこまでコントロールできるようになってきたか。こういう現実の仕組みを理解できるようになってくることが基本的には今の人間の意識における成長の証といえるでしょう。現実をまったく無視していろんな学びを続けたところで、私たちは成長したとは認めておりません。
一人ひとり、いろんな思いを持っております。でも、本当に自分にとって成長とはどういうことなのか、まだまだ理解できていない人もおります。あまり言葉にとらわれずに、自分の人生を本当に有意義にもっていくということ。意味のあるものに変えていくということ。それを本当に理解していただきたいと思っております。
でも、私たちは常に皆さん方がある程度努力し、自分の力で乗り越えることによって成長するような情報しか与えておりません。ただ、受け身でやってきている人はそんなに成長していないのです。ある程度、自分でやってみて、何度も何度も繰り返してやり直してみたり、工夫して人生を変えてみる。それによって成長していけるように、いろんなアドバイスを差し上げているのです。
私たちのアドバイスをまるで教科書のように思い込んでいる人は、それは考え方をはじめから変えていただく必要があります。私たちは教えるつもりで話をしているわけではないからです。常に少し、考えていただきたいのです。今までの宇宙の勉強というものが、単に宇宙から伝えられたものだけを自分のものにしていく。そういう思いを持っている人がいたら、もう私たちはその人には情報が伝わらないようにするでしょう。自分の成長を止めているからです。
今のこういう状況において、皆さん方がどう受け取り、自分のものにしていくか。それによってまた成長の仕方が変わってきます。一人ひとりの心の中に、いろんな思いが入っております。でも、まだまだ本当に成長するという意味を理解できていない人がおります。何故、成長せねばならないのか。何故、そんな経験をしなければならないのか。一人ひとりの中にそういう疑問を持っている人がおります。
多くの存在たちが何とかして地球人に理解していただきたい。早く宇宙の仲間になっていただきたい。早く、本来の働きを為してもらいたい。ほとんどがそういう思いを持って地球人を見ております。でも、ほとんどの地球人がそのレベルにはまだ達していないのです。誰かが何とかしてくれる。いつかはたぶん、何とかなるのだろう。自分がしっかりと自分の力で宇宙の仲間になるという決意を持っている者がほとんどいないのです。
誰々の言うとおりにしておけば、いつかはうまくいく。どこどこに通っていれば、何とか助けてくれる。そんな思いばかりで、一見、成長していると勘違いしているのです。そういう思いをもって学びを続けている者は、残念ながら成長はまったくしていないのです。私たちが本当に望んでいることは何であるのか。自分の力で、自分が宇宙の仲間入りをする。本当にそれをやっていただきたいのです。誰の所為にするわけでもなく、逃げるわけでもなく、知らん振りするわけでもなく、堂々と自分の人生を自分でつくり変えていく。早くそれを実現していただきたいと思っているのです。
宇宙の思いを理解できずに現実を創っても、それは真の現実にはなりません。いくら宇宙の思いを理解できても、現実を創れないものはまた意味がないのです。宇宙と一体となりながら、自分の現実を自分の力で創り上げていく。これが私たちの望みなのです。早くそれを皆さん方一人ひとりが具現化できることを望んでおります。
私たちのメッセージについて、少し皆で議論してみてください。それではここでいったん、休憩をとります。ありがとうございました。
本当に、相手との間で愛と喜びに満ちた現実を創ろうとしている人にはいろんな愛を持った人間が近づいてきます。先ほど、成長ということを何度も皆さん方に述べたのは、それによって現実を本当に変えていき、この日本や地球そのものを喜びで満ち溢れた社会にしていただきたいと願っているからです。
現実がつまらない。思い通りに進まない。こういう声がまだたくさん聞かれます。確かに、思い通りにいかないということはこれからもあるでしょう。でも、だからといってそれを苦痛に感じたり、不幸に感じてしまうということが問題なのです。思い通りにいかないということは自分の思考のエネルギーがまだそこに入り込んでいないということ。自分の思考で現実を創ろうとしても、うまくそれができなかった。
本当に願っていることがあり、自分にとって必要だと感じているものは正しい思考のエネルギーを使えば必ず実現していきます。ただ、相手を犠牲にしたり、宇宙の法則に反するような思考を使った場合には、それは相手に良い影響を与えないために、自分に戻ってきます。それによって自分はいわゆる不幸と呼ばれる現象を創り出していきます。でも、それによって何を学ぶか。
そういうエネルギーを自分が創り出したということを本当に理解する必要があります。すべて自分のエネルギーで創られた現実であるということが理解された場合に、あとはただそのエネルギーを、現実を創る方向にうまく使いこなしていく。いかにそれをうまく使いこなしていくか。これが皆さん方のテーマでもあるのです。
現実を使う方向でエネルギーをうまく使っていない人、結局、ほかの人のエネルギーで自分の現実がいろいろ細工されてしまい、ごまかされてしまいます。自分の現実と思っていたのが、実際にはほかの人のエネルギーでいろいろと操作されている場合があるのです。自分の現実は自分のエネルギーでしっかりと創る。こういう意思を持っていれば、ほかの人のエネルギーで乱されることはありません。自分は自分でしっかり創る。本当に、この思いが大切なのです。
さて、皆さん方の現実がそれによって自分の思い通りにうまく良い方向へと変えていくことができる。そして私たちの願いをうまく、現実の中に入れることができる。宇宙の願いが皆さん方の現実の中に現れていく。お互いに認め合い、喜びを分かち合い、宇宙の至福感が現実の中に流れてくる。お互いに成長を喜び、もっと美しい社会にしようという思いがさらに強くなる。
喜びが多くなれば多くなるほど、新しい宇宙の存在がどんどん地球にやってくる。そしてまたいろんな智慧やアドバイスが流れてきて、また現実がさらに素晴らしいものに変わっていく。また地球上が、一段と喜びで溢れてくる。こうやって良い方向へ、良い方向へと変わっていくことが可能なのです。
一度こういう方向性が確立されれば、現実が喜びで満ち溢れると同時にそれに見合った宇宙の存在がどんどん地球に集まってきて、光が次々と集まってくる方向へ進んでいくのです。私たちはそういう意味で、現実を本当に素晴らしいものに変えていただきたいと願っているのです。一人ひとり、確かに課題はあるでしょう。でも、それをいちいち苦痛としてとらえることなく、単なる学びのテーマであり、それがいずれは光り溢れる喜びに変わるということを信じて、経験を重ねていっていただきたいのです。
あなた方が宇宙に繋がり、宇宙の思いを地球で演じてくれる。一人ひとりが輝ける現実を創り出していく。大いなる光の存在からいろんな情報がさらに与えられていくだろう。我々はそういう光の存在をすべて把握し、地球に送り届けようとしている。新たなる光をたくさん、自分のものとし、現実に取り入れていくことができるように、大いなる大いなる根本の光を与えよう。
マハトマのエネルギーを授けよう。
あなた方が確実に神として目覚めたときに、大いなる祝福が与えられるでしょう。今まで以上の学びを続けていかれるのを望んでおります。私たちは今日はここまでにします。ありがとうございました。