前へ戻る
1997/8/6■水曜瞑想会から

戦争を否定することが平和ではない

瞑想では、開戦のシンボルとなっているハワイの真珠湾と終戦のシンボルとなった広島に平和のエネルギーを流した。

質問
−瞑想について。
−閉経時の症状で悩んでいる女性に何かアドバイスを。
−自立している人が増えている一方、一部の自立していない人に対してはどのように接したら良いのか。

@挨拶

こんにちは。私たちは先ほどの瞑想を仕切っていた仲間たちと思っておいてください。皆さん方には真面目に協力していただいたので、私たちもいろんなことを行なうことができました。皆さん方の思いが地球に確実に届いたことを報告させていただきます。


A人を分類することはしないように

今、皆さん方が体験されたことの一つひとつにとても大きな意味が入っておりました。人間の恨みや復讐の心は永い間、そこの場所に残っていきます。人間はその時だけしかエネルギーを出していないように思うかもしれませんが、実際にはその場所に対して思いを抱きながら出したエネルギーはその場所にずっと残っているのです。皆さん方が特定の場所について何かを思っているとき、そこの場所にエネルギーをどんどん入れているという状況になっているということを覚えておいてください。

広島が焼け野原になった。そう思った瞬間に、本当にそういうエネルギーが多くの人からつくられ、そして次から次へと別の人のエネルギーがそこに入り込んできます。今、地球にとってこれらのエネルギーを完全に浄化するには、いろんな仕組みを演じなくてはなりません。でも、人間が自らそのエネルギーを浄化していくということ。一つひとつに愛を送り込み、そのエネルギーを光に変えていくということがこの地球を美しく、新しい方向へと変えていくことになります。

今の皆さん方のワークの中で、いくつかのポイントを説明しておきます。多くの人が、ハワイの海の色と広島の自然の風景を感じました。ハワイは島であると同時に、海の中で確実に役割を持ち、地上にエネルギーを放出していくという大切な働きをしております。このハワイから平和のエネルギーを地球全体に広げていくということ。これが今、地球で必要とされていることでしょう。

しかし、多くのアメリカの人はハワイを平和というイメージではなく、あくまでも開戦のシンボルとして記憶に留めております。したがって日本人が思っている平和というイメージと、本来、ハワイにつくられたエネルギーとはかなり違うということを理解しておく必要があります。

また、広島においても、炎の赤と対比する緑。焼け焦がれたいろんな思いをいかにして緑で復活させていくか。広島の表す平和は崩壊を前提にした平和であり、人間の無力感や運命感のようなイメージを込めた悲しい平和となっております。本当に心から喜びが表に出てくる平和ではないのです。

したがって平和都市広島、ハワイ、両方の持つ平和のエネルギーは必ずしも健全な平和にはなっていないということ。皆さん方には本当に心から相手を許し、喜びを分かち合う心の平和のエネルギーを確立させていただきたいのです。そのためのいろんな準備をやっていただいたと思っておいてください。


Hさんのいろんな経験の中で、ムーという言葉が気になったようですが、これにもいろんな意味があります。単純にムー大陸を示すだけではなく、その波動が持つ響き、そして平和に向かう際の音の調整、そして人々が心から願う優しさを穏やかさを表現する波動、いろんな意味がそこに入っております。あなた自身がそれを自然のものとして受け入れていただくだけで、特に問題はありません。

リボンのシンボルは、あなたがある段階を乗り越えたという意味が入っております。あなた自身がある役割を演じたことにより、その段階をマスターしたという証が与えられました。主に、自分自身の波動を本当に活用し、自分で役割を演じたという意味と思っておいてください。


Nさんのお土産というものは、その箱のようなものの中身にまず自分が気づくということから始まります。自分でそれを開けてその時の思いや感覚、それを自分で体感する必要があります。ですから、意味をここで言ってしまっては意味がないので、同じ箱をイメージし、瞑想の中でそれを開けてみてください。


さて、女性の更年期障害や閉経ということについての質問がありました。一般論で話をしますので、それを相手に伝えるときには相手の状況にうまく適合するように自分で工夫しながら、説明をしてあげてください。

女性が閉経の時期を迎えるときに、いろんな思いを持ってきます。確かに解放される、今までの永年の面倒臭さや苦しみから解放されるということ、それにかなり期待を持ち、それ以降の人生に新しい生き方を見いだす人もおります。でも、改めて、女性とは何だったのか、人間とは何だったのかを考え、そこに思いを巡らす人もおります。もう、それ以降、自分は女性ではないのだろうか。女性としての本来はどういうものなのだろうか。そういう思いを持つ人もおります。

今までの生理的なものに不快感を感じていた人はそれ以降の解放感に目がいくでしょう。しかし、不快感をそれほど感じていない女性は必ずしも解放の方に目がいくわけではなく、むしろそれによって女性的なエネルギーが今後、どう変わっていくのか、女性らしさが失われるのではないだろうか。そういう不安を持つ人が出てきます。もし、自分が実際にそういう状況に直面したときに、どういう風な思いを持つのか。そこにいろいろと思いを馳せることも意味があるかもしれません。

基本的に多くの女性は生理的な現象を不快の思いでとっております。どうして女性だけがこういう経験をしなくてはいけないのか。どうしてこんな煩わしい状況が繰り返されるのか。こういう思いを持って、若い時代から大事な時代に向けて、毎日を過ごしております。それに比べると、男性は何も考えず、自由に行動している。そういう風な価値観を持っている人ほど更年期以降のいろんな生き方に希望を持ったりしております。

でも、本来の流れからすれば、必ずしも生理的な現象そのものは不快感を伴う必要はなく、またそれが苦しみやつらさを与える現象にもなってはおりません。不快感やつらさ、不自由さを感じているのはその人自身のエネルギーなのです。というのも、人によってはそういう不快感をまったく感じない人もおります。

一般に不快感を感じる人ほど女性性を否定している思いが強いのです。どうして女性として生まれてしまったのだろう。男性だったら良いのに。女でなければ良かった。こういう思いを持っている人ほど、生理的な現象に対して痛みや不快感が襲ってきます。ですから、それらを解放させよう、痛みをなくそうとする思いは必ずしも適切な反応ではなく、女性としての現象にもっと喜びを感ずる、女性であることに誇りを持つ、女性であることに自信を持つ、こういうエネルギーが必要なのです。

したがって本来、自分が女性であるということに自信を持ち、堂々として生きている人は、生理的な現象にそれほど苦しみや痛みが伴わず、むしろ逆に閉経以降に不安を感じます。これからの女性性が失われるかもしれない。そういった意味で、いろんな思いがそのころに巡ってくる人がおります。

なお、今、話したのは一般論であり、一人ひとりについてはこのルール通りにはならないということをまず覚えておいてください。ただ単に苦しみを伴う人に、あなたは女性性を否定しているとか、そういう単純には言えないことがあります。カルマ的なことや、その人自身の肉体的な状況、いろんなものが関係しますので、一人ひとりについては一概に言えないということを前提にした上で相手のことを良く理解して、アドバイスを差し上げてください。


さて、先ほどの質問で自立している人と、まだ自立ができていない人との間で、いろんな思いが巡ってくるということ。まず、自立している人々が増えてきている。そういう認識をもっていることだけで十分に評価されます。今の日本人全体で見ると、まだまだ意識の成長が進んでおらず、自立しているとはっきり言える人が極めて少ないのです。

そういう状況の中で、自立している人がかなり増えてきているように思える。でも、まだそうではないという人が若干いる、という感じを持っているときは、まず、自立して成長している人のことだけを考えておいてください。それ以外の、まだ自立していない人について思いを巡らすことは必ずしも好ましくない場合があります。もうその段階で比較をしており、場合によっては差別に近いエネルギーが流れることがあります。

したがってもう成長している人のことだけをさらに考える。それぞれの段階に応じて、次に成長すべきアドバイスをただ何かしてあげる。それを全体的にここまでは成長しているが、このグループはまだ成長していないとか、そういう分類そのものは必ずしも好ましいことではありません。まずは成長している人、そういう人たちだけをさらに成長させるように意識を持っていく。それ以外について、特別に思いを巡らす必要はありません。

一人ひとり、そのように人が集まってきます。自分のところにやってくる人は常に自分のアドバイスが必要な人であるということ。そういう人々にあえて分類をしたり、区分けするような必要はいっさいありません。これからはそう意味で、もう少し大きく、多くの人々をとらえてみてください。


B戦争を前提にしない平和のエネルギーを

私はあなた方に少し、説明をするためにやってきた。今、行なわれた一連のワークはかなり大きな意味を持っている。本当に多くの光の存在たちがあなた方と一緒に平和のエネルギーを流してきた。ただ、平和というイメージが戦争を前提にした平和になっている。戦争があるから、平和にしようと構図になっている。私たちが望むのは、はじめから争いを前提にしていない平和のことをいう。はじめから平和な状態を想定している。

できれば、ハワイや広島を前提にした平和ではなく、はじめから、元々が平和であったという環境。いろんな生命が分かち合い、それぞれが自由に楽しく、喜びを分かち合っている社会。はじめからそういうのを前提にして平和のエネルギーを流していって欲しい。

一人ひとりの活躍はとても素晴らしいものである。お礼を述べておく。ありがとう。


C挨拶

それではここまでにします。ありがとうございました。


注:女性の更年期障害に関する説明について。くれぐれも、同様の症状を訴える女性に対し、「それは女性性の〜〜」という表現はとらないように。実際には一人ひとりのもつ個別のエネルギーにより個人差が大きく、一概には言えない。身体の症状とその原因については、取り扱いに十分に注意して欲しい。



(c)1997 CentralSun
前へ戻る