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1997/4/14■月曜勉強会から

思考のエネルギーで自分の宇宙を創りあげる

@自分の宇宙を創るということと経験

それでは私たちがお話をいたします。私たちはある意味では創造の源の仲間から来ていると表現することもできます。皆さん方の一人ひとりの宇宙を創る際のいろんな仕組みをつくることができます。皆さん方がそれぞれ自分なりの宇宙を創って、体験を重ねております。自分の宇宙を創る。分かったようでも、中々納得ができないかもしれません。自分の宇宙というのが何なのか。まずはこれが分からないと思います。今日はそれぞれの宇宙について少し説明をいたします。

元々、私たちが認識している本来の宇宙というのは皆さん方が創造している宇宙とはまったく違う世界のことをいっております。私たちが認識している宇宙は皆さん方の三次元の天体の集まりではなく、もっと本質的なエネルギーによって完成されている宇宙のことをいいます。この宇宙はいろんな生命がそれぞれいろんな進化過程を経験しながら意識を成長させていくための一つの場となって現れていきます。

意識を成長させていく。意識というものが何であるのか。これが分からない限りは宇宙がどうなっているのかが分かりようがないのです。今のほとんどの地球人類は意識というものすらも理解されておりません。したがって宇宙を理解することはまず不可能なのです。私たちはこの意識というものを創り出し、成長させ、神のレベルにまで近づけていくための仕組みを創り上げています。

そのためにどんな仕組みが創られているのか。皆さん方が宇宙という領域で自然に目覚めていき、そして活動を始めていく。体験するということの喜びを見い出し、そして次元を降ろして自分を進化させていく。その中でほかの意識達と出会い、ほかの意識の体験談を共有することができる。自分もその経験を味わいたくなってくる。そしてその意識の許可を得て、その意識の創り出した宇宙の中に自分を入れていく。自分の宇宙はそれによって一段と拡大していく。

次から次と意識たちがお互いの宇宙の中に入って経験を重ねていく。いつしか、すべての意識がすべての意識同士で完全にすべての経験を終えたときに、最終的な宇宙に統合するでしょう。まだ、今のこの宇宙はとうていそこには進んでおりません。まだまだ若い意識が圧倒的に多く、そもそも生命形態をすべて経験している意識というものも現れておりません。まだまだ経験すべきことがたくさん残っております。

皆さん方がそれぞれ人間として、今、活動を行なっております。人間というのはとても面白い生命体であり、自分の宇宙を明確に創ることができます。人間がこうあれと願うことは実現するように創られております。一人ひとりが自分の宇宙を創っている。皆さん方にはその意味が分からないかもしれません。でも、それぞれ自分が今見ている世界は自分だけの世界なのです。

ここに6人の人が一緒に生存して、同じ空間を体験していると思っているかもしれません。実際にはそれぞれ全く別の空間で経験しております。一人ひとり座っている場所が違い、目で見える人が違い、角度が違い、皆、方向性が違います。したがって同じ経験をしている人は一人もいないのです。こういう場において、自分が自分だけの経験をしている。自分の必要な経験というものをあらかじめ用意し、それを選択していきます。

自分の宇宙を創る。どうやって創るか。一瞬一瞬を選択するときに、何らかの思考のエネルギーがそこで放出されます。もっとこうしようとか、こうやってみようとか、そういういろんな考えが出てきます。その考えにしたがって、宇宙が一瞬一瞬創られていきます。したがって現実として与えられているそれぞれの選択肢、これはあくまでも種のようなものに過ぎず、それを経験することによって放出されるエネルギー、これで宇宙を創っていくのです。

目の前にある人が突然現れる。こういう現実を選択しましょう。そのときに自分がどういうエネルギーを発するか。「あぁ、何ときれいで、素晴らしい人なんだろう」、こういうエネルギーを出すと、その人の宇宙が生命すべてに素晴らしく良いエネルギーだという風に伝わっていきます。宇宙が輝いていきます。目の前に同じ人が現れて、「なんと無愛想な人なんだろう」、こういうエネルギーを発したときに、宇宙が無愛想な宇宙になっていきます。

一瞬一瞬の選択肢はまったく同じです。あくまでもその人がその時にどういうエネルギーを放出したか。これによって宇宙がまったく変わってしまいます。どのような現象を選択しても、常に楽しく、明るく、美しい想念を発していれば、宇宙は常に楽しく明るく美しい宇宙となって成長していきます。まったく同じ体験をほかの人が選んで、つまらないだの面白くないだの分からないだのといったエネルギーを放出していると、宇宙はつまらなく面白くなく分からない宇宙になってしまいます。その人の放出したエネルギーで宇宙を創っていくということ。

その宇宙を創るためにわざわざ現実というものを体験して、それでエネルギーをつくるように仕向けられているのです。現実がそういうエネルギーを放出するための種であるということ。これにまず気づいていただきたいと思っております。現実が楽しいとか楽しくないとか、良いとか悪いとか、面白いとか、本来そういった現実はありません。それを選択した人がどう判断するか。どう価値観をもっていくかはその人の責任であり、現実そのものに良い悪いという現実があるわけではありません。

百円玉が落ちている。良かったと思う人や、何だ百円かと思う人、いろんな価値感があります。それ自体が良いとか悪いとかいう現実ではないのです。同じように、ほかの人の顔を見て、あぁだこうだといったり、ほかの人の行ないを見て良い悪いをいったり、自分の子供を見て良い悪いというのもすべて同じです。自分の価値観でそう進めているだけであり、その現実そのものが良い悪いとかいうものではないということをまず理解しておいてください。

現実の一つひとつに良い悪いという価値観を持って常に選択のエネルギーを出していると、その人の宇宙は常に良いか悪いかという価値観で固まった宇宙をつくりあげていきます。結局、その人の宇宙は常に光と光でないものが混乱した宇宙となっていきます。良い悪い、正しい正しくないという価値観を一切持たないでエネルギーを発していくと、その人の宇宙には善悪や二つの極の対立のエネルギーがなくなってきて、その人の宇宙の中には光と光でないものという対立もなくなっていきます。

その人の一瞬一瞬で放出しているエネルギーによって自分の宇宙がつくられていく。こんな簡単なことをほとんどの人がまだ理解できていないのです。頭で覚えても、いざ家に帰って家庭でいろいろ話すと、ついつい予想外のことを口走ってしまう。落ち込んでしまう。考え込んでしまう。確かに常に楽しい波動を出して、明るく美しいエネルギーを出していけば、自分の宇宙は明るくなっていきます。でも、それだけでは家庭は変わらない。仕事が楽にならない。これが皆さんの言い分でしょう。

いくら思っても、現実はそういう風には思えない。これが多くの混乱を今まで与えてきました。思っていれば実現する。そう思っていれば本当にうまくいく。それを信じてすべてうまくいくように思って行動してきたのにもかかわらず、いやなことがどんどん襲ってくる。もうニューエイジなんか、信用しない。これが一般的な考えでしょう。

思ったことが現実化するというのは真実です。たとえくだらないようなことにおいても、これは真実となります。「お金がたくさん入るように」、これも実際には真実となります。ただ、今すぐとか、あるいは生きている間にとかいう制限は一切ありません。したがって別の惑星に生まれたときかもしれないし、遥か未来のことかもしれません。でも、いつかは必ず実現するのです。

今、楽になりたい。こう思っている人。これは半分正しく、半分は難しいといわざるを得ません。皆さん方の捉えている今という概念と宇宙から見た今という概念が違っているからです。皆さん方の今、これは宇宙から見ればある一つの時点だけを現しております。でも、今という表現は宇宙においては永遠の今であり、永遠の中において実現されることをいいます。

「今、幸せを」。宇宙においてはこれはある意味では永遠の中において実現されるようになるでしょう。ただその時点において、「今、こうありたい」と思った瞬間にその実現化のエネルギーが流れていきますが、その流れた瞬間のごくわずかな時間に本当に実現化しております。でも、それを定着させるエネルギーが弱いために、すぐに元に戻ります。まだ人間はその現実化のエネルギーを使いこなすだけの能力を身につけていないために、願った瞬間に放出されるエネルギーを定着させるようにはまだなっていないのです。

でも、今という本当のわずかな瞬間に実際には幸福感が得られ、満足した瞬間が存在しております。それを定着させ、持続化させるのにはまた別の能力が必要となります。ただ宇宙においては、ホンの少しのわずかな一瞬において、その人に安らぎが与えられております。したがって現実化しているのです。

多くの人はそれでも中々うまくいかない、というでしょう。うまくいかない、つまらない、ダメ、実はこういう否定的なエネルギーの方が現実化にはるかに大きな力を持っております。初めからダメだという気持ちを持ちながらお願いをすると、ダメだという強いエネルギーによってダメだということが実現されていくのです。そしてその人の無意識で、ダメだという無意識で願ったとおりに、ダメになっているのです。私たちからみれば、見事に現実化しているのです。

本当に実現したければ、ダメとか失敗したらどうしようとか、うまくいかなかったらどうしようとかいうエネルギーは完全になくしてしまう必要があります。不安や変な期待感をすべてなくし、純粋にお願いをする。そうすると実現のエネルギーが強くなり、定着がもう少し長くなったりするでしょう。否定のエネルギーの方がはるかに強く現実化に影響しているというのを覚えておいてください。こういう皆さん方のエネルギーの現実化によって、それぞれの一瞬一瞬が選択され、エネルギーが放出されて自分の宇宙が創り出されていきます。

一人ひとりがつくっている自分の宇宙。どういう宇宙だか、イメージが沸かないかもしれません。でも、実際には皆さん方の頭の中にある宇宙のイメージ、その通りに宇宙ができております。高い次元にいったら宇宙はどうなっているのか。それぞれ思っていることがあるでしょう。どこの次元にいけば天使がいる。どこにいけばマスターがいる。そういった認識に合わせて本当に宇宙が創られ、そういう存在立ちに出会うことができます。

でも、本当の宇宙はそうではありません。でも、本当の宇宙が別にあるわけではなく、ある意味では皆さん方の宇宙も本当の宇宙なのです。なぜならば、皆さん方の宇宙をすべて合わせたものが本当の宇宙だからです。本当の宇宙の一部に、皆さん方の宇宙の一つひとつがあるために、皆さん方の宇宙も本当の宇宙なのです。

したがって自分のつくっている宇宙が間違っているとか、おかしいとか、そういう考えを持つ必要は一切ありません。どういう宇宙を創ろうとも、それが実際に現れ、そして真実の宇宙の中に明確に存在しているからです。間違っているということはあり得ないのです。

多くの人は、今、自分が行動しているこの領域とは別に宇宙を創っているかのように考え、ちゃんとできているかどうかとか、間違っていないかどうかとかを一生懸命考えております。でも、そんなのはまったく無意味です。今、皆さん方が経験しているこの現実そのものがそれぞれの宇宙なのです。これは否定しようがありません。この現実ですから。間違っているという認識がまずあり得ません。こうやって現実化している限り、間違っているはずがないのです。間違っていたら、現実化されませんから。

今、こうやって自分が現実の中にいる。自分の宇宙の中で今、体験している。間違ってはいないのです。これを常に喜びに満ち溢れた宇宙に変えていこう。これはとても良い波動です。自分の宇宙をもっと輝かせていく。もっともっといろんな人が楽しく交流している宇宙につくっていく。自分の宇宙にほかの宇宙の意識たちが入ってこれるように、窓口をいっぱいつくるという意味です。

ほかのいろんな意識たちが自分の宇宙の中にどんどん入ってきて、同じ経験をすることを許してあげる。そうするとほかの意識たちがどんどんやってきて、こうやって現実を共有していきます。皆さん方がそれぞれお互いに共有することを許可して、こうやって一見、同じ体験をしているように思っております。

実際にはそれぞれの意識は全く別の領域にあり、そこからこの現実を眺めております。でも、多くの人は今、ここで経験している自分がすべてであり、あたかもこの中で行動しているかのように思っているでしょう。でも、それぞれは別の自分の宇宙の中で今、成長を重ねているのです。こういう仕組みの中で、自分の意識を成長させていく。より多くの学びを重ねながらエネルギーを吸収し、進化し、より素晴らしい宇宙を創りあげていく。

現実の中にいろんなことを見い出すことがあります。自分の思考によって現実化すると同時に、ほかの人のエネルギーの影響がどう行なわれているか。これを見ることができます。ほかの人のエネルギーによって自分の知らないことが現実化されている。自分ではできないことがほかの人によって可能になっている。こういったことが分かるようになってきます。

そうすると、その人のいろんなエネルギーを自分でも活用したくなり、その人とのエネルギーの交換を求めたりすることがあります。そしてお互いにこれを許可し合うと、相手のエネルギーを流してもらい、自分もそれを使えるようになる。こういう風にしてエネルギーを自分のものとして、より素晴らしい現実をつくるようになっていくことがあります。

ほかの人とお話をしたり、いろんな感情のやり取りが行なわれるのはこういうエネルギーのやりとりの必要性から行なわれてきます。つまり、自分の必要なエネルギーを確実に相手からもらうために、いろんな交流を重ねているのです。もし、人間関係が何一つなければ、自分の宇宙が新しいエネルギーに変わっていくことができなくなってしまいます。自分だけのエネルギーでは成長がかなり限定されてしまいます。

やはりほかの人のいろんなエネルギーを自分が使い、自分がそれによって新しい現実を生み出し、そして新しいエネルギーを放出していく。そして自分の宇宙がまた輝いていくのです。人間関係というものが宇宙を創るのにどれだけ大切な影響を与えているのか、まだまだ皆さん方には理解されておりません。

今まではイヤな人とかあまり会いたくないとかいう人がいたでしょう。でも、今のような原理が分かってくると、会いたくないと思っているのは自分の概念で、ただそういうエネルギーを放出しただけです。会いたくない、会いたいと思うのは自分の勝手な判断であり、魂自身はそういう観念は持っておりません。ただ単に自分の必要なエネルギーを欲している。それを相手からもらうという約束をし、相手からそのエネルギーを受け取ろうとする。それでその相手を近くに呼び寄せる。

魂同士はこうやってお互いにエネルギーを交流し合い、新たなる成長をしております。その役割を演じている肝心な人間が、あの人はイヤだとか、冷たいとか、面白くないとかいって、せっかくもらったエネルギーを否定のエネルギーに変換して、放出してしまいます。どうせなら、その時に良いエネルギーをたくさんもらって、あぁ良かった、この人のこういうエネルギーが私にはとても気持ちが良い、この人の優しさは私が欲しかったエネルギー、こう思うと宇宙は優しさで覆われていきます。皆さん方の一瞬一瞬の判断がどれだけ大きな影響を与えているか。これに気がつくと、本当に驚かれることでしょう。

皆さん方の一人ひとりの宇宙が私たちにどのように見えているのか。いかにも人間が造る宇宙というのがあります。天体の集まり、銀河系の集まりによってつくられている宇宙がほとんどです。たまに次元宇宙を想像し、高い次元になるほど光っていくというイメージで宇宙を創っている人もおります。でも、それにしても私たちの本来の宇宙とはまったく違いますが、人間のレベルでそれをつくることは不可能でしょう。

ですから、あまりそこまで一気に皆さん方は考えないで、人間としてできうる最高の宇宙を自分なりに工夫してみる。こういうやり方で宇宙を創っていただきたいのです。私たちは、人間の中の宇宙で一番素晴らしいのはどれかとか、それをよく調べたりすることがあります。ある人の宇宙はいろんな生命が本当に喜びを分かち合って、楽しい宇宙を創っているときがあります。人間だけしか住んでいない宇宙の場合が多いのですが、ほかのいろんな生命が分かち合っている宇宙、こういう宇宙が時々現れてきます。そういう宇宙を見ると、私たちはとても嬉しくなってきます。

人間型以外のいろんな宇宙人がそれぞれの惑星で活動しているという素晴らしい宇宙を創っている人もいます。そういう意味で、皆さん方の自分の宇宙もなるべくいろんな生命やいろんな光で満ち溢れているというのを本当に真剣に考えてみてください。どんどん宇宙が輝いてきて、そして本当に素晴らしい宇宙ができてくると、ほかの多くの意識たちが、あぁそこで経験してみたい、この宇宙に入ってみたい、こうやって魂にお願いをしてきます。そして魂が許可をすると、この世界に本当に入ってきます。

皆さん方が自分の宇宙の中で、そうやっていろんな意識たちが入り込んできて、こうやって多くの人間と分かち合うことができるようになってくるのです。宇宙を創る。意外と簡単な方法でできるでしょう。自分の思考だけで、宇宙ができる。楽しいと思いませんか。皆さん方はそれだけの素晴らしい能力を与えられているのです。こうやって自分の宇宙をより素晴らしいものに変えていってください。


A現実をうまく利用して宇宙をつくりあげる

今晩は。今の話は皆さん方には難しかったですか。どうしても宇宙を創るという表現をとると、難しく考えてしまう人がいますが、今のように思考だけで実際にはつくられているということが分かったときに、意外と拍子抜けしてしまうでしょう。こんなに簡単なやり方で宇宙を創っていたのか。その割には現実が中々思ったように変わっていかない。これが多くの人の疑問だと思います。

今、話にあったように、現実というのは宇宙を創るための材料なのです。現実が宇宙そのものではないということがここに一つあります。現実は確かにその人の心の現れであり、心は宇宙の源でもあります。でも、一瞬一瞬の現実はその一つの選択肢に過ぎず、すべての宇宙をそのまま現しているわけではありません。宇宙の中の一つひとつ、それも成長ために必要な経験のエネルギー、それが用意されていて、一つひとつが現実化している。

したがって現実だけに変に埋もれてしまって、つらいとか悲しいとかの中に入ってしまうと、本当にまったくおかしな宇宙になってしまいます。現実の中に埋没してしまったら、宇宙がかなり混乱してしまうのです。現実の中に埋没せず、常にこの現実を使いながら、楽しいエネルギーをたくさん放出して、宇宙を楽しくしていく。現実を客観的に見ながら、楽しさや嬉しさを見つけ出して宇宙を楽しく嬉しくしていく。現実はそういう風にして使うものなのです。

現実が楽しいとかつらいとか言っていることがだんだんおかしいということに気がついてくるでしょう。楽しかろうが、面白くなかろうが、本来は関係ないことであり、そこからいかに自分が楽しいエネルギーを放出していくか。つまり楽しいことをいかに見つけ出して、そのエネルギーをこの宇宙に広げていくか。こういう使い方をするために、現実が与えられているということ。現実に対する認識の仕方を今、根本的に変える時期にきております。さぁ、現実をうまく使いこなして自分の宇宙を楽しく造り変えていってください。


B楽しい宇宙をつくる

あなた方が少しずつ宇宙という認識を自分のものにして、そしてより良い今という時間を過ごせるようになってくる。こういったのを今日のテーマにしております。常にエネルギーを発して宇宙をつくっている。これが分かってくると、常に今、良いエネルギーを出すということに意味が移ってきて、結局、常に今、楽しくしている。常に今、喜びを感じている。これに慣れてくると、常に今だけに焦点が集まり、ひたすら今を楽しくしている。そして永遠の今を生きることが可能になってきて、宇宙がどんどん輝いていくのです。現実の中から、常に今を楽しくもっていく。これを早く自分のものにしてください。

あなたがたが少しでも、楽しい現実を認識できるようにいろんな仕組みを私たちも考えております。さぁ、これからもお互いに楽しいエネルギーを放出しあって、それぞれが楽しい宇宙をつくりあげてください。私たちはここまでにして、少し、休憩にしましょう。それではありがとうございました。


C感情をコントロールするには自己正当化を止めること

それでは続きを始めたいと思います。それぞれが自分の現実を楽しいものに変えていく。でも、中々うまくできないところがある。一番の原因は、今、話にあった感情的なことだと思います。頭ではうまくやろうと思っても、反射的に感情が現れてしまう。それによって一瞬にして否定的な思いが周りに伝わってしまうことがある。その時にどうしたらよいのか。これについて後半は説明をしましょう。

人間関係は感情がかなりテーマになっています。ほとんどの人間がお互いに感情的な何らかのエネルギーを放出しあいます。男女間ですと、ほとんどの場合に良い人か悪い人か、好みか好みでないか、そういったエネルギーが流れてきます。男性の場合は職業的なこととかほかの優位に立てそうなところを探そうとして話をしたりします。女性の場合は、男性のパートナーのこととか家庭のことにおいて、どれだけ自分が満たされているのか満たされていないのかを調べようとすることがあります。こういったことによって、常に人間関係の間で比較したり満足感を調べようとして感情的なことが流れたりします。

ほとんどの場合には、言葉で交わさなくても目で見た瞬間に感情的なものが反応します。その時に、すでにエネルギーがその人から放出され、宇宙を創っていきます。瞬間的にエネルギーが放出されてしまいます。「あっ、この人は良い」と思った瞬間に良いというエネルギーがその人の宇宙に広がっていきます。

問題は、先ほどのように否定的な感情が瞬時に沸いてきた場合に、自分がその後どうするか、一瞬にして「なに、イヤな人」とか「ムカッ」としてしまった場合に、多くの人はその後でこれを正当化することを頭で考えていきます。ムカッときた瞬間に、なぜムカッときたのかを無意識のうちに頭で正当化していきます。「あの人がこんなことを言ったから、ムカッときた」「言わなくても良いのにこんなことを言った」「私のことを考えてくれていない」「自分だけ偉そうに言っている」、ほとんどの場合が、後で、こうやって正当化のエネルギーを出していきます。

さて先ほど、私たちが言ったように宇宙は思考のエネルギーでつくられていきます。皆さん方が一瞬にしてムカッとくる。これは感情のエネルギーです。その後に、あの人がこう言ったから、これは思考のエネルギーです。思考のエネルギーで宇宙をつくっていきます。さぁ、皆さん方は整理ができてきましたか。宇宙を創っているのは思考のエネルギーです。ムカッときたり、不快に思うのは感情のエネルギーです。正当化していくのは思考のエネルギーです。

放出される感情のエネルギーは一般に相手にそのまま向けられて発せられます。そして相手に届いて、相手もまたいろんな反応をそこで起こします。感情的なエネルギーはこのように人間同士の間でやり取りされ、そしてそのお互いの間で新たなるいろんな状況を創り出していきます。その人の宇宙観とは別問題で、お互いの感情的なエネルギーの成長や処理の仕方、今後の体験などに影響を与えていきます。

しかし、宇宙そのものの根本的なところにはあまり関係することはありません。むしろその後で、無理に正当化したり、他人の所為にしているエネルギーは宇宙に影響を与えていきます。そういう自分を正当化する、自分を犠牲にする、こういった一つのエネルギーがその宇宙でつくられ、そしてそれが学びの課題として宇宙の中に蓄積されていきます。

感情というのは人間に与えられた一つのプロセスの材料であり、宇宙とはまた別の次元で用意されているものだからです。人間の進化のために必要な感情のエネルギー。宇宙を創るのに必要な思考のエネルギー。これらをまずはっきりと見分けることが必要となります。そして瞬時にして出てしまった感情のエネルギー、これは自分なりにトレーニングが必要となるでしょう。

感情は思考とは別に勝手に反応する場合が往々にしてあります。先ほどのように、見ただけで不快感が襲ったり、近づいただけで寒気がするということがあります。これは思考とは別に反応していきます。この感情のエネルギーはまず自分自身の感情のコントロール、そういう感情には自分は影響を受けないという強いエネルギーを身に付けるか、高い感情の波動に変えていき、もうその粗い波動には反応しないようにつくりかえていく。こういった方法が必要となります。

それによって感情をすこしずつ、自分でコントロールできるようになってくると、瞬時にして相手に反応してしまうということがだんだん鈍くなってきて、そのうちに相手からどのような感情のエネルギーが自分に届けられても反応が遅くなってきて、自分でコントロールしてからそれらを出すことが可能になってきます。したがって感情のエネルギーが瞬時に出てしまったときには、それはそれで自分でまず認めてください。自分にはこういう感情のエネルギーがあったんだ。自分はこういう言葉がやってくるとムカッとしてしまう。まずはその事実を認めてください。そしてそれで終わらしてください。

この後で、無理に正当化したり、誰かの所為にしたりする必要は一切、ありません。自分の感情のエネルギーとして、まだこういうのがある。嫉妬、プライド、優越感、こういったものが自分の心の中にある。まずはそれを認めることです。そして自分がそういう感情のエネルギーをもっているということに気がつき、それらをどのようにして高い波動に変えていくか。

プライドにしても、優越感にしても、自分がほかの人よりも上に居ることで安心感を得ようとする。満足感を得ようとする。そういうところから起こってきます。自分がとにかく満足して、安心していたい。人よりも上に居るという安心感を得たかった。でも、そういう価値観をまず根本から変えることが必要となります。人よりも上にいったところで満足はできないということ。それよりも人と同じ立場で喜びを分かち合い、楽しみを共有し合う方が自分にとって良い。

人をコントロールしようと思うと、人からコントロールされる。人をコントロールすることには興味がなくなった。そういういろんな働きかけにより、優越感やプライドのようなものの興味を少しずつ失わせていく。もうそこに楽しみといったことが感じられないようにしていく。そうやって感情のエネルギーを少しずつ、消化していく。そうすると、感情のエネルギーをコントロールするのに時間がかかるように思うかもしれません。

確かに、人によっては時間がかかるでしょう。でも、時間がかからない人もいます。その人が真剣に変えようと思っているときには、意外と簡単になる場合もあります。あるいは環境が変わり、もうそういう上下関係にまったく興味がなくなってしまった場合に、本当にもうエネルギーを使うことがなくなることがあります。自分なりに工夫してみる場合が必要かもしれません。

いずれにしても、そういう方法によって感情のエネルギーをコントロールし、瞬時にして出てしまういろんな感情をなるべく高い波動のいものに変えていく。それとは別に、思考の方では常に楽しく満足のいく状況をつくり出し、宇宙を美しいものに変えていく。こういったことが必要となってきます。

感情をコントロールするというのは、これはこれだけで難しいテーマかもしれません。でも、いずれは皆さん方もこれを身に付ける必要があります。自分なりにどういうやり方で克服していったらよいのか。それは一人ひとり違いますので、自分のやり方を考えてみる必要があります。自分が一番、テーマになっている感情が何であるのか。瞬間的にすぐ表に出てしまういろんな感情。それを分析して、ほとんど興味のないものに変えていく。どうでも良いものに変えていく。

感情のエネルギーを完全に克服するというのは、まだ今の人間のレベルでは簡単ではありません。ですから、それ自体を否定的に捉える必要は一切、ありません。初めのうちは、とにかく瞬間的にいろんな感情が沸いても、それはそれで認め、それ以上に深いなエネルギーを出すことはしない。まずはこれを目標にしていってください。その後、自分のペースでゆっくりと高い波動に変えていく。


D感情をコントロールして今を楽しむ

今晩は。今日は少し、難しい話が続いているかもしれません。でも、本当はとてもシンプルな話題でもあります。単純に今、楽しんでいればよいですよ、というこの一言で終わってしまうからです。今、楽しむ。こんな簡単なことが中々できない。これを拒んでいるのが、ほとんどの場合が人間関係、感情、プライドや嫉妬。これらが拒んでいます。今、楽しくしよう。こう思っても、つい別のことに意識がとられてしまい、気がついたら、怒っている。一瞬、一瞬をとにかく楽しんでください。

どんなことがあっても、これで良いんだ。ほかの人がどういう言動をとっても、すべて許してあげてください。自分が気に入らないと思っていた言動でも、これからはすべて許してあげてください。自分がどういう状況にあっても、自分をすべて認めてあげてください。すべてうまくいっている。すべてを認めてあげる。まずはこれを完全に自分のものにしてください。そうすると、一瞬一瞬がだんだん自分のものになってきます。

一瞬一瞬を自分のものにすると、自分の感情もだんだんコントロールできるものに変わっていきます。すべて自分の思考でうまくできるというのを信じてください。あなたがたの予想以上にうまく進んでいくのです。今までうまくいかなかったほとんどの理由は、信じていなかったことからきます。どこかに、そんなはずはないとか、いやダメだとか、できなかったらどうしようとかいう不安が入っていて、心から信じていないのです。

まず心からすべてを信じてください。願ったことは実現していく。考えたことは宇宙でそのまま現れている。すべて真実です。心ですべてそれを受け入れてください。一瞬、一瞬を楽しんでつくりあげていってください。皆さん方が少しでも楽しい波動を出していただけると、私たちももっともっと皆さん方の宇宙に協力をすることができます。こうやって新しい時代をつくりあげていってください。皆さん方が楽しい今を永遠に続けていかれるように私たちは応援をしていきます。それではありがとうございました。


(c)1997 CentralSun
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