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1997/3/5■水曜瞑想会から

必要なエネルギーをよく分析して摂取するように

@歯は相手のエネルギーの感触を確かめるシンボル

それでは私たちの方からお話をいたします。今、歯ということについての質問がありました。まず、一般的なことについての説明をしてから、先へ進みたいと思います。人間の肉体はそれぞれ意味を込めて、巧妙につくられております。手でものをつかんだり、つくったりするという行ないはエネルギー的に見るとほかのものにエネルギーを最適な状況に造り変えて流してあげる、あるいはそれらを組み合わせて新しい状態に進めていく。そういう意味を込めております。

人間は手と足を使っていろんな行動をし、エネルギーを広げて使い分けることができるようになっております。人間の体の中で、手足の占める役割が極めて大きいという特徴を持っております。そして人間の頭、これはまた特殊な意味を持ってつくられております。創造するということ。いろいろ考え、独自の工夫を凝らし、そして新しいものを造り上げていく。

人間が創造するというとき、いろんな思いをもって創っていきます。一人ひとり、それぞれの経験の中から最適な状況を自分で工夫し、新しいものを生み出していきます。その頭の中に、いろんな働きの器官があります。目というのは光を感ずる。そして感じた光を大脳に伝えて現実世界を組み立てていく。耳で波動を感じ、それを自分の体の中に伝達させていく。鼻で呼吸をすると同時ににおいを感じる。それぞれの持っている特性を微妙に理解できるように、組み立てていく。

そして口という器官、いろんな働きがこの中に入っております。今の人間は物を食べるという役割で口を考えております。そしてものを噛むという役割で歯という器官を持っております。しかし、これは今のあなた方の地球人のレベルで用意されている働きであり、すべての宇宙の存在が歯といううものを持っているわけではありません。また、持っていたとしても、必ずしも噛むという役割のために持っているわけではありません。あくまでも、今の地球人類という中で役割が造られているというのを理解しておいてください。

そしてこの歯でものを噛み、体の中に食料を入れていく。でも、この噛み砕く歯の働きが不十分であると、ものがうまく噛み砕かれず、消化能力が疎かになってしまいます。さて、この歯というのが単に粉々にすればよいというわけではなく、あくまでも唾液との兼ね合いによりものを消化しやすいようにもっていきます。歯という固い物質と唾液という液体の組み合わせにより、消化の役割を助けていきます。

しかし、多くの人は歯という組織に対して、何らかの異常を持っております。一見、何も障害がないように見えても、歯並びが悪かったり、一つひとつの状態が必ずしも正常ではなかったりしております。ほとんどの人は歯に必ず何らかの異常を持っております。何故、人間がそういう状況になっているのか。

歯というのは単に噛み砕く働きだけではなく、ほかにもいろんな働きを持っております。普段、ものを口から取り入れるとき、まずはそれを噛むことにより感触を確かめ、全体的な雰囲気で歯で感じたり、そしてそれが食料の場合にはそれを味わってみるという働きをまず行なっております。つまり、体内に入る一番初めの段階で、そのものを正しく確認する、認識するという役割を持っております。それが体内で必要なものであると判断されたときに、初めて噛み砕かれ、唾液と一緒に混じり合わされて中へ入っていきます。

つまり、歯というのはあるものが自分に入ってくるときに、一番初めに関係する働きであり、それを正しく分析し、取り入れていくという働きを持っております。初めての人が自分の前に来たときに、この人がどういう人で、自分にとってどういう良いエネルギーを持っていて、その人のどのエネルギーを自分が吸収すれば自分のためになるのか。そういったことを瞬時に判断し、どの人に対しても自分にとって必要なものやエネルギーを常に感じ、それだけを取り入れていれば歯は常に健康であり、異常が起こることはありません。

歯が異常になるというのは、初めての人が来た場合や見知らぬ人が来た場合に、よく分析せず、すぐに嫌ってしまったり、あるいは逃げてしまったり、逆に何も考えずすぐに相手のエネルギーにはまってしまったり、そのまま身を任せてしまう。こういう状態のときには歯の働きをうまく使っていないために、歯が異常になっていきます。そういう風に、自分にとって必要なエネルギーがやってきたときに、それがどういうものであり、どういう風にして自分がそれを噛み砕き、自分のエネルギーとして取り組むことができるか。それをよく分析して、正しく行なっていれば、歯は正常なままであるというのを理解しておいてください。

そしてその辺をあまり考えずに、ただ好き・嫌いで判断したり、慣れていないからとか、イヤだからとかいう理由ではじめから拒否したりしていると、歯の状態はだんだん悪くなっていきます。歯についてのそれぞれの場所により、確かに意味は違ってきます。前歯の方はどちらかというと、一番初めに相手を分析し、そこから何らかの情報を得ようとする働き。奥歯の方はそれを噛み砕き、だんだん自分にとって必要な情報だけを取り入れることができるように細かくしていく。そういうような違いがあります。でも、基本的にはあくまでも自分にとって必要なエネルギーを正しく自分で分析し、そして細かく噛み砕く場所。そういうシンボルと思っておいてください。

こういう歯の働きに応じて、ほかの消化器官も何らかの影響が現れてきます。歯の働きが不十分のままエネルギーが入ってきた場合に、よく相手を分析せず、噛み砕くことなく、ただ入ってきた場合に、胃の方でそれをさらに自分にとって必要なものが吸収されるように細かく噛み砕かれ、丁寧に丁寧に咀嚼(そしゃく)され、エネルギーが分解されていきます。一般に、歯並びの悪い人はそのように相手を正しく分析せず、外見で判断したり、主観的に判断してしまう傾向があり、ものを噛み砕く場合でも正しく噛み砕いていない場合があります。胃の働きも同じようにおかしくなっていく場合があります。

歯並びが悪くても、胃が正常に活動している人。こういう人は常に入ってくる人に対して、細かく咀嚼し、必要なものだけを取り入れる準備ができていたと思っておいてください。何が必要で、何が自分にとって必要ではないのか。この区別がついていない人は、胃の働きもおろそかになってきます。そして消化能力がどんどん厳しくなってきて、腸に負担がかかってきます。

腸の方ではそれらを吸収して、水分や栄養を体の中に取り込んでいきますが、胃の方で十分な咀嚼が行なわれていないと、正しい栄養を取り出すことができず、大雑把な栄養になってしまいます。つまり、相手がいろいろ話してくれたり、必要な情報を与えてくれているように思っていても、実際には自分はあまりその深い意味まで感じとろうとせず、表面だけで相手を判断したり、必要なアドバイスを確実に受け取ることができずに感情的になってそれを戻してしまったりといったことをやっていると、腸の働きもだんだん悪くなっていきます。

このように、肉体の内臓はすべて自分の日常の行動の中から生み出されたものであり、それの影響によってまた行動が変わっていく。そういう関係になっているのを覚えておいてください。一見、肉体が健康そうにみえても、正しい分析や消化を行なっていない人は、やはり内臓で何らかの障害が起こっているというケースが多いものです。自分の日常生活の中から、相手のいうことを常に真剣に聞き、真面目に聞き、必要なものだけを取り入れるという作業が行なわれているのかどうか、といったことをよく考えてみてください。

さて、こういう状況の中で、治療する場合に、どういう心掛けが必要でしょうか。相手が痛みを持ってきてやってきている。とても苦しいエネルギーを出している。何とか治してあげたい。そういう気持ちでいろいろと接していることと思われます。現実には痛みや苦しみがそこに介在しており、何とかしてそれを柔らげてあげたい、慰めてあげたいという感情がそこに入ってきます。

でも、まず理解していただきたいのは、歯の異常というのが先ほどの原因で起こされている場合、まずは本人がそれに気づくことが必要となります。ほかの人の意見を鵜呑みにしたり、初めから拒絶している場合、歯の状態がおかしくなるというのを相手が分かっているかどうか。それが分からないで、ただ治療しても根本的なエネルギーがもとのままであるために、何度も何度も通うことになります。

基本的にはエネルギーが先に造られているために、エネルギーを変える必要があるのです。自分が相手の言うことをちゃんと聞く。必要なことだけを噛み砕くことができるように練習をしておく。そういう意思をもっていただければ、その不要なエネルギーを取り外すことはできます。でも、本人がそれに気づいていない場合、それを自分で気づかせるために何度も何度も同じ現象が起こされてしまいます。

したがって、歯の治療に来る人は何度も何度も同じ場所を治療に来る傾向があります。そしていろいろ言われてもそれを信用せず、自分の考えで押し通してしまう人もいます。こういう人ほど、歯が異常になっていきます。歯を治療しながら、そういった簡単なアドバイスを相手が受け入れるような感じにしてあげるのも、一つの工夫かもしれません。

ただ、頭ごなしに言ってしまうと、人によっては憤慨したり、二度と来なくなったりしますので、表現がとても大切ですが、何らかの工夫をして相手がそれとなく他人の言うことをよく噛み砕き、初めての人の場合でも丁寧に取り入れるような準備が出来ているのかどうか、ということを確認できる機会を造ってあげてください。

人それぞれ、いろんな表情を持っております。自分にとって何が必要で、何が必要でないのか。それが分かっていないことが一つの理由となっております。単に歯を治療するというのではなく、その人の原因が何であるのか、それを理解するような練習をしながら、治療を続けていくと、また新しい見方ができてくるでしょう。

A病を治療することの是非

それでは私たちの方からお話をいたします。治療するということは良いことなのか悪いことなのか。こういった思いを持つこともあるでしょう。なぜならば、すべて現象には意味があり、法則に則って病気になったり怪我をするからです。そこで治療するということが正しいことなのか、正しくないことなのか。迷いが生じることもあると思われます。

その人自身が何らかの苦痛を感じ、それを取り除いてもらいたがっている。自分はそれを解決できる材料を持っている。そういうときに、治療という方法によって相手の苦しみを取り除いてあげること自身は何も問題はありません。ただ、宇宙にとって一番必要なのはそれが何を意味し、本人がそれによって成長できるかどうか。ここにとても大きな意味があります。

治療の場合でも、それによって相手が何も学ぶべきことがなく、単に痛みだけを抑えてもらいに来て、それが治ればすぐに帰っていく。そういう状況のときには、ほとんど何も進化はしておりません。つまり、同じ経験がまた後で襲ってくるという状況をつくり出してしまいます。ですから、治療することが良いか悪いかというよりも、それによって本人が何らかの理解をすることができたかどうか。何らかの成長をすることができたかどうか。そこに意味があると思っておいてください。

いくら熱心に治療をしても、相手がそこで何も学ぶことがなく、ただ終わってしまう場合、これは成長していない証であり、必ずしも宇宙から見た場合の適切な治療とはいえません。本人がどこをどう患っている。だから原因はこうではないでしょうか。まず、治療からそこまで認識できるぐらいの練習をしていく必要があるでしょう。

ただ、初めからそれをすべてに要求するのはかなり難しいものがあります。病気といってもいろんな新しいものがあり、固定的な考え方で満足できるわけではありません。したがって、一番良いのはその場その場で自分なりに感じたこと、雰囲気で思ったこと、それを表現してみるのもとても良いことです。それによって相手が何らかの意味が分かり、自分が解決すべき問題が見えてくる。そういう状況になることが一番好ましいといえるでしょう。

これからも、治療する場合、ただ単に痛みだけをとるというよりは、その人が何らかの自分の行ないに気づき、波動を綺麗なものに変えていく。そういう状況を生み出せるような工夫をしてみてください。


それでは私たちは祝福のエネルギーを与えて、終わりにいたします。ありがとうございました。


(c)1997 CentralSun
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